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本当の姿
2P
しおりを挟む戻ってきやがったんだ、ノコノコと。スカーレット・ローズがまたDBを襲撃する準備をしているという情報を手土産に。
だからこのアジトには普段いないリアの部下達が勢ぞろいしている。ギオは信用ならねぇが、シャオリンとの因縁があり相手をさせるために連れてきた。
で、残ったモブ的な部下達は向こうの部下達と乱闘をよろしく。スナイパーのアランは全体の補助に専念だ。
リアが家から出てきて、目が合った時にわかった。殴られる。この前傷つけた恨みが濃密になっているってな。まぁそれだけじゃない。
俺達の関係に決着をつける。全ては10年前に始まったことだ。俺も答えを出しているから、俺達らしく全力でぶつかり合おうぜ。
「このアタシの背後を狙うなんて、最初から容赦ないわね。いいわ、アタシも最初から手加減なしで相手してあげる」
人気のない開けた空き地に足を踏み入れたと同時に俺は撃った。リアが振り向く前に動きを封じようと右肩を狙った。
けどな、リアは振り向くことなく日本刀を抜いて弾丸を斬ってみせたんだ。真っ二つになった弾が転がって、振り向きながら切っ先をこっちに向ける。
間合いに入られれば銃の方が不利になる。神経を研ぎ澄ませ、リアの動きを目で捕え引き金を引く。
「まず、この前お前を傷つけちまったことを謝らせてくれ。すまなかった。それから、10年前のお前が俺に“10年後にタイムカプセルを一緒に開けることが出来たら理想の女性を紹介する”って約束も思い出したぜ」
当たらねぇ。左右の銃で連続で狙ったのにかすりもしなかった。が、リアは俺に日本刀を振り下ろす直前に大きく飛び下がる。
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