ユキ・シオン

那月

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悪夢再び

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 頭がボーっとして、目の前の景色がグルグル回って、体がフワフワ軽い。


 立っていることもできなくなった俺は崩れ落ち、途端にずっと静かだった男達がニヤニヤしながら群がってくる。


 結局はこうなるのかよ。先生の敵討ちもできねぇで、闇に身を沈めた直也の思い通りになって。悔しいな。一瞬でも直也は、立ち直ろうとしていたのに。


 だって直也は唇を噛んでいたんだ。首が切れて痛くてじゃない。俺に諭されて、それでも正しい道を歩むことができないから、悔しい。


 そこまでしてでも闇から抜け出せねぇ理由って、一体何なんだよ?


 両親が絶対的すぎる?なら正面からぶつかってみろ。手や足が出てもいい。言いたいことを言って、その胸の中に押し殺している本当の想いを、思いっきりぶつけてやれ。


 恐れるな。自分を、自分の心を信じろ。


「んんっ……はっ、あぁっ……も、やらぁ、あぁっ!やぁ、あ、んっ……」


 なんて、そんなことすらも考えらんねぇ。あの時と同じだ。男4人に体中を責め立てられ、メス落ちさせられる。


 誰にどこをどうされているのかさえもわからない。マタタビのせいで全部が痺れるような快楽で、涙もよだれも先走りもだらしなく垂れ流し。


 男達がはやしたてる。俺の痴態を写メで撮り、1人はまた動画に納めている。


 直也は早く俺がネコ化するのを見たいらしい。ハイペースでガンガン掘りまくり、竿も扱きながら何度も何度も1点を責める。


 果てても果てても、止まらない。いつものネコヒメではない、友達のシオンを、直也は犯す。


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