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蛇に睨まれる
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しおりを挟むまぁまぁ、そう言うなって。野郎のケツなんかずっと見てられるかって思ってたけどさ。悠一のことを考えながら見てたら、笑也が擬人化種だったらどんな動物なんだろうって思ったんだ。
っていうことを言ってみたら。急に止まって、簡単に想像できるだろうが、まぁ。顔をぶつけた。笑也のケツに。
止まるなら止まるって言えよ!何が面白くて野郎のケツに顔を突っ込まなきゃなんねぇんだよ。クソッ、最悪!
怒鳴ってやることはできねぇから噛みついてやろうと、ガッ!と口を開けたら。ゆっくり、笑也が「ごめん」って振り返った。笑ってねぇ。
え?まさかここで、オナラが出そうとか。むしろ出ますとか、言う?殺すぞ。
「さっきからさ、誰かに見られてるような気がするんだけど。シオンさんはどう?後ろの方から、いや、シオンさんに見られてるとかじゃなくてさ」
「はぁ?んー…………気のせいじゃねぇ?」
「…………そう、か。音、というか空気の感じが変わった。もうすぐゴールだと思う。だからもう、マジでツンツンするなよ?」
なんだ、オナラじゃねぇのか。別に期待してたわけじゃねぇけどさ。当たり前だろ。誰がこの状況でのオナラなんか期待するか、芸人じゃねぇんだよ。
って、何、見られてる?誰に?置いてきちまったドクトル?あの人、あれでガタイがいいからこの隠し通路、オオコウモリに変身しないと入れねぇだろ。
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