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本当の愛
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しおりを挟む「やけに冷蔵庫の卵の減りが早いって思ったんだ。練習のたびに焼いて食って証拠隠滅してた。練習しすぎて、生卵を綺麗に割れるようになったついでに卵焼きも焼けるようになったって。いつも飯を作ってくれるからって、嬉しそうに焼いて食わせてくれたんだ」
「ネコヤンさんは料理なんかしなくていい。僕はシオン君みたいに料理は上手くないけど、ネコヤンさんのためなら美味しいものを作れるようになる。だから――」
「洗濯物も、最初はぐちゃぐちゃにたたんでさ。いつも俺がたたみ直してやってたんだが。今ではシワひとつなく綺麗にたためるし、しかも洗うのに洗剤の種類と量を間違わねぇようになった。掃除機をかけたら必ず掃除機を掃除するのも抜かりなくなった。協力してくれるから、俺と一緒にのんびり過ごす時間が増えた。ボーっとしながら他愛もないことをしゃべって、笑って。たまにくだらないことで喧嘩して。でも、時間をかけてでも謝ってまた笑い合える。俺はそれが、悠一と一緒にいる時間全てが幸せなんだ」
「…………僕だって、ネコヤンさんと一緒にいるのは幸せ――」
「悠一に関しては自分が変態だって自覚があるんだぜ?ソランさんが言ったように見た目も性格も声もしぐさも、それからアソコも大好き。悠一の匂い、特にヤってる時の甘い匂いが好き。悠一が俺を好きだって、俺が悠一を好きだって実感できる。オッサンの象徴だっていうタバコも髭も、嫌って口では言っても割と好き。それから、ライガーの姿」
「し、シオンさん……?」
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