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再会
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しおりを挟む「急に泣き出したから心配したのに、まさか笑ってるなんて。最悪。やっぱり君って……」
「だってやっと、直也の情けねぇ顔が見えた。あんたは根っからの悪じゃねぇ。だから俺の涙を見て焦った、そうだろ?ん、今何か言ったか?」
目が合った。久々に見た青い瞳は濁っていて綺麗じゃねぇけど、嫌いにはなれれない。ネコヒメとヤってる時の純粋な、俺を求めるギラついた強い目が俺は好きだぜ。
なんて口に出せば悠一が大噴火するし、もう俺が直也とヤることはないけどさ。取り戻させる、絶対に直也の光を。
「フッ、何でもないよ?はぁ……ほんっと、気持ち悪くてたまらないんだけど。先生から、吐きそうなくらい甘い匂いがして頭がグラグラするんだよねぇ。この距離でも意識を保つのが精一杯って感じさ」
なんだ、いつもの直也じゃん。額に玉のような汗がいくつも浮かんでいるけどさ。まだずっと辛そうだけどさ。
なんか、しっかり反省して垢抜けたって感じ。前みたいな余裕とかはねぇけど、いい意味で力が抜けて。悠一との距離の問題をのぞけば、大丈夫そう。
今、悠一は直也から目一杯離れている。それでも直也は椅子にぐったり座って、呼吸は乱れたまま。時々、胸を押さえて大きく深呼吸をする。
悠一から甘い匂いがするって。それって、俺と悠一がエッチする時によく出る「好きだーっ」って匂い?やばいじゃん。
直也は完全に、あの時の悠一から受けた魅了の力のせいで悠一に惹かれまくっている。どうしても無意識に悠一に目が行っちまうみたいだし、すっげぇ嫌そう。
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