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鬼死団
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しおりを挟む待ってましたとばかりに空から、ズドォンッ!!って降ってきたのよ。登場だけで鬼死団員が10人は死んだ。
全てがメチャクチャな鬼。20メートルくらいの身長に、これぞ鬼って感じの体。身長と同じサイズの巨大なこん棒を持ってるんだもの。大樹レベルの太い角もあったし。
戦鬼。その鬼は最強の鬼。災鬼と違って攻撃はシンプル、こん棒を振り回し叩きつけたり大きな足で踏みつけたり蹴り飛ばしたり。大きな手で複数人をつかんで潰したり、とにかく暴れる。
その攻撃の威力も範囲もケタ違いだったけれど。何より、皮膚が厚すぎてこちらの攻撃が半減以下だったってことよ。超強力な魔法か、アキラさんみたいにパワーに特化した攻撃じゃなきゃ太刀打ちできなかった。
戦鬼が1歩動けば足元の鬼死団が逃げる間もなく何人も踏み潰されて死ぬ。遠距離からの一斉攻撃も、ほとんど効果がなかった。
前団長がすぐに用意させた大きな大砲が、意外にも役に立った。古臭いけれど、衝撃でよろけさせることができた。時間稼ぎをして、勝利へと導いた。
たった1体で何百人もの人間とあたし達の命を奪い、生き残った者の心に決して消えることのない傷を刻みつけた。今の鬼死団団長のアキラさんも、その生き残りの1人よ。
じゃあ誰が戦鬼を倒したのか?とどめを刺したのはアキラさんと副団長と、前団長。災鬼との戦闘ですでにボロボロのマクベスが相打ち覚悟で戦鬼の両足を切断したから、甚大な犠牲を払ってなんとか倒せたって聞いたわ。
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