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そうだ、お鍋にしよう!
2P
しおりを挟む「ナツメ、今日はアキラさんと手合わせするんだったよね?もう行ける?」
午前中は鬼の見回りをして、2時間くらい筋トレをしたわ。お昼を食べてから家のリビングでくつろいでいたら、チャイムが鳴った。
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン……!
な、何事よっ!?まさか、鬼が出た!?心臓が口から飛び出しそうなくらいバクバクして、慌てて玄関に向かっていたら今度はマクベスのケータイが鳴った!?
「も――」
『マクベスっ、早く鍵を開けてくれっ!大事な話があるんだ!手伝ってほしい!!』
スピーカーレベルで聞こえる電話の向こうでもチャイムの音が鳴り響く。ほんっとーに、何事!?「もしもし」さえ言わせてくれないほど焦ってるなんて、らしくない。
「わかりました。わかったから、もう押さなくていい。壊れます。いらっしゃい、アキラさん」
突然の来訪者及び電話の相手は、アキラさんだった。鬼死団の本部はすぐ隣だけど、もしかして全速力で走ってきたの?ゼェハァ息が荒くて、でもすっごく焦ってるっていうより。
真っ黒い瞳が、まるで少年のように爛々と輝いている。夏休みに大きなカブトムシかクワガタムシを捕まえた小学生みたい。
なんか、嫌な予感。マクベスも同じなのか、1歩下がろうとしたけど遅かった。あたしとマクベスの手は、アキラさんに捕まっちゃった。
「今晩、皆で鍋をするぞ!!働かざる者、食うべからずだ。お2人にも手伝ってほしい!さぁ行こうっ!」
「「………………はい?」」
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