恋人以上、永遠の主人

那月

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そうだ、お鍋にしよう!

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 新種の鬼が大量発生とか、大型鬼の出現じゃなくて?お鍋?鬼のことじゃなくて安心したけど。キラッキラしてるアキラさんが、あたし達の手を引っ張る。


 い、今から!?あたし達、まだ何も答えてないんだけど拒否権なし?我に返ったら、今度はあたしのケータイが鳴った。


『突然ごめんなさい。とりあえず、説明をしたいので本部に来てくれる?あぁでもその前に目の前の大暴走列車クソ馬鹿団長、殴ってください』


 ――本部にある中庭にて。頭の上に巨大なタンコブを乗せた大暴走列車クソ馬鹿団長をわきに抱えたマクベスと、スッキリ顔のあたしは他の被害者達と合流。


「本当にごめんなさい。こんなくだらないことにナツメさんの手を痛めてしまって」


「いいわよ。ビックリしたけど、何があったの?アキラさん、お鍋がどうとか言っていたけど」


 足に顔がつきそうなほど深々と頭を下げたのは、さっきあたしのケータイに電話をかけてきた女性。すっごく疲れきった顔なんだけど、そう、手に負えなかったのね。


 彼女はシュノーティン。あたしはティンさんって呼んでるわ。鬼死団の団員よ。


 背が高くスラッとしていて背筋もまっすぐ。綺麗系女子、クソ真面目すぎるのがたまにキズ。冗談が通じないカタブツなのよねぇ。


 歳は20で、ラファルガ君のお姉さん的な存在。愛用の銃を何種類も持っている狙撃の名手、近距離も遠距離も得意。


 とてもしっかりしていて、アキラさんの秘書みたい。よく副団長と間違われるんだけど、違う。副団長は全く似合わない、職務怠慢な不真面目クソ野郎よ。


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