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復活
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しおりを挟むへぇ?どういうこと?ミケさんは驚いてキョトンとしちゃってるし、でもマクベスは自信ありげに師匠の返事を待ってる。
やがて、ミケさんはニタリと口の端を吊り上げた。手で口を塞ぎながら「クックックックッ」と不気味に笑い、我慢できなくなったのか背中を向けた。
背中を曲げ、お腹を抱えて「アーッハッハッハッハッ!」って愉快そうに大笑い。ヒーヒー言っちゃってるわ。
さすがに引くわよ。図書館って静かにしなきゃいけないでしょ?ここは古い文献を数多く置いている書庫。静かにしなきゃいけない場所よ?
あたし達4人以外誰もいなくて良かった。管理人がいたら怒りのオーラをまとってやって来て、静かにあたし達をつまみ出すんだから。
ミケさんの不気味で狂気に満ちた笑い声が書庫の中に響き渡り、古い文献達が震えあがる。
「あーーーー、はぁぁー……久々に良く笑った。で、何の話じゃったかの?」
「しっ師匠様っ!!」
「はっはっはっは。そう怒るな、ただの戯れじゃよ。そこまで老いてはおらぬ。そうさな、話してやるとするかの。まぁ、立ち話もなんじゃ、そこに座れ」
ミケさんに誘われてあたし達は椅子に座った。ミケさんの隣にアキラさん、ミケさんの向かいにマクベスが座ってその隣にあたし。
緊張したり力が抜けたり、何なのよこの人は。って思うけど、この人がすごい人、ヤバい人だって本能的に感じる。まぁ、ある意味マジでヤバい人だけど。
マクベスが教えてくれたわ。ミケさんは知りたがり、知識欲がとっても強いんだって。
ミケさんがほぼ“全知”なのはそういう能力を持っているんじゃなく、ただ単に全てを知りたくて努力して自分の力で知識を得ているから。
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