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繋がる生
12P
しおりを挟む「いらっしゃいませ!あれ?もしかしてこの前の鬼、あっ――えっと、綺麗なお兄さんじゃないですか?早速来てくださったんですね、ありがとうございます」
ユラユラと湯気が立ち上る熱いお茶を持ってきた店員は、この前森で和比呂を神社まで運んでくれた不和歌麿呂だった。
あの時、和比呂はすでに気を失っていて歌磨呂を見たことがないので、驚いて俺に目を向ける。
「あぁ、あの時は助かった、恩に着る。俺は薄茶と……そうだな、このおすすめのお団子盛り合わせを頼む。和比呂はどうする?」
「初めまして、秋月和比呂と申します。俺にとっては命の恩人ですね、ありがとうございました。俺は濃茶とおすすめお団子の盛り合わせ、それからあんみつを頼みます」
「かしこまりました!皆さん酷いお怪我でしたので、帰ってからもとても心配だったんです。でも、お元気そうでよかった。白い狐を連れたあの女の子もお元気ですか?」
薄い青い着物に淡い黄色の帯を締めた歌磨呂は、ニコッと微笑みコテンと首を傾げた。いきなり小娘のことを聞くか。
「あぁ、あいつは元気になって昨日引っ越したんだ。それよりもこの後少し込み入った話があるんだが、時間をもらえるか?」
「あ、はい。ちょっと店長に聞いてみますね」
藍色の髪を揺らしながらパタパタと女のように早足で店の奥へと消えた歌磨呂から俺に目を向けた和比呂が「本当にあの人か?」と聞いてきた。
華奢すぎると言いたいのだろう。だが残念ながらお前はあの女のような男に運んでもらったんだ、と冷ややかに現実を告げる。
少しの沈黙ののち、もう1度俺に「なぁ、本当にあの人――」と言いかけたので。バチンッ!額を指で弾いて黙らせた。
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