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7.元聖女は辺境の地を訪れました。
第181話(ライガ視点)
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俺は当時使わせてもらってた自分の部屋に荷物を運び入れて、昔のまま残ってるベッドに腰掛けて手を伸ばした。ベッドの脇の棚には、当時何故か収集していた大蝉の抜け殻やら蛇の抜け殻やらが入った瓶が、当時のまま置かれていて、しかも埃は払われて掃除はされているっぽいから、時間が経った感じがしなくて変な気分になる。
――親父さん、あんな風になってるなんてなぁ。
ミイラみたいな姿で寝ていたステファンの親父さんの姿を思い出してうなった。
ステファンにくっついて出て行ったけど、俺は別にこの家が嫌いなわけじゃないし、ステファンの親父さんにもお袋さんにも恩義は感じているから、あんな姿を見ると落ち込むっちゃ落ち込むな。
自分の部屋もあるし、野山も広いし、飯もうまいし、俺としてはここは実家という感じだ。
——かといって、外の自由な生活の方が楽しいから、ずっといたいというわけでもなく、でもたまには帰ってきても良いかなってくらいだけど。
ここに戻ってくると、レイヴィスのところから親父さんに買われて、この屋敷に来た時のことを思い出す。マーゼンス辺境伯は、道中逃げ出そうという気も起こらないほど、威圧感のある男だった。
あまり覚えていないけど、ほとんど会話はしなかったと思う。その頃の俺は今より狼男感が強くて、あんまり話せなかったし。でも屋敷には息子が二人いるから、喧嘩相手になってほしいとか何とか言われたのはなんとなく覚えている。弟が出来が良く、兄は駄目だとも言っていた。まぁ、道中にレイヴィスのところじゃ絶対食べられないような飯を毎食きちんとくれたし、年が近い普通の人間の子どもと喧嘩するだけでいいなら楽そうだ……と子ども心に思ったが――それは間違いだったと、屋敷で暮らすようになってから気づいた。
ステファンの母ちゃんは生命魔法をかなり使えるし、他にも回復魔法が使える人間がたくさんいて、下手をすりゃ腕が切れてもくっつくような環境だから、喧嘩――と言いつつ、殺さなきゃいい――くらいの真剣勝負で、アイザックに至っては魔法がかかった燃える剣を振り回して襲い掛かってくるもんだから、結構、俺も必死で、決して楽ではなかった。お陰で、冒険者になっても、魔物との戦闘面であんまり困ることはなかったけど。
「ライガ、悪い、僕の荷物も運んでくれないか」
右手を固定中のステファンがドアをノックして入って来た。
そういえば、こいつはこの家にいる時はずっと腕やら足やら怪我した振りしてずっと包帯を巻いてたな。
さすがに、骨が折れたり大怪我すれば、魔法で「はい、くっつけて終わり」とはいかないので、数日安静が必要になる。ステファンは剣や戦闘の練習が相当嫌だったらしく、ちょっと怪我をすれば数週間「まだ手が動かせない」とか「足が動かせない」とか言って、練習を拒否していた。
そのくせ馬に乗って、裏山を流れる川まで行って、釣りやら何やらしてるのを見た時には呆れたな。家に入るときだけ、自分で包帯巻きなおして、腕吊ったりしてるんだもんな。
「お前、それ、本当に動かせないんだよな」
茶化すように言うと、ステファンは苦笑した。
「本当に折れたからな、ばきばきばきっと。エドラさんの魔法で治ってるけど、荷物持つのはまだ無理だよ」
ステファンの荷物を運んでやると、ぐーっと腹が鳴った。
「腹減ったなぁ。――そうだ、おっちゃんのところに会いに行こうぜ、ステファン」
ステファンに声をかけ、厨房に向かう。
おっちゃんっていうのは、この家の料理人のジェフっておじさんのことだ。
俺はずっとステファンやアイザックの練習相手だけをしてたわけじゃない。
それ以外は、性質が落ち着いてからは普通に使用人として、屋敷の手伝いをしていた。
――裏山なんかで、獣肉を取ってきて、おっちゃんに食材として渡す仕事もしていた。
「そうだね、おじさん元気かな」
「おっちゃんの飯は美味いからな。レイラも喜ぶだろ」
ステファンと連れ立って屋敷の厨房に向かうと、広い台所で丸いフォルムのじいさんが忙しそうに動き回っていた。いい匂いが漂っている。思わず狼に戻って、匂いを嗅いだ。
「おっちゃん! ただいま!!」
そう吠えると、おっちゃんは「おお」と顔を上げた。
「ライガにステファン坊っちゃんじゃねぇか! どこで何やってたんだよ!」
「急にすいません……、もしかして、僕らの食事を作ってくれてるんですか?」
「おう、奥様方の食事の片づけをしたと思ったところに、若旦那様がステファン坊っちゃんに、ライガにエルフまで連れて急に帰ってきたもんだから……またやり直しだよ、まったく」
おっちゃんは困っていなさそうに大きな笑い声を立てた。
「エルフってのは、肉食わないんだろ? 野菜でも焼いとけばいいかね?」
「……二人とも、肉、好きですよ。1人は小食ですけど、1人はすごくよく食べます。ライガくらい」
ステファンが答えると、おっちゃんは目を丸くした。
レイラは、一時期、肉を食べなくなった時期もあったけど、確かに最近また俺と同じくらい食べるようになったな。
――親父さん、あんな風になってるなんてなぁ。
ミイラみたいな姿で寝ていたステファンの親父さんの姿を思い出してうなった。
ステファンにくっついて出て行ったけど、俺は別にこの家が嫌いなわけじゃないし、ステファンの親父さんにもお袋さんにも恩義は感じているから、あんな姿を見ると落ち込むっちゃ落ち込むな。
自分の部屋もあるし、野山も広いし、飯もうまいし、俺としてはここは実家という感じだ。
——かといって、外の自由な生活の方が楽しいから、ずっといたいというわけでもなく、でもたまには帰ってきても良いかなってくらいだけど。
ここに戻ってくると、レイヴィスのところから親父さんに買われて、この屋敷に来た時のことを思い出す。マーゼンス辺境伯は、道中逃げ出そうという気も起こらないほど、威圧感のある男だった。
あまり覚えていないけど、ほとんど会話はしなかったと思う。その頃の俺は今より狼男感が強くて、あんまり話せなかったし。でも屋敷には息子が二人いるから、喧嘩相手になってほしいとか何とか言われたのはなんとなく覚えている。弟が出来が良く、兄は駄目だとも言っていた。まぁ、道中にレイヴィスのところじゃ絶対食べられないような飯を毎食きちんとくれたし、年が近い普通の人間の子どもと喧嘩するだけでいいなら楽そうだ……と子ども心に思ったが――それは間違いだったと、屋敷で暮らすようになってから気づいた。
ステファンの母ちゃんは生命魔法をかなり使えるし、他にも回復魔法が使える人間がたくさんいて、下手をすりゃ腕が切れてもくっつくような環境だから、喧嘩――と言いつつ、殺さなきゃいい――くらいの真剣勝負で、アイザックに至っては魔法がかかった燃える剣を振り回して襲い掛かってくるもんだから、結構、俺も必死で、決して楽ではなかった。お陰で、冒険者になっても、魔物との戦闘面であんまり困ることはなかったけど。
「ライガ、悪い、僕の荷物も運んでくれないか」
右手を固定中のステファンがドアをノックして入って来た。
そういえば、こいつはこの家にいる時はずっと腕やら足やら怪我した振りしてずっと包帯を巻いてたな。
さすがに、骨が折れたり大怪我すれば、魔法で「はい、くっつけて終わり」とはいかないので、数日安静が必要になる。ステファンは剣や戦闘の練習が相当嫌だったらしく、ちょっと怪我をすれば数週間「まだ手が動かせない」とか「足が動かせない」とか言って、練習を拒否していた。
そのくせ馬に乗って、裏山を流れる川まで行って、釣りやら何やらしてるのを見た時には呆れたな。家に入るときだけ、自分で包帯巻きなおして、腕吊ったりしてるんだもんな。
「お前、それ、本当に動かせないんだよな」
茶化すように言うと、ステファンは苦笑した。
「本当に折れたからな、ばきばきばきっと。エドラさんの魔法で治ってるけど、荷物持つのはまだ無理だよ」
ステファンの荷物を運んでやると、ぐーっと腹が鳴った。
「腹減ったなぁ。――そうだ、おっちゃんのところに会いに行こうぜ、ステファン」
ステファンに声をかけ、厨房に向かう。
おっちゃんっていうのは、この家の料理人のジェフっておじさんのことだ。
俺はずっとステファンやアイザックの練習相手だけをしてたわけじゃない。
それ以外は、性質が落ち着いてからは普通に使用人として、屋敷の手伝いをしていた。
――裏山なんかで、獣肉を取ってきて、おっちゃんに食材として渡す仕事もしていた。
「そうだね、おじさん元気かな」
「おっちゃんの飯は美味いからな。レイラも喜ぶだろ」
ステファンと連れ立って屋敷の厨房に向かうと、広い台所で丸いフォルムのじいさんが忙しそうに動き回っていた。いい匂いが漂っている。思わず狼に戻って、匂いを嗅いだ。
「おっちゃん! ただいま!!」
そう吠えると、おっちゃんは「おお」と顔を上げた。
「ライガにステファン坊っちゃんじゃねぇか! どこで何やってたんだよ!」
「急にすいません……、もしかして、僕らの食事を作ってくれてるんですか?」
「おう、奥様方の食事の片づけをしたと思ったところに、若旦那様がステファン坊っちゃんに、ライガにエルフまで連れて急に帰ってきたもんだから……またやり直しだよ、まったく」
おっちゃんは困っていなさそうに大きな笑い声を立てた。
「エルフってのは、肉食わないんだろ? 野菜でも焼いとけばいいかね?」
「……二人とも、肉、好きですよ。1人は小食ですけど、1人はすごくよく食べます。ライガくらい」
ステファンが答えると、おっちゃんは目を丸くした。
レイラは、一時期、肉を食べなくなった時期もあったけど、確かに最近また俺と同じくらい食べるようになったな。
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