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身分証明
身分証明 3
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「よし、それじゃ取っておきの方法がある。とある森にある『ユーカの実』を俺と一緒に、1ヶ月だけでいい。探す手伝いをしてくれたら推薦状をやろう」
モモは聞いたことがあった。ユーカの実は万病に効く言われている。それも伝説などではなく実在するらしいが本物は見たことがない。
「冒険者としての経験にもなるし悪い話じゃ無いとは思うんだがな」
「それで、それでお願いします!」
ムツヤの中ではユーカの実を探すことはもう決定事項らしい。モモはため息が出そうになるが、自分は従者だと言い聞かせムツヤの意見に同意することにした。
「ムツヤ殿がそう言われるのであれば、わかりました」
「決まりだな、明日の5時にこのギルドの入り口に集合だ。ユーカの実が出来る時期は決まっていて、痛みが早いから幻の実って事になってるんだ。俺の調べた秘密の場所ではここ数日で実が成るはずだ」
そう言い終わった後にゴラテはムツヤに手を差し伸ばして来る。
「改めて、俺はゴラテ・サンドパイルだ。よろしく頼むぞ」
ゴラテのさっきまでの怪しい雰囲気が急に消え去り、面倒見の良さそうな中年の様になる。何か絶対に裏はあるにせよ、それでモモの警戒心も少しはほぐれたようだった。
モモとムツヤは宿屋へと戻った。そこで新たな問題に直面した、というよりは思い出した。この部屋にはセミダブルのベッドが1つだけしか無い。
宿屋のグネばあさんにもう一つ部屋を借りようとしてみたがどこも満室だよと断られる。
「なんだいあんたら、恋人どうしならいいだろう?」
「だーかーらー! それは勘違いでムツヤ殿とはそういう関係ではない!」
「どっちにしろ良いじゃないかい、細かいことは」
ヒッヒッヒと老いた魔女みたいにグネばあさんは笑ってまた二人を出迎えた。
「いや、おばあさん。オークと人間は恋愛をしないらしいですよ」
ムツヤがフォローに入るが、より大きくグネばあさんは笑って返す。
「愛があれば種族も年も関係ないんだよお兄ちゃん」
「そうなんでずか!?」
「もう良いから部屋へ行きましょう」
そう言ってモモはムツヤの手を引いた、部屋に入るとまたセミダブルのベッドが出迎えてくれた。
「ムツヤ殿、明日は早いですし夕食を早めに食べて寝ることにしませんか?」
「わかりましたモモさん」
とりあえずモモは問題を先送りにした。夕食も食べ終え、宿屋の小さな風呂で汗を流した。夕日が完全に沈んだ頃に二人は部屋に戻る。
「とりあえず、私は床で寝ますのでムツヤ殿はそちらのベッドをお使い下さい」
モモは床で寝ることを決めていたが、ムツヤはそれを聞いて驚く。
「いやいや、それだっだら俺が床で寝ますよ。モモさんに悪いですし……」
モモはムツヤの思いやりは素直に嬉しかったが、今の自分はあくまで従者だと思い直す。
「今の私はムツヤ殿の従者ですよ? 主を床で寝かせるなんて事はできません」
そんなやり取りが何回か続いた時にムツヤが遂に別の案を出した。
「それじゃあこのベッド大きいですじ二人で使いませんか?」
それを聞いてモモは顔が赤くなる。ムツヤはきっとただ単純に休みを取りたいだけだと分かってはいるのだが……
「……わかりました、では背中合わせで寝ましょう」
それを聞いてムツヤは笑顔を作る、二人はベッドに入り部屋の明かりを消した。
ムツヤは背中から感じるぬくもりが心地よかった。気のせいか石鹸の香りに混じって甘い匂いがモモからしている。
モモはと言うと心臓がバクバクして必死に素数を数えて落ち着こうとしていた。
親や妹以外と同じベッドで寝るなんて初めての経験で、しかも相手はムツヤだ。
「あの、ムツヤ殿は本当にあの男の言うことを信じるのですか?」
気付いたらふとそんな質問をしていた。モモはゴラテの言っていた冒険者の推薦状の事を調べておいたが、確かにそれは事実だったが。
しかし、あの男が信用に足るとは思えない。
ムツヤからの返事はなく、まさかと思いそっと顔を覗き込むとムツヤはもう寝てしまっていた。
少しだけ笑いがこみ上げてきて、その後はムツヤの寝顔をちょっとだけじっと眺めていた。
さて自分も寝るかと思った瞬間にそれは起きた、寝返りを打ったムツヤがモモの背中に触れるか触れないか辺りまで近づいてきたのだ。モモは頭が真っ白になる。
モモは聞いたことがあった。ユーカの実は万病に効く言われている。それも伝説などではなく実在するらしいが本物は見たことがない。
「冒険者としての経験にもなるし悪い話じゃ無いとは思うんだがな」
「それで、それでお願いします!」
ムツヤの中ではユーカの実を探すことはもう決定事項らしい。モモはため息が出そうになるが、自分は従者だと言い聞かせムツヤの意見に同意することにした。
「ムツヤ殿がそう言われるのであれば、わかりました」
「決まりだな、明日の5時にこのギルドの入り口に集合だ。ユーカの実が出来る時期は決まっていて、痛みが早いから幻の実って事になってるんだ。俺の調べた秘密の場所ではここ数日で実が成るはずだ」
そう言い終わった後にゴラテはムツヤに手を差し伸ばして来る。
「改めて、俺はゴラテ・サンドパイルだ。よろしく頼むぞ」
ゴラテのさっきまでの怪しい雰囲気が急に消え去り、面倒見の良さそうな中年の様になる。何か絶対に裏はあるにせよ、それでモモの警戒心も少しはほぐれたようだった。
モモとムツヤは宿屋へと戻った。そこで新たな問題に直面した、というよりは思い出した。この部屋にはセミダブルのベッドが1つだけしか無い。
宿屋のグネばあさんにもう一つ部屋を借りようとしてみたがどこも満室だよと断られる。
「なんだいあんたら、恋人どうしならいいだろう?」
「だーかーらー! それは勘違いでムツヤ殿とはそういう関係ではない!」
「どっちにしろ良いじゃないかい、細かいことは」
ヒッヒッヒと老いた魔女みたいにグネばあさんは笑ってまた二人を出迎えた。
「いや、おばあさん。オークと人間は恋愛をしないらしいですよ」
ムツヤがフォローに入るが、より大きくグネばあさんは笑って返す。
「愛があれば種族も年も関係ないんだよお兄ちゃん」
「そうなんでずか!?」
「もう良いから部屋へ行きましょう」
そう言ってモモはムツヤの手を引いた、部屋に入るとまたセミダブルのベッドが出迎えてくれた。
「ムツヤ殿、明日は早いですし夕食を早めに食べて寝ることにしませんか?」
「わかりましたモモさん」
とりあえずモモは問題を先送りにした。夕食も食べ終え、宿屋の小さな風呂で汗を流した。夕日が完全に沈んだ頃に二人は部屋に戻る。
「とりあえず、私は床で寝ますのでムツヤ殿はそちらのベッドをお使い下さい」
モモは床で寝ることを決めていたが、ムツヤはそれを聞いて驚く。
「いやいや、それだっだら俺が床で寝ますよ。モモさんに悪いですし……」
モモはムツヤの思いやりは素直に嬉しかったが、今の自分はあくまで従者だと思い直す。
「今の私はムツヤ殿の従者ですよ? 主を床で寝かせるなんて事はできません」
そんなやり取りが何回か続いた時にムツヤが遂に別の案を出した。
「それじゃあこのベッド大きいですじ二人で使いませんか?」
それを聞いてモモは顔が赤くなる。ムツヤはきっとただ単純に休みを取りたいだけだと分かってはいるのだが……
「……わかりました、では背中合わせで寝ましょう」
それを聞いてムツヤは笑顔を作る、二人はベッドに入り部屋の明かりを消した。
ムツヤは背中から感じるぬくもりが心地よかった。気のせいか石鹸の香りに混じって甘い匂いがモモからしている。
モモはと言うと心臓がバクバクして必死に素数を数えて落ち着こうとしていた。
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「あの、ムツヤ殿は本当にあの男の言うことを信じるのですか?」
気付いたらふとそんな質問をしていた。モモはゴラテの言っていた冒険者の推薦状の事を調べておいたが、確かにそれは事実だったが。
しかし、あの男が信用に足るとは思えない。
ムツヤからの返事はなく、まさかと思いそっと顔を覗き込むとムツヤはもう寝てしまっていた。
少しだけ笑いがこみ上げてきて、その後はムツヤの寝顔をちょっとだけじっと眺めていた。
さて自分も寝るかと思った瞬間にそれは起きた、寝返りを打ったムツヤがモモの背中に触れるか触れないか辺りまで近づいてきたのだ。モモは頭が真っ白になる。
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