裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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決闘するなよ、俺以外のヤツと

決闘するなよ、俺以外のヤツと 5

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「一般の冒険者だったら指先だけだろうがお前が負けることは無いだろうが……」

 アシノはムツヤをチラリと見た。

「強すぎるんだよなぁ……」

 はぁーっとため息をつく。他の皆も相手を秒でぶっ飛ばしているムツヤの姿が容易に想像できた。

「負ける心配は無いでしょうが、ムツヤ殿が目立ってしまいますね」

「だな、誤解を解くか、急いで街から逃げてバックレちまうか。どっちかだな」

 どうしたもんかとアシノは天井を見つめる。沈黙で気まずい部屋にノックの音が転がった。

「んー? こんな時間にだーれー?」

「キエーウの奴かもしれん、ムツヤ、お前が開けろ」

 頷いてムツヤはドアを開ける。そこに立っていたのはドアノブに手を掛けているタノベの姿だった。

「なぁ、やっぱやめとこうぜ?」

 後ろには冒険者仲間のフミヤも居る。彼はタノベを止めようとしていた。

「あらー、何でここが分かったのかしら?」

 ルーは冷や汗をかきながら引きつった笑顔をする。

「酒場から後ろを付けてきました!」

「そういうのストーカーって言うんだぞ」

 アシノはジト目でタノベを見つめていた。部屋を見渡してタノベはプルプルと震える。

「1つの部屋に女の子を集めて…… あなた、エッチなことしたんですね!!!」

「しとらんわ!!」

 アシノがツッコミを入れるがタノベは引き下がらない。

「部屋に女の子を集めて男が1人だけ…… 何も起こらないはずが無いでしょう!!!」

 ルーとアシノは珍しく同じことを思っていた。「あーコイツめんどくせー」と。

「タノベ殿、ムツヤ殿が言っていたハーレムというのは誤解なんだ」

「じゃあこの状況は何ですか!?」

 モモが弁明をするが、あまり意味がなかったみたいだ。

「あー、じゃあ論より証拠っつーわけで。ユモトお前が男だって証拠見せてやれ」

「な、ななななにを言ってるんですか! こんな可愛い子が男の子のはずがないでしょう!?」

 タノベは慌てて言う、ユモトは赤面してそれを聞いていた。

「僕が見せてムツヤさんの疑惑が晴れるのならば……」

「そうよ! 減るもんじゃないし!」

 ユモトは服の裾を持ち上げてその宝物庫の宝玉を御開帳しようとしている。

「ユモトさん!? そんな事しちゃダメです! おのれ、こんな変態じみたことをユモトさんにやらせるなんて……」

 タノベはすぅーっと息を息を吸って吐く。そして鋭い眼光でムツヤを見た。

「改めてあなたに決闘を申し込みます。時間は明日の14時、この街の闘技場で、逃げたらどこまでも追いかけます」

 言いたいことを言い終えるとタノベはドアを締めて出ていってしまう。

「何か戦う気満々なんですけど!?」

 ルーはどうしようとアシノを見た。

「まぁ、ムツヤに初心者っぽい戦い方を学ばせる良い機会かもしれんな、よし。今日はもう休め、明日付け焼き刃で戦う訓練をするぞ」
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