裏庭が裏ダンジョンでした@完結

まっど↑きみはる

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魔人ナツヤ

魔人ナツヤ 4

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 城壁の上で一際激しい紫色の光が放たれた。

「何だ!?」

 アシノがその光に反応し、皆もそれを見る。

「フユミト、分かったよ。これが力か……」

 ナツヤは髪が銀髪になり、一気に腰ほどまでに伸びた。

「俺は世界を壊す。そして新たな世界を創る」

 そう言った後に、ナツヤが右手をかざすと、千体にも及ぶ魔物が召喚される。

「なんじゃあこりゃあ!!」

 イタヤが思わず声を上げる。いくらなんでも数が多すぎた。

「ムツヤ!! 早くアイツをやれ!!」

 アシノに言われ、ムツヤは魔物を蹴散らしながらナツヤの元へと向かう。

「ここは一旦引こうナツヤ。あの青い鎧の奴は厄介だ」

 頭の中にフユミトの声が流れた。そして頷くと翼竜に乗って飛び立つ。

「待て!!」

 ムツヤが城壁を駆け上って飛び上がるも、すんでのところで逃してしまった。

「追うぞ……と言いたいところだが……」

 アシノは周りにうじゃうじゃと居る魔物を見て肝を冷やす。

「これじゃ私達が危ないわね」

 四方八方を取り囲まれ、イタヤ達はまだしも、アシノ達は苦戦していた。

「ムツヤ、戻ってきてくれ!!」

「わがりまじだ!!」

 一直線にムツヤは走る。そして、吹き飛ぶ魔物達。

 イタヤは聖剣ロネーゼを振って魔物を蹴散らし、ウリハも魔法と剣を器用に使いこなして戦っていた。

 サワが詠唱を終わらせ、魔物に光の剣を降らせる。

 アシノ達もそれには及ばぬが、モモは確実に魔物を仕留め、ユモトも魔法で同じく戦う。

 ヨーリィはナイフ一本で素早い動きを見せ、ルーの精霊も魔物を倒し続けていた。

 そしてムツヤが暴れまわり、30分もすると魔物を蹴散らし終える。

「も、もうダメ、動けない……」

 ルーは尻餅をついてはぁはぁと荒い息をする。他の皆も安堵と疲れからか、しゃがみ込んでいた。

 アシノは急ぎギルスに連絡を入れる。

「ギルス! 魔人に逃げられた! 動向は分かるか?」

「あぁ、ずっと追ってる。このまま真っ直ぐに行くと……、王都だ」

「総大将を狙いに来たって訳か……」

 翼竜に乗って飛んでいるなら、馬車の何倍も早い。1日と少しあれば着いてしまうだろう。

「私達も馬車に乗って追いかけるぞ!!」

 城の中に残る黎明の呼び手の残党は軍と治安維持部隊に任せ、皆が疲れた体を無理に動かして馬車に乗り、走らせた。

「サツキ!! すまん、魔人がそちらに向かったみたいだ」

 アシノからの連絡にサツキは驚く。

「分かりました先輩!! 最近ずっと王都に居たから体が鈍りそうだったんで活躍して見せますよー?」

「すまないな、すぐ向かう。頼んだぞ!!」

「はい!! 先輩!!」
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