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99 重ね重ねのバッド
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イオリはあまりのショックで体調を崩してしまった。彼は今はベッドで休んでいて、一人にして欲しいと言われたので、私はソファの上で体育座りをしていた。
彼のノアフォンはソファの上に置きっぱなしで、さっきからブーブーとレイヴの着信があるけど、そのことを彼に伝えたら、どうせこのニュースの件だから出ないと言ったので、私も放って置いてる。
でも何回もかけてきているので、緊急性が高いと思う。少しイオリが気になったけど、でも私からレイヴにかけるなら良いかなと思って、私は運転席に移動してから、自分のノアフォンで彼に通話をかけた。
『リアちゃん!!ねーイオリは何してんだよ!?』
すごい剣幕だった。私は小声で彼に伝えた。
「今、イオリはとてもじゃないけど話せる感じじゃないの。だからまた明日とか、彼からかけてくるまで『待ってらんない!今向かってる!なんでそんなになってんの?』
「え?だって、シードロヴァが亡くなったでしょ。だから彼ショック受けてる。」
『そんな場合じゃないから!いーから兄貴に代わって!』
「無理!またね!」
『ああああああ!?くそおおお』
ブチっと切った。何がそんな場合じゃないだ。イオリがどれだけの状態になってるのか知りもしないで。彼は一時間ぐらいお手洗いにこもってから、くたくたな状態でベッドで横になってる。
絶対に今は話せる元気がないんだから、と私は頬を膨らましてからノアフォンをポケットに入れた。ソファルームに戻ると、またイオリのノアフォンが震えた。レイヴの名前が表示されてる。
でも出ない。出れる状態じゃない。私はそれを無視して、ベッドルームを覗いた。イオリがこちらに背を向けてタオルケットに抱きつきながらじっとしている。
「何か飲む?」
「いらない。」
「そっか。」
今はそっとしておいた方がいいと思い、私はソファの部屋に戻った。床にはまだイオリが落としてしまった炭酸ジュースの瓶が割れたままだった。私はほうきとちりとりでそれを片付けることにした。
ジャリジャリと割れたガラスの破片がちりとりに入っていく。そして何も考えられなくなって、私の動きが止まった。ぼーっと、ただ目の前の破片を見つめた。
暫くしてから、私はハッとして集めた破片を窓の外へ放り投げた。本当はダメだけど、空き地だからいいかと思った。こう言う、私の少しぐらい平気かっていうのも、直した方がいいんだよなぁ、とまた動きが止まった。
すると微かに聞こえていたバイクのエンジン音が段々とこちらに近づいてきて、トレーラーの近くでそれは止まった。
誰か来た?私はキャビネットの上に置いてあるイオリのマグナムを手に持ち、ドアを見つめた。すぐにドアがドンドンとノックされて、声が聞こえた。
「おいいいい!開けろこら!」
レイヴの声だった。私はマグナムを持ったまま、ドアを開けた。レイヴが私の手元を見て少し驚いて、「おあ、撃つなよ?」と両手をあげながらトレーラーの中に入った。
レイヴはベッドルームに行って、イオリに叫んだ。
「おい!こんなときに何してんだよ!馬鹿!」
「やめて!」私はレイヴの腕を掴んだ。彼は私を見た。「イオリはかなりショック受けてる。だから今は優しくして、お願い!」
「何の用だ……?」と、イオリのヒョロヒョロした声が聞こえた。レイヴは彼を見た。
「やばいよ、やばい。兄ちゃん、何か知ってるか?」
「知らん。何も知らん。」
「じゃあ予想ついてたとか、ほら、母ちゃんについて。」
「え?何も知らん……」
と、イオリが振り返り、私とレイヴは同時にビクッとした。彼の顔が今までにないぐらいに青白かったからだ。レイヴはそれで漸く彼が普通じゃないのを悟ったのか、静かにベッドに座った。
「だいじょーぶ?顔色まじでやばいよ?豆腐みたい。」
「ああ、なんとか生きているよ、はは。それでエミリがどうした?」
「じゃあ兄ちゃんも何も知らなかったんだ。」
「まさか、」とイオリが上半身を起こした。「何か病気になったのか?やめろとは言っていたが生肉の虜だったし、何かに感染したとか?」
「違う。そんなんじゃない。」
レイヴはギュッと目を閉じて、それから言った。
「母ちゃんが失踪した。」
「は!?」
「……あの部屋のリビングに置き手紙があった。ほら、これ。」
レイヴがイオリに紙を渡した。イオリはそれを受け取り、目を凝らした。
「……私は消えます。もう探さないで。自由が欲しいのです。私と彼なら二人でいつまでもやっていける……彼……ティムと共に。ティムって誰だ?」
「ティムはオリオン様の本名。」
「えっ!?」
私とイオリが同時にそう叫んだ。
え?え?じゃあ……
「エミリとオリオン様が失踪したの?」
私の問いに、苦笑いのレイヴが答えた。
「しかも今夜な。しかも組織の貯金の三分の二を持って行って、どこかに消えちゃった。組織員は血眼になって探してる。俺の部屋にも勿論来て、母ちゃんの部屋でどこに行ったのか何か痕跡あるか俺も一緒に探したけど、やばいよあれは、完全にプロだね。髪の毛一つ残ってない。」
すげえエミリ……。
「どうして逃げたんだろう、エミリ。」
私の呟きにイオリが彼の見解を述べた。
「バリーが多数の部下ごと裏切ったと分かり、オリオン様はもう後がないと判断したのだろう。それをエミリに相談したら一緒に逃げようと提案した。と言う仮説とともに、俺は今すぐに消えてしまいたい。」
するとイオリが急に何かに気付いたのか、目を見開いた。
「じゃあ!」とイオリがレイヴに聞いた。「今FOCはどうなってる!?今夜ノアズのニコライが射殺されたが、それはエミリも参加したってことなのか!?」
「違う。それは実はオリオン様じゃなくてバリーがやったんだ。こっからがまじでやばい、いやここまでも結構やばいけど……兎に角!FOCのヘッドが抜けた。そして浮上したのが、今夜大成功を収めたバリーだ。奴が組織のヘッドに決まった。」
「があああぁぁ……!」イオリがベッドにバタンと倒れた。「最悪だ。人生でここまで最悪になれることがあるか?無いな。幼なじみのシードロヴァは死に、憎いバリーはヘッドになり、大好きなアリシアは消える。こんなにどん底に落ちることはそうそう無い。」
「いや、あるかも……。」とレイヴが苦笑いした。イオリが彼をチラッと見て、聞いた。
「まだ何かあるのか?もう勘弁してくれ。」
「あのね、ドアの前にでっかいリュックあるんだけど、それトレーラーの中に入れていい?」
「何の話だ?何の?」
「いやいやこういう時だけ鈍感なのー?あのねー……」レイヴは苦笑いした。「エミリの責任を取ることになった。俺らが。」
イオリが白目を向いた。
「……どんなふうに責任を取れと?」
「まずは俺の降格。あのホテルに住めなくなったし、アジトにも来るなって言われた。あと兄ちゃんはもう幹部じゃない。一番の下っ端だって。これから任されるのは窃盗、取引、暗殺ばっかだな。あと、また払ってないミッションの報酬、日払い計算だって。一日5000ブルー。」
「……俺への復讐も兼ねるか、はは。」
「まー、でもどうにかやってくしか無いだろーな。バリーも半分ボードンみたいだしさ、密かにコツコツとやっていけば、いつかはボードンの組織になっても、贅沢は出来なくても食ってはいけるだろ。ここで、四人でさ。」
「四人?」
私が聞くと、レイヴが私を見た。
「うん。だって今も外でヤギが見張っててくれてるよ?あいつもいるから大丈夫!」
「何が大丈夫なんだ何が……うあああああああ!」
イオリはまた涙をボロボロ流した。レイヴは焦って、「そんなに泣くとは思わなかった!」とイオリを横から抱きしめて、イオリもイオリでレイヴを抱きしめ返した。
何この謎の兄弟愛。私は微笑んで、ノアフォンで写真を撮った。しかし、大変なことになってしまった。って、今日何回思っただろうか。
彼のノアフォンはソファの上に置きっぱなしで、さっきからブーブーとレイヴの着信があるけど、そのことを彼に伝えたら、どうせこのニュースの件だから出ないと言ったので、私も放って置いてる。
でも何回もかけてきているので、緊急性が高いと思う。少しイオリが気になったけど、でも私からレイヴにかけるなら良いかなと思って、私は運転席に移動してから、自分のノアフォンで彼に通話をかけた。
『リアちゃん!!ねーイオリは何してんだよ!?』
すごい剣幕だった。私は小声で彼に伝えた。
「今、イオリはとてもじゃないけど話せる感じじゃないの。だからまた明日とか、彼からかけてくるまで『待ってらんない!今向かってる!なんでそんなになってんの?』
「え?だって、シードロヴァが亡くなったでしょ。だから彼ショック受けてる。」
『そんな場合じゃないから!いーから兄貴に代わって!』
「無理!またね!」
『ああああああ!?くそおおお』
ブチっと切った。何がそんな場合じゃないだ。イオリがどれだけの状態になってるのか知りもしないで。彼は一時間ぐらいお手洗いにこもってから、くたくたな状態でベッドで横になってる。
絶対に今は話せる元気がないんだから、と私は頬を膨らましてからノアフォンをポケットに入れた。ソファルームに戻ると、またイオリのノアフォンが震えた。レイヴの名前が表示されてる。
でも出ない。出れる状態じゃない。私はそれを無視して、ベッドルームを覗いた。イオリがこちらに背を向けてタオルケットに抱きつきながらじっとしている。
「何か飲む?」
「いらない。」
「そっか。」
今はそっとしておいた方がいいと思い、私はソファの部屋に戻った。床にはまだイオリが落としてしまった炭酸ジュースの瓶が割れたままだった。私はほうきとちりとりでそれを片付けることにした。
ジャリジャリと割れたガラスの破片がちりとりに入っていく。そして何も考えられなくなって、私の動きが止まった。ぼーっと、ただ目の前の破片を見つめた。
暫くしてから、私はハッとして集めた破片を窓の外へ放り投げた。本当はダメだけど、空き地だからいいかと思った。こう言う、私の少しぐらい平気かっていうのも、直した方がいいんだよなぁ、とまた動きが止まった。
すると微かに聞こえていたバイクのエンジン音が段々とこちらに近づいてきて、トレーラーの近くでそれは止まった。
誰か来た?私はキャビネットの上に置いてあるイオリのマグナムを手に持ち、ドアを見つめた。すぐにドアがドンドンとノックされて、声が聞こえた。
「おいいいい!開けろこら!」
レイヴの声だった。私はマグナムを持ったまま、ドアを開けた。レイヴが私の手元を見て少し驚いて、「おあ、撃つなよ?」と両手をあげながらトレーラーの中に入った。
レイヴはベッドルームに行って、イオリに叫んだ。
「おい!こんなときに何してんだよ!馬鹿!」
「やめて!」私はレイヴの腕を掴んだ。彼は私を見た。「イオリはかなりショック受けてる。だから今は優しくして、お願い!」
「何の用だ……?」と、イオリのヒョロヒョロした声が聞こえた。レイヴは彼を見た。
「やばいよ、やばい。兄ちゃん、何か知ってるか?」
「知らん。何も知らん。」
「じゃあ予想ついてたとか、ほら、母ちゃんについて。」
「え?何も知らん……」
と、イオリが振り返り、私とレイヴは同時にビクッとした。彼の顔が今までにないぐらいに青白かったからだ。レイヴはそれで漸く彼が普通じゃないのを悟ったのか、静かにベッドに座った。
「だいじょーぶ?顔色まじでやばいよ?豆腐みたい。」
「ああ、なんとか生きているよ、はは。それでエミリがどうした?」
「じゃあ兄ちゃんも何も知らなかったんだ。」
「まさか、」とイオリが上半身を起こした。「何か病気になったのか?やめろとは言っていたが生肉の虜だったし、何かに感染したとか?」
「違う。そんなんじゃない。」
レイヴはギュッと目を閉じて、それから言った。
「母ちゃんが失踪した。」
「は!?」
「……あの部屋のリビングに置き手紙があった。ほら、これ。」
レイヴがイオリに紙を渡した。イオリはそれを受け取り、目を凝らした。
「……私は消えます。もう探さないで。自由が欲しいのです。私と彼なら二人でいつまでもやっていける……彼……ティムと共に。ティムって誰だ?」
「ティムはオリオン様の本名。」
「えっ!?」
私とイオリが同時にそう叫んだ。
え?え?じゃあ……
「エミリとオリオン様が失踪したの?」
私の問いに、苦笑いのレイヴが答えた。
「しかも今夜な。しかも組織の貯金の三分の二を持って行って、どこかに消えちゃった。組織員は血眼になって探してる。俺の部屋にも勿論来て、母ちゃんの部屋でどこに行ったのか何か痕跡あるか俺も一緒に探したけど、やばいよあれは、完全にプロだね。髪の毛一つ残ってない。」
すげえエミリ……。
「どうして逃げたんだろう、エミリ。」
私の呟きにイオリが彼の見解を述べた。
「バリーが多数の部下ごと裏切ったと分かり、オリオン様はもう後がないと判断したのだろう。それをエミリに相談したら一緒に逃げようと提案した。と言う仮説とともに、俺は今すぐに消えてしまいたい。」
するとイオリが急に何かに気付いたのか、目を見開いた。
「じゃあ!」とイオリがレイヴに聞いた。「今FOCはどうなってる!?今夜ノアズのニコライが射殺されたが、それはエミリも参加したってことなのか!?」
「違う。それは実はオリオン様じゃなくてバリーがやったんだ。こっからがまじでやばい、いやここまでも結構やばいけど……兎に角!FOCのヘッドが抜けた。そして浮上したのが、今夜大成功を収めたバリーだ。奴が組織のヘッドに決まった。」
「があああぁぁ……!」イオリがベッドにバタンと倒れた。「最悪だ。人生でここまで最悪になれることがあるか?無いな。幼なじみのシードロヴァは死に、憎いバリーはヘッドになり、大好きなアリシアは消える。こんなにどん底に落ちることはそうそう無い。」
「いや、あるかも……。」とレイヴが苦笑いした。イオリが彼をチラッと見て、聞いた。
「まだ何かあるのか?もう勘弁してくれ。」
「あのね、ドアの前にでっかいリュックあるんだけど、それトレーラーの中に入れていい?」
「何の話だ?何の?」
「いやいやこういう時だけ鈍感なのー?あのねー……」レイヴは苦笑いした。「エミリの責任を取ることになった。俺らが。」
イオリが白目を向いた。
「……どんなふうに責任を取れと?」
「まずは俺の降格。あのホテルに住めなくなったし、アジトにも来るなって言われた。あと兄ちゃんはもう幹部じゃない。一番の下っ端だって。これから任されるのは窃盗、取引、暗殺ばっかだな。あと、また払ってないミッションの報酬、日払い計算だって。一日5000ブルー。」
「……俺への復讐も兼ねるか、はは。」
「まー、でもどうにかやってくしか無いだろーな。バリーも半分ボードンみたいだしさ、密かにコツコツとやっていけば、いつかはボードンの組織になっても、贅沢は出来なくても食ってはいけるだろ。ここで、四人でさ。」
「四人?」
私が聞くと、レイヴが私を見た。
「うん。だって今も外でヤギが見張っててくれてるよ?あいつもいるから大丈夫!」
「何が大丈夫なんだ何が……うあああああああ!」
イオリはまた涙をボロボロ流した。レイヴは焦って、「そんなに泣くとは思わなかった!」とイオリを横から抱きしめて、イオリもイオリでレイヴを抱きしめ返した。
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