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37.セラフィナという妃候補
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「ーー聞いたか?」
「ああ、ロウバイの乙女のことだろ?」
忙しい厨房室においてもその噂が絶えることはない。
「気に入らない使用人を次々とやめさせてるみたいだぜ」
「その場で『消えろ』、って言うそうだ」
「贅沢三昧がひどいらしいーー」
皆、話したくて仕方がないのだ、セラフィナのあまりの横暴ぶりをーー。
「ーーあんなのがいいだなんて、陛下はどこかおかしいんじゃないのか?」
「御自身も冷酷だと言われてるから、釣り合いがとれるとでも思ってるのかね……?」
「しかし、ーー本当に皇妃になるのか……」
ーーあれが……。
いまフリーギドゥム城では、セラフィナの噂を聞かない日などないーー、誰からの口からも彼女の話があがる。しかし、良い噂ではないーー皆、口々にロウバイの乙女への失望を話題にしていた。
もっとも、当人はそんな噂が耳にはいったところで、痛くもかゆくもなさそうだがーー……。
「ーー陛下、特定の魔法師ギルドの危険な研究の是非と、活動の規制について話をさせてください」
楕円形のテーブルに出席者は椅子を並べて座る。上座には皇帝グラキエスが座し、彼から腹心の臣下の顔がよく見えるようになっていた。皇帝に近い席の者は、フリーギドゥム帝国の四公爵と呼ばれる者達だが、このテーブルでは比較的、出席者の上下関係が対等に近い関係に見えるよう配慮されている。
「許す」
「ーーここからは極秘の内容になりますゆえ、ロウバイの乙女様にはお下がりいただくようにお願い申し上げます」
嘆願するのはカランコエ公爵だ。貴族達のトップ四公爵のひとりである彼は、恭しい面持ちで上座に向かって頭を下げる。顔が見えないことをいいことに、舌を出してやりたい、とは思っているが……。
「ーーあら、どうして?どうしてわたくしがいてはいけないのかしら?」
グラキエスの隣りの椅子に座り、皇帝よりも背を正している女性。長い銀色の髪には薔薇の花を飾り、顔はあどけないのに、身につけているものは派手なドレスやきらびやかな宝飾品。笑みを絶やさず満足そうな表情で、ツンと自分達を見下ろしながら傲慢な口をきく。
ーー田舎育ちの小娘が……。
重臣達は皆、歯噛みする思いだろう。
「ーーお耳汚しの内容でございます」
「わたくしはかまわないわ。この国で起きていることをしっかり知っておかなければーー……。わたくしがそれを聞くのは当然のことよ」
ーーチッ。
どこからか、誰からのものかはわからないが、皇帝が座す会議室において、あるまじき舌打ちの音が聞こえた。重臣達もだが、近衛兵達も隣りの者と顔を見合わせて、首を傾げている。
「ーーーどなたですの?ーーわたくしの聞き間違えではありませんわよねーー?」
異様なほど静かになる会議室に、セラフィナの怒りを含んだ声が響く。
「名乗りをあげなさい」
是が非でも犯人を見つけてやるーー、そんな気迫に目がつり上がった女性の隣りで、グラキエスがため息を吐いた。
「ーーよい」
「よくありませんわ!陛下はご自分の妃を軽く扱われてよろしいのですか!?これは、フリーギドゥム王家への侮辱でしかありません!」
「話を進めよ」
憤慨するセラフィナを気にせずに、グラキエスが首を少し動かす。彼の固い表情に、重臣達は頭を捻る思いだ。傍らにお気に入りの妃がいるのに、すべてが投げやりでどうでもよさそうな顔で彼はいる。
ーー政務は滞ることはない……、だがーー………。
誰が見てもグラキエスが幸せそうには見えない。憂いを含んだ目がどこを見ているのか、重臣達も誰ひとりとしてわかるものはない。
「ーーはい、それでは失礼いたします。建国祭のときに、ある魔法師ギルドが違法な薬を一部に配布していたようなのです」
「違法な薬ーーー」
「なんでも精神を壊す代物だそうでーー」
カランコエ公爵の発言を遮る勢いで、セラフィナが大声をだした。
「まあ、怖いですわ!しっかりお調べになってくださいな!」
「………」
グラキエスが視線をセラフィナに向ける。しかしそれは一瞬のことで、彼の美しいアイスブルーの瞳は、すぐにどこか遠くへと向けられた。
「ーーー御意に………」
屈辱をにおわせながら、カランコエ公爵は先ほどより深く、頭を下げた。
ーーなぜ陛下はこの小娘を黙らせないのだ?
重臣達を見ても、皆信じられないという表情で何もできずにいる。そして、そんな空気を気にせずにセラフィナが口を開いた。
「ーーそれより、カランコエ公爵……。公爵ともあろう御方がなんです?魔法師ギルドだなんてーー、魔導師の間違いじゃなくてーー?」
意地の悪そうな表情を浮かべ、セラフィナがカランコエ公爵を皮肉る。自分は良いことをしているのだと、その顔にしっかりと書かれていた。
「ーーはあ……。……ロウバイの乙女様……。我が国においては宮廷魔導師ほど力があるものがひとりでも所属していれば、魔導師ギルドと呼べるのですが、いないギルドは、魔導師と言わず魔法師と言うのです……。つまりは、下位組織であるというーー………」
「黙って」
興味がなさそうに乙女は欠伸をしながら、虫を払うような仕草をする。
「………」
疲れ切った顔を隠せないカランコエ公爵が、静かに椅子に座った。彼は今日壮年に入る歳になったが、ため息を堪えすぎて病気にならないか心配になっている。
「ーーもう、終わりですわね。陛下、新しいお菓子を食べたいですわ。もう、フルーツばかりで飽きてしまいましたのーー」
自身の虚栄心を満足させるためだけにこの場にいるのかーー……、誰もが苦々しい思いを隠しながらセラフィナを見た。
「………」
しかし、重臣達の様子など興味もない顔で、グラキエスが立ちあがる。一時期はその表情に生き生きとしたものが混じっていたのだがーー、いまは以前と変わらぬ無表情……いや、以前よりひどくなったのかもしれない。言葉もなく、重たげな足取りで奥の扉へと歩きだす。
「ーーおそれながら申し上げます」
そこへ、四公爵のひとつミモザ公爵が言葉を発した。凛とした態度で、何かを決意したような顔を彼がするのを、他の重臣達が心配そうに見守る。
「あら、何かしら?」
「陛下にでございます。ロウバイの乙女様には関係ありません」
「まあ!なんてことを!あなたは消えるべきよ!!」
「どうぞご自由に……。陛下、陛下は我々を恨んでおられるのですか?」
「……」
「叔父君の圧政に耐えられずに、お若いあなたを皇帝に担ぎ上げるしかなかった我々を、恨んでおいでですかーー?」
真摯なミモザ公爵の言葉に、グラキエスが頭を振った。
「ーーいや……。叔父上はやり過ぎた。あのままでは国が滅んでいただろう……。卿等の働きに恨みなどないーー」
「ーー陛下は間違われませんね?」
「………」
「何を迷っておられるのです!?」
若き皇帝の晴れない表情を見て、ミモザ公爵が言葉を荒げる。
この状態を早くなんとかしなければーー、ミモザ公爵からは決意に満ちたものが滲みでており、それはまるで会議室にいる者すべての気持ちを代弁しているようにも見えた。
「ーー陛下!ミモザ公爵を投獄してくださいな!」
その話の最中に、いらいらした顔をしながらセラフィナが口を挟む。
「黙れ」
「ーーあら、陛下……。わたくしにそんな態度をとるなんてーー……。もう、わたくしの宮殿に来なくてよろしくてよ」
「………」
傲慢な乙女がツンと顎を上向け、まるで皇帝よりも尊いのは自分、とでもいうような目でグラキエスを見る。
「せっかく、わたくしの侍女が全員揃っているのにねーー」
「…………ッ」
醜いとしか形容し難い笑みを浮かべたセラフィナが、真っ向からグラキエスを睨んだ。あまりの不敬に重臣達は怒ることもできず、ただ呆然とするしかない。
「ーー今晩はいらっしゃっても通さないようにしないと……」
来ると確信するようなセラフィナの言葉に、ミモザ公爵は疑問しかない。
ーーロウバイの乙女は……、ーー彼女は何なのだーー?
「ミモザ卿……」
苦しげな色が滲むグラキエスの表情に、ミモザ公爵は目を伏せた。彼には皇帝のこの後の言葉がわかったのだ。
「ーーはい、陛下……」
「三日謹慎せよ」
「………御意、…に……」
ミモザ公爵の絶望する顔を見て、ほほほほっ、とセラフィナが笑いだした。我慢できなかったのだろう、あざ笑うような下品な笑い方に、誰もが視線をそらす。
ーーなぜ?ーー陛下はもうだめなのか……?お世継ぎもいないいま、この国は一体どうなるのだーー?
「ああ、ロウバイの乙女のことだろ?」
忙しい厨房室においてもその噂が絶えることはない。
「気に入らない使用人を次々とやめさせてるみたいだぜ」
「その場で『消えろ』、って言うそうだ」
「贅沢三昧がひどいらしいーー」
皆、話したくて仕方がないのだ、セラフィナのあまりの横暴ぶりをーー。
「ーーあんなのがいいだなんて、陛下はどこかおかしいんじゃないのか?」
「御自身も冷酷だと言われてるから、釣り合いがとれるとでも思ってるのかね……?」
「しかし、ーー本当に皇妃になるのか……」
ーーあれが……。
いまフリーギドゥム城では、セラフィナの噂を聞かない日などないーー、誰からの口からも彼女の話があがる。しかし、良い噂ではないーー皆、口々にロウバイの乙女への失望を話題にしていた。
もっとも、当人はそんな噂が耳にはいったところで、痛くもかゆくもなさそうだがーー……。
「ーー陛下、特定の魔法師ギルドの危険な研究の是非と、活動の規制について話をさせてください」
楕円形のテーブルに出席者は椅子を並べて座る。上座には皇帝グラキエスが座し、彼から腹心の臣下の顔がよく見えるようになっていた。皇帝に近い席の者は、フリーギドゥム帝国の四公爵と呼ばれる者達だが、このテーブルでは比較的、出席者の上下関係が対等に近い関係に見えるよう配慮されている。
「許す」
「ーーここからは極秘の内容になりますゆえ、ロウバイの乙女様にはお下がりいただくようにお願い申し上げます」
嘆願するのはカランコエ公爵だ。貴族達のトップ四公爵のひとりである彼は、恭しい面持ちで上座に向かって頭を下げる。顔が見えないことをいいことに、舌を出してやりたい、とは思っているが……。
「ーーあら、どうして?どうしてわたくしがいてはいけないのかしら?」
グラキエスの隣りの椅子に座り、皇帝よりも背を正している女性。長い銀色の髪には薔薇の花を飾り、顔はあどけないのに、身につけているものは派手なドレスやきらびやかな宝飾品。笑みを絶やさず満足そうな表情で、ツンと自分達を見下ろしながら傲慢な口をきく。
ーー田舎育ちの小娘が……。
重臣達は皆、歯噛みする思いだろう。
「ーーお耳汚しの内容でございます」
「わたくしはかまわないわ。この国で起きていることをしっかり知っておかなければーー……。わたくしがそれを聞くのは当然のことよ」
ーーチッ。
どこからか、誰からのものかはわからないが、皇帝が座す会議室において、あるまじき舌打ちの音が聞こえた。重臣達もだが、近衛兵達も隣りの者と顔を見合わせて、首を傾げている。
「ーーーどなたですの?ーーわたくしの聞き間違えではありませんわよねーー?」
異様なほど静かになる会議室に、セラフィナの怒りを含んだ声が響く。
「名乗りをあげなさい」
是が非でも犯人を見つけてやるーー、そんな気迫に目がつり上がった女性の隣りで、グラキエスがため息を吐いた。
「ーーよい」
「よくありませんわ!陛下はご自分の妃を軽く扱われてよろしいのですか!?これは、フリーギドゥム王家への侮辱でしかありません!」
「話を進めよ」
憤慨するセラフィナを気にせずに、グラキエスが首を少し動かす。彼の固い表情に、重臣達は頭を捻る思いだ。傍らにお気に入りの妃がいるのに、すべてが投げやりでどうでもよさそうな顔で彼はいる。
ーー政務は滞ることはない……、だがーー………。
誰が見てもグラキエスが幸せそうには見えない。憂いを含んだ目がどこを見ているのか、重臣達も誰ひとりとしてわかるものはない。
「ーーはい、それでは失礼いたします。建国祭のときに、ある魔法師ギルドが違法な薬を一部に配布していたようなのです」
「違法な薬ーーー」
「なんでも精神を壊す代物だそうでーー」
カランコエ公爵の発言を遮る勢いで、セラフィナが大声をだした。
「まあ、怖いですわ!しっかりお調べになってくださいな!」
「………」
グラキエスが視線をセラフィナに向ける。しかしそれは一瞬のことで、彼の美しいアイスブルーの瞳は、すぐにどこか遠くへと向けられた。
「ーーー御意に………」
屈辱をにおわせながら、カランコエ公爵は先ほどより深く、頭を下げた。
ーーなぜ陛下はこの小娘を黙らせないのだ?
重臣達を見ても、皆信じられないという表情で何もできずにいる。そして、そんな空気を気にせずにセラフィナが口を開いた。
「ーーそれより、カランコエ公爵……。公爵ともあろう御方がなんです?魔法師ギルドだなんてーー、魔導師の間違いじゃなくてーー?」
意地の悪そうな表情を浮かべ、セラフィナがカランコエ公爵を皮肉る。自分は良いことをしているのだと、その顔にしっかりと書かれていた。
「ーーはあ……。……ロウバイの乙女様……。我が国においては宮廷魔導師ほど力があるものがひとりでも所属していれば、魔導師ギルドと呼べるのですが、いないギルドは、魔導師と言わず魔法師と言うのです……。つまりは、下位組織であるというーー………」
「黙って」
興味がなさそうに乙女は欠伸をしながら、虫を払うような仕草をする。
「………」
疲れ切った顔を隠せないカランコエ公爵が、静かに椅子に座った。彼は今日壮年に入る歳になったが、ため息を堪えすぎて病気にならないか心配になっている。
「ーーもう、終わりですわね。陛下、新しいお菓子を食べたいですわ。もう、フルーツばかりで飽きてしまいましたのーー」
自身の虚栄心を満足させるためだけにこの場にいるのかーー……、誰もが苦々しい思いを隠しながらセラフィナを見た。
「………」
しかし、重臣達の様子など興味もない顔で、グラキエスが立ちあがる。一時期はその表情に生き生きとしたものが混じっていたのだがーー、いまは以前と変わらぬ無表情……いや、以前よりひどくなったのかもしれない。言葉もなく、重たげな足取りで奥の扉へと歩きだす。
「ーーおそれながら申し上げます」
そこへ、四公爵のひとつミモザ公爵が言葉を発した。凛とした態度で、何かを決意したような顔を彼がするのを、他の重臣達が心配そうに見守る。
「あら、何かしら?」
「陛下にでございます。ロウバイの乙女様には関係ありません」
「まあ!なんてことを!あなたは消えるべきよ!!」
「どうぞご自由に……。陛下、陛下は我々を恨んでおられるのですか?」
「……」
「叔父君の圧政に耐えられずに、お若いあなたを皇帝に担ぎ上げるしかなかった我々を、恨んでおいでですかーー?」
真摯なミモザ公爵の言葉に、グラキエスが頭を振った。
「ーーいや……。叔父上はやり過ぎた。あのままでは国が滅んでいただろう……。卿等の働きに恨みなどないーー」
「ーー陛下は間違われませんね?」
「………」
「何を迷っておられるのです!?」
若き皇帝の晴れない表情を見て、ミモザ公爵が言葉を荒げる。
この状態を早くなんとかしなければーー、ミモザ公爵からは決意に満ちたものが滲みでており、それはまるで会議室にいる者すべての気持ちを代弁しているようにも見えた。
「ーー陛下!ミモザ公爵を投獄してくださいな!」
その話の最中に、いらいらした顔をしながらセラフィナが口を挟む。
「黙れ」
「ーーあら、陛下……。わたくしにそんな態度をとるなんてーー……。もう、わたくしの宮殿に来なくてよろしくてよ」
「………」
傲慢な乙女がツンと顎を上向け、まるで皇帝よりも尊いのは自分、とでもいうような目でグラキエスを見る。
「せっかく、わたくしの侍女が全員揃っているのにねーー」
「…………ッ」
醜いとしか形容し難い笑みを浮かべたセラフィナが、真っ向からグラキエスを睨んだ。あまりの不敬に重臣達は怒ることもできず、ただ呆然とするしかない。
「ーー今晩はいらっしゃっても通さないようにしないと……」
来ると確信するようなセラフィナの言葉に、ミモザ公爵は疑問しかない。
ーーロウバイの乙女は……、ーー彼女は何なのだーー?
「ミモザ卿……」
苦しげな色が滲むグラキエスの表情に、ミモザ公爵は目を伏せた。彼には皇帝のこの後の言葉がわかったのだ。
「ーーはい、陛下……」
「三日謹慎せよ」
「………御意、…に……」
ミモザ公爵の絶望する顔を見て、ほほほほっ、とセラフィナが笑いだした。我慢できなかったのだろう、あざ笑うような下品な笑い方に、誰もが視線をそらす。
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