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当て馬にスパダリ(やや社畜)婚約者ができました。編
第4話 お買い物をしよう♫
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「ーーごめんなさい、ランゼ……」
コーヒーのにおいがする室内に入ると、小さな子供の前でサキナが頭を下げていた。
「ーー放っておけ。ソファーに置いたランゼが悪いのだろう」
呆れたようなエドアルドは、イライラしながら荷物をまとめている。
「さっさと行くぞ」
「でもーー、」
「後はやっておく」
キサラがサキナを見ないように声をかけた。
「私はここに残りますーー」
「サシャラから、催促の文がきている。さっさと帰れ」
「あ……、」
「では、頼んだぞ」
ぐずっているリンゼを抱っこしたエドアルドが、すたすたと部屋を出ていく。いくら泣いてる子供が心配でも、赤ちゃんはもっと大変だよなーー。
サキナが悲しそうな顔でランゼを見て、頭を撫でた。
「ランゼ、キサラの言うことをよく聞くのですよ」
「……っう、……」
俯いたまま、泣いているランゼが変なしゃっくりを起こしている。俺も姉貴とケンカした後はあんなんだったなーー、誰もかまってくれないから、かまってくれるまで泣くんだけど、やっぱり知らん顔されてんだよなーー。
俺は干してあるブランケットに近づき、シミを見た。あー、すぐに洗っても、コーヒーはとれないよな……。ん…?このメーカーは……。
「ーーランゼちゃん。私とブランケットを買いに行かないか?」
「殿下ーー!」
「……」
ランゼが顔をあげた。泣きはらした痛々しい目で俺を見る。
「ちょうど私もこの店に用事があったので、一緒にどうだ?」
「ーーいく」
「よし、じゃあ顔を洗おうか」
「ん…」
小さい子は気分を変えてやるのが一番だ。俺も母ちゃんとスーパーに行くのが好きなガキだった。母ちゃんは、「ひとりのほうが早い!瑠璃と待ってなさい!」、ってたまにしか連れてってくれなかったけどーー。
「ーーありがとうございます。殿下ーー」
「いいですよ。サキナ殿もお気をつけて」
頭を下げて、サキナがエドアルドの後を追う。
「あらった……」
ありゃ、服までびしょびしょになってるよ。
「よし、着替えたら行こうーー」
「ーーおまえ、許可は下りるのか?」
「ふふっ。変装をする」
最近、カツラを買ったんだあ~。これでお忍びも楽々よ。
「ぼくもいく!」
当然とばかりにアイゼが主張する。え~、テレゼちゃんのとこで待っててよね。
目を隠してくれる、薄い茶色のカツラをかぶって変装をした俺の横で、アイゼがはしゃぎながら馬車の外を見ている。ランゼはおとなしく、じっと座ったままだ。兄弟でもこんなに性格が違うんだな……。
あーー、でもアディオンとリディアンじゃ全然違うか。兄貴は社交的だし、ユーモア溢れてるし、アディオンはその真逆だもんなーー。ただ、セディランもちょっと陰キャっぽい。
ーーあいつ、ヒキコになってるけど、どうにかしてやんないと……。
謹慎がとけても滅多に部屋からでてこない。婚約破棄になったんだ、それも仕方がない話かーー。
だけど、ロンドスタット大公子がマキラと婚約したとも聞かないんだけど、どうなってんだ?
「なあ、キサラ」
「ああ」
「ロンドスタットの大公子って……」
俺の言葉にキサラが俯いた。その表情が曇っていく。
「……おまえの弟に毎日書簡を送っている」
「え?」
「……受け取りは拒否しているそうだ」
それって、どういう意味なんだろーー。
「ーーすまない。ハリードが本気でマキラに入れ込み、婚約破棄になってしまった。セディラン殿下にはどれだけ謝罪してもしきれないのだが……」
「ーーん……。けど、マキラの魅力にやられたのは大公子だろ?」
「いや、利用した俺達が悪い」
「ーーでも、そのおかげで、大勢のアザ花種が助けられたんだし。あいつもアザ花種なんだから、うれしいはずだよ」
ーーそれに自分が、オークションの目玉になる人間だってわかってよかったかもな…。いままで警戒もしていなかっただろうしーー。
「書簡がきてるって、マキラは大公子をフッたのか?」
「すでに行方をくらませている」
「ーーあの屋敷は?」
「ハリードがあいつにやったものだ」
よどみなく答えてくれるけど、目の色に罪悪感が浮かんでる。
そりゃ、そうだよなーー、けど、好みのやつが近寄ってきたらすぐにそっちにいくのもおかしいよ……。多かれ少なかれ、破棄になってたのかもよ……?
「ーーロンドスタットでは、一夫一夫なのか?」
「ーーいや……」
「そっか……、セディランが耐えられなかったのかな……。うち、父親が側夫とか愛人とかいないひとだからさ……」
「………」
言いながら俺は、ざわざわと不安のようなものが広がっていくのを感じていた。
ーーキサラって、どうなんだろ?俺だけでいてくれるのか……、いや、こういう仕事の場合、相手に言うことを聞かせるためには、身体も使うんじゃないのか?
ーー、現地妻、みたいな存在がいるのかな……。あかん、想像で泣けてきたーー。
「ーーおまえは……」
「へっ?」
「ーー何でもない……」
「何だよ」
声が小さすぎて聞こえなかったけど、なんて言ったんだろ?
「ーーいらっしゃいませ、本日はバックスベアエウペウス店に来て下さりありがとうございます」
ああ、ここイリスの親父の領地か。王都の隣りとはさすがに建国当時からある公爵家は違うねーー。
もともとは王族だろうけど、母親側の身分が低いと、そういう家は大公さんじゃなくて、公爵さんとか侯爵さんになったみたい。
この国でも建国時は、女性がいたんだよな……。いまはなんで?って思うぐらい男しかいないけどーー。
「ブランケットを探している。色は白がいい」
「ご案内いたします」
身なりから上客と思われたのか、店員が値踏みするような視線を引っ込めた。うん、普段は君達の上司が家まで来てくれるよ。
ーーランゼちゃん達がいなければ、完全に平民のフリして、キサラとデートするんだけどな……。
今日は我慢だ。なんといっても貴重な彼と過ごせる日を、離れて過ごすなど拷問でしかない。いまだってたまにあたる腕に、どれだけドキドキしてると思ってんだ。
「ーーわあ、ふあふあがいっぱい」
ランゼが展示されているブランケットを見て顔を輝かせた。そして、確認するように店員を見る。
「どうぞ、さわってお確かめください」
頷いた店員にランゼが頭をペコリとさげて、手近なところにあったブランケットからさわりだした。
「ーー躾けられてるね」
「エド兄が厳しいからな」
「あー、あのひと伯爵家の出だったかーー」
「いまもダウリーが爵位をやりたくて仕方ないらしいが、本人はいらないという」
ほんと、忖度なく言いそう。
「ーーへブリーズ大公に仕えるためにこっちの大陸に来たんだろ?」
「それとこれとは別物らしい」
どこまでも自分本位な男、それがエドアルドだ。
「ーーはああ。つまんないー」
アイゼが欠伸をした。うん、おまえ帰れ。
「あちらにお子様が遊べる遊具コーナーがございます」
まあ、気がきいてるわ!よし、ひとりで行って来い!
「悪いがランゼを見ていてくれないか?」
「え!」
「ーーキサラ、早く行こう!」
にやにや笑いながらキサラを悪魔が連れて行く。
ーーこんのクソガキ。
さぞや俺の顔は憎しみに満ちていたことだろう。いいさ、俺もキサラに内緒で見たいものがあるしーー。
ぶーぶー、いう俺に店員が話しかけてくる。
「お客様は何かお探しですか?」
熱心にブランケットを見るランゼから、目を離さないように俺は言った。
「ああ。恋人のブランケットをねーー」
う~~~、照れるよ~ん。さっさと買おう~っと。
「そうですか、隣りのコーナーにも多種多様に取り揃えておりますが……」
「いいよ。子供から目を離したくないし」
「わかりました。ごゆっくりご覧くださいーー」
丁寧な店員が頭を下げてさがっていく。
ふう~、慣れないな。向こうの世界じゃ、服買うときとか店員きたら逃げてたもん、俺。
姉貴はガンガン話すほうで、「これの色違いある?2Lサイズ少ないんだけど!」、とか文句言いだったよな……。
『え?ないなら今日はいいわ、って店から出やすいじゃないーー』、って絶対に何か買わないと無理な俺とは真逆だった……。
元気かなーー。
ふとした瞬間、家族が恋しくなるーー。母ちゃんもひとり息子なのにーー、って実は離婚した父ちゃんのほうにいった弟がいるけど、3歳のときのことだし、あんまり覚えてないんだよな……。
ばあちゃんがひとりぐらい引き取りたい!って無理言って連れて行った弟らしいんだけどさ……。
母ちゃんと会えてたらいいよな……。俺の代わりに母ちゃん達を大事にしてくれてたら、いいなぁ……。
コーヒーのにおいがする室内に入ると、小さな子供の前でサキナが頭を下げていた。
「ーー放っておけ。ソファーに置いたランゼが悪いのだろう」
呆れたようなエドアルドは、イライラしながら荷物をまとめている。
「さっさと行くぞ」
「でもーー、」
「後はやっておく」
キサラがサキナを見ないように声をかけた。
「私はここに残りますーー」
「サシャラから、催促の文がきている。さっさと帰れ」
「あ……、」
「では、頼んだぞ」
ぐずっているリンゼを抱っこしたエドアルドが、すたすたと部屋を出ていく。いくら泣いてる子供が心配でも、赤ちゃんはもっと大変だよなーー。
サキナが悲しそうな顔でランゼを見て、頭を撫でた。
「ランゼ、キサラの言うことをよく聞くのですよ」
「……っう、……」
俯いたまま、泣いているランゼが変なしゃっくりを起こしている。俺も姉貴とケンカした後はあんなんだったなーー、誰もかまってくれないから、かまってくれるまで泣くんだけど、やっぱり知らん顔されてんだよなーー。
俺は干してあるブランケットに近づき、シミを見た。あー、すぐに洗っても、コーヒーはとれないよな……。ん…?このメーカーは……。
「ーーランゼちゃん。私とブランケットを買いに行かないか?」
「殿下ーー!」
「……」
ランゼが顔をあげた。泣きはらした痛々しい目で俺を見る。
「ちょうど私もこの店に用事があったので、一緒にどうだ?」
「ーーいく」
「よし、じゃあ顔を洗おうか」
「ん…」
小さい子は気分を変えてやるのが一番だ。俺も母ちゃんとスーパーに行くのが好きなガキだった。母ちゃんは、「ひとりのほうが早い!瑠璃と待ってなさい!」、ってたまにしか連れてってくれなかったけどーー。
「ーーありがとうございます。殿下ーー」
「いいですよ。サキナ殿もお気をつけて」
頭を下げて、サキナがエドアルドの後を追う。
「あらった……」
ありゃ、服までびしょびしょになってるよ。
「よし、着替えたら行こうーー」
「ーーおまえ、許可は下りるのか?」
「ふふっ。変装をする」
最近、カツラを買ったんだあ~。これでお忍びも楽々よ。
「ぼくもいく!」
当然とばかりにアイゼが主張する。え~、テレゼちゃんのとこで待っててよね。
目を隠してくれる、薄い茶色のカツラをかぶって変装をした俺の横で、アイゼがはしゃぎながら馬車の外を見ている。ランゼはおとなしく、じっと座ったままだ。兄弟でもこんなに性格が違うんだな……。
あーー、でもアディオンとリディアンじゃ全然違うか。兄貴は社交的だし、ユーモア溢れてるし、アディオンはその真逆だもんなーー。ただ、セディランもちょっと陰キャっぽい。
ーーあいつ、ヒキコになってるけど、どうにかしてやんないと……。
謹慎がとけても滅多に部屋からでてこない。婚約破棄になったんだ、それも仕方がない話かーー。
だけど、ロンドスタット大公子がマキラと婚約したとも聞かないんだけど、どうなってんだ?
「なあ、キサラ」
「ああ」
「ロンドスタットの大公子って……」
俺の言葉にキサラが俯いた。その表情が曇っていく。
「……おまえの弟に毎日書簡を送っている」
「え?」
「……受け取りは拒否しているそうだ」
それって、どういう意味なんだろーー。
「ーーすまない。ハリードが本気でマキラに入れ込み、婚約破棄になってしまった。セディラン殿下にはどれだけ謝罪してもしきれないのだが……」
「ーーん……。けど、マキラの魅力にやられたのは大公子だろ?」
「いや、利用した俺達が悪い」
「ーーでも、そのおかげで、大勢のアザ花種が助けられたんだし。あいつもアザ花種なんだから、うれしいはずだよ」
ーーそれに自分が、オークションの目玉になる人間だってわかってよかったかもな…。いままで警戒もしていなかっただろうしーー。
「書簡がきてるって、マキラは大公子をフッたのか?」
「すでに行方をくらませている」
「ーーあの屋敷は?」
「ハリードがあいつにやったものだ」
よどみなく答えてくれるけど、目の色に罪悪感が浮かんでる。
そりゃ、そうだよなーー、けど、好みのやつが近寄ってきたらすぐにそっちにいくのもおかしいよ……。多かれ少なかれ、破棄になってたのかもよ……?
「ーーロンドスタットでは、一夫一夫なのか?」
「ーーいや……」
「そっか……、セディランが耐えられなかったのかな……。うち、父親が側夫とか愛人とかいないひとだからさ……」
「………」
言いながら俺は、ざわざわと不安のようなものが広がっていくのを感じていた。
ーーキサラって、どうなんだろ?俺だけでいてくれるのか……、いや、こういう仕事の場合、相手に言うことを聞かせるためには、身体も使うんじゃないのか?
ーー、現地妻、みたいな存在がいるのかな……。あかん、想像で泣けてきたーー。
「ーーおまえは……」
「へっ?」
「ーー何でもない……」
「何だよ」
声が小さすぎて聞こえなかったけど、なんて言ったんだろ?
「ーーいらっしゃいませ、本日はバックスベアエウペウス店に来て下さりありがとうございます」
ああ、ここイリスの親父の領地か。王都の隣りとはさすがに建国当時からある公爵家は違うねーー。
もともとは王族だろうけど、母親側の身分が低いと、そういう家は大公さんじゃなくて、公爵さんとか侯爵さんになったみたい。
この国でも建国時は、女性がいたんだよな……。いまはなんで?って思うぐらい男しかいないけどーー。
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ーーランゼちゃん達がいなければ、完全に平民のフリして、キサラとデートするんだけどな……。
今日は我慢だ。なんといっても貴重な彼と過ごせる日を、離れて過ごすなど拷問でしかない。いまだってたまにあたる腕に、どれだけドキドキしてると思ってんだ。
「ーーわあ、ふあふあがいっぱい」
ランゼが展示されているブランケットを見て顔を輝かせた。そして、確認するように店員を見る。
「どうぞ、さわってお確かめください」
頷いた店員にランゼが頭をペコリとさげて、手近なところにあったブランケットからさわりだした。
「ーー躾けられてるね」
「エド兄が厳しいからな」
「あー、あのひと伯爵家の出だったかーー」
「いまもダウリーが爵位をやりたくて仕方ないらしいが、本人はいらないという」
ほんと、忖度なく言いそう。
「ーーへブリーズ大公に仕えるためにこっちの大陸に来たんだろ?」
「それとこれとは別物らしい」
どこまでも自分本位な男、それがエドアルドだ。
「ーーはああ。つまんないー」
アイゼが欠伸をした。うん、おまえ帰れ。
「あちらにお子様が遊べる遊具コーナーがございます」
まあ、気がきいてるわ!よし、ひとりで行って来い!
「悪いがランゼを見ていてくれないか?」
「え!」
「ーーキサラ、早く行こう!」
にやにや笑いながらキサラを悪魔が連れて行く。
ーーこんのクソガキ。
さぞや俺の顔は憎しみに満ちていたことだろう。いいさ、俺もキサラに内緒で見たいものがあるしーー。
ぶーぶー、いう俺に店員が話しかけてくる。
「お客様は何かお探しですか?」
熱心にブランケットを見るランゼから、目を離さないように俺は言った。
「ああ。恋人のブランケットをねーー」
う~~~、照れるよ~ん。さっさと買おう~っと。
「そうですか、隣りのコーナーにも多種多様に取り揃えておりますが……」
「いいよ。子供から目を離したくないし」
「わかりました。ごゆっくりご覧くださいーー」
丁寧な店員が頭を下げてさがっていく。
ふう~、慣れないな。向こうの世界じゃ、服買うときとか店員きたら逃げてたもん、俺。
姉貴はガンガン話すほうで、「これの色違いある?2Lサイズ少ないんだけど!」、とか文句言いだったよな……。
『え?ないなら今日はいいわ、って店から出やすいじゃないーー』、って絶対に何か買わないと無理な俺とは真逆だった……。
元気かなーー。
ふとした瞬間、家族が恋しくなるーー。母ちゃんもひとり息子なのにーー、って実は離婚した父ちゃんのほうにいった弟がいるけど、3歳のときのことだし、あんまり覚えてないんだよな……。
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