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当て馬にスパダリ(やや社畜)婚約者ができました。編
第6話 当て馬か悪役か!?
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「おや、お早いお戻りでーー」
マルスが宮の入り口で出迎えてくれたんだけど、なぜか声が尖っている。
あれ、この感じは戻ってこないほうがよかったのかな……。
「お客様がお見えです」
「ーーそんな予定あったか?」
「ジョージュア侯爵様ですーー」
げっ!
あいつかよーー。
アディオンのお腹様の兄エステーダ公爵の嫡男、ロウェル・リファラ・エルドランティ・ノ・ジョージュア。ジョージュア侯爵だよーー。
俺がアザ花種になったって聞いて、真っ先に求婚してきたやつだってパピーが言ってた(従兄弟だろ?)。放蕩息子で狩りばっかりしてる狩猟民族だって聞いてるけどーー(もちろん、狩ってるのは人間だよ。やなやつだよね)。
何のようだ?きっぱり断りましたけどねーー。
応接室に通してあるそいつは、俺の顔を見て笑顔で立ち上がり、貴族の見本のように優雅に頭を下げた。淡いクリーム色の髪に、銀色の目、なんかインテリっぽい兄ちゃんだ。目がやらしいのが、性格を物語ってるな。
ーーマルス、絶対に側にいてね。
ーーはい。坊っちゃま…。
マルスとのアイコンタクトが済み、俺は彼に声をかけた。
「急な訪問は困るのだがーー」
「これは失礼いたしました。何度もお目通りを願いましたが、断られ続けましたのでーー」
「要件は?」
さっさと言って、帰ってくだされ~~~。
「はい。殿下はラース大公令息と婚約されましたよねーー?」
「……」
「ですが、その方は、ほぼ殿下の側にいられないと聞いておりますーー」
「……」
「それでは殿下があまりにも不憫でなりませんーー」
「は?」
うるせえわ。おまえに関係ないだろうがーー。
不機嫌になる俺にロウェルが言った。
「わたしを側夫にお迎えください。ラース閣下がいない間は、わたしが伴侶の代わりとして、殿下をお慰めいたしますからーー」
ぐちゃぐちゃぐちゃ……。
心に、ウジ虫がわいたみたいに、不愉快でいっぱいになってくる…………。
「ーー殿下?殿下、どうなさいました?」
「ジョージュア侯爵様。貴方様のあまりにひどいお言葉に、殿下は心を痛めておいでです」
ーーああ。なんてこと言うんだよ、こいつーー………。
「殿下をお慕いしているからこその言葉ですーー、それにーー」
「………」
「どうせ、あちらもへブリーズ領やあちこちに愛人がいるに決まっていますよーー」
……………。
「…………け……」
「その点、わたしはいつでも殿下にご奉仕できる身です。朝でも昼でも夜でも、好きなだけーー。殿下の側にいてさみしい思いなど絶対にさせませんーー」
プチンッ。
あー、ほんとに頭ってキレるんだなーーッ!!
ガンッ、と机を叩いて立ち上がり、やつの顔を睨んだ。
「ッ!でてけーーッ!!おまえの顔なんか、二度と見たくないッ!!!」
「へ?」
「ジョージュア侯爵様、お引き取りをーー」
顔色を変えたマルスが、ロウェルを追い出そうとしてくれる。けど、それよりも先に俺が応接室をでた。
「ーーで、殿下!な、なぜです!?」
「去れッ!!」
はらわたが煮えくり返ってくる。
部屋までが遠いーー。
こんなひどいこと、なんで言われなきゃならないんだよーー。あんなやつに、あんな遊んでるだけのやつにーーッ!!
部屋に入り鍵をかけた。
「坊っちゃま!!」
マルスの必死な声が聞こえる。
「ーーひとりにしてくれ!!」
「坊っちゃまーー……」
そのままベッドに倒れこむと自然に涙がでてきた。
『どうせ、あちらもへブリーズ領やあちこちに愛人がいるに決まっていますよーー』
うるせえーー!ひとがフタしときたい問題を、無理やりこじ開けんな!!
くそッ!くそーーッ!!あいつーーーッ!!
……。
「ーー……」
………。
「ーーおい」
ハッと気づいた。
「ーーギザラ゙……」
泣きすぎてひどい声だ。
「ーー泣くなよ……」
「嫌だ、泣くよーーッ!!」
号泣だ。大洪水だよーー。
「そっか……」
キサラが俺の横に寝て、俺の身体を抱きしめる。
「泣きたいなら、俺の胸で泣けーー」
「!」
髪の毛を梳かれ、俺は少し落ち着いた。
「う~、ギザラ゙ーーーー」
かたい胸に頭をつけてグリグリする。それだけで、くっついてるだけで、俺の心はぽかぽかしてくるんだ。
「ーーマルスさんに聞いた」
「……」
「ーーおまえは、どうしたい?」
「はあ!?」
涙がピタっと止まる。何言ってんだ、キサラ。頭がおかしくなったのか!
「ーーそいつの言うことも、もっともな意見だ。俺は、これからも、結婚後もおまえの側に、いないーー」
言葉に、彼の言葉にくじけそうになってくる。けど、俺はこのときキサラの胸に顔をあててたから、彼の心臓の音がやらたと速いことがわかった。
ーーおまえだって不安、なんだよな……。そりゃ、そうだよ。誰もが不安なんだよ。でもこれって、近くにいるから解消される問題でもないんだよ……。
「ーーそれでも一緒になる、って決めたのは俺だ。キサラの帰ってくる場所になりたいって思ったのは俺だよッ!」
「……」
「さみしいけど、そんな気持ちを他で埋めるなんてするわけないだろッ!?見損なうなよ!キサラ以外のやつに慰めてもらって、何の意味があるんだ!!」
ーー他のやつでなんか、埋まらないよ……。
どれだけきれいごとを言っても身体が離れるって、しんどいことだとは思う。単身赴任先で浮気、ってよくドラマにもでてきてたしーー。
けど、俺は信じるーー。
何があってもキサラを信じよう。でなければ、俺も信じてもらえないーー。
うん、結婚ってそういうもんだろ?
昔なんか結婚、即、戦争とかあったんだしーー。昔のひとが耐えられたことを、現代っ子の俺が耐えれるか、って言ったら何ともいえないけど、同じ人間には違いないもんなーー!
甘える俺の髪を撫でていたその手が、急にとまった。キスかな、って思ったから、顔を彼のほうに向ける。そして、俺は目を見開いた。キサラがとても悲しそうな顔をしていたからーー。
「…………、おまえはひとりでも大丈夫な奴だろ……」
「え?」
決意に満ちた俺に、まるで冷水のようなキサラの言葉がかけられた。
「………」
「な、なんでそんなこと言うんだ?お、俺だってさみしいけど、キサラの仕事を理解したいから口にださないだけなんだぞ!!」
な、なんか別れ話に移行しようとしてないか!?、じょ、冗談じゃない!!
動揺する俺に、まるで言い聞かせるような静かな言葉が続けられた。
「ーーオークション会場の、あの酷い空気のなかでも、おまえはしゃんと立っていた。あれには、驚いたーー」
だからなんだよ、俺を無理やりキサラがいなくても大丈夫にしようとすんなよ。
「ーー違う」
「……」
「ひとりで立てるわけないだろ?あんな恐ろしいなかッ!!」
堪えた恐怖を吐き出すように言うと、キサラの身体がピクっと動いた。
「ーーあのときはなーー、あのときは、キサラが抱いてくれたから、一番最初に好きなひとに抱いてもらったから、後はなんでも我慢できるって思ってたのッ!!」
ーーぶっちゃけちまった……。ロマンティックな与一君の脳内をーー。笑うなら笑えばいいさーーッ!
「ーーそれで、耐えられた、のかーー?」
信じられないーー、とその声色がそんなふうに聞こえるよ。
「耐えたじゃん」
「……」
「ーーキサラが思ってるより、俺、キサラが好きだよ」
カッコいいし、カッコいいし、やっぱりカッコいいしさーー。純粋に顔が好きなのも、当然大きな理由だよ。
この、男に興味がない俺を落とした容姿、そして知れば知るほどハマる、不器用さーー。その不器用さは高○健さん並だよ。
「俺のこと考えてくれてるなら、俺を好きでいてくれよーー」
「ーーアディ」
俺が背中に腕をまわすと、キサラはしっかり抱きしめてくれた。あー、骨砕けるーー、最高の刺激だな……。
「キサラーー」
キスは俺からねだった。くっつきすぎて熱くなっちゃった下半身のモノを、彼の身体につけてえっちに誘う。
「……アディ……」
かすれ声、好きーー……。
激しいキスで俺のおねだりに応えてくれたんだけど、もう彼の匂いだけでもイッてしまいそうだ。
「ーーどうがいい?」
「……キスしながらが、いいーー」
息は苦しいけど、愛を実感できるんで、最初はそれがいい。
ああ、でも俺の尻穴もひくひくしてるんだ、早くキサラのを入れてくれってうるさいぐらいにさーー。
マルスが宮の入り口で出迎えてくれたんだけど、なぜか声が尖っている。
あれ、この感じは戻ってこないほうがよかったのかな……。
「お客様がお見えです」
「ーーそんな予定あったか?」
「ジョージュア侯爵様ですーー」
げっ!
あいつかよーー。
アディオンのお腹様の兄エステーダ公爵の嫡男、ロウェル・リファラ・エルドランティ・ノ・ジョージュア。ジョージュア侯爵だよーー。
俺がアザ花種になったって聞いて、真っ先に求婚してきたやつだってパピーが言ってた(従兄弟だろ?)。放蕩息子で狩りばっかりしてる狩猟民族だって聞いてるけどーー(もちろん、狩ってるのは人間だよ。やなやつだよね)。
何のようだ?きっぱり断りましたけどねーー。
応接室に通してあるそいつは、俺の顔を見て笑顔で立ち上がり、貴族の見本のように優雅に頭を下げた。淡いクリーム色の髪に、銀色の目、なんかインテリっぽい兄ちゃんだ。目がやらしいのが、性格を物語ってるな。
ーーマルス、絶対に側にいてね。
ーーはい。坊っちゃま…。
マルスとのアイコンタクトが済み、俺は彼に声をかけた。
「急な訪問は困るのだがーー」
「これは失礼いたしました。何度もお目通りを願いましたが、断られ続けましたのでーー」
「要件は?」
さっさと言って、帰ってくだされ~~~。
「はい。殿下はラース大公令息と婚約されましたよねーー?」
「……」
「ですが、その方は、ほぼ殿下の側にいられないと聞いておりますーー」
「……」
「それでは殿下があまりにも不憫でなりませんーー」
「は?」
うるせえわ。おまえに関係ないだろうがーー。
不機嫌になる俺にロウェルが言った。
「わたしを側夫にお迎えください。ラース閣下がいない間は、わたしが伴侶の代わりとして、殿下をお慰めいたしますからーー」
ぐちゃぐちゃぐちゃ……。
心に、ウジ虫がわいたみたいに、不愉快でいっぱいになってくる…………。
「ーー殿下?殿下、どうなさいました?」
「ジョージュア侯爵様。貴方様のあまりにひどいお言葉に、殿下は心を痛めておいでです」
ーーああ。なんてこと言うんだよ、こいつーー………。
「殿下をお慕いしているからこその言葉ですーー、それにーー」
「………」
「どうせ、あちらもへブリーズ領やあちこちに愛人がいるに決まっていますよーー」
……………。
「…………け……」
「その点、わたしはいつでも殿下にご奉仕できる身です。朝でも昼でも夜でも、好きなだけーー。殿下の側にいてさみしい思いなど絶対にさせませんーー」
プチンッ。
あー、ほんとに頭ってキレるんだなーーッ!!
ガンッ、と机を叩いて立ち上がり、やつの顔を睨んだ。
「ッ!でてけーーッ!!おまえの顔なんか、二度と見たくないッ!!!」
「へ?」
「ジョージュア侯爵様、お引き取りをーー」
顔色を変えたマルスが、ロウェルを追い出そうとしてくれる。けど、それよりも先に俺が応接室をでた。
「ーーで、殿下!な、なぜです!?」
「去れッ!!」
はらわたが煮えくり返ってくる。
部屋までが遠いーー。
こんなひどいこと、なんで言われなきゃならないんだよーー。あんなやつに、あんな遊んでるだけのやつにーーッ!!
部屋に入り鍵をかけた。
「坊っちゃま!!」
マルスの必死な声が聞こえる。
「ーーひとりにしてくれ!!」
「坊っちゃまーー……」
そのままベッドに倒れこむと自然に涙がでてきた。
『どうせ、あちらもへブリーズ領やあちこちに愛人がいるに決まっていますよーー』
うるせえーー!ひとがフタしときたい問題を、無理やりこじ開けんな!!
くそッ!くそーーッ!!あいつーーーッ!!
……。
「ーー……」
………。
「ーーおい」
ハッと気づいた。
「ーーギザラ゙……」
泣きすぎてひどい声だ。
「ーー泣くなよ……」
「嫌だ、泣くよーーッ!!」
号泣だ。大洪水だよーー。
「そっか……」
キサラが俺の横に寝て、俺の身体を抱きしめる。
「泣きたいなら、俺の胸で泣けーー」
「!」
髪の毛を梳かれ、俺は少し落ち着いた。
「う~、ギザラ゙ーーーー」
かたい胸に頭をつけてグリグリする。それだけで、くっついてるだけで、俺の心はぽかぽかしてくるんだ。
「ーーマルスさんに聞いた」
「……」
「ーーおまえは、どうしたい?」
「はあ!?」
涙がピタっと止まる。何言ってんだ、キサラ。頭がおかしくなったのか!
「ーーそいつの言うことも、もっともな意見だ。俺は、これからも、結婚後もおまえの側に、いないーー」
言葉に、彼の言葉にくじけそうになってくる。けど、俺はこのときキサラの胸に顔をあててたから、彼の心臓の音がやらたと速いことがわかった。
ーーおまえだって不安、なんだよな……。そりゃ、そうだよ。誰もが不安なんだよ。でもこれって、近くにいるから解消される問題でもないんだよ……。
「ーーそれでも一緒になる、って決めたのは俺だ。キサラの帰ってくる場所になりたいって思ったのは俺だよッ!」
「……」
「さみしいけど、そんな気持ちを他で埋めるなんてするわけないだろッ!?見損なうなよ!キサラ以外のやつに慰めてもらって、何の意味があるんだ!!」
ーー他のやつでなんか、埋まらないよ……。
どれだけきれいごとを言っても身体が離れるって、しんどいことだとは思う。単身赴任先で浮気、ってよくドラマにもでてきてたしーー。
けど、俺は信じるーー。
何があってもキサラを信じよう。でなければ、俺も信じてもらえないーー。
うん、結婚ってそういうもんだろ?
昔なんか結婚、即、戦争とかあったんだしーー。昔のひとが耐えられたことを、現代っ子の俺が耐えれるか、って言ったら何ともいえないけど、同じ人間には違いないもんなーー!
甘える俺の髪を撫でていたその手が、急にとまった。キスかな、って思ったから、顔を彼のほうに向ける。そして、俺は目を見開いた。キサラがとても悲しそうな顔をしていたからーー。
「…………、おまえはひとりでも大丈夫な奴だろ……」
「え?」
決意に満ちた俺に、まるで冷水のようなキサラの言葉がかけられた。
「………」
「な、なんでそんなこと言うんだ?お、俺だってさみしいけど、キサラの仕事を理解したいから口にださないだけなんだぞ!!」
な、なんか別れ話に移行しようとしてないか!?、じょ、冗談じゃない!!
動揺する俺に、まるで言い聞かせるような静かな言葉が続けられた。
「ーーオークション会場の、あの酷い空気のなかでも、おまえはしゃんと立っていた。あれには、驚いたーー」
だからなんだよ、俺を無理やりキサラがいなくても大丈夫にしようとすんなよ。
「ーー違う」
「……」
「ひとりで立てるわけないだろ?あんな恐ろしいなかッ!!」
堪えた恐怖を吐き出すように言うと、キサラの身体がピクっと動いた。
「ーーあのときはなーー、あのときは、キサラが抱いてくれたから、一番最初に好きなひとに抱いてもらったから、後はなんでも我慢できるって思ってたのッ!!」
ーーぶっちゃけちまった……。ロマンティックな与一君の脳内をーー。笑うなら笑えばいいさーーッ!
「ーーそれで、耐えられた、のかーー?」
信じられないーー、とその声色がそんなふうに聞こえるよ。
「耐えたじゃん」
「……」
「ーーキサラが思ってるより、俺、キサラが好きだよ」
カッコいいし、カッコいいし、やっぱりカッコいいしさーー。純粋に顔が好きなのも、当然大きな理由だよ。
この、男に興味がない俺を落とした容姿、そして知れば知るほどハマる、不器用さーー。その不器用さは高○健さん並だよ。
「俺のこと考えてくれてるなら、俺を好きでいてくれよーー」
「ーーアディ」
俺が背中に腕をまわすと、キサラはしっかり抱きしめてくれた。あー、骨砕けるーー、最高の刺激だな……。
「キサラーー」
キスは俺からねだった。くっつきすぎて熱くなっちゃった下半身のモノを、彼の身体につけてえっちに誘う。
「……アディ……」
かすれ声、好きーー……。
激しいキスで俺のおねだりに応えてくれたんだけど、もう彼の匂いだけでもイッてしまいそうだ。
「ーーどうがいい?」
「……キスしながらが、いいーー」
息は苦しいけど、愛を実感できるんで、最初はそれがいい。
ああ、でも俺の尻穴もひくひくしてるんだ、早くキサラのを入れてくれってうるさいぐらいにさーー。
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