62 / 196
当て馬にスパダリ(やや社畜)婚約者ができました。編
第11話 またね。
しおりを挟む
次の日、俺はキサラとボール作りに励んだ。あーでもない、こーでもない、と言いながら、蹴りやすいボールの誕生を目指す。
「ーー空気か……」
「そう、ボールのなかに空気が入ってるから、よく弾むんだよ」
「……丸、というのがなーー」
「あっ!こういう五角形が集まって縫い合わせてたよ!!」
「五角形ーー、ああ、そういうことか。布で見本を作ってみようーー」
キサラがしっかりした白い布に五角形をたくさん描いた。
「黒にするのは、ここだなーー」
と、並んだ五角形の一部分を黒く塗る。マルスにも手伝ってもらって(私忙しいんですがーー。byマルス)、布を継ぎ合わせ球体ができた。
「あっ、丸だ」
「32面体かーー」
なかには羽毛をいれるらしいんだけどーー。これってあれだ、フェルトのボールだよ。
「ーーボールのなかには羊や豚の膀胱を膨らませたものが入っているそうですが」
「そんなのいれてるの!?」
ぼ、膀胱!?
「それを破れないようにしっかり覆うので、どうしても重くなるのです」
ボール、おまえって文明の利器だったんだなーー。
俺は布ボールをアイゼに蹴って渡した。羽毛にしたからか、そこそこ蹴れるな。
「うわ!カッコいい!すっごい、うれしいッ!!」
たしかに、こんなボールは、どこにもないもんね。雨がふったらヤバイけど。
「ーーアディが言いたいのは、薄く丈夫なゴムを球体に加工してそこに空気をいれる、というわけだなーー」
「うん。空気入れ、ってないよな」
「まずは加工だ。軽くて丈夫ーー。ラテックスで有名なのはへブリーズ領だがーー。加工までできるか、知り合いに聞いてみるかーー」
「そう?ごめんな……」
「どうした?」
「せっかくの休暇なのに、ゆっくりできないだろ?」
「ーーゆっくりなんか、してられるか」
「え?」
「しっかりおまえを補充しとかないとなーー」
耳のすぐ横でささやかれ、俺の心臓は跳ねる。
「おいーー」
ーー腰抜けたーー!!
その場にへたり込んだ俺を見て、マルスが大笑いだ。
「休憩ですか?シーツの交換はすんでますよ」
「ーーすみません」
真顔で謝る彼を見て、俺の顔はトマトよりも赤くなっただろうーー。
ーーいやん、キサラったら~~~!もう、いやん~~♡
「アディオン殿下!」
「ああ、サキナ殿。お元気そうでーー、マルス、先に行ってくれ」
「はい。坊っちゃまーー」
ピシッとしたマルスが先に行くと、俺達は途端にくだけた態度になる。
「ごめんねー、子供達がお世話になっちゃってーー」
「いやいや、兄上のほうが面倒見てくれてーー」
「ーーあの方はできたひとよね……」
「兄上みたいなひと、好みですか?」
「自分で選べるならアタックしてたかも」
サキナの本音に俺は吹きだした。
「ーー政略結婚はつらいっすね」
「そうよ。本当にーー」
ぷーっと、サキナが頬を膨らませる。かわいいけど、このひと何歳だったっけ?
しかし、今日は動く度にすごい匂いがするなーー。
「ーーなんか、サキナさん。今日は匂いきつくないですか?」
「あ、あら、そう?」
慌てたように、サキナが口元を押さえた。
「ん?」
「ーーアザ花種ぐらいにしかわからないと思うんだけど、その~、えっちした後は匂いが強くなるでしょ?」
「………」
「まー、そういうこと……」
結論、エロマスターとめちゃくちゃえっちをした。
そういうわけですねーー。
「ーーちなみに、俺って、何の匂いに近いですか?サキナさんはラベンダーっぽいですよね?」
マルスは教えてくれなかったけど、絶対、花の名前ど忘れしてんだぜ。
「う~ん。殿下はーー……、ああ、あれだわ」
「はいはい」
「沈丁花!春になったら香ってくる、あれに近いわーー。でも、あれより少し薄いのかしらーー」
ブツブツ言うサキナの横で、俺の顔は真っ赤になっていった。
え?沈丁花ーー。
『沈丁花のほうが好みだーー』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、ーーーーーー、キサラ………ーー。
ばひゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~ッ!!
あのひとは俺をどこまで惚れさせたら気がすむんだよ。『見に行かなくても側にある』、って言いたかったのかーー。
まったくーー。
俺じゃなきゃ、そんなのわかんないって。
楽しかった1週間が終わりに近づく。
そうなると俺はもう、キサラに抱きついたまま離れなくなっちゃうんだ。
マルスやエリンなんか慣れたもので、顔色ひとつ変えないや。
「坊っちゃま。バックスベアで買われた商品を応接室に忘れていましたでしょ?」
「あー、そうだ」
受け取って、飾り棚に紙袋を入れた。
「何だったんだ?」
「……自分のものだよ……、」
「……見たい」
「え?」
キサラの言葉に俺は目を瞬かせた。そりゃ、紙袋なんか高級な店でしかもらえないけどさーー。キサラならよく知ってんじゃないのかな。
包みをだして紙袋を渡すと、キサラの眉が寄った。
「ーー何でだ?」
「ん?あー、こっち……?」
「ーー何だよ、それ」
不機嫌な声に、俺は観念する。
「えっと、キサラの、ブランケットーー……」
もじもじしながら言うと、キサラの目がまるくなった。
「ーー俺の?」
「うん。ランゼちゃんにも貰っただろうから、これは洗い替えにでもしてくれたらーー」
あれ?そういえば持ってこなかったなーー。何でだろ……。
「キサラ、ブランケットどうしたんだ?」
「アイゼが気に入って使ってる」
「ーーあ、……なんだ………」
俺は包みを急いで開けた。
白のブランケットを広げて、自分とキサラをくるんじゃう。
「そっかーー。早く出せばよかったよ。キサラの匂い、いっぱいつけたかったのにーー」
「ーー変態だな」
キサラがキスをくれる。
「ーーうん、変態だよ……」
ボロボロと涙がこぼれてくる。いいんだ、今日は泣いたって。おまえが好きだから涙が勝手にでてくるんだよーー。
「……」
涙をすくうようなキサラのキスに、俺の涙腺は壊れた。あー、さみしい。好きなひとと離れるだけなのに、なんでこんなにさみしいんだろ。
「ーー待ってろ」
彼の言葉に俺はしっかり頷いた。
キサラはもう、「待っててくれ」、とは言わない。俺も、彼の気持ちにしっかり応えないとなーー。
また、無事に帰ってきてくれ。
俺は、ずっと待ってるからなーー。キサラの好きな沈丁花の匂いと一緒に、さ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます😌
たくさんの方に読んでもらえて、感謝にたえません。
アディとキサラにも、挨拶させますので、もう少しお付き合いくださいませ。
アディオン
「チース!いつも応援ありがとうございます!与一こと、アディオンで~す!ん?アディオンこと、与一なのか?」
キサラ
「ーー礼を言う……」
アディオン
「何、カッコつけてるんだよ。カッコいいけどーー☆」
キサラ
「……いや、俺が言っても、な……」
アディオン
「ん?どうしたんだーー?」
キサラ
「……俺の評判は、よくない……、し……」
アディオン
「ウッソ~!気になるんだ!意外に繊細なんだなーー。さすがは真のおぼっちゃまだよ!」
キサラ
「………坊っちゃん、で悪かったな」
アディオン
「イヤだなーー、悪いなんて言ってないぞ~~。坊っちゃんでいいじゃないか!むしろ、坊っちゃんなのに仕事ができるってすごいよーーッ!!」
キサラ
「そうか」
アディオン
「その相手にするのをやめたみたいな態度、何なんだよ」
キサラ
「ーーそういうわけじゃない」
アディオン
「いいさ、絶対に俺のほうが好き度が高いんだから!!キサラは黙って俺に愛されてろ!!」
キサラ
「いや、おまえこそ黙って俺の愛を受けていろ」
アディオン
「ぎゃーーーーーッ!キサラが血迷ったぁッ!!」
キサラ
「(すぐそういうことを言うーー)」
アディオン
「もう、恥ずかしいのでこの辺でーー!また、お会いしましょうねーーッ!!」
キサラ
「……感謝している」
アディオン
「ありがとうございました~~~!」
「ーー空気か……」
「そう、ボールのなかに空気が入ってるから、よく弾むんだよ」
「……丸、というのがなーー」
「あっ!こういう五角形が集まって縫い合わせてたよ!!」
「五角形ーー、ああ、そういうことか。布で見本を作ってみようーー」
キサラがしっかりした白い布に五角形をたくさん描いた。
「黒にするのは、ここだなーー」
と、並んだ五角形の一部分を黒く塗る。マルスにも手伝ってもらって(私忙しいんですがーー。byマルス)、布を継ぎ合わせ球体ができた。
「あっ、丸だ」
「32面体かーー」
なかには羽毛をいれるらしいんだけどーー。これってあれだ、フェルトのボールだよ。
「ーーボールのなかには羊や豚の膀胱を膨らませたものが入っているそうですが」
「そんなのいれてるの!?」
ぼ、膀胱!?
「それを破れないようにしっかり覆うので、どうしても重くなるのです」
ボール、おまえって文明の利器だったんだなーー。
俺は布ボールをアイゼに蹴って渡した。羽毛にしたからか、そこそこ蹴れるな。
「うわ!カッコいい!すっごい、うれしいッ!!」
たしかに、こんなボールは、どこにもないもんね。雨がふったらヤバイけど。
「ーーアディが言いたいのは、薄く丈夫なゴムを球体に加工してそこに空気をいれる、というわけだなーー」
「うん。空気入れ、ってないよな」
「まずは加工だ。軽くて丈夫ーー。ラテックスで有名なのはへブリーズ領だがーー。加工までできるか、知り合いに聞いてみるかーー」
「そう?ごめんな……」
「どうした?」
「せっかくの休暇なのに、ゆっくりできないだろ?」
「ーーゆっくりなんか、してられるか」
「え?」
「しっかりおまえを補充しとかないとなーー」
耳のすぐ横でささやかれ、俺の心臓は跳ねる。
「おいーー」
ーー腰抜けたーー!!
その場にへたり込んだ俺を見て、マルスが大笑いだ。
「休憩ですか?シーツの交換はすんでますよ」
「ーーすみません」
真顔で謝る彼を見て、俺の顔はトマトよりも赤くなっただろうーー。
ーーいやん、キサラったら~~~!もう、いやん~~♡
「アディオン殿下!」
「ああ、サキナ殿。お元気そうでーー、マルス、先に行ってくれ」
「はい。坊っちゃまーー」
ピシッとしたマルスが先に行くと、俺達は途端にくだけた態度になる。
「ごめんねー、子供達がお世話になっちゃってーー」
「いやいや、兄上のほうが面倒見てくれてーー」
「ーーあの方はできたひとよね……」
「兄上みたいなひと、好みですか?」
「自分で選べるならアタックしてたかも」
サキナの本音に俺は吹きだした。
「ーー政略結婚はつらいっすね」
「そうよ。本当にーー」
ぷーっと、サキナが頬を膨らませる。かわいいけど、このひと何歳だったっけ?
しかし、今日は動く度にすごい匂いがするなーー。
「ーーなんか、サキナさん。今日は匂いきつくないですか?」
「あ、あら、そう?」
慌てたように、サキナが口元を押さえた。
「ん?」
「ーーアザ花種ぐらいにしかわからないと思うんだけど、その~、えっちした後は匂いが強くなるでしょ?」
「………」
「まー、そういうこと……」
結論、エロマスターとめちゃくちゃえっちをした。
そういうわけですねーー。
「ーーちなみに、俺って、何の匂いに近いですか?サキナさんはラベンダーっぽいですよね?」
マルスは教えてくれなかったけど、絶対、花の名前ど忘れしてんだぜ。
「う~ん。殿下はーー……、ああ、あれだわ」
「はいはい」
「沈丁花!春になったら香ってくる、あれに近いわーー。でも、あれより少し薄いのかしらーー」
ブツブツ言うサキナの横で、俺の顔は真っ赤になっていった。
え?沈丁花ーー。
『沈丁花のほうが好みだーー』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、ーーーーーー、キサラ………ーー。
ばひゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~ッ!!
あのひとは俺をどこまで惚れさせたら気がすむんだよ。『見に行かなくても側にある』、って言いたかったのかーー。
まったくーー。
俺じゃなきゃ、そんなのわかんないって。
楽しかった1週間が終わりに近づく。
そうなると俺はもう、キサラに抱きついたまま離れなくなっちゃうんだ。
マルスやエリンなんか慣れたもので、顔色ひとつ変えないや。
「坊っちゃま。バックスベアで買われた商品を応接室に忘れていましたでしょ?」
「あー、そうだ」
受け取って、飾り棚に紙袋を入れた。
「何だったんだ?」
「……自分のものだよ……、」
「……見たい」
「え?」
キサラの言葉に俺は目を瞬かせた。そりゃ、紙袋なんか高級な店でしかもらえないけどさーー。キサラならよく知ってんじゃないのかな。
包みをだして紙袋を渡すと、キサラの眉が寄った。
「ーー何でだ?」
「ん?あー、こっち……?」
「ーー何だよ、それ」
不機嫌な声に、俺は観念する。
「えっと、キサラの、ブランケットーー……」
もじもじしながら言うと、キサラの目がまるくなった。
「ーー俺の?」
「うん。ランゼちゃんにも貰っただろうから、これは洗い替えにでもしてくれたらーー」
あれ?そういえば持ってこなかったなーー。何でだろ……。
「キサラ、ブランケットどうしたんだ?」
「アイゼが気に入って使ってる」
「ーーあ、……なんだ………」
俺は包みを急いで開けた。
白のブランケットを広げて、自分とキサラをくるんじゃう。
「そっかーー。早く出せばよかったよ。キサラの匂い、いっぱいつけたかったのにーー」
「ーー変態だな」
キサラがキスをくれる。
「ーーうん、変態だよ……」
ボロボロと涙がこぼれてくる。いいんだ、今日は泣いたって。おまえが好きだから涙が勝手にでてくるんだよーー。
「……」
涙をすくうようなキサラのキスに、俺の涙腺は壊れた。あー、さみしい。好きなひとと離れるだけなのに、なんでこんなにさみしいんだろ。
「ーー待ってろ」
彼の言葉に俺はしっかり頷いた。
キサラはもう、「待っててくれ」、とは言わない。俺も、彼の気持ちにしっかり応えないとなーー。
また、無事に帰ってきてくれ。
俺は、ずっと待ってるからなーー。キサラの好きな沈丁花の匂いと一緒に、さ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます😌
たくさんの方に読んでもらえて、感謝にたえません。
アディとキサラにも、挨拶させますので、もう少しお付き合いくださいませ。
アディオン
「チース!いつも応援ありがとうございます!与一こと、アディオンで~す!ん?アディオンこと、与一なのか?」
キサラ
「ーー礼を言う……」
アディオン
「何、カッコつけてるんだよ。カッコいいけどーー☆」
キサラ
「……いや、俺が言っても、な……」
アディオン
「ん?どうしたんだーー?」
キサラ
「……俺の評判は、よくない……、し……」
アディオン
「ウッソ~!気になるんだ!意外に繊細なんだなーー。さすがは真のおぼっちゃまだよ!」
キサラ
「………坊っちゃん、で悪かったな」
アディオン
「イヤだなーー、悪いなんて言ってないぞ~~。坊っちゃんでいいじゃないか!むしろ、坊っちゃんなのに仕事ができるってすごいよーーッ!!」
キサラ
「そうか」
アディオン
「その相手にするのをやめたみたいな態度、何なんだよ」
キサラ
「ーーそういうわけじゃない」
アディオン
「いいさ、絶対に俺のほうが好き度が高いんだから!!キサラは黙って俺に愛されてろ!!」
キサラ
「いや、おまえこそ黙って俺の愛を受けていろ」
アディオン
「ぎゃーーーーーッ!キサラが血迷ったぁッ!!」
キサラ
「(すぐそういうことを言うーー)」
アディオン
「もう、恥ずかしいのでこの辺でーー!また、お会いしましょうねーーッ!!」
キサラ
「……感謝している」
アディオン
「ありがとうございました~~~!」
544
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
僕を振った奴がストーカー気味に口説いてきて面倒臭いので早く追い返したい。執着されても城に戻りたくなんてないんです!
迷路を跳ぶ狐
BL
社交界での立ち回りが苦手で、よく夜会でも失敗ばかりの僕は、いつも一族から罵倒され、軽んじられて生きてきた。このまま誰からも愛されたりしないと思っていたのに、突然、ろくに顔も合わせてくれない公爵家の男と、婚約することになってしまう。
だけど、婚約なんて名ばかりで、会話を交わすことはなく、同じ王城にいるはずなのに、顔も合わせない。
それでも、公爵家の役に立ちたくて、頑張ったつもりだった。夜遅くまで魔法のことを学び、必要な魔法も身につけ、僕は、正式に婚約が発表される日を、楽しみにしていた。
けれど、ある日僕は、公爵家と王家を害そうとしているのではないかと疑われてしまう。
一体なんの話だよ!!
否定しても誰も聞いてくれない。それが原因で、婚約するという話もなくなり、僕は幽閉されることが決まる。
ほとんど話したことすらない、僕の婚約者になるはずだった宰相様は、これまでどおり、ろくに言葉も交わさないまま、「婚約は考え直すことになった」とだけ、僕に告げて去って行った。
寂しいと言えば寂しかった。これまで、彼に相応しくなりたくて、頑張ってきたつもりだったから。だけど、仕方ないんだ……
全てを諦めて、王都から遠い、幽閉の砦に連れてこられた僕は、そこで新たな生活を始める。
食事を用意したり、荒れ果てた砦を修復したりして、結構楽しく暮らせていると思っていた矢先、森の中で王都の魔法使いが襲われているのを見つけてしまう。
*残酷な描写があり、たまに攻めが受け以外に非道なことをしたりしますが、受けには優しいです。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
「君は悪役令嬢だ」と離婚されたけど、追放先で伝説の力をゲット!最強の女王になって国を建てたら、後悔した元夫が求婚してきました
黒崎隼人
ファンタジー
「君は悪役令嬢だ」――冷酷な皇太子だった夫から一方的に離婚を告げられ、すべての地位と財産を奪われたアリシア。悪役の汚名を着せられ、魔物がはびこる辺境の地へ追放された彼女が見つけたのは、古代文明の遺跡と自らが「失われた王家の末裔」であるという衝撃の真実だった。
古代魔法の力に覚醒し、心優しき領民たちと共に荒れ地を切り拓くアリシア。
一方、彼女を陥れた偽りの聖女の陰謀に気づき始めた元夫は、後悔と焦燥に駆られていく。
追放された令嬢が運命に抗い、最強の女王へと成り上がる。
愛と裏切り、そして再生の痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
出来損ないと虐げられ追放されたオメガですが、辺境で運命の番である最強竜騎士様にその身も心も溺愛され、聖女以上の力を開花させ幸せになります
水凪しおん
BL
虐げられ、全てを奪われた公爵家のオメガ・リアム。無実の罪で辺境に追放された彼を待っていたのは、絶望ではなく、王国最強と謳われるα「氷血の竜騎士」カイルとの運命の出会いだった。「お前は、俺の番だ」――無愛想な最強騎士の不器用で深い愛情に、凍てついた心は溶かされていく。一方、リアムを追放した王都は、偽りの聖女によって滅びの危機に瀕していた。真の浄化の力を巡る、勘違いと溺愛の異世界オメガバースBL。絶望の淵から始まる、世界で一番幸せな恋の物語。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

