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魔法とアザ花種 編
第13話 この世界って全人類、恋愛対象なのか?☆
しおりを挟む「~~~~ッン!!~~~~~~~ッ!!」
待って!イッてるんだって!ああ~~~!ヤバいヤバい、脳ミソがとけてくる~~~!!
「キサッ、ラァッ!」
目で訴えても効果なんかなくて、キサラの熱い棒は俺のナカをぐちゃぐちゃに引っ掻き回した。気持ち良さが身体中を走りまわる。
走りすぎて、どこ触られても何をされても、ビリビリと刺激が起きちゃうんだよ!
「全部、俺のだーー」
何がーー?そんなジャイア◯みたいなこと言われても意味わかんないぞッ!
「ッ!」
ーーあっ!子宮の入り口ーー、あたってる!!
腸とつながった子宮の入り口に、キサラのモノがズンとあたった。その快楽は、言葉では言いあらわせないし、何も言えない。
ちょっと前までは、身体の中にあることも知らなかった器官なのにーー。もうそこは、キサラの吐精をしっかりと待っていて、ギュンギュンと収縮を繰り返しながら彼のモノを吸い込もうとしている。
「~~ッ!、ひあッ!」
痙攣する俺を強く抱きしめてキサラが言った。
「アディ……、奥に出していいかーー?」
そんなこと、聞くーー!?
「ーー好きッ、にして……」
荒い呼吸の合間に言葉を吐く。だけど、自分でも何言ってるのかいまいちわかってない。
「ッ!」
ズンッ、と腹部にかかる圧力に、俺の身体が歓喜に震えた。
ーーあ、あつーーーッ!
目がチカチカしてくる………、、、
…………、
「ッ!」
ーーいま絶対に飛んだぞ、俺!
すぐ意識飛ばすよなーー……。い、息の吸い方がわかんないや!
俺が全身を使ってゼーハーゼーハー息をしてるのに、キサラはまた腰を動かしてきてーー。
「ーーちょッ!~~~やぁんッ!!お尻、ヤバいってぇ~~~ッ!」
自分でもこれ女じゃねえか、ってツッコミを入れたくなる喘ぎ声がでちゃって、俺は耳がすごく熱くなるのを感じた。
ーーマジ、お尻のナカが気持ちイイーー、よすぎてあかんて、これーーーッッッ!!
失神しそうになる快感の中、ぼんやりと彼を見る。額から流れる汗がやらしくて、見てるだけで俺の身体が燃えてくるようだ。
「~~~ひんッ!き、キシャラぁ~~~ッ!」
涙声になった俺の頬を彼が撫でる。ようやく腰から手を離してくれたけど、つながった部分にはまだ彼のモノが深く埋め込まれたままで、奥は刺激されっぱなしだ。
「キシャラぁ~~~ッ!ナカが壊れるーーーッ!」
「ーーああ。ーーとろけそうだなーー……」
下から肉がぶつかるパンパンッて音と、ヌチャヌチャッていう水音が聞こえてくる。どっちも、卑猥な音すぎて、耳の中までヤラれてる気になってくるよ。
「カッコよく言えばいいんじゃない!抜け~~~~~ッ!ひゃあんーーーッ!!」
身体を串刺しにするみたいに動く彼の熱い棒が、俺のナカを抉るように擦り、最奥に熱を放つ。
ーーそ、その突きは、もう、マジでご昇天だぁーーー………。動かすなーー!ホントにマジで動かすなってーー……ッ!
もう、ムリムリよーー!
「ーー寝ててもいいが……」
ーーおいっ!!やめる気ないだろッ!!
「ーーまったくもう……」
プリプリ。
激しいエッチの後は、甘々恋人タイムだ。冷えた水を飲ましてもらいながら、俺は頭をキサラの硬い胸に擦りつける。
「ーーなんか、怒ったの?俺、嫌われるようなこと言った?」
グスン、と泣き真似をすると、彼が薄く笑う。
「ーー俺の問題だ」
「何だよ」
気になる。
キサラの首に腕をまわして、俺は彼の耳にキスをした。そのまま、ペロペロと舐めちゃうからな。
「……」
「どうした?」
手できれいな金色の髪を梳きながら、俺はキサラの首にもキスをする。
あっ、キスマ止めるなよ。見えたっていいじゃん、俺なんか見えるとこばっかりつけられてるのにーー。
「ーー元恋人と、風呂なんか入るな」
「ーー………、!あっ、そうかーー!?そりゃ嫌だよな~~~」
「おまえは嫌じゃないのか?」
「嫌に決まってるじゃん」
何言ってんだか、平手ではたくぞ。
「ごめん、ごめん。けど、キサラだってルカルドさんと飲みにいったじゃん」
「そうだな」
「それも結局は浮気だろ」
「ーー何でだ?」
おやおや、なぜわからないのかなーー?
「だってーー、向こうはあきらかキサラのこと狙ってるんだぞ!?100%ないって言い切れるのか?」
「ない」
「口ではそういうけど、あの大きな胸で迫られたらキサラだってドキドキするだろ!?」
「するかよーー」
はあ……、とキサラがため息をついた。
「絶対にドキドキするよ。風呂で迫られたら回避できないだろ?」
うん、よく考えると男しかいない世界じゃ、公用の風呂って混浴みたいなものなのか?全人類が恋愛対象になるんだろ?とんでもない話だよな……。
「あり得ない話だ」
「ホントか……?じゃあさ、俺の胸がちょっとふっくらしたら、どうだよ?」
照れながら言うと、彼の手が後ろから俺の胸をつかんだ。
「痩せすぎだからちょうどいいかもな」
やだ、乳首つまむなってーー。
「健康的かどうかを聞いてるんじゃないの。興奮するかを聞いてるの!」
肉を集めるように揉まれるんだけどさ、俺ってこの辺に肉はないんだよ……。腹回りのほうが、あるかもなぁ~?
「ーーする」
「ほら、するだろ!?イリスでもルカルドさんでも興奮するんじゃないのか!?」
「しない」
「はい、嘘~~~」
見栄なんかはらなくてもいいのに。男はみんな、デカい胸が好きなんだよ。たとえ下に同じモノがついていようが、そこは話が別なのよ。
「なあ、キサラ。いま何時だ?」
「ーー4時だ」
「うわあー、眠いわけだ。2時間半寝るからな」
「ああ」
「俺が寝るまで、おやすみのチューをするんだぞ」
「ああ」
キサラが俺をベッドに横たえ、髪を梳きながら優しく触れるキスを繰り返した。俺は多幸感に浸りながら、うつらうつらと睡魔に引っ張られていくーー……。
「ーーきれいな髪だな……」
「んーー?キサラのほうが、キラキラして見えてきれいだよ……。俺、キサラの髪も大好き……」
ーーはあーー……、だめかもしれないけど、転移魔法の使い手に会いたいなーー……。ふふっ、「わしの修行はつらいぞ」、とか聞いてみたい……………。
ーーぐぅーーー…………。
※※※
アディオンがすやすやと眠る側で、キサラは起きあがり、すぐに服を着た。
そして、剣立てから自分の剣を取る。メインで使っているものはルカルドに研ぎをまかせているため、サブで使用しているものだ。
それを携え寝室からでて、続きにある広間に入る。家具など何もないその広間は、壁一面に巨大な絵画が飾られていた。
部屋の中心まで歩きその場に腰をおろしたキサラは、目をつむり丹田に力を入れ、深く呼吸を繰り返す。エドアルドの教えは、まず座構えから入る。
この座るというところから学ぶ、ここから身体を揺らさずに立ち剣を振るう。
師の身体に揺るぎはない。すべての動きが自然だ。それが自然に見える動きができる人間は、エドアルドだけであろう。どんな達人でもわずかにだが、正中線がずれて見える。
それは自分もだーー。何度も繰り返せば、立つときに足がぶれる。すぐに脚力に頼りそうになる。これではだめだーー、少しでも、少しでも師に近づきたい……。
ぶれないように立ち、構える。剣をもつ手も、柔く堅く、腕の筋肉をしなやかに動かす。硬いだけでは剣士としては未熟でしかない。
型はテーブルマナーのようなもので、自然にできなければ意味がなく、身体に叩き込むしか上達の道はないのだーー。
「………」
自己鍛錬に励みながら、キサラは思う。
「ーー互いの怪我が、わかる……、かーー……」
一瞬、皮肉めいた笑みを浮かべ、すぐにそれを戻す。
「ーーまだ、有効なのか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつも最後まで、読んでいただきありがとうございます。
余談です😣読まなくて大丈夫です。
エドアルド先生は、日本剣術の心得えもありそうですね。私も剣術の本を読みながら、型を練習したりして真似てはみますが、座構えから立ち上がるーー……、100%無理すぎて笑えます。
黒◯鉄山先生の書にも「腕の上げ下げだけでも大変なこと」とありますが、本当にそうですね。これを、1キロ~2キロぐらいの剣をもって振る、本来は鎧まで着てーー、って体力がどれだけあってもしんどいな、と想像ですが、無理ですね😱
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