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魔法とアザ花種 編
第18話 心配をかけてばかりいる俺。
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「ーーそれはそうと、殿下はなぜ護衛もなくこんな場所まで?」
山女魚に岩魚(説明してもらった)、炊いたご飯までごちそうになりながら、俺は渡された桑茶を飲む。
警戒心より、米が勝っちまったのよ。だって、米よーー白米よーー!パッサパサじゃないもっちりの米なんてーー……。久しぶりすぎて泣けてくるんだよーー(また、泣いてるのかよ、俺……)。
「ありがとうございます……。それが、夢中で走ってきてしまって……」
イリスのあほんだらーー。
「ほぉ……。マーキング魔法に反応しておられましたが……」
「……そのことについてですが、アザ花種には相手を魅了するマーキングがあるのですよね?」
「はい、ありますよ」
「ーーそうですか……」
しょんぼり……。
「それを喰らうと離れられずに、一生くっついていたくなるそうです」
「ーーそれは、見たらわかりますか?」
俺の質問にワイムドが困ったように笑う。
「もしかして、ハリードがそれを喰らったと思っておられますか?」
「……」
あー、違うんだけど、そこも気になるところだよ。
「残念ながら、ハリードの場合は、単純にあのひとの色に落とされただけのようです。純粋な箱入りの孫でしてーー。少しぐらい遊ばせないとダメだ、と言ってきたんですがーー、ねえ……」
じいさんには言われたくないアドバイスだろうな。
「本気で入れ込むことになるなんて、本人もわからなかったのでしょうーー」
しんみり言われるが、返事のしようがないーー。
「マーキングのはずし方をご存じですか?」
「ええ。相手に向かって一言いうだけです」
ドキドキしてくる胸をなだめながら俺は尋ねる。
「な、何と言うのです……?」
「ーー殿下は誰かにマーキングをしたのですか……」
ワイムドの言葉に俺は顔を伏せた。考えたくない、世界の果てにでも隠しておきたいーー、
でも………、
「ーーしたかも、しれないのです……。無意識で、わからなくてーー……」
胸が詰まってくる。
本当にマーキングしてたら、それを言った瞬間お別れなのかよ……。あっ、ーーお別れなら、転移魔法もいらないじゃん……。
「そうですか……」
「はい……」
ちゃんと、言えるかな……。タイミングが重要じゃないか?う~~~、やっぱり聞くのやめーーーッ!!
「ーーーーーー、と本人に言えばマーキングははずれますよーー」
「……」
おい……、せめて心の準備ぐらいさせろやーー。聞いてしまったんじゃ、ちゃんとしなくちゃ、ダメだろうが……。
「ーーアディ!」
川に響いた声に、俺は驚いて上を見た。
「キサラ……」
焦った顔のキサラが、俺の顔を見て息をついた。額の汗を手で飛ばし、川の法面を降りてくる。
「あっ……」
「この馬鹿!」
彼のしっかりとした両手で顔をはさまれて、おでこをごつんとやられた。
ーーう~~、アザがムズムズしてくる~~~。
「ごめん……」
「懲りないなーー」
ホッとした声に、俺の目が潤んだ。
「心配かけた……」
「本当だ。ーーワイルド爺様のところとはーー……、本気で転移魔法を覚えるつもりなのか?」
「う、うん。可能性はゼロじゃないからね」
「ゼロじゃないだけだろ」
あら、合理的なご意見。
「仲睦まじそうだね、キサラ君」
成り行きを面白そうに見ていたワイムドが、キサラに話しかけた。
「ああ」
ぶっきらぼうにキサラが頷いて、俺の頬から手を離す。キサラ、よくここには来てるのかな……。
「シャツだけとはーー」
俺の格好に眉を寄せる。ジャケットまで頭が回らなかったのよ。そんな、上着脱がなくてもいいからーー……。俺、キサラのシャツ姿なんか見たら鼻血がでるし……。
「ごめんーー」
肩にかけられた薄手のジャケットから、汗のにおいがした。クラクラきそうになるぐらい、俺の五感を揺さぶる匂いだ。
「臭いけど、我慢しろよ」
「ーー臭くないよ……」
はあーー、腹が立ったからってやっていい行動じゃなかった。ほんと、考えなしだ。他領をシャツ姿でウロウロするとは……。ヤラれても文句言えない状態だよーー。
冷静になってきた俺は、そのことに気づいてキサラの顔をマジマジと見た。キリッとした切れ長の目や、少し小さな唇ーー、こいつはイケメンだな、おい。
ーーって、そこよりも、いつもよりボサボサな髪の毛のほうが、俺には刺さるぜ。心配してくれたんだよな……。
じ~~~~ん。
「ーー俺がここにいるの、何でわかったの?」
「テリッサが知らせに来た。おまえに声をかけるわけにはいかないから、後をつけてワイルド爺様といるのを確認してから来てくれた」
「ーーそっか……」
テリッサ、遠ざけたりして悪かった……。
いいやつもいるから、国って難しいよな……。悪いやつがいると全員そうだと決めつけたくなるけどさ……。
「礼を言わないと……」
きっとテリッサはルカルドに、俺の動向に気をつけるよう言われていたんだろうーー。
あーあ、俺って恥ずかしいやつだ。
「キサラ君。サシャラ君の予定はわかるかな?」
「知らんーー。連れて来たほうがいいのか?」
「うん。実際に転移をしてみたら、感じがつかめるだろうから」
「わかった。飛竜で連れてくる」
「?」
ふたりの会話に俺はハテナだ。けど、あのひとが必要だってことはーー。
「保護魔法……」
「そうだ。サシャラは強力な保護魔法が使える。そのため、ダウリーの暗殺は成功しない」
「暗殺……」
「あいつも若くして大公になったからな。聞いたことのない親戚から、よく大公位を狙われてきた」
………はーー、あのひとの斜めからひとを見る態度は、そこが関係してるのかーー。自分の家なのに安心できないなんて、可哀想だよな……。
ーーアディオンはほんと、恵まれすぎなぐらい恵まれている……。
キサラがへブリーズに戻ったので、俺はワイムドから教えてもらった魔法陣の練習をしていた。テリッサがアイスレモネードをいれてくれたので、それを飲みながら、何度も円を描いて文字をいれる。
本物は血でやるっていうから針で右手の指先を刺して、左手の人差し指にぷつっと出てきた赤い液体をつけて描く。正直血って臭いなーー、って思う。
これ、キサラつけてくれるのかねーー?あっ、しくじった。習字みたいに上からなぞっても大丈夫かーーー…………。うん、こりゃゴミ箱行きだなーー。
「ーーおかわりはどうですか?」
「ありがとう」
俺が礼を言ったからか、テリッサの目がガン開きだ。
ーー平然と飲んだときの彼のうれしそうな顔は、よかったなーー。
「テリッサ」
「は、はいっ!」
「大公子は戻ったのか?」
「あっ、はい!先ほどお戻りになりーー、そのーー、いま、ルカルド様からお話を聞かれておりましてーー」
うん、そこよりも、先ほどが気になるよーー。一晩一緒にいたんだよね?いや、まさか、エウローペーに送っていったのかーー?いやん、それは紳士じゃない~~。
「ーーそうか……」
夕方送ったとして、王都まで1日はかかるよな……。なら時間が合わないからエストレーヤ領の国境までか……?やれやれーー、俺ったら出歯亀すぎるぜ。
「お話をされますか?」
「いや、そちらが終わってからでいいーー」
俺は添えられたクッキーを口にいれた。
ーーハリードとの話の目的なんかひとつしかないーー。
ーー米の、輸入だ!米をエウローペーでも作るぞ~~~ッ!やっぱり米食べなきゃ力がでないんだよな~~。
山女魚に岩魚(説明してもらった)、炊いたご飯までごちそうになりながら、俺は渡された桑茶を飲む。
警戒心より、米が勝っちまったのよ。だって、米よーー白米よーー!パッサパサじゃないもっちりの米なんてーー……。久しぶりすぎて泣けてくるんだよーー(また、泣いてるのかよ、俺……)。
「ありがとうございます……。それが、夢中で走ってきてしまって……」
イリスのあほんだらーー。
「ほぉ……。マーキング魔法に反応しておられましたが……」
「……そのことについてですが、アザ花種には相手を魅了するマーキングがあるのですよね?」
「はい、ありますよ」
「ーーそうですか……」
しょんぼり……。
「それを喰らうと離れられずに、一生くっついていたくなるそうです」
「ーーそれは、見たらわかりますか?」
俺の質問にワイムドが困ったように笑う。
「もしかして、ハリードがそれを喰らったと思っておられますか?」
「……」
あー、違うんだけど、そこも気になるところだよ。
「残念ながら、ハリードの場合は、単純にあのひとの色に落とされただけのようです。純粋な箱入りの孫でしてーー。少しぐらい遊ばせないとダメだ、と言ってきたんですがーー、ねえ……」
じいさんには言われたくないアドバイスだろうな。
「本気で入れ込むことになるなんて、本人もわからなかったのでしょうーー」
しんみり言われるが、返事のしようがないーー。
「マーキングのはずし方をご存じですか?」
「ええ。相手に向かって一言いうだけです」
ドキドキしてくる胸をなだめながら俺は尋ねる。
「な、何と言うのです……?」
「ーー殿下は誰かにマーキングをしたのですか……」
ワイムドの言葉に俺は顔を伏せた。考えたくない、世界の果てにでも隠しておきたいーー、
でも………、
「ーーしたかも、しれないのです……。無意識で、わからなくてーー……」
胸が詰まってくる。
本当にマーキングしてたら、それを言った瞬間お別れなのかよ……。あっ、ーーお別れなら、転移魔法もいらないじゃん……。
「そうですか……」
「はい……」
ちゃんと、言えるかな……。タイミングが重要じゃないか?う~~~、やっぱり聞くのやめーーーッ!!
「ーーーーーー、と本人に言えばマーキングははずれますよーー」
「……」
おい……、せめて心の準備ぐらいさせろやーー。聞いてしまったんじゃ、ちゃんとしなくちゃ、ダメだろうが……。
「ーーアディ!」
川に響いた声に、俺は驚いて上を見た。
「キサラ……」
焦った顔のキサラが、俺の顔を見て息をついた。額の汗を手で飛ばし、川の法面を降りてくる。
「あっ……」
「この馬鹿!」
彼のしっかりとした両手で顔をはさまれて、おでこをごつんとやられた。
ーーう~~、アザがムズムズしてくる~~~。
「ごめん……」
「懲りないなーー」
ホッとした声に、俺の目が潤んだ。
「心配かけた……」
「本当だ。ーーワイルド爺様のところとはーー……、本気で転移魔法を覚えるつもりなのか?」
「う、うん。可能性はゼロじゃないからね」
「ゼロじゃないだけだろ」
あら、合理的なご意見。
「仲睦まじそうだね、キサラ君」
成り行きを面白そうに見ていたワイムドが、キサラに話しかけた。
「ああ」
ぶっきらぼうにキサラが頷いて、俺の頬から手を離す。キサラ、よくここには来てるのかな……。
「シャツだけとはーー」
俺の格好に眉を寄せる。ジャケットまで頭が回らなかったのよ。そんな、上着脱がなくてもいいからーー……。俺、キサラのシャツ姿なんか見たら鼻血がでるし……。
「ごめんーー」
肩にかけられた薄手のジャケットから、汗のにおいがした。クラクラきそうになるぐらい、俺の五感を揺さぶる匂いだ。
「臭いけど、我慢しろよ」
「ーー臭くないよ……」
はあーー、腹が立ったからってやっていい行動じゃなかった。ほんと、考えなしだ。他領をシャツ姿でウロウロするとは……。ヤラれても文句言えない状態だよーー。
冷静になってきた俺は、そのことに気づいてキサラの顔をマジマジと見た。キリッとした切れ長の目や、少し小さな唇ーー、こいつはイケメンだな、おい。
ーーって、そこよりも、いつもよりボサボサな髪の毛のほうが、俺には刺さるぜ。心配してくれたんだよな……。
じ~~~~ん。
「ーー俺がここにいるの、何でわかったの?」
「テリッサが知らせに来た。おまえに声をかけるわけにはいかないから、後をつけてワイルド爺様といるのを確認してから来てくれた」
「ーーそっか……」
テリッサ、遠ざけたりして悪かった……。
いいやつもいるから、国って難しいよな……。悪いやつがいると全員そうだと決めつけたくなるけどさ……。
「礼を言わないと……」
きっとテリッサはルカルドに、俺の動向に気をつけるよう言われていたんだろうーー。
あーあ、俺って恥ずかしいやつだ。
「キサラ君。サシャラ君の予定はわかるかな?」
「知らんーー。連れて来たほうがいいのか?」
「うん。実際に転移をしてみたら、感じがつかめるだろうから」
「わかった。飛竜で連れてくる」
「?」
ふたりの会話に俺はハテナだ。けど、あのひとが必要だってことはーー。
「保護魔法……」
「そうだ。サシャラは強力な保護魔法が使える。そのため、ダウリーの暗殺は成功しない」
「暗殺……」
「あいつも若くして大公になったからな。聞いたことのない親戚から、よく大公位を狙われてきた」
………はーー、あのひとの斜めからひとを見る態度は、そこが関係してるのかーー。自分の家なのに安心できないなんて、可哀想だよな……。
ーーアディオンはほんと、恵まれすぎなぐらい恵まれている……。
キサラがへブリーズに戻ったので、俺はワイムドから教えてもらった魔法陣の練習をしていた。テリッサがアイスレモネードをいれてくれたので、それを飲みながら、何度も円を描いて文字をいれる。
本物は血でやるっていうから針で右手の指先を刺して、左手の人差し指にぷつっと出てきた赤い液体をつけて描く。正直血って臭いなーー、って思う。
これ、キサラつけてくれるのかねーー?あっ、しくじった。習字みたいに上からなぞっても大丈夫かーーー…………。うん、こりゃゴミ箱行きだなーー。
「ーーおかわりはどうですか?」
「ありがとう」
俺が礼を言ったからか、テリッサの目がガン開きだ。
ーー平然と飲んだときの彼のうれしそうな顔は、よかったなーー。
「テリッサ」
「は、はいっ!」
「大公子は戻ったのか?」
「あっ、はい!先ほどお戻りになりーー、そのーー、いま、ルカルド様からお話を聞かれておりましてーー」
うん、そこよりも、先ほどが気になるよーー。一晩一緒にいたんだよね?いや、まさか、エウローペーに送っていったのかーー?いやん、それは紳士じゃない~~。
「ーーそうか……」
夕方送ったとして、王都まで1日はかかるよな……。なら時間が合わないからエストレーヤ領の国境までか……?やれやれーー、俺ったら出歯亀すぎるぜ。
「お話をされますか?」
「いや、そちらが終わってからでいいーー」
俺は添えられたクッキーを口にいれた。
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