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Chapter9 サマー・エクスプロージョン!
#45 『ショウマ ユウカ』
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これ以上、三野さんの〝予言〟について踏み込むのはやめ、情報収集に徹することにした。おそらくこの場限りの関わりになるだろうし、彼女たちの信じるものを安易に否定するのは、きっと余計なお世話だ。
「そう言えば、今回のDeeeeepの解散予言の元になったAI翻案抜粋なんですけど、新文部に書き込まれたって本当なんでしょうか?」
私が問うと三野さんは「もう抜けてたから」と申し訳なさそうに口にしたが、相田さんの舌は相変わらず滑らかだ。
「でも、Pitterに抜粋文を投稿したLINionっていうアカウントは、たぶん恩田凛さんですよね。以前も予言に採用されたくて一生懸命Pitterに抜粋文をあげてたけど、他人の翻案抜粋をあんなふうに投稿するのはどうかと思います。あの人、絶対本人の許可を得ないで投稿してると思う」
「まあまあ」と西さんが宥めるように相田さんの肩を叩く。
「恩田さんはそこらへんの意識が薄い人だから。翻案予言botみたいにコモンズ・ギャラリーから予言になりそうな場所探して投稿してたし、私も彼女のことは目立ちたい子なんだろうなって思いながら見てた。
それに、ノセられやすいところもあるのよね。『みんなで翻案抜粋をSNSに投稿しませんか』って話が出たとき、最初にPitterに投稿したのが恩田さんだったもの。
だけど、SNSに投稿しようって言い始めた人も怪しかったわよね。名前は何だったかしら」
「あ、誰でしたっけ。ちょっと待ってくださいね」
相田さんが新文部のメンバー一覧を開く。スクロールしながらも彼女の口は留まらない。
「西さんの言う通り、変な人だったんですよね。新文部には誰かの招待で入ったんでしょうけど、どれだけ遡っても『SNSに投稿しよう』っていう前に発言した形跡がなかったんです。ホームを確認しても何の投稿もしてないし」
「Pitterで新文部に誘われて入った人はそんなものじゃない?
コミュニティだけ活動して、あとは放置してる。新文部に限らず、CommuLinkはそういう使い方してる人が多いし」と三野さん。
「そっか、そう言われるとそうですね。――あ、たぶんこの人じゃないですか?」
相田さんはスマホ画面を三野さんと西さんに向けた。ふたりが「ああ、そうそう」とうなずくと、今度は私たちにその画面を見せる。表示されているのは20代くらいの黒髪の女性のアイコン。名前は『庄間 由宇香』。
「ショウマ ユウカ?」
蒼君が横からのぞき込み、わずかに眉間に皺を寄せた。
「蒼君、知ってるの?」
「あ、いえ。なんとなく聞き覚えがある名前のような気がしたんですけど、全然知らない人です」
「CommuLinkは実名って思ってる人多いけど、そうでもないのよ」
蒼君が年下だからか相田さんはタメ口で、表情はどこかお姉さんぶっている。蒼君は何も知らないふうな顔で「そうなんですね」と答えた。
「そうよ。CommuLinkができた当初はビジネスで使う人が多くて実名がほとんどだったらしいんだけど、ビジネスツールとしては廃れちゃって、趣味のコミュニティで利用する人が増えて実名使う人が減ったの。実名っぽいユーザー名をつけるのは名残っていうか、独自文化みたいなものね。
だから、庄間由宇香が本名かどうかは微妙。アイコンも美人だけど、これも本物かどうかわからないわ」
「たしかに、AI生成したみたいなアングルですね」
相田さんは「でしょ!」と、蒼君の反応に満足げな様子だ。
「もしかしたら、解散予言の翻案抜粋をPitter投稿するよう恩田さんをそそのかしたの、庄間由宇香かもしれないわよ。何と言っても前科があるから」
会話の成り行きを見守っていた三野さんが、「なんだか、歯がゆいわね」と、ポツリと口にした。すると、隣から「ああ」と耳慣れた反応がある。蒼君が、何かに納得した時や閃いた時に漏らす声だ。
「みなさんは、解散予言が当たるかもしれないと思ってここに来たんですね?
解散予言になった抜粋文は、予言に採用されるために抽出された抜粋じゃないから」
「そうよ」
三野さんが答えるのと同時に、相田さんと西さんも首を縦に振る。
「あの翻案抜粋がどんなやりとりの末にPitterに投稿されたのかはよくわからないけど、パーソナライズ翻案を生成した本人は人目につく場所ではなく新文部という閉ざされた場所に投稿した。少なくとも『予言に選ばれるための抜粋』ではないということよ」
「予言に選ばれるために抽出した文章ではないから、見重の豪雨災害の予言が当たったように、今回の予言も当たるかもしれないということですね?」
「当たるかどうかはわからないわ。ただ、あの文章は読者が心を打たれた場所なんだろうなって思っただけよ」
「そうでしょうか?」
蒼君の口調が会議の時のように淡々としていて、私はヒヤリとする。3人に隠れて服の裾を引っ張ると、大丈夫だというように彼は小さくうなずいた。
「あの予言の元になった文章、理久さんから見せてもらいました。正直に言って、誰かがDeeeeepとハヤトを嵌めるために作った文章なんじゃないかって思いました」
蒼君の発言に、3人は理解が追いつかないというようにポカンとした顔をした。そのあとすぐ、相田さんが「どういう意味?」と動揺した口ぶりで聞く。
「そのままの意味です。誰かがハヤトとDeeeeepへの嫌がらせのために、Pitterで話題になってる翻案予言を利用した。理久さんから予言まとめサイトも見せてもらったんですけど、他の予言元になってる文章に比べて、解散予言の文章だけが、いかにもハヤト文体っぽいと思ったんです。それにも違和感を覚えました。
そんな話をしてたら、彼女が『じゃあ現地に行こう』って言い出して」
最後のひと言の作り話にうっかり笑いそうになったが、蒼君はそれが事実だというように平然としている。 「それなら」と、三野さんが私を見た。
「私を待ち伏せて話しかけてきたのも、新文部の中でどんなやりとりがあったのか知りたかったってわけね?」
「あっ……はい。そうなんです。私、平井先生のファンなので、もし今回の予言が蒼君の言うような、ハヤト文体やAI翻案を使った嫌がらせだと思ったら許せなくて」
「でも、Deeeeepはデマだって否定したし、ダメージはないんじゃないの? むしろ炎上マーケティングっぽいというか、こんなに賑わってるのって予言の影響でしょう? 万博記念公演はライブの音漏れ参戦公認って言われてるし」
いかにもアイドルには興味がなさそうに、西さんは不思議そうに首をかしげた。蒼君が「確かにそういう側面もあるでしょうけど」と、彼女の意見を肯定しつつ、さらに続ける。
「おそらく、主催者側にはかなりの負担だと思います。警備員の姿が目立つのは、おそらく予言騒動を受けて増員したからでしょうし、事態を重く受け止めている証拠です。警備員がDeeeeepファンと予言の野次馬との間での揉め事を仲裁してるところをいくつか見かけました。
あの文章を投稿しただけで罪に問えるかと言えば無理なので、これが誰かの仕組んだことなら、集団心理を利用した巧妙な嫌がらせです。威力業務妨害で訴えるのも難しそうですから」
「……私たちは、意図せずその嫌がらせに加担したってことかしら」
三野さんが思案顔でこぼし、相田さんと西さんの表情が揺らぐ。蒼君は容赦ない。
「その可能性はあります。僕らも人のことは言えませんけど、黒幕がいるかどうかは別にして、純粋にDeeeeepライブを楽しみにして来たファンの目に僕らがどう映るかを考えると、招かれざる客であることは間違いありません」
「蒼君、ちょっと」
これ以上彼女たちの気分を害する必要はないだろうと思い止めようとしたが、三野さんは「いいのよ」と、自嘲めいた微笑を浮かべた。手に持ったスマホで確認しているのは、解散予言の元になったあの翻案抜粋のようだ。
「言われてみれば、たしかに違和感のある文章だわ。気持ち悪いくらいハヤト文体だし、長編でどんな場面にこんな文章が出てくるのか、パッと思いつかない」
他のふたりも、戸惑いながらも「たしかに変ですね」と同意する。私は少し複雑な気分だった。
結局、この人たちは解散予言の野次馬に過ぎず、Deeeeepが解散しようが、ハヤト君の不祥事が発覚しようが関係ないのだ。もし、蒼君が見重の豪雨について「あれは読む人が勝手に拡大解釈して当たったと思ってるだけ」と言ったら、この3人は素直にそれを認めただろうか。私にはそうは思えなかった。
「そう言えば、今回のDeeeeepの解散予言の元になったAI翻案抜粋なんですけど、新文部に書き込まれたって本当なんでしょうか?」
私が問うと三野さんは「もう抜けてたから」と申し訳なさそうに口にしたが、相田さんの舌は相変わらず滑らかだ。
「でも、Pitterに抜粋文を投稿したLINionっていうアカウントは、たぶん恩田凛さんですよね。以前も予言に採用されたくて一生懸命Pitterに抜粋文をあげてたけど、他人の翻案抜粋をあんなふうに投稿するのはどうかと思います。あの人、絶対本人の許可を得ないで投稿してると思う」
「まあまあ」と西さんが宥めるように相田さんの肩を叩く。
「恩田さんはそこらへんの意識が薄い人だから。翻案予言botみたいにコモンズ・ギャラリーから予言になりそうな場所探して投稿してたし、私も彼女のことは目立ちたい子なんだろうなって思いながら見てた。
それに、ノセられやすいところもあるのよね。『みんなで翻案抜粋をSNSに投稿しませんか』って話が出たとき、最初にPitterに投稿したのが恩田さんだったもの。
だけど、SNSに投稿しようって言い始めた人も怪しかったわよね。名前は何だったかしら」
「あ、誰でしたっけ。ちょっと待ってくださいね」
相田さんが新文部のメンバー一覧を開く。スクロールしながらも彼女の口は留まらない。
「西さんの言う通り、変な人だったんですよね。新文部には誰かの招待で入ったんでしょうけど、どれだけ遡っても『SNSに投稿しよう』っていう前に発言した形跡がなかったんです。ホームを確認しても何の投稿もしてないし」
「Pitterで新文部に誘われて入った人はそんなものじゃない?
コミュニティだけ活動して、あとは放置してる。新文部に限らず、CommuLinkはそういう使い方してる人が多いし」と三野さん。
「そっか、そう言われるとそうですね。――あ、たぶんこの人じゃないですか?」
相田さんはスマホ画面を三野さんと西さんに向けた。ふたりが「ああ、そうそう」とうなずくと、今度は私たちにその画面を見せる。表示されているのは20代くらいの黒髪の女性のアイコン。名前は『庄間 由宇香』。
「ショウマ ユウカ?」
蒼君が横からのぞき込み、わずかに眉間に皺を寄せた。
「蒼君、知ってるの?」
「あ、いえ。なんとなく聞き覚えがある名前のような気がしたんですけど、全然知らない人です」
「CommuLinkは実名って思ってる人多いけど、そうでもないのよ」
蒼君が年下だからか相田さんはタメ口で、表情はどこかお姉さんぶっている。蒼君は何も知らないふうな顔で「そうなんですね」と答えた。
「そうよ。CommuLinkができた当初はビジネスで使う人が多くて実名がほとんどだったらしいんだけど、ビジネスツールとしては廃れちゃって、趣味のコミュニティで利用する人が増えて実名使う人が減ったの。実名っぽいユーザー名をつけるのは名残っていうか、独自文化みたいなものね。
だから、庄間由宇香が本名かどうかは微妙。アイコンも美人だけど、これも本物かどうかわからないわ」
「たしかに、AI生成したみたいなアングルですね」
相田さんは「でしょ!」と、蒼君の反応に満足げな様子だ。
「もしかしたら、解散予言の翻案抜粋をPitter投稿するよう恩田さんをそそのかしたの、庄間由宇香かもしれないわよ。何と言っても前科があるから」
会話の成り行きを見守っていた三野さんが、「なんだか、歯がゆいわね」と、ポツリと口にした。すると、隣から「ああ」と耳慣れた反応がある。蒼君が、何かに納得した時や閃いた時に漏らす声だ。
「みなさんは、解散予言が当たるかもしれないと思ってここに来たんですね?
解散予言になった抜粋文は、予言に採用されるために抽出された抜粋じゃないから」
「そうよ」
三野さんが答えるのと同時に、相田さんと西さんも首を縦に振る。
「あの翻案抜粋がどんなやりとりの末にPitterに投稿されたのかはよくわからないけど、パーソナライズ翻案を生成した本人は人目につく場所ではなく新文部という閉ざされた場所に投稿した。少なくとも『予言に選ばれるための抜粋』ではないということよ」
「予言に選ばれるために抽出した文章ではないから、見重の豪雨災害の予言が当たったように、今回の予言も当たるかもしれないということですね?」
「当たるかどうかはわからないわ。ただ、あの文章は読者が心を打たれた場所なんだろうなって思っただけよ」
「そうでしょうか?」
蒼君の口調が会議の時のように淡々としていて、私はヒヤリとする。3人に隠れて服の裾を引っ張ると、大丈夫だというように彼は小さくうなずいた。
「あの予言の元になった文章、理久さんから見せてもらいました。正直に言って、誰かがDeeeeepとハヤトを嵌めるために作った文章なんじゃないかって思いました」
蒼君の発言に、3人は理解が追いつかないというようにポカンとした顔をした。そのあとすぐ、相田さんが「どういう意味?」と動揺した口ぶりで聞く。
「そのままの意味です。誰かがハヤトとDeeeeepへの嫌がらせのために、Pitterで話題になってる翻案予言を利用した。理久さんから予言まとめサイトも見せてもらったんですけど、他の予言元になってる文章に比べて、解散予言の文章だけが、いかにもハヤト文体っぽいと思ったんです。それにも違和感を覚えました。
そんな話をしてたら、彼女が『じゃあ現地に行こう』って言い出して」
最後のひと言の作り話にうっかり笑いそうになったが、蒼君はそれが事実だというように平然としている。 「それなら」と、三野さんが私を見た。
「私を待ち伏せて話しかけてきたのも、新文部の中でどんなやりとりがあったのか知りたかったってわけね?」
「あっ……はい。そうなんです。私、平井先生のファンなので、もし今回の予言が蒼君の言うような、ハヤト文体やAI翻案を使った嫌がらせだと思ったら許せなくて」
「でも、Deeeeepはデマだって否定したし、ダメージはないんじゃないの? むしろ炎上マーケティングっぽいというか、こんなに賑わってるのって予言の影響でしょう? 万博記念公演はライブの音漏れ参戦公認って言われてるし」
いかにもアイドルには興味がなさそうに、西さんは不思議そうに首をかしげた。蒼君が「確かにそういう側面もあるでしょうけど」と、彼女の意見を肯定しつつ、さらに続ける。
「おそらく、主催者側にはかなりの負担だと思います。警備員の姿が目立つのは、おそらく予言騒動を受けて増員したからでしょうし、事態を重く受け止めている証拠です。警備員がDeeeeepファンと予言の野次馬との間での揉め事を仲裁してるところをいくつか見かけました。
あの文章を投稿しただけで罪に問えるかと言えば無理なので、これが誰かの仕組んだことなら、集団心理を利用した巧妙な嫌がらせです。威力業務妨害で訴えるのも難しそうですから」
「……私たちは、意図せずその嫌がらせに加担したってことかしら」
三野さんが思案顔でこぼし、相田さんと西さんの表情が揺らぐ。蒼君は容赦ない。
「その可能性はあります。僕らも人のことは言えませんけど、黒幕がいるかどうかは別にして、純粋にDeeeeepライブを楽しみにして来たファンの目に僕らがどう映るかを考えると、招かれざる客であることは間違いありません」
「蒼君、ちょっと」
これ以上彼女たちの気分を害する必要はないだろうと思い止めようとしたが、三野さんは「いいのよ」と、自嘲めいた微笑を浮かべた。手に持ったスマホで確認しているのは、解散予言の元になったあの翻案抜粋のようだ。
「言われてみれば、たしかに違和感のある文章だわ。気持ち悪いくらいハヤト文体だし、長編でどんな場面にこんな文章が出てくるのか、パッと思いつかない」
他のふたりも、戸惑いながらも「たしかに変ですね」と同意する。私は少し複雑な気分だった。
結局、この人たちは解散予言の野次馬に過ぎず、Deeeeepが解散しようが、ハヤト君の不祥事が発覚しようが関係ないのだ。もし、蒼君が見重の豪雨について「あれは読む人が勝手に拡大解釈して当たったと思ってるだけ」と言ったら、この3人は素直にそれを認めただろうか。私にはそうは思えなかった。
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