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Chapter10 翻案予言bot
#64 嫉妬と劣等感
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「この度は大変ご迷惑をおかけしました。弊社職員が引き起こしたこととも知らず、スターライト・ネクスト様と同じ被害者のような顔をして公式声明文まで掲載し、どうお詫びしてよいか」
頭を下げたまま横目で佐伯部長をうかがったが、表情は見えない。ハヤト君の「ちょっと斉田さん」という慌てた声が聞こえてきた。その後すぐ「ひとまず座ってください」と斉田さんが言い、着席する。スクリーンに映る斉田さんは厳しい表情をしていた。
「まず、確認させてください。新田さんは結城先生から要請があって、協力したということですね?」
一希君は躊躇いがちに「はい」とうなずく。
「どうしてそこまで結城先生の言いなりに? 先ほど、私的理由によるユーザー情報閲覧でDRIの倫理規定違反を犯したという話を佐伯部長がされていましたが、本当にそれだけですか?」
「⋯⋯これまでのチャット履歴をDRIに送ると言われました。すでに共犯だと」
スクリーンの右下には、無表情で目を閉じた匠真が小さく映っている。それとは対象的にハヤト君は困惑している様子で、顔色もあまり良くなかった。
「では、結城先生」
斉田さんが話しかけると、匠真はゆっくりと瞼を持ち上げる。
「結城先生が、いわゆるハヤト文体や、作家・平井颯人の執筆スタイルに批判的なことは承知しています。その上で、これまでDRIの方々が説明してくださった話に異論はありますか?」
会議室はシンと静まり、ハヤト君の顔には不安が、砂川さんの顔には怒りが滲んでいる。長く感じた数秒の沈黙のあと、匠真は「いえ」と低い声を発した。
「私に非があったことは間違いありません。しかし、突然このような場に呼び出されるとは思っておらず、少々混乱しております。
新田さんのおっしゃっていることと、私の認識が食い違っている点もいくつかあったのですが、頭が真っ白な状態で、今ここでそれをひとつひとつ挙げて説明しろと言われても難しいです。私はもともと人前で話すのが苦手で、それでメディアへの出演も断っているくらいです」
西京大でいくつか講義を担当している匠真の言葉を、言い訳と感じた人もいたようだ。しかし、自分の専門分野について事前に用意した内容を話すことはできても、こういった予期せぬ事態への対応は、匠真は昔から苦手だった。
斉田さんは、ポーカーフェイスを貫いたまま話を続ける。
「結城先生の聴取を後回しにして話を進めたのは、別に優先すべきことがあったからです。
予言騒動への第三者の介入。昨日の事故が翻案予言bot――つまり、結城先生によって引き起こされたのではなく、別の人間によるものだと判明した以上、まずはその犯人を突き止めねばなりません。
DRIさんからこの話を聞くまで、SLNも警察も、昨日のデマ投稿は翻案予言botが乗っ取られたフリをして投稿したものだろうという見方が大勢でした。しかし、犯人は結城先生の携帯端末をハッキングし、写真を盗み、アカウントを乗っ取ってデマ投稿をした。これにより、今回の事件の背後にいる真犯人の危険度がぐんと増したということです。
我々は、そのハッカーからの次なる攻撃に備えなければなりません。
現時点でハッカーの目的は不明。たまたまハッキングした端末にアイドルのスキャンダルネタがあって、面白半分に騒ぎを起こしたという可能性もあります。しかし、Deeeeepと平井、そしてDRIと本宮さんを狙った犯行という可能性も排除できない。
いずれにせよ、ライブ事故を含めた予言騒動については、現在警察が捜査を進めています。結城先生の関与はこのあと警察に伝えますので、先生は警察の捜査に対して嘘偽りなくお話しいただければと思います。当然、お持ちのスマートフォンやパソコンも調べることになりますので、廃棄したりしないようにお願いします」
「警察、ですか」
匠真が助けを求めるようにチラとこちらを見たが、私にできることはない。斉田さんは、状況を十分理解できていない匠真に、さらに具体的な話をした。
「こちらとしては、スターライト・ネクスト所属タレントへの名誉毀損、肖像権侵害、予言信者を煽り円滑なライブ運営を妨害したことによる威力業務妨害など、結城先生を訴えることはいくらでもできるのです。ですが、平井がそれは待って欲しいと強く訴えるので、あのデマ投稿が先生によるものではなかったということを勘案し、なるべく穏便に済まそうとしているのです」
スクリーン越しにハヤト君と匠真の視線が交錯し、先に匠真が目をそらす。
「平井先生には、ご迷惑をおかけしました。心より、謝罪いたします」
「……あの、結城先生。僕は謝罪より理由が聞きたいです。どうして僕だけでなく、Deeeeepや理久さんまで巻き込んだんですか?
僕は、結城先生が文学を愛する方だと知っています。でも、文学的価値観が違うからって、それだけでこんな⋯⋯」
ハヤト君は今にも泣きそうな表情をしている。一方、匠真はスクリーン上のハヤト君をまっすぐ見据えると、自嘲のような笑みを浮かべた。
「『それだけ』と言えるのは平井先生が私とは違って多才で、筆を持たなくても十分生きていける人だからです。
私にはこれしかない。これしかないが、いくら芥河賞受賞作家と持ち上げられたところで印税収入だけで暮らしていけない。大学の非常勤だけでは足りず、素人相手の文章講座で糊口をしのぎ、ただ、書き続けるために働いている。
働いていれば執筆時間は削られる。いったい何のために書いているのか分からない。ただ、書くために生きてる。こんな経済的下層に生きる人間の感覚は、きっと平井先生のような人気者には理解できません。
とは言え、私がしでかしたことの言い訳にはならない。
私は平井先生に嫉妬した。まっとうに、仕事に生きがいを感じて生きている、平井先生と本宮さんの姿に嫉妬したんです」
私は、スクリーン越しでも匠真の顔を直視することができなかった。
純文学作家の状況は十分わかっていたはずなのに、顔を合わせても喧嘩腰に言い返すだけ。作家・結城匠真のファンであり続けるためには彼と距離を置き、プライベートでは関わらない方がいいと決めつけていた。
匠真の抱える嫉妬は、一希君が屋上で語った蒼君への劣等感と同じ類のもの。ふたりとも嫉妬と劣等感と経済的悩みをひとりで抱え、それがこんな形で表出してしまったのだ。
「結城先生。あのフェイク写真は本宮さんを陥れるつもりだったのですか?」
質問は佐伯部長によるものだった。耳を塞ぐこともできず、チラと顔を上げてスクリーンを確認すると、匠真が何か言いたげに私の方を向いている。
私はひとつ息を吐き、口を開いた。
「私と結城先生が大学時代にお付き合いしていたことは、ここにいる方々はご存知です。あの写真を撮られる直前に先生に会ったことも」
匠真は力なく「そうか」と、ため息とともに呟いた。
「結城先生。私も平井先生と同じように、直接先生の口から話を聞きたいです。先生との関係は必ずしも良好とは言えませんが、私は、……7年前からずっと結城先生の小説のファンです。
先生はどんな感情であれ、例えそれが敵意であれ、それを表現するのは言葉だったはずです。だから……、私に直接危害を加えるつもりはなかったんですよね?」
「それは」と匠真が口を開こうとしたが、「理久さん」と蒼君が割って入った。
「理久さん、あのフェイク写真は結城先生が作成したものですよ。画像生成アプリを使い慣れていない、見る人が見ればすぐにフェイクとわかる仕上がりの画像です。他人のアカウントを乗っ取ったり、写真を盗んだりする人間が作ったものではありません。そうですよね、結城先生」
「ええ」と匠真がうなずき、体中から力が抜けた。
「本宮さんと平井先生の写真は、華泰堀で彼女と会った後に、衝動的に作ったものです。
新田君が言った通り、私はDeeeeepの解散予言が当たったようなデマを流すつもりでした。でも、初めて触ったアプリで作ってみたあの写真は、専門家には稚拙なものでも、私にしてみれば背筋がゾッとするような出来だった。その影響力を考えると、この写真は使えないと思いました。
そのあと、理久がDeeeeepのライブの関係者パスをもらうらしいという話を新田君から聞きました。それで、様子見も兼ねて使えそうな写真が撮れないかと現場に行ったんです。DRIとSLNの癒着を匂わせる写真でも撮れればと。それが、第二駐車場で写したもう1枚の写真です。
しかし、写真を撮ってはみたものの、やはりそれが拡散されるところを想像すると怖くなりました。実際にスカイアリーナ周辺の様子を見たせいだと思います。昨日は結局ライブ開始前に万博記念公園を出て、家に帰りました。そのあとPitterを確認しようとしたらなぜかログインできなくて、もうこのまま予言も翻案予言botもやめてしまおうかと思って放ったらかしにしていたら、夕方の6時くらいに新田君から電話がありました。なんであんな投稿したんだ、理久にそんなに恨みがあるのかって」
私は驚いて一希君を見た。すると、彼は照れと気まずさの混じった表情でわずかに笑みを浮かべる。
「あとはDRIの方々が説明した通りです。夜、新田君と直接ふたりで会って、アカウントを取り戻してもらって、彼の助言通りにデマ投稿を削除し、乗っ取りだって投稿しました」
会議室には沈黙が落ち、吐息があちこちから聞こえた。最初に口を開いたのは蒼君。
「結城先生は、理久さんに未練があるんですか?」
その発言に、サッと会議室の空気が凍りついた。スクリーン上の3人も顔を強張らせている中、ただひとり蒼君だけ、いつもどおりの飄々とした顔で匠真を見ている。
頭を下げたまま横目で佐伯部長をうかがったが、表情は見えない。ハヤト君の「ちょっと斉田さん」という慌てた声が聞こえてきた。その後すぐ「ひとまず座ってください」と斉田さんが言い、着席する。スクリーンに映る斉田さんは厳しい表情をしていた。
「まず、確認させてください。新田さんは結城先生から要請があって、協力したということですね?」
一希君は躊躇いがちに「はい」とうなずく。
「どうしてそこまで結城先生の言いなりに? 先ほど、私的理由によるユーザー情報閲覧でDRIの倫理規定違反を犯したという話を佐伯部長がされていましたが、本当にそれだけですか?」
「⋯⋯これまでのチャット履歴をDRIに送ると言われました。すでに共犯だと」
スクリーンの右下には、無表情で目を閉じた匠真が小さく映っている。それとは対象的にハヤト君は困惑している様子で、顔色もあまり良くなかった。
「では、結城先生」
斉田さんが話しかけると、匠真はゆっくりと瞼を持ち上げる。
「結城先生が、いわゆるハヤト文体や、作家・平井颯人の執筆スタイルに批判的なことは承知しています。その上で、これまでDRIの方々が説明してくださった話に異論はありますか?」
会議室はシンと静まり、ハヤト君の顔には不安が、砂川さんの顔には怒りが滲んでいる。長く感じた数秒の沈黙のあと、匠真は「いえ」と低い声を発した。
「私に非があったことは間違いありません。しかし、突然このような場に呼び出されるとは思っておらず、少々混乱しております。
新田さんのおっしゃっていることと、私の認識が食い違っている点もいくつかあったのですが、頭が真っ白な状態で、今ここでそれをひとつひとつ挙げて説明しろと言われても難しいです。私はもともと人前で話すのが苦手で、それでメディアへの出演も断っているくらいです」
西京大でいくつか講義を担当している匠真の言葉を、言い訳と感じた人もいたようだ。しかし、自分の専門分野について事前に用意した内容を話すことはできても、こういった予期せぬ事態への対応は、匠真は昔から苦手だった。
斉田さんは、ポーカーフェイスを貫いたまま話を続ける。
「結城先生の聴取を後回しにして話を進めたのは、別に優先すべきことがあったからです。
予言騒動への第三者の介入。昨日の事故が翻案予言bot――つまり、結城先生によって引き起こされたのではなく、別の人間によるものだと判明した以上、まずはその犯人を突き止めねばなりません。
DRIさんからこの話を聞くまで、SLNも警察も、昨日のデマ投稿は翻案予言botが乗っ取られたフリをして投稿したものだろうという見方が大勢でした。しかし、犯人は結城先生の携帯端末をハッキングし、写真を盗み、アカウントを乗っ取ってデマ投稿をした。これにより、今回の事件の背後にいる真犯人の危険度がぐんと増したということです。
我々は、そのハッカーからの次なる攻撃に備えなければなりません。
現時点でハッカーの目的は不明。たまたまハッキングした端末にアイドルのスキャンダルネタがあって、面白半分に騒ぎを起こしたという可能性もあります。しかし、Deeeeepと平井、そしてDRIと本宮さんを狙った犯行という可能性も排除できない。
いずれにせよ、ライブ事故を含めた予言騒動については、現在警察が捜査を進めています。結城先生の関与はこのあと警察に伝えますので、先生は警察の捜査に対して嘘偽りなくお話しいただければと思います。当然、お持ちのスマートフォンやパソコンも調べることになりますので、廃棄したりしないようにお願いします」
「警察、ですか」
匠真が助けを求めるようにチラとこちらを見たが、私にできることはない。斉田さんは、状況を十分理解できていない匠真に、さらに具体的な話をした。
「こちらとしては、スターライト・ネクスト所属タレントへの名誉毀損、肖像権侵害、予言信者を煽り円滑なライブ運営を妨害したことによる威力業務妨害など、結城先生を訴えることはいくらでもできるのです。ですが、平井がそれは待って欲しいと強く訴えるので、あのデマ投稿が先生によるものではなかったということを勘案し、なるべく穏便に済まそうとしているのです」
スクリーン越しにハヤト君と匠真の視線が交錯し、先に匠真が目をそらす。
「平井先生には、ご迷惑をおかけしました。心より、謝罪いたします」
「……あの、結城先生。僕は謝罪より理由が聞きたいです。どうして僕だけでなく、Deeeeepや理久さんまで巻き込んだんですか?
僕は、結城先生が文学を愛する方だと知っています。でも、文学的価値観が違うからって、それだけでこんな⋯⋯」
ハヤト君は今にも泣きそうな表情をしている。一方、匠真はスクリーン上のハヤト君をまっすぐ見据えると、自嘲のような笑みを浮かべた。
「『それだけ』と言えるのは平井先生が私とは違って多才で、筆を持たなくても十分生きていける人だからです。
私にはこれしかない。これしかないが、いくら芥河賞受賞作家と持ち上げられたところで印税収入だけで暮らしていけない。大学の非常勤だけでは足りず、素人相手の文章講座で糊口をしのぎ、ただ、書き続けるために働いている。
働いていれば執筆時間は削られる。いったい何のために書いているのか分からない。ただ、書くために生きてる。こんな経済的下層に生きる人間の感覚は、きっと平井先生のような人気者には理解できません。
とは言え、私がしでかしたことの言い訳にはならない。
私は平井先生に嫉妬した。まっとうに、仕事に生きがいを感じて生きている、平井先生と本宮さんの姿に嫉妬したんです」
私は、スクリーン越しでも匠真の顔を直視することができなかった。
純文学作家の状況は十分わかっていたはずなのに、顔を合わせても喧嘩腰に言い返すだけ。作家・結城匠真のファンであり続けるためには彼と距離を置き、プライベートでは関わらない方がいいと決めつけていた。
匠真の抱える嫉妬は、一希君が屋上で語った蒼君への劣等感と同じ類のもの。ふたりとも嫉妬と劣等感と経済的悩みをひとりで抱え、それがこんな形で表出してしまったのだ。
「結城先生。あのフェイク写真は本宮さんを陥れるつもりだったのですか?」
質問は佐伯部長によるものだった。耳を塞ぐこともできず、チラと顔を上げてスクリーンを確認すると、匠真が何か言いたげに私の方を向いている。
私はひとつ息を吐き、口を開いた。
「私と結城先生が大学時代にお付き合いしていたことは、ここにいる方々はご存知です。あの写真を撮られる直前に先生に会ったことも」
匠真は力なく「そうか」と、ため息とともに呟いた。
「結城先生。私も平井先生と同じように、直接先生の口から話を聞きたいです。先生との関係は必ずしも良好とは言えませんが、私は、……7年前からずっと結城先生の小説のファンです。
先生はどんな感情であれ、例えそれが敵意であれ、それを表現するのは言葉だったはずです。だから……、私に直接危害を加えるつもりはなかったんですよね?」
「それは」と匠真が口を開こうとしたが、「理久さん」と蒼君が割って入った。
「理久さん、あのフェイク写真は結城先生が作成したものですよ。画像生成アプリを使い慣れていない、見る人が見ればすぐにフェイクとわかる仕上がりの画像です。他人のアカウントを乗っ取ったり、写真を盗んだりする人間が作ったものではありません。そうですよね、結城先生」
「ええ」と匠真がうなずき、体中から力が抜けた。
「本宮さんと平井先生の写真は、華泰堀で彼女と会った後に、衝動的に作ったものです。
新田君が言った通り、私はDeeeeepの解散予言が当たったようなデマを流すつもりでした。でも、初めて触ったアプリで作ってみたあの写真は、専門家には稚拙なものでも、私にしてみれば背筋がゾッとするような出来だった。その影響力を考えると、この写真は使えないと思いました。
そのあと、理久がDeeeeepのライブの関係者パスをもらうらしいという話を新田君から聞きました。それで、様子見も兼ねて使えそうな写真が撮れないかと現場に行ったんです。DRIとSLNの癒着を匂わせる写真でも撮れればと。それが、第二駐車場で写したもう1枚の写真です。
しかし、写真を撮ってはみたものの、やはりそれが拡散されるところを想像すると怖くなりました。実際にスカイアリーナ周辺の様子を見たせいだと思います。昨日は結局ライブ開始前に万博記念公園を出て、家に帰りました。そのあとPitterを確認しようとしたらなぜかログインできなくて、もうこのまま予言も翻案予言botもやめてしまおうかと思って放ったらかしにしていたら、夕方の6時くらいに新田君から電話がありました。なんであんな投稿したんだ、理久にそんなに恨みがあるのかって」
私は驚いて一希君を見た。すると、彼は照れと気まずさの混じった表情でわずかに笑みを浮かべる。
「あとはDRIの方々が説明した通りです。夜、新田君と直接ふたりで会って、アカウントを取り戻してもらって、彼の助言通りにデマ投稿を削除し、乗っ取りだって投稿しました」
会議室には沈黙が落ち、吐息があちこちから聞こえた。最初に口を開いたのは蒼君。
「結城先生は、理久さんに未練があるんですか?」
その発言に、サッと会議室の空気が凍りついた。スクリーン上の3人も顔を強張らせている中、ただひとり蒼君だけ、いつもどおりの飄々とした顔で匠真を見ている。
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