【完結】告白、してもいいですか?

蒼村 咲

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第4話 放課後の物思い

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中間テストは無事に終わり、いつもの放課後が帰ってきた。
グランドはまた、部活に勤しむ生徒たちで埋め尽くされている。

梢と相原くんとの距離も相変わらずで、接点は一向に増えないままだった。かといって、特別避けられたりしている風でもない。
クラスにも何ひとつ変化はなかったし、ということは多分、相原くんは誰にも言わなかったんだろうな、と梢は思う。だから梢も、何事もなかったようにふるまうのだ。

今日だって、放課後の無人の教室という特等席でグランドを眺めていた。
いつも通りグランドの中心に陣取るサッカー部の群れの中、ピッチのやや左寄りに相原くんはいる。その姿を目にしても、もう苦しくはなかった。

けれどあの日のことを思い出すと、やっぱり少しだけ胸の奥がツンと疼く。
相原くんはあの時、「その先は聞かないことにする」と言った──まぎれもない「拒絶」だ。
でも、「拒絶」と呼ぶには優しすぎる。
ため息をついた梢の顔を、さわやかな秋風がなでていった。
梢はカラカラと音を立てて窓を閉める。

(相原くんて人は……)

閉めたばかりの窓にもたれて思う。
興味のない相手に、いったいどこまで優しくできるんだろう。
興味のない相手を、いったいどこまで気遣えるんだろう。
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