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Ⅱ章 枯れ木の森とドライアド
page5 森の調査な件
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レッドワイバーンの討伐を終えて戻って来ると受付嬢に呼び出しを受けた。
何だろうと思い行ってみると受付嬢が1枚の羊皮紙を渡してきた。
そこには、深緑の森の調査依頼と書かれていた。
「アリス様宛に指名の依頼が入っております。
森の調査との事ですがいかがでしょうか?」
受付嬢に言われた。
レッドワイバーンのクエストをクリアしたと言う情報はあってギルド内部だけだろう。
こんなにも早く指名の依頼が来るなんてな。
「ケイさん、どうしましょうか。」
「そうだな、折角の指名依頼だ。
アリスの名を売るのに良いチャンスだろ。
受けてみてはどうだ?」
「ケイさんがそう言うなら受けようかな。」
アリスはそう言ってクエストを受注する。
そして俺を抱き抱えるギルドを出る。
「深緑の森ってシェリアフォレストの事だよな。
調査って何の調査なんだ?」
「えっと、依頼書によると枯れる事が無いはずの木々が枯れているらしいです。
永緑樹って木らしいんですけど。
それが枯れた原因の調査をしてほしいって事みたいですね。」
アリスが依頼書を見て言った。
枯れることの無い木が枯れたか。
モンスターの影響とかなのかな?
俺もアリスも学者じゃないし詳しいことはわからないだろうし。
「森まではひとっ飛びですね。」
アリスがそう言って翼を広げると空へと飛び立つ。
空飛べるって便利で良いなぁ。
────────────
アリスの言うとおりひとっ飛びで森に着く。
僅か1時間で来れちゃうんだから楽で良いよな。
アリスも飛ぶ方が徒歩より疲れないらしいし。
「さっき空から見えましたけど森の真ん中辺りが茶色く染まってましたよね。
あの辺りが枯れた木のエリアみたいですね。」
「そうだな。空から大体の位置も把握できたしとっとと向かうか。」
俺とアリスは森の中へと踏みいる。
森は緑色の葉を付けた木々が生い茂っており、木漏れ日が気持ちいい。
本なのにそう言うの分かるのがなんか不思議だが喋れるし生物に近いのかも知れないな。
「ケイさん、なんかの気配がします。
かなり弱いですけど距離はそこまで遠くないです。」
アリスが言った。
やはり俺は本だからか、そう言う気配の類いは感じられない。
「行ってみようか。」
俺が言うとアリスがゆっくりとその気配の方へ向かう。
どうやらその気配の主は枯れた木のエリアにいるらしく、周囲はすっかり茶色一色で周囲の木々には葉も付いておらず、完全に枯れ木となっている。
もしかしたらその気配の主がこの枯れ木の原因かも知れないな。
警戒して進んだ方が良さそうだ。
少し進むとそこには1人の少女が倒れていた。
身長120cm程で膝までの黄緑色の髪はストレートで尖った長細い耳はアニメとかで見るエルフみたいだ。
左耳の上には5つの赤い花びらが付いた花が咲いておりその中心は黄色い王冠になっていた。
付いていると言うより咲いていると言うのが最適だろう。
くりっとした翡翠色の瞳に小顔で丸顔。
白い肌に華奢な体つきで膨らみ始めな胸に括れた腰。
服装は白い半袖のワンピースで袖口とスカートの裾にはフリルがあしらわれている。
両脇にピンク色の小さなリボンが付いた白いオーバーニーソックスで茶色いくるぶし丈のブーツ。
そんな姿の少女が倒れており意識を失っている様だった。
「ケイさん、この子・・・」
「こんな所でどうしたのだろうな。
助けてあげたいがどうすれば・・・」
少女の元に駆け寄り様子を見ていると体躯90cm程の子供が近くの茂みから水を乗せた葉っぱの器を持って歩いてきた。
その数30人以上。
頭に尖り帽子を被った少年少女でその姿は白雪姫の小人の様にも見える。
彼らもまた、耳が尖っており、皆が黄緑や金髪の髪をしていた。
そして、子供達は持っていた葉っぱの水を倒れた少女の頭にある花にかけていく。
「あの、それは何をしているの?」
アリスが聞くと子供の1人がこちらをみた。
「ドライアドさんに元気になってもらう為にお水をあげてるの!」
「ドライアドさんは木の精霊だからね、お水をあげると元気になるんだよ。」
「だけどね、もう1週間もお水あげてるのに元気無いんだ。」
「ドライアドさんの元気が無いと森の木々も元気が無くなっちゃうよ。」
「そうすれば僕たちも元気が無くなっちゃう。」
「だって、私達は森の精霊コロポックルだもん!」
子供達が口々に言った。
倒れている少女はドライアドなのか。
木の精霊だったよな。
もしかしてこの周辺の木が枯れているのはこのドライアドが原因なのか?
だとしたら、このドライアドを元気にしてやればこの問題も解決するかも知れないな。
だが、どうすれば元気になるんだろうか?
水をあげているが1週間しても治らないらしいし・・・
「あの、ケイさん、ポーションって精霊にも効果あるんですかね?」
「どうだろうな。
精霊は人間と違うって聞くし。
それにドライアドは人より木に近い生き物だとも聞くしな。」
俺が言った。
ドライアドの治療の仕方なんてわからないしなぁ。
そう考えているとアリスが頭の花にポーションをかけた。
ま、何事もやってみるにつきるか。
しかし、ドライアドは一向に目を覚まさない。
うーん、違ったかな?
やはり人と違うからポーションは効かないのだろうか?
「うーん、もう一本?」
アリスがそう言ってポーションの口を開ける。
「アリス、それマナポーションだ・・・」
俺が言いかけるも遅く、アリスは既にマナポーションをドライアドの頭にかけていた。
あぁ、最後のマナポーションが。
マナポーションはポーションと違い魔力を回復するポーションだ。
作成難易度も高いらしく、普通のポーションよりお高い。
アリスはかなり魔力量があるが念のため持って貰っていたのだ。
「んん・・・」
しかし、それが功を奏したのか、ドライアドが呻いた。
もしかしてマナポーションが効いているのか?
「ドライアドさん元気になったの!」
コロポックル達がジャンプして喜ぶ。
「んん・・・ここ・・・は?」
「ドライアドさん大丈夫?」
「ドライアドさんここに倒れていたんだよ?」
「そうだ!リーニャちゃんを助けないと!」
ドライアドはそう言って立ち上がるがすぐにその場に座り込む。
「まだ完全に回復はしていない。
すぐに動くのは無理だ。」
俺が言った。
マナポーションだけで完治するならとっくに治ってあてもおかしくない。
「でも・・・リーニャちゃんが。」
「その、リーニャと言うのは誰なんだ?」
「この森の管理をしているドライアドだよ。
この辺の木が枯れているのはそのリーニャちゃんが枯れ始めているから。
リーニャちゃんが枯れればこの森も枯れちゃうんだ。
まだ助けられる位だけどかなりギリギリ。
私みたいに栄養が足りなくて倒れてたのと訳が違うの。」
ドライアドが言った。
この子はこの森の木が枯れている原因となったドライアドを助けに来たと言うことか。
「それで、そのリーニャと言うドライアドはどこにいるんだ?」
「森の中央にある木に宿っているんだ。
この森の中央には少し大きな楠の木があってね、その木がリーニャちゃんの宿り木なんだ。」
ドライアドはそう言うと指を指す。
森の中央の木か。
「どうすればその子を元気に出来る?」
「私の栄養を分け与えるしか方法は無いの。
今のリーニャちゃんは自分で栄養を吸収する事も出来ない位に弱っているから。」
俺が聞くとドライアドはそう言って再び立ち上がろうとして倒れる。
「無茶はするな。
分けるって分けるほど栄養があるようには見えないぞ?」
俺が言うとドライアドは静かに頷いた。
「多分だけど、この森のせいかな。
この森、ドライアドの養分を吸い取るみたい。
中央に近づく程それが強くなってるの。
もしかしたら、リーニャちゃんの宿り木が原因かも。」
ドライアドは言った。
何か心当たりがあるのだろうか?
「心当たりがあるの?」
「うん。もしかしたら、リーニャの宿る木がトレントになっちゃったのかも。」
ドライアドはそう言ってコロポックルからお水を貰い飲む。
「エントって言うのは私達ドライアドの忠実なる従者として作り出される木の精霊なの。
ただ、悪しき心を持つとモンスターであるトレントに変化してしまう場合があるの。
トレントはエント程知能が無いけどエントと違ってドライアドの指示がなくても動くしドライアドの養分を吸い取って生きるの。
だから、ドライアドが枯れ果てるまで生き続ける。
それに、ドライアドの養分で増殖する事も可能なの。
トレントは私達ドライアドの宿敵だよ。
私達の魔法は木々や大地に呼び掛ける物なんだけどトレントはドライアドの力を吸収できるから私達の魔法を弱体化させる事が出来るんだ。」
ドライアドはそこまで言ってコロポックルからもう一度水を貰って飲み干す。
「トレントは倒せるのか?」
「火の魔法で燃やせば倒せる。
けど、ドライアドは火の魔法が使えないの。
だから、私じゃ倒しきれない。
出来て、トレントの中からリーニャちゃんを取り出すだけ。」
ドライアドは悲しそうに言った。
「なら、そのトレントを倒すのは俺達が代わりにやるよ。
そうすれば、君がそのリーニャってドライアドを助けられるんだろ?」
「うん。トレントさえ倒せば後は私が何とか出来る。
けど、君達にメリットは何もないよ?」
ドライアドが不思議そうに俺達を見て言った。
「ううん、私達は依頼でこの森の調査に来ているの。
だから、私達にも関係あるんだ。」
アリスが言った。
「そっか、ありがとう。
私はロロナ。
世界樹を宿り木とするユグドラシルドライアドよ。
水も飲んで体力も回復したからもう大丈夫。」
「俺はヘカトンケイル。見ての通り本だ。」
「私はアリス。この本の持ち主です。」
俺達はお互いに自己紹介をしてトレント討伐へと向かうのだった。
何だろうと思い行ってみると受付嬢が1枚の羊皮紙を渡してきた。
そこには、深緑の森の調査依頼と書かれていた。
「アリス様宛に指名の依頼が入っております。
森の調査との事ですがいかがでしょうか?」
受付嬢に言われた。
レッドワイバーンのクエストをクリアしたと言う情報はあってギルド内部だけだろう。
こんなにも早く指名の依頼が来るなんてな。
「ケイさん、どうしましょうか。」
「そうだな、折角の指名依頼だ。
アリスの名を売るのに良いチャンスだろ。
受けてみてはどうだ?」
「ケイさんがそう言うなら受けようかな。」
アリスはそう言ってクエストを受注する。
そして俺を抱き抱えるギルドを出る。
「深緑の森ってシェリアフォレストの事だよな。
調査って何の調査なんだ?」
「えっと、依頼書によると枯れる事が無いはずの木々が枯れているらしいです。
永緑樹って木らしいんですけど。
それが枯れた原因の調査をしてほしいって事みたいですね。」
アリスが依頼書を見て言った。
枯れることの無い木が枯れたか。
モンスターの影響とかなのかな?
俺もアリスも学者じゃないし詳しいことはわからないだろうし。
「森まではひとっ飛びですね。」
アリスがそう言って翼を広げると空へと飛び立つ。
空飛べるって便利で良いなぁ。
────────────
アリスの言うとおりひとっ飛びで森に着く。
僅か1時間で来れちゃうんだから楽で良いよな。
アリスも飛ぶ方が徒歩より疲れないらしいし。
「さっき空から見えましたけど森の真ん中辺りが茶色く染まってましたよね。
あの辺りが枯れた木のエリアみたいですね。」
「そうだな。空から大体の位置も把握できたしとっとと向かうか。」
俺とアリスは森の中へと踏みいる。
森は緑色の葉を付けた木々が生い茂っており、木漏れ日が気持ちいい。
本なのにそう言うの分かるのがなんか不思議だが喋れるし生物に近いのかも知れないな。
「ケイさん、なんかの気配がします。
かなり弱いですけど距離はそこまで遠くないです。」
アリスが言った。
やはり俺は本だからか、そう言う気配の類いは感じられない。
「行ってみようか。」
俺が言うとアリスがゆっくりとその気配の方へ向かう。
どうやらその気配の主は枯れた木のエリアにいるらしく、周囲はすっかり茶色一色で周囲の木々には葉も付いておらず、完全に枯れ木となっている。
もしかしたらその気配の主がこの枯れ木の原因かも知れないな。
警戒して進んだ方が良さそうだ。
少し進むとそこには1人の少女が倒れていた。
身長120cm程で膝までの黄緑色の髪はストレートで尖った長細い耳はアニメとかで見るエルフみたいだ。
左耳の上には5つの赤い花びらが付いた花が咲いておりその中心は黄色い王冠になっていた。
付いていると言うより咲いていると言うのが最適だろう。
くりっとした翡翠色の瞳に小顔で丸顔。
白い肌に華奢な体つきで膨らみ始めな胸に括れた腰。
服装は白い半袖のワンピースで袖口とスカートの裾にはフリルがあしらわれている。
両脇にピンク色の小さなリボンが付いた白いオーバーニーソックスで茶色いくるぶし丈のブーツ。
そんな姿の少女が倒れており意識を失っている様だった。
「ケイさん、この子・・・」
「こんな所でどうしたのだろうな。
助けてあげたいがどうすれば・・・」
少女の元に駆け寄り様子を見ていると体躯90cm程の子供が近くの茂みから水を乗せた葉っぱの器を持って歩いてきた。
その数30人以上。
頭に尖り帽子を被った少年少女でその姿は白雪姫の小人の様にも見える。
彼らもまた、耳が尖っており、皆が黄緑や金髪の髪をしていた。
そして、子供達は持っていた葉っぱの水を倒れた少女の頭にある花にかけていく。
「あの、それは何をしているの?」
アリスが聞くと子供の1人がこちらをみた。
「ドライアドさんに元気になってもらう為にお水をあげてるの!」
「ドライアドさんは木の精霊だからね、お水をあげると元気になるんだよ。」
「だけどね、もう1週間もお水あげてるのに元気無いんだ。」
「ドライアドさんの元気が無いと森の木々も元気が無くなっちゃうよ。」
「そうすれば僕たちも元気が無くなっちゃう。」
「だって、私達は森の精霊コロポックルだもん!」
子供達が口々に言った。
倒れている少女はドライアドなのか。
木の精霊だったよな。
もしかしてこの周辺の木が枯れているのはこのドライアドが原因なのか?
だとしたら、このドライアドを元気にしてやればこの問題も解決するかも知れないな。
だが、どうすれば元気になるんだろうか?
水をあげているが1週間しても治らないらしいし・・・
「あの、ケイさん、ポーションって精霊にも効果あるんですかね?」
「どうだろうな。
精霊は人間と違うって聞くし。
それにドライアドは人より木に近い生き物だとも聞くしな。」
俺が言った。
ドライアドの治療の仕方なんてわからないしなぁ。
そう考えているとアリスが頭の花にポーションをかけた。
ま、何事もやってみるにつきるか。
しかし、ドライアドは一向に目を覚まさない。
うーん、違ったかな?
やはり人と違うからポーションは効かないのだろうか?
「うーん、もう一本?」
アリスがそう言ってポーションの口を開ける。
「アリス、それマナポーションだ・・・」
俺が言いかけるも遅く、アリスは既にマナポーションをドライアドの頭にかけていた。
あぁ、最後のマナポーションが。
マナポーションはポーションと違い魔力を回復するポーションだ。
作成難易度も高いらしく、普通のポーションよりお高い。
アリスはかなり魔力量があるが念のため持って貰っていたのだ。
「んん・・・」
しかし、それが功を奏したのか、ドライアドが呻いた。
もしかしてマナポーションが効いているのか?
「ドライアドさん元気になったの!」
コロポックル達がジャンプして喜ぶ。
「んん・・・ここ・・・は?」
「ドライアドさん大丈夫?」
「ドライアドさんここに倒れていたんだよ?」
「そうだ!リーニャちゃんを助けないと!」
ドライアドはそう言って立ち上がるがすぐにその場に座り込む。
「まだ完全に回復はしていない。
すぐに動くのは無理だ。」
俺が言った。
マナポーションだけで完治するならとっくに治ってあてもおかしくない。
「でも・・・リーニャちゃんが。」
「その、リーニャと言うのは誰なんだ?」
「この森の管理をしているドライアドだよ。
この辺の木が枯れているのはそのリーニャちゃんが枯れ始めているから。
リーニャちゃんが枯れればこの森も枯れちゃうんだ。
まだ助けられる位だけどかなりギリギリ。
私みたいに栄養が足りなくて倒れてたのと訳が違うの。」
ドライアドが言った。
この子はこの森の木が枯れている原因となったドライアドを助けに来たと言うことか。
「それで、そのリーニャと言うドライアドはどこにいるんだ?」
「森の中央にある木に宿っているんだ。
この森の中央には少し大きな楠の木があってね、その木がリーニャちゃんの宿り木なんだ。」
ドライアドはそう言うと指を指す。
森の中央の木か。
「どうすればその子を元気に出来る?」
「私の栄養を分け与えるしか方法は無いの。
今のリーニャちゃんは自分で栄養を吸収する事も出来ない位に弱っているから。」
俺が聞くとドライアドはそう言って再び立ち上がろうとして倒れる。
「無茶はするな。
分けるって分けるほど栄養があるようには見えないぞ?」
俺が言うとドライアドは静かに頷いた。
「多分だけど、この森のせいかな。
この森、ドライアドの養分を吸い取るみたい。
中央に近づく程それが強くなってるの。
もしかしたら、リーニャちゃんの宿り木が原因かも。」
ドライアドは言った。
何か心当たりがあるのだろうか?
「心当たりがあるの?」
「うん。もしかしたら、リーニャの宿る木がトレントになっちゃったのかも。」
ドライアドはそう言ってコロポックルからお水を貰い飲む。
「エントって言うのは私達ドライアドの忠実なる従者として作り出される木の精霊なの。
ただ、悪しき心を持つとモンスターであるトレントに変化してしまう場合があるの。
トレントはエント程知能が無いけどエントと違ってドライアドの指示がなくても動くしドライアドの養分を吸い取って生きるの。
だから、ドライアドが枯れ果てるまで生き続ける。
それに、ドライアドの養分で増殖する事も可能なの。
トレントは私達ドライアドの宿敵だよ。
私達の魔法は木々や大地に呼び掛ける物なんだけどトレントはドライアドの力を吸収できるから私達の魔法を弱体化させる事が出来るんだ。」
ドライアドはそこまで言ってコロポックルからもう一度水を貰って飲み干す。
「トレントは倒せるのか?」
「火の魔法で燃やせば倒せる。
けど、ドライアドは火の魔法が使えないの。
だから、私じゃ倒しきれない。
出来て、トレントの中からリーニャちゃんを取り出すだけ。」
ドライアドは悲しそうに言った。
「なら、そのトレントを倒すのは俺達が代わりにやるよ。
そうすれば、君がそのリーニャってドライアドを助けられるんだろ?」
「うん。トレントさえ倒せば後は私が何とか出来る。
けど、君達にメリットは何もないよ?」
ドライアドが不思議そうに俺達を見て言った。
「ううん、私達は依頼でこの森の調査に来ているの。
だから、私達にも関係あるんだ。」
アリスが言った。
「そっか、ありがとう。
私はロロナ。
世界樹を宿り木とするユグドラシルドライアドよ。
水も飲んで体力も回復したからもう大丈夫。」
「俺はヘカトンケイル。見ての通り本だ。」
「私はアリス。この本の持ち主です。」
俺達はお互いに自己紹介をしてトレント討伐へと向かうのだった。
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※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
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