社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa

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第2章・モフモフで可愛いケモノっ子

046:手こずらせやがって

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 俺が順調に村を占拠しているゴブリンを倒していると、村の奥から怪物の叫び声が鳴り響いていた。


「なんの叫び声だ?」

「あの声はゴブリンロードだわん!! その声が聞こえてから、直ぐに村が滅びたんだわん………」

「そうか。向こうからやって来てくれるのか………それなら手間が省けてありがたい限りだ」


 Sランクの危険度を持つらしいが、どんな怪物だろうがビビるなんてあり得ないと覚悟を決めている。
 すると3メートルを超えて手には大太刀を持ったゴブリンが姿を現し、俺は少しおぉっと情けない声を出した。


「これがゴブリンロードっていう奴か………ちょっとデカくて驚かせやがって」

「私たちも手伝いますかわん?」

「いや。ここは俺が単体でやるよ………周りのゴブリンたちを頼むよ」

「了解わん」


 カエデちゃんは心配してくれて共闘するかと言ってくれたが、攻撃に巻き込まないとは限らないので単体で戦う。
 俺がカエデちゃんに指示を出しているのをみた、レオは少し疑問を感じて俺について聞く。


「おい、カエデ。あの男は本当に信用できるのか?」

「ミナトさんかわん? あの人は本当に良い人で、しかも実力もあるんだわん!!」

「そうかい………それなら、お手並み拝見ってところだね」


 カエデちゃんが言うのだから嘘では無いのだろうと、レオは感じてゴブリンロードとの闘いぶりを拝見する事にした。
 レオに見られながら俺とゴブリンロードの戦いがスタートするのである。


「さてと、どうやって攻め込むか………」

「ゔぉおおおおお!!!!!」

「危なっ!? そっちから仕掛けてくるのね………なら、こっちもやり返さないと!!」

・高速移動魔法Level2
・筋力増強魔法Level2

――――スマッシュ・アタック高速肉弾――――


 俺が攻め方を考えている時に、ゴブリンロードが大太刀を振り上げて攻撃を仕掛けて来た。
 それをギリギリで避けると、やられたらやり返すスタイルで攻撃を返したがダメージが入っている気がしない。


「そんなやわな攻撃じゃあ、このゴブリンロードは倒せないぞ」

「テメェは、さっきの影魔法使いか………バラドンカンパニーの野郎なら後で相手してやるよ」

「それはねぇな。ソイツは痛みに強いんだ………そんじょ、そこらの攻撃じゃあ倒せねぇぞ」

「そう言う奴とは戦ったんだ。俺を、そんじょそこらの奴と一緒にするんじゃねぇ」


 ゴブリンロードは痛みに強いらしく怯む事も、そう簡単に死ぬ事も無いのだとシャドーが自慢げに話す。
 俺は似た奴と戦った事があるなと、最近戦闘を繰り広げたジャックの事を思い浮かべていた。


「エッタさんっ!! 俺の持ち物から剣を取って!!」

「は はいっ!! 了解しました!!」


 俺は救護班のエッタさんに頼んで剣を取ってもらった。
 この戦闘では素手よりも、剣の方が戦いやすいのでは無いかと考えての選択である。


「ゔぉおおおおおあ!!!!!」

「そう焦んなって俺が、キチンと相手になってやるからよ」

・スキル:高速移動魔法Level2
・スキル:斬撃魔法Level2

――――残像の太刀アフタリミッジ・スラッシュ――――


 またも大振りの攻撃をして来たので、俺は真横に飛んで避けると高速移動魔法を使って斬ると胸に傷は付けたが痛がらい。
 やっぱり痛みに強いと言うのは本当なんだろうが、俺からしたら痛みが分からない方が弱い気がする。


「痛みを感じないってんなら、ちょっと無理な攻撃も受けてもらうぞ!!」

・風魔法Level1《ストームスラッシャー》
・斬撃魔法Level3

――――無惨な鎌鼬クルーエル・ワールウィンド――――

「うぎぁああああ!!!!!」


 斬撃を巻き込んで起きた風の中に、ゴブリンロードを入れると全身が鎌で斬られた様にズタボロになっていく。
 その中で痛みに鈍いはずのゴブリンロードが、苦しいのか叫び上げながら大太刀を振り回している。


「はっはっはっ!! そんなもんで、ゴブリンロードは倒せねぇぞ!!」

「それは、どうかな? 見てたら分かるさ………」


 シャドーは俺の攻撃は旋風なだけで、ゴブリンロードを倒し切るには弱すぎると木の上から笑っている。
 そんな笑っているシャドーを逆に俺が笑い返した。
 なんで俺が笑っているのかと、シャドーがキョトンとしていると風が無くなった。
 するとゴブリンロードはガタンッと、全身の力が抜けたかの様に膝を地面につけている。


「ど どうなっているんだ!? ゴブリンロードは、痛みに強いはずだろ………」

「痛みに強いだけで、痛みを感じないわけじゃ無い。それに足の筋肉を斬れば………どんな生物でも立っていられない」

「それを狙っていたというのか!?」

「それじゃあ、さっさと首を斬り落として終わらせてやる!!」

・スキル:高速移動魔法Level2
・スキル:斬撃魔法Level2

――――残像の太刀アフタリミッジ・スラッシュ――――


 俺はトドメと言わんばかりに、ゴブリンロードの首を刎ねようと斬りかかったが剣が弾かれた。


「な なに!? 剣が弾かれた……どんな首をしてんだよ」

「ゔぉおおおおお!!!!!」


 剣が弾かれた事に驚いていると、ゴブリンロードは叫びながら立ち上がる。
 俺は後ろにステップを踏んで距離を取ると、ゴブリンロードの傷が全て治っている事に気がつく。


「そういえば、言い忘れたんだけどさ。そのゴブリンロードは、回復力も化け物級だからさぁ………超面倒だろ?」

「ちっ。首が超硬くて、回復力も化け物級と来たもんだ……言いたく無いが、アイツの言う通りだな」


 俺はゴブリンロードの化け物級な回復力に驚く。
 どうなったら倒し切れるかと考えていると、ゴブリンロードが大太刀で斬りかかってきて、ギリギリなところで防いだ。
 しかし回復力もあってパワーもあるなんて、ここに来てゴブリンロードの脅威さに納得するのである。


「こりゃあ、さすがはSランクのモンスターだな………にしても倒し方が難しい」

「ゔぉおおおおお!!!!!」


 ゴブリンロードは理性がなく俺に向かって叫びながら突進してくる。
 それに対して俺は作戦を立てなくてはいけない為に、ゴブリンロードの攻撃を避けながら適度に攻撃を当てる。


「そんな事を続けても面倒なくらいに時間がかかるだけだぞ?」

「茶茶を入れんじゃねぇよ!!」


 シャドーは木の上から俺の戦闘をみて茶茶を入れてくる。
 無茶苦茶、うざったいがシャドーが言っている事も事実で、このままではキリがないのである。
 しかし考える時間もなく、ゴブリンロードが襲ってくるので解決策が思いつかない。


「考える時間くらいよこせよ!! これだからモンスターは話が通じないから嫌いなんだよ!!」

「ゔぉおおおおお!!!!!」

「ちっ。こうなったら、少し魔力を使うが………お前の為に、大技を使ってやるよ!!」


 俺は魔力量を多く使用する為に、大技は極力使いたくなかったが、もう面倒になり使う事を決めるのである。


「これを打ってもらった事に感謝しろよ!! あの世でな!!」

・光魔法Level5《聖槍》
・土魔法Level2《土槍》
・炎魔法Level2《炎槍》

――――神槍グングニル――――

「ぐばぁああああ!!!!!」


 俺は光上位魔法と土・炎魔法の混合の魔法を使った。
 周りの空気を吸収しながら神槍は、ゴブリンロードに向かって飛んでいき、胸にぽっかりと穴が開きゴブリンロードは倒れた。
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