93 / 201
第3章・残念なドラゴンニュートの女の子
091:寝苦しい夜
しおりを挟む
俺たちがオンボロな宿屋に泊まって深夜を迎える。
俺は喉が渇いて目を覚ましたので、キッチンに行って飲み物をもらおうとベットから起き上がる。
ふとエッタさんとイローナちゃんを見てみると、エッタさんはスゥーッと可愛い寝息をたてているが、イローナちゃんの姿がベットの中に無かった。
「外の空気でも吸いに行っているのかなぁ………」
外の空気を吸いに行っているだろうと思って、俺は水を貰うべくフロントに向かった。
するとフロントにはイローナちゃんの姿があり、何をやっているのかと回り込んで見てみると、フロントに置いてあった本を開いて読んでいたのである。
「ここに居たんだね。こんな暗い中で本を読むなんて………中々に勤勉だね」
「目が冴えちゃって、そしたら本を見つけたの………この本は、とても興味深いんだよ」
「興味深い? どんな内容なの?」
どうやらイローナちゃんが手に取った本が、とても興味深いらしく読み漁っていたという。
そんなに読み漁るくらい面白いのかと思って、俺は どんな内容なのかと聞くのである。
「古代について書かれてるけど、あまりにも馬鹿らしいからって世界から多く回収されて償却された歴史書………」
「世界連盟が回収して回ったの? 馬鹿らしいからって回収するんだなぁ………それで、どんな歴史なの?」
「まだ解読されていない字とかあるから、断片的にしか分からないけど………この本には、3つの大陸は3人の一族によって守られていたって書かれてる」
どれだけ馬鹿げていても世界連盟が、わざわざ本を回収して償却するものなのだろうか。
もしかしたら何かを隠したい為に、本を集めて見れないようにしたのでは無いかと考える。
まぁそんな事を考えたって、俺には何の関係もない事だから何だって良いんだけどさ。
「その3つの一族は《ファリスタ家》《ペンダース家》《ホワイト家》みたい………それに古代人の事を《プロミス人》って呼ぶって書いてある」
「古代人は、プロミス人って言われてたのか………何かゴーストタイムに関係する内容みたいだね」
この本を解読できた時には、きっとゴーストタイムの謎を解く事ができるのだろうと軽い気持ちで思った。
「お前たちは、そんな事を知る必要はねぇんだよ………」
「ん? 誰だ………」
俺たちが話していると入り口から声が聞こえてきて、誰なのかと思うと暗く顔や性別は分からずシルエットしか分からない。
声質からして男である事は間違いなさそうだが、シルエットではだらしなく猫背なのが見てとれる。
「もしかして、この宿屋の関係し………うっ!?」
「ミナトっ!!」
「だから、いらねぇ詮索をするんじゃねぇよ」
誰なんだと聞こうとした瞬間に、俺は謎の男に首を絞められているのである。
何が起きたのか理解が追いつかないが、これだけはハッキリしている。
この男はマジでヤバい……。
「やめろっての!! ゲホゲホッ………分かったぞ。お前は共和傭兵団のマスターにして、カホアール教団の教祖《オリヴァー=スタドール》だな」
「ほぉ意外に察しが良いみたいだな」
月明かりで顔と体が見えたが、痩せ細って体からは強さなんて微塵も分からない。
そんな未知数なところから導き出した答えは、この男こそがオリヴァーなんだろうと問いた。
すると俺の思っていた通りで、この男は俺が前から戦っている共和傭兵団のマスターで、カホアール教団の教祖である。
「俺も、お前の事は知ってるぞ。俺の仲間を多く殺してくれてるみたいだな………ふぅ。こちとら色々と忙しいのに、余計な手間を増やしやがってよぉ」
「だから、アンタは俺を消しにきたんだな………この国の王様が、わざわざ出向いてくるとはな」
本当に分かりやすい。
オリヴァーからしたら俺なんてのは、ただの邪魔なガキ以外、何者でも無いのだろうな。
だから部下に任せる事なく、自分の手で確実に殺して消してやろうと俺の前に現れた。
目を見れば見る程、オリヴァーの目の奥は真っ暗な闇を抱えている様で、見続けていたら闇に飲まれそうな気分になる。
「どうした? 俺の目なんか見つめて………もしかして俺に惚れたんじゃねぇだろうな? 俺はノーマルだ」
「ふんっ。自分に自信があるのは良いけど、そんな不健康そうな見た目で言われてもな………格好がつかないぞ?」
必要のない会話を挟みながら、俺はチラッとイローナちゃんの方を見てから視線を正面に戻す。
すると目の前に、一瞬にしてオリヴァーが距離を詰めてきており、マズイと俺は距離を取ろうとする。
「ダメだろ。敵を目の前にして視線を逸らしたら………鉄の拳を喰らえ!!」
「ゔぉっ!!」
「ミナトっ!! これは怪物……」
俺は防ごうとしたが、オリヴァーのマーシャルアーツによって殴り飛ばされてしまった。
イローナちゃんは、いつものポーカーフェイスが焦りの顔に変わって、殴り飛ばされるのと同時に目で追う。
首の骨の指の骨を鳴らして大仕事をしたかの様に、オリヴァーは俺の吹き飛んだ方をジーッと見ている。
「どうだ? 俺の鉄拳は、フランターヤなんて比にならないくらいに痛いだろ?」
「ゲホゲホッ!! アイツらが、マーシャルアーツを使えるんだ、コイツが使えてもおかしくないか………全内蔵に鈍痛が響くっ!!」
「そりゃあそうだ。フランターヤは、頭では買っていたが戦闘においては下の下だ」
俺の体を襲う鈍痛に、咳が止まらずに咳き込んでしまう。
フランターヤたちがマーシャルアーツを使いこなしているのならば、この男が使える事に驚きはない。
しかしフランターヤやノールとは比べ物にならないくらい、体の奥の奥まで痛みが染み込んでくる。
「少し面倒だが、お前には ここで死んでもらう………お前の様な好奇心旺盛な冒険者ってのは、俺たちからしたら邪魔な存在以外の何でも無いからな」
「そう簡単に俺を殺せると思ってんのか? 自慢じゃないが、それなりに実力があると思うが?」
「お前は、それなりだろ? こっちは世界各国の傭兵団で実績を残して、世界に名前を知れ渡らせてるんだぞ」
確かに少し謙遜して言ったかもしれないが、オリヴァーが自分の評価が高いというのならば、俺だって言いたい事はある。
俺だって冒険者としては駆け出しだが、冒険者ランクとしてはSランクと中々上位に位置している。
それならオリヴァーにだって、負けない実績と言えるのではないかと俺は思っている。
「教団の邪魔になる、お前を消してやる………歯を食いしばっておけ!!」
「そう簡単に殴り飛ばされてたまるか!!」
向かってくるオリヴァーに対して、俺は右足を後ろに引いて力を溜める体勢になる。
距離が縮まってもオリヴァーの勢いが減速する事なく、俺に向かってくるので避けるかと頭の中に浮かんだ。
しかし避けてしまったら、オリヴァーになんて言われるか分からない事を思いついたのである。
「真っ向から相手になってやる!!」
・炎魔法Level1《ファイヤーハンド》
・闇魔法Level2《ドレインハンド》
――――炎魔の拳――――
「こっちは鉄拳の威力を見せてやる!!」
俺の拳とオリヴァーの拳。
どちらが上なのかという、男と男のプライドがぶつかる様にして戦いが始まった。
俺は喉が渇いて目を覚ましたので、キッチンに行って飲み物をもらおうとベットから起き上がる。
ふとエッタさんとイローナちゃんを見てみると、エッタさんはスゥーッと可愛い寝息をたてているが、イローナちゃんの姿がベットの中に無かった。
「外の空気でも吸いに行っているのかなぁ………」
外の空気を吸いに行っているだろうと思って、俺は水を貰うべくフロントに向かった。
するとフロントにはイローナちゃんの姿があり、何をやっているのかと回り込んで見てみると、フロントに置いてあった本を開いて読んでいたのである。
「ここに居たんだね。こんな暗い中で本を読むなんて………中々に勤勉だね」
「目が冴えちゃって、そしたら本を見つけたの………この本は、とても興味深いんだよ」
「興味深い? どんな内容なの?」
どうやらイローナちゃんが手に取った本が、とても興味深いらしく読み漁っていたという。
そんなに読み漁るくらい面白いのかと思って、俺は どんな内容なのかと聞くのである。
「古代について書かれてるけど、あまりにも馬鹿らしいからって世界から多く回収されて償却された歴史書………」
「世界連盟が回収して回ったの? 馬鹿らしいからって回収するんだなぁ………それで、どんな歴史なの?」
「まだ解読されていない字とかあるから、断片的にしか分からないけど………この本には、3つの大陸は3人の一族によって守られていたって書かれてる」
どれだけ馬鹿げていても世界連盟が、わざわざ本を回収して償却するものなのだろうか。
もしかしたら何かを隠したい為に、本を集めて見れないようにしたのでは無いかと考える。
まぁそんな事を考えたって、俺には何の関係もない事だから何だって良いんだけどさ。
「その3つの一族は《ファリスタ家》《ペンダース家》《ホワイト家》みたい………それに古代人の事を《プロミス人》って呼ぶって書いてある」
「古代人は、プロミス人って言われてたのか………何かゴーストタイムに関係する内容みたいだね」
この本を解読できた時には、きっとゴーストタイムの謎を解く事ができるのだろうと軽い気持ちで思った。
「お前たちは、そんな事を知る必要はねぇんだよ………」
「ん? 誰だ………」
俺たちが話していると入り口から声が聞こえてきて、誰なのかと思うと暗く顔や性別は分からずシルエットしか分からない。
声質からして男である事は間違いなさそうだが、シルエットではだらしなく猫背なのが見てとれる。
「もしかして、この宿屋の関係し………うっ!?」
「ミナトっ!!」
「だから、いらねぇ詮索をするんじゃねぇよ」
誰なんだと聞こうとした瞬間に、俺は謎の男に首を絞められているのである。
何が起きたのか理解が追いつかないが、これだけはハッキリしている。
この男はマジでヤバい……。
「やめろっての!! ゲホゲホッ………分かったぞ。お前は共和傭兵団のマスターにして、カホアール教団の教祖《オリヴァー=スタドール》だな」
「ほぉ意外に察しが良いみたいだな」
月明かりで顔と体が見えたが、痩せ細って体からは強さなんて微塵も分からない。
そんな未知数なところから導き出した答えは、この男こそがオリヴァーなんだろうと問いた。
すると俺の思っていた通りで、この男は俺が前から戦っている共和傭兵団のマスターで、カホアール教団の教祖である。
「俺も、お前の事は知ってるぞ。俺の仲間を多く殺してくれてるみたいだな………ふぅ。こちとら色々と忙しいのに、余計な手間を増やしやがってよぉ」
「だから、アンタは俺を消しにきたんだな………この国の王様が、わざわざ出向いてくるとはな」
本当に分かりやすい。
オリヴァーからしたら俺なんてのは、ただの邪魔なガキ以外、何者でも無いのだろうな。
だから部下に任せる事なく、自分の手で確実に殺して消してやろうと俺の前に現れた。
目を見れば見る程、オリヴァーの目の奥は真っ暗な闇を抱えている様で、見続けていたら闇に飲まれそうな気分になる。
「どうした? 俺の目なんか見つめて………もしかして俺に惚れたんじゃねぇだろうな? 俺はノーマルだ」
「ふんっ。自分に自信があるのは良いけど、そんな不健康そうな見た目で言われてもな………格好がつかないぞ?」
必要のない会話を挟みながら、俺はチラッとイローナちゃんの方を見てから視線を正面に戻す。
すると目の前に、一瞬にしてオリヴァーが距離を詰めてきており、マズイと俺は距離を取ろうとする。
「ダメだろ。敵を目の前にして視線を逸らしたら………鉄の拳を喰らえ!!」
「ゔぉっ!!」
「ミナトっ!! これは怪物……」
俺は防ごうとしたが、オリヴァーのマーシャルアーツによって殴り飛ばされてしまった。
イローナちゃんは、いつものポーカーフェイスが焦りの顔に変わって、殴り飛ばされるのと同時に目で追う。
首の骨の指の骨を鳴らして大仕事をしたかの様に、オリヴァーは俺の吹き飛んだ方をジーッと見ている。
「どうだ? 俺の鉄拳は、フランターヤなんて比にならないくらいに痛いだろ?」
「ゲホゲホッ!! アイツらが、マーシャルアーツを使えるんだ、コイツが使えてもおかしくないか………全内蔵に鈍痛が響くっ!!」
「そりゃあそうだ。フランターヤは、頭では買っていたが戦闘においては下の下だ」
俺の体を襲う鈍痛に、咳が止まらずに咳き込んでしまう。
フランターヤたちがマーシャルアーツを使いこなしているのならば、この男が使える事に驚きはない。
しかしフランターヤやノールとは比べ物にならないくらい、体の奥の奥まで痛みが染み込んでくる。
「少し面倒だが、お前には ここで死んでもらう………お前の様な好奇心旺盛な冒険者ってのは、俺たちからしたら邪魔な存在以外の何でも無いからな」
「そう簡単に俺を殺せると思ってんのか? 自慢じゃないが、それなりに実力があると思うが?」
「お前は、それなりだろ? こっちは世界各国の傭兵団で実績を残して、世界に名前を知れ渡らせてるんだぞ」
確かに少し謙遜して言ったかもしれないが、オリヴァーが自分の評価が高いというのならば、俺だって言いたい事はある。
俺だって冒険者としては駆け出しだが、冒険者ランクとしてはSランクと中々上位に位置している。
それならオリヴァーにだって、負けない実績と言えるのではないかと俺は思っている。
「教団の邪魔になる、お前を消してやる………歯を食いしばっておけ!!」
「そう簡単に殴り飛ばされてたまるか!!」
向かってくるオリヴァーに対して、俺は右足を後ろに引いて力を溜める体勢になる。
距離が縮まってもオリヴァーの勢いが減速する事なく、俺に向かってくるので避けるかと頭の中に浮かんだ。
しかし避けてしまったら、オリヴァーになんて言われるか分からない事を思いついたのである。
「真っ向から相手になってやる!!」
・炎魔法Level1《ファイヤーハンド》
・闇魔法Level2《ドレインハンド》
――――炎魔の拳――――
「こっちは鉄拳の威力を見せてやる!!」
俺の拳とオリヴァーの拳。
どちらが上なのかという、男と男のプライドがぶつかる様にして戦いが始まった。
0
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる