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第4章・ロリっ子な吸血鬼の女の子
156:四本刀
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砦の中に侵入した俺の前に現れたのは、ブルブルと震えながら剣を向けてくる兵士だった。俺のオーラに押されている為なのか、チワワのように小まめに震えているのを見ると、弱いものイジメしている様で気が引ける。
「別に俺に対して剣を向けるのは良いんだけどさ。俺としては、手加減はできないから………死ぬ気でかかって来いよな?」
「だ 黙れ!! この砦は王都目前の最重要砦と言っても過言ではないんだぞ!! それを国外の人間が、勝手に割って入り邪魔をするな!!」
「けっこう良い声が出るじゃんかよ。ここがそんなに重要だっていうのなら、もっと人数を割けば良いだけの話だった………本当に、お前らのトップは元軍人なのか? 俺でも想定できる事だぞ」
俺が言った事に対して兵士たちは、剣を下ろす事なく騎士道を貫こうとしている。その顔は汗ダラダラで、今にも逃げ出したいところなのだろう。それでも逃げない事は賞賛するにあたるが、そもそも国王軍が見るべき敵は市民ではない事に気がついていないのがダメだ。
そこで俺は現国王である《ギン=オーイン》について苦言を呈する。国を回した事がない俺にだって、もっとやりようがあるだろうと分かる事すら、ギン国王は理解できていない事に憤りすら感じる。
「こ 国王陛下を侮辱するな!! あの方は兵士である我らにも分け隔てなく接してくれているのだ!!」
「そうか。お前らは飼いなされた犬ってわけか………いや、負け犬よりも滑稽だな。野犬の方が、どれだけバカ犬よりも良いかな!!」
・炎魔法Level1:ファイヤーボール
・風魔法Level2:ストーム
――炎龍の吐息――
俺は武力解除を促してみたが、完全に洗脳されていて武器を捨てる気が無いのを確信した。それならばと時間がないので、ドラゴン・ブレスで兵士を一掃した。炎で焼き払ったので、人の焼けたにおいが漂っている。この匂いに少し俺は顔を歪めながら、兵士の亡骸たちを踏み越えて先に進んでいく。
急いではいるが無駄に体力を使いたくないので、周りを確認しながら歩いて城の中を散策する。無の時間が続いているので、他のルイちゃんたちは大丈夫なのかという不安が過ってしまう。
「俺は俺の心配をしてなきゃダメだよな。城のどこにギルド・ボガードの奴がいるかは分からないんだから」
「んー? 砦が市民軍に襲われてると思ったら、まさか目的が僕たちだったとわぁ」
俺が自分の仕事に集中しようと思ったら、廊下の奥からオーラを察知して足を止めた。するとコツコツと歩く音が聞こえてきて身構えるてみると、銀の鎧を付けて笑っている鬼の仮面を付けた奴が現れた。
「噂をすればって奴か? お前はギルド・ボガードの関係者で間違いんないだろうな?」
「その通り。僕はギルド・ボガードの幹部《ストレガ》様の四本刀が1人《スマイリー》だっ!!」
「幹部の部下って事は、そこそこの地位にいるって訳なんだな………じゃあそれなりに、ボガードの情報は持っていそうだな!!」
この目の前の奴が、ギルド・ボガードの中でもある程度の地位にいると分かった。その瞬間、俺は飛び出してスマイリーに殴りかかるのである。完全に意表を突いたと思ったが、スマイリーは剣の腹で拳を受け止める。
「速さは合格点を挙げても良いけど、パワーに関しては赤点ってところかな………」
「舐めんじゃねぇ!!」
「おっと」
俺のパンチを力が無いと言ってきた。そんな事を言われた為にプチンッと来て、追撃で横っ腹に蹴りを入れようとした。しかしスマイリーは表情を変える事なく、剣を縦にして防ぐのである。
「ほらね? こんなもんで僕に倒そうなんて、随分と弱い界隈で持ち上げられてたんだねぇ」
「言ってくれるじゃないか。絶対に殴り飛ばして、ブギーマンに関する情報を吐き出させてやるよ」
「それができるのならばやってみなさいな」
やはりスマイリーは俺の事を完全にバカにしている。
俺としては潰されたプライドは、この男を倒す事でしか取り戻せないと確信している。俺のプライドを取り戻すのと、ブギーマンに関しての情報を聞き出すという事で一石二鳥だと調子良く考えているのである。
そこから先に動き出したのはスマイリーの方で、剣を地面にガリガリッと引きずる形で俺に向かってくる。避けても仕方ないが、こっちには剣が無いのでとにかく剣を無力化させる方法をとらなければいけない。
「そう簡単に近寄られちゃあ困るな!!」
・炎魔法Level1:ファイヤーボール
・風魔法Level2:ストーム
――炎龍の吐息――
「おぉ!! 低いレベルの魔法で、ここまでの高威力を出せるとは………ただの雑魚ってわけじゃ無さそうで、少し安心したよ」
「そりゃあ、どうもな………アンタだって、俺の炎を避けられるなんて凄いじゃないか」
俺がドラゴン・ブレスを吐いたところで、直ぐにスマイリーは危機察知をした。その為、スマイリーは剣を切り裂いて攻撃を逸らさせたのである。
互いにある程度の実力を認めたところで、少しの間が相手から俺とスマイリーは互いに向かって走り出す。
* * *
一方でルイちゃんの方では、刀でズバズバと兵士たちを片っ端から切り伏せていくのである。それはそれは気持ちよくリズム的に斬っていく。
「ドンドン行くでござる!! 今日も今日とて、ミナト殿に褒められるべく頑張るでござる!!」
あまりにも目の前の仲間たちが、ルイちゃんにズバズバやられていってしまう事に恐怖を感じる。人間は恐怖を感じる事で体が固まってしまう為、さらにルイちゃんの勢いを上げる事になる。
「どこにギルド・ボガードの連中がいるでござる!!」
「誰だよ。俺に用があるのは? こんなに廊下を血まみれにしやがって………随分と景気良くやってくれたもんだよなぁ!!」
「何者でござる!! 気配が明らかに、そんじょそこらの人間ではござらん………もしかして貴殿が、例のギルド・ボガードの人間か!!」
「その通りだ。この俺様はギルド・ボガードの幹部《ストレガ》様の四本刀が1人《アングリー》だっ!!」
どうやらルイちゃんの目の前に現れた、怒った鬼の仮面をつけた人間もギルド・ボガードの人間らしい。そしてスマイリーと同じく幹部のストレガという人間の下で働いているみたいだ。
アングリーのガタイはスマイリーの5回りくらい大きくて、ルイちゃんとも身長差がある。そして武器は見た目に合うような大きなハンマーを持っている。こんなにも見た目に合っている武器を持っている人間は、そうは多くないので面白い。
「貴殿を捕まえてブギーマンと、ギルド・ボガードに関しての情報を吐いてもらう!!」
「上司元い仲間の事を吐くとでも思っているのか? そんなに俺が薄情な人間だと思っているのか!!」
「そうやって声を荒げるなでござる!! 貴殿には悪いようにはしない………悪事から足を洗ってもらうのみでござる!!」
ルイちゃんがアングリーに情報を吐いてもらうと言った瞬間、突然として声を荒げて怒り出した。宥めるように声をかけながら、ルイちゃんは刀を構える。
「別に俺に対して剣を向けるのは良いんだけどさ。俺としては、手加減はできないから………死ぬ気でかかって来いよな?」
「だ 黙れ!! この砦は王都目前の最重要砦と言っても過言ではないんだぞ!! それを国外の人間が、勝手に割って入り邪魔をするな!!」
「けっこう良い声が出るじゃんかよ。ここがそんなに重要だっていうのなら、もっと人数を割けば良いだけの話だった………本当に、お前らのトップは元軍人なのか? 俺でも想定できる事だぞ」
俺が言った事に対して兵士たちは、剣を下ろす事なく騎士道を貫こうとしている。その顔は汗ダラダラで、今にも逃げ出したいところなのだろう。それでも逃げない事は賞賛するにあたるが、そもそも国王軍が見るべき敵は市民ではない事に気がついていないのがダメだ。
そこで俺は現国王である《ギン=オーイン》について苦言を呈する。国を回した事がない俺にだって、もっとやりようがあるだろうと分かる事すら、ギン国王は理解できていない事に憤りすら感じる。
「こ 国王陛下を侮辱するな!! あの方は兵士である我らにも分け隔てなく接してくれているのだ!!」
「そうか。お前らは飼いなされた犬ってわけか………いや、負け犬よりも滑稽だな。野犬の方が、どれだけバカ犬よりも良いかな!!」
・炎魔法Level1:ファイヤーボール
・風魔法Level2:ストーム
――炎龍の吐息――
俺は武力解除を促してみたが、完全に洗脳されていて武器を捨てる気が無いのを確信した。それならばと時間がないので、ドラゴン・ブレスで兵士を一掃した。炎で焼き払ったので、人の焼けたにおいが漂っている。この匂いに少し俺は顔を歪めながら、兵士の亡骸たちを踏み越えて先に進んでいく。
急いではいるが無駄に体力を使いたくないので、周りを確認しながら歩いて城の中を散策する。無の時間が続いているので、他のルイちゃんたちは大丈夫なのかという不安が過ってしまう。
「俺は俺の心配をしてなきゃダメだよな。城のどこにギルド・ボガードの奴がいるかは分からないんだから」
「んー? 砦が市民軍に襲われてると思ったら、まさか目的が僕たちだったとわぁ」
俺が自分の仕事に集中しようと思ったら、廊下の奥からオーラを察知して足を止めた。するとコツコツと歩く音が聞こえてきて身構えるてみると、銀の鎧を付けて笑っている鬼の仮面を付けた奴が現れた。
「噂をすればって奴か? お前はギルド・ボガードの関係者で間違いんないだろうな?」
「その通り。僕はギルド・ボガードの幹部《ストレガ》様の四本刀が1人《スマイリー》だっ!!」
「幹部の部下って事は、そこそこの地位にいるって訳なんだな………じゃあそれなりに、ボガードの情報は持っていそうだな!!」
この目の前の奴が、ギルド・ボガードの中でもある程度の地位にいると分かった。その瞬間、俺は飛び出してスマイリーに殴りかかるのである。完全に意表を突いたと思ったが、スマイリーは剣の腹で拳を受け止める。
「速さは合格点を挙げても良いけど、パワーに関しては赤点ってところかな………」
「舐めんじゃねぇ!!」
「おっと」
俺のパンチを力が無いと言ってきた。そんな事を言われた為にプチンッと来て、追撃で横っ腹に蹴りを入れようとした。しかしスマイリーは表情を変える事なく、剣を縦にして防ぐのである。
「ほらね? こんなもんで僕に倒そうなんて、随分と弱い界隈で持ち上げられてたんだねぇ」
「言ってくれるじゃないか。絶対に殴り飛ばして、ブギーマンに関する情報を吐き出させてやるよ」
「それができるのならばやってみなさいな」
やはりスマイリーは俺の事を完全にバカにしている。
俺としては潰されたプライドは、この男を倒す事でしか取り戻せないと確信している。俺のプライドを取り戻すのと、ブギーマンに関しての情報を聞き出すという事で一石二鳥だと調子良く考えているのである。
そこから先に動き出したのはスマイリーの方で、剣を地面にガリガリッと引きずる形で俺に向かってくる。避けても仕方ないが、こっちには剣が無いのでとにかく剣を無力化させる方法をとらなければいけない。
「そう簡単に近寄られちゃあ困るな!!」
・炎魔法Level1:ファイヤーボール
・風魔法Level2:ストーム
――炎龍の吐息――
「おぉ!! 低いレベルの魔法で、ここまでの高威力を出せるとは………ただの雑魚ってわけじゃ無さそうで、少し安心したよ」
「そりゃあ、どうもな………アンタだって、俺の炎を避けられるなんて凄いじゃないか」
俺がドラゴン・ブレスを吐いたところで、直ぐにスマイリーは危機察知をした。その為、スマイリーは剣を切り裂いて攻撃を逸らさせたのである。
互いにある程度の実力を認めたところで、少しの間が相手から俺とスマイリーは互いに向かって走り出す。
* * *
一方でルイちゃんの方では、刀でズバズバと兵士たちを片っ端から切り伏せていくのである。それはそれは気持ちよくリズム的に斬っていく。
「ドンドン行くでござる!! 今日も今日とて、ミナト殿に褒められるべく頑張るでござる!!」
あまりにも目の前の仲間たちが、ルイちゃんにズバズバやられていってしまう事に恐怖を感じる。人間は恐怖を感じる事で体が固まってしまう為、さらにルイちゃんの勢いを上げる事になる。
「どこにギルド・ボガードの連中がいるでござる!!」
「誰だよ。俺に用があるのは? こんなに廊下を血まみれにしやがって………随分と景気良くやってくれたもんだよなぁ!!」
「何者でござる!! 気配が明らかに、そんじょそこらの人間ではござらん………もしかして貴殿が、例のギルド・ボガードの人間か!!」
「その通りだ。この俺様はギルド・ボガードの幹部《ストレガ》様の四本刀が1人《アングリー》だっ!!」
どうやらルイちゃんの目の前に現れた、怒った鬼の仮面をつけた人間もギルド・ボガードの人間らしい。そしてスマイリーと同じく幹部のストレガという人間の下で働いているみたいだ。
アングリーのガタイはスマイリーの5回りくらい大きくて、ルイちゃんとも身長差がある。そして武器は見た目に合うような大きなハンマーを持っている。こんなにも見た目に合っている武器を持っている人間は、そうは多くないので面白い。
「貴殿を捕まえてブギーマンと、ギルド・ボガードに関しての情報を吐いてもらう!!」
「上司元い仲間の事を吐くとでも思っているのか? そんなに俺が薄情な人間だと思っているのか!!」
「そうやって声を荒げるなでござる!! 貴殿には悪いようにはしない………悪事から足を洗ってもらうのみでござる!!」
ルイちゃんがアングリーに情報を吐いてもらうと言った瞬間、突然として声を荒げて怒り出した。宥めるように声をかけながら、ルイちゃんは刀を構える。
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