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第4章・ロリっ子な吸血鬼の女の子
159:経験値の差
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カエデちゃんの獣神化は、死地を乗り越えた事によって《獣神化・開》に進化した。進化した事によって、アイダハルにダメージを入れる事ができるようになった。
アイダハルはカエデちゃんに負けるわけにはいかないと、腕と腹だけを硬質化させていたが、本気になって全身を完全な硬質化で覆ったのである。
「進化したのかは知らないが、もうテメェを許す事は絶対ねぇ………ここで死んでもらうぞ!!」
「本気を出したのかは知らないが、獣神化した獣人に人間が勝てるわけないだろ!!」
完全武装をしたアイダハルに対して、獣神化が第2段階に進化したカエデちゃんの第2ラウンドが始まる。やはり獣人のステータスに、進化した獣神化を持っているカエデちゃんの方がスピードとしては上回る。
そんなカエデちゃんに対抗して、アイダハルはダメージの重さとガード力が格段に上がっている。その為、数手多くカエデちゃんの方が手を多く出すが、それをガード力の強いアイダハルが耐える。
「最高の矛の盾じゃないか。確かに攻撃力が、さっきとは比べ物にならないが、俺のガード力も上がってダメージは入っていないぞ!!」
「それなら自信のある、鎧を打ち砕いて直接ダメージを打ち込んでやる」
「やってみろ!!」
アイダハルの攻撃は、カエデちゃんの動きに翻弄されながらも顔や体に拳が掠り始める。やはり重たい硬質化している為、掠っただけでもカエデちゃんに大きなダメージが入ってしまうのである。
全てを避けたいところではあるが、さっきのアイダハルから受けたダメージの蓄積で、多少足が止まり始めてきている。それを顔に出さないのは凄いが、さすがに戦闘経験の差が出てきているかもしれない。
「どうした、どうした!! さっきまでの威勢は、どこに消えちまったんだ!!」
「ちっ。少しだけ攻撃が当たり始めただけで、首を取ったみたいに騒ぎやがって………」
カエデちゃんは近接に限外が来たと思って、後ろに飛び距離を取り仕切り直そうとする。さっきまでの元気がなくなり始めているカエデちゃんに、アイダハルは完全に首を取ったくらいにテンションが上がっている。
やはり獣神化を進化に、さっきまでのダメージが相まって体力をカエデちゃんから奪っているのが分かる。どうにかしなければいけないが、前線ばかりで戦っているカエデちゃんには何も閃かない。
どうにか打開策はないかと頭をフル回転させている時に、アイダハルの肩が上下に激しく動いているのが目に入ってきた。つまりアイダハルも、体力的に限界を向かい始めているという事だ。
「互いに、ここら辺が終わりだろうな。さっさと決着をつけてやろうじゃねぇか………」
「私がアンタの顔面と共に、やろうとしている悪行を殴り飛ばしてやる」
アイダハルも限界が近いと分かっていた。互いに相手が限界が近い事から、そろそろ決着がつくと自然に頭の中に入っていたのである。
そして互い睨み合ってから相手に向かって走りだろうとした。しかしアイダハルは、カエデちゃんに向かって走り出したが、一方でカエデちゃんは動けていたはずなのに体が固まったまま動けないでいた。
「あ あれ? 体が動かな……」
カエデちゃんは理解できないままアイダハルに、思い切り殴り飛ばされて今度は立ち上がれなくなる。倒れたまま動けなくなっているカエデちゃんのところに、ゆっくりとアイダハルが歩いて来た。
どうなっているのかと理解できていないカエデちゃんは、全身の力を振り絞りながら自分の側にいるアイダハルの顔を見上げる。その時、アイダハルの顔は太陽の光で影がかかっていたが、腹立つような薄ら笑いを浮かべている顔が目に入って来たのである。
「どうして体が動かなかったのかと思っているな? お前の敗因は体の違反に気が付かなかった事だ………何が自分の体に起きたのか、理解できているのか?」
「私に……何をした………」
アイダハルは薄ら笑いを浮かべながら、倒れているカエデちゃんに敗因について上から語った。グッと地面の土をカエデちゃんは掴んで悔しがっているが、その光景をアイダハルは満足気に見ている。
そして自分の体に起きた異変は、きっと目の前のアイダハルが何かをやったからだろうと考えている。カエデちゃんの全身に力が入らなくやっているは、ダメージが大きかったからと本人に勘違いさせる事が、それこそがアイダハルの作戦だった。
「俺は言ったよな? 俺のオリジナルスキルは《蠍変化》だってよ?」
「それがなんだっていうんだ………まさか!?」
「その通りだ。俺のオリジナルスキルは、サソリのように体が硬質化させるだけじゃなく、体を麻痺させる毒も扱う事ができるんだよ!!」
「そ そういう事だったのか。ダメージが体がバカになったタイミング………これを狙っていたのか!!」
アイダハルのオリジナルスキルである、サソリに変化するスキルは硬質化だけではなく、サソリ毒も扱えるというものだった。この毒をアイダハルは、良いタイミングで使用した事こそが経験の差だと言えるだろう。
これが全てアイダハルの作戦だったと分かった瞬間、カエデちゃんの中で完敗の悔しさが込み上げてくる。その叫び声を聞いてアイダハルは笑いが止まらない。
手がかかった事だけはあって、アイダハルの快感は最高のものになっている。その快感を感じただけでは終わらなく、苦しめられた分のトドメを刺してやると拳を振り上げてカエデちゃんを殴ろうとする。
「カエデちゃんに、もう手は出させませんよ」
「だ 誰だ!? お前は……この国の人間じゃない。つまりは、この獣人の連れってわけか。獣人とエルフの冒険者なんて馬鹿みたいなパーティーだな!!」
トドメを刺そうとしていたところで、エッタさんが登場してカエデちゃんの前に立つのである。良いタイミングで現れたが、カエデちゃんは何で外にいるはずのエッタさんがいるのかと消え入りそうな声で聞いた。
「要塞の中からカエデちゃんの痛そうな声が聞こえたから、シュナちゃんに外を任せて来たのよ。この状況だったら、助けに来て良かったみたいね」
エッタさんの危機察知能力は異常なくらいだと、カエデちゃんが思ったところでシュルシュルッと獣神化が解けてしまった。すると昂っていた気持ちも落ち着き始めて、性格も普段のカエデちゃんに戻る。
「エッタさん。助けに来てくれて、本当にありがたいわん………でも、体が毒で立ち上がれないわん」
「貴方は休んでいて良いのよ。市民軍の兵士っ!! この要塞攻略で孤軍奮闘した、この英雄を外に運んで治療しなさい!! ここで死なせたら、貴方がたを1人残さず、私の手で滅ぼしてあげます!!」
カエデちゃんが弱気になっているのを見て、エッタさんは助け出さなきゃいけないと市民軍の兵士を呼んで、カエデちゃんを外に運んで治療するように指示をする。
そしてエッタさんには珍しく、口調を荒げながらカエデちゃんを助けるようにと指示を出した。エッタさんの迫力と、カエデちゃんの戦いぶりを見ていた兵士たちが外に運び出すのである。
全ての状況が整ったところで、エッタさんは後ろを振り返って仇のアイダハルが立ち尽くしている。
アイダハルはカエデちゃんに負けるわけにはいかないと、腕と腹だけを硬質化させていたが、本気になって全身を完全な硬質化で覆ったのである。
「進化したのかは知らないが、もうテメェを許す事は絶対ねぇ………ここで死んでもらうぞ!!」
「本気を出したのかは知らないが、獣神化した獣人に人間が勝てるわけないだろ!!」
完全武装をしたアイダハルに対して、獣神化が第2段階に進化したカエデちゃんの第2ラウンドが始まる。やはり獣人のステータスに、進化した獣神化を持っているカエデちゃんの方がスピードとしては上回る。
そんなカエデちゃんに対抗して、アイダハルはダメージの重さとガード力が格段に上がっている。その為、数手多くカエデちゃんの方が手を多く出すが、それをガード力の強いアイダハルが耐える。
「最高の矛の盾じゃないか。確かに攻撃力が、さっきとは比べ物にならないが、俺のガード力も上がってダメージは入っていないぞ!!」
「それなら自信のある、鎧を打ち砕いて直接ダメージを打ち込んでやる」
「やってみろ!!」
アイダハルの攻撃は、カエデちゃんの動きに翻弄されながらも顔や体に拳が掠り始める。やはり重たい硬質化している為、掠っただけでもカエデちゃんに大きなダメージが入ってしまうのである。
全てを避けたいところではあるが、さっきのアイダハルから受けたダメージの蓄積で、多少足が止まり始めてきている。それを顔に出さないのは凄いが、さすがに戦闘経験の差が出てきているかもしれない。
「どうした、どうした!! さっきまでの威勢は、どこに消えちまったんだ!!」
「ちっ。少しだけ攻撃が当たり始めただけで、首を取ったみたいに騒ぎやがって………」
カエデちゃんは近接に限外が来たと思って、後ろに飛び距離を取り仕切り直そうとする。さっきまでの元気がなくなり始めているカエデちゃんに、アイダハルは完全に首を取ったくらいにテンションが上がっている。
やはり獣神化を進化に、さっきまでのダメージが相まって体力をカエデちゃんから奪っているのが分かる。どうにかしなければいけないが、前線ばかりで戦っているカエデちゃんには何も閃かない。
どうにか打開策はないかと頭をフル回転させている時に、アイダハルの肩が上下に激しく動いているのが目に入ってきた。つまりアイダハルも、体力的に限界を向かい始めているという事だ。
「互いに、ここら辺が終わりだろうな。さっさと決着をつけてやろうじゃねぇか………」
「私がアンタの顔面と共に、やろうとしている悪行を殴り飛ばしてやる」
アイダハルも限界が近いと分かっていた。互いに相手が限界が近い事から、そろそろ決着がつくと自然に頭の中に入っていたのである。
そして互い睨み合ってから相手に向かって走りだろうとした。しかしアイダハルは、カエデちゃんに向かって走り出したが、一方でカエデちゃんは動けていたはずなのに体が固まったまま動けないでいた。
「あ あれ? 体が動かな……」
カエデちゃんは理解できないままアイダハルに、思い切り殴り飛ばされて今度は立ち上がれなくなる。倒れたまま動けなくなっているカエデちゃんのところに、ゆっくりとアイダハルが歩いて来た。
どうなっているのかと理解できていないカエデちゃんは、全身の力を振り絞りながら自分の側にいるアイダハルの顔を見上げる。その時、アイダハルの顔は太陽の光で影がかかっていたが、腹立つような薄ら笑いを浮かべている顔が目に入って来たのである。
「どうして体が動かなかったのかと思っているな? お前の敗因は体の違反に気が付かなかった事だ………何が自分の体に起きたのか、理解できているのか?」
「私に……何をした………」
アイダハルは薄ら笑いを浮かべながら、倒れているカエデちゃんに敗因について上から語った。グッと地面の土をカエデちゃんは掴んで悔しがっているが、その光景をアイダハルは満足気に見ている。
そして自分の体に起きた異変は、きっと目の前のアイダハルが何かをやったからだろうと考えている。カエデちゃんの全身に力が入らなくやっているは、ダメージが大きかったからと本人に勘違いさせる事が、それこそがアイダハルの作戦だった。
「俺は言ったよな? 俺のオリジナルスキルは《蠍変化》だってよ?」
「それがなんだっていうんだ………まさか!?」
「その通りだ。俺のオリジナルスキルは、サソリのように体が硬質化させるだけじゃなく、体を麻痺させる毒も扱う事ができるんだよ!!」
「そ そういう事だったのか。ダメージが体がバカになったタイミング………これを狙っていたのか!!」
アイダハルのオリジナルスキルである、サソリに変化するスキルは硬質化だけではなく、サソリ毒も扱えるというものだった。この毒をアイダハルは、良いタイミングで使用した事こそが経験の差だと言えるだろう。
これが全てアイダハルの作戦だったと分かった瞬間、カエデちゃんの中で完敗の悔しさが込み上げてくる。その叫び声を聞いてアイダハルは笑いが止まらない。
手がかかった事だけはあって、アイダハルの快感は最高のものになっている。その快感を感じただけでは終わらなく、苦しめられた分のトドメを刺してやると拳を振り上げてカエデちゃんを殴ろうとする。
「カエデちゃんに、もう手は出させませんよ」
「だ 誰だ!? お前は……この国の人間じゃない。つまりは、この獣人の連れってわけか。獣人とエルフの冒険者なんて馬鹿みたいなパーティーだな!!」
トドメを刺そうとしていたところで、エッタさんが登場してカエデちゃんの前に立つのである。良いタイミングで現れたが、カエデちゃんは何で外にいるはずのエッタさんがいるのかと消え入りそうな声で聞いた。
「要塞の中からカエデちゃんの痛そうな声が聞こえたから、シュナちゃんに外を任せて来たのよ。この状況だったら、助けに来て良かったみたいね」
エッタさんの危機察知能力は異常なくらいだと、カエデちゃんが思ったところでシュルシュルッと獣神化が解けてしまった。すると昂っていた気持ちも落ち着き始めて、性格も普段のカエデちゃんに戻る。
「エッタさん。助けに来てくれて、本当にありがたいわん………でも、体が毒で立ち上がれないわん」
「貴方は休んでいて良いのよ。市民軍の兵士っ!! この要塞攻略で孤軍奮闘した、この英雄を外に運んで治療しなさい!! ここで死なせたら、貴方がたを1人残さず、私の手で滅ぼしてあげます!!」
カエデちゃんが弱気になっているのを見て、エッタさんは助け出さなきゃいけないと市民軍の兵士を呼んで、カエデちゃんを外に運んで治療するように指示をする。
そしてエッタさんには珍しく、口調を荒げながらカエデちゃんを助けるようにと指示を出した。エッタさんの迫力と、カエデちゃんの戦いぶりを見ていた兵士たちが外に運び出すのである。
全ての状況が整ったところで、エッタさんは後ろを振り返って仇のアイダハルが立ち尽くしている。
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