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第4章・郡山市の戦い 編
060:不動の武将
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060:不動の武将
俺と香さんは元帥と一緒に風呂に入る。
大きな男たちがたくさんで入っている為、なんともむさ苦しい感じになってるが話をする為に我慢する。
そして湯船に浸かった元帥はフゥと息を溢す。
ひと段落したところで俺に話しかけるのである。
「共和国副将の丘ぶりだな、元気にしていたか?」
「は はい。元気でした……」
「それで俺に何の用があるんだ? 直ぐに演習の第二部をスタートさせたいんだ、できるだけ手短に話せ」
「どうしたら元帥のように強くなれるのかを、その方法を教えてもらいに来ました!」
俺は元帥からの質問に対して素直に答えた。
すると元帥はジロッと俺の顔を見てから「ハッハッハッ」と笑い「抱かれに来たかと思った」と冗談をいう。
そしてその冗談に訂正するように「男は抱かない」と何とも返しずらい発言をされた。
しかしその冗談の後に普通の言葉が返ってきた。
「しかしどういう風の吹き回しなんだ? あんなに自信満々だったのに、随分としおらしくなったな」
「あの丘の時に勢いだけと言われました。その時は何を言っているんだろうと思ったんです………しかしここ最近になって同期の人間にボコボコにやられました。そこで俺は自分が思っているよりも弱く、しかもそれはトレーニングすれば補えるようなものじゃない」
「へぇ少し会わないだけで、成長しているみたいだな。しかしそれでいきなり俺のところに来るなんて思考が、まだ足りないって証拠だろうな。俺に、お前の面倒を見る筋合いは無い。もちろん君の父は素晴らしかったが、それは君の父親の話だ」
俺は自分の足りないところを、1人で補えるものでは無いと分かって教えを乞いに来たのだと説明する。
それに対して元帥は成長したと褒めてくれた。
しかしそれと同じくらい思考する事が足りないと叱られてしまったのである。
確かに元帥に大したメリットは無いし、筋合いだって父ちゃんと少し関係があっただけだ。
「失せろガキがっ! 牛丸さまは、子供のお守りをしている暇は無いんだ。修行ならば伊永内務卿に頼めば良いじゃ無いか、内務卿とは縁があるんだろ?」
「内務卿じゃダメなんです………俺は天下の武将に修行をつけて欲しいんです!」
俺の発言に風呂に入っている人間は言葉を失う。
しかし直ぐにハッとした騎兵の1人に「駄々っ子みたいな事をするんじゃない」と叱られた。
そんな事で諦めるわけにはいかない。
これは俺の未来に大きく関係する事なのだから。
「確かに元帥が、俺なんかを相手にする筋合いが無いのは分かってます………だけど俺に修行をつけるという事に大きな利が、たった1つだけあります!」
「ほぉ? その大きな利っていうのは何だ?」
「俺を指導してもらえれば、直ぐに将軍の片腕となるだけの武将になります! それは元帥にとって悪い話じゃないでしょう。強い武将が増えれば、それだけ多くの戦に出れるという事なんですから!」
「こらぁ! その言い草はなんだ!」
「元帥の片腕になるのが、どれだけ難しいのかを知ってからモノを言いやがれ! ブチ殺すぞ!」
俺は武将の片腕になってやると言うのであるが、その発言に対して騎兵たちが文句を言ってくる。
しかしそれだけ俺には自信があったのだ。
「はっはっはっ! どうやらバカは一度死なないと治らないみたいだな。まぁ良いだろ、さっさと風呂を上がって準備をして来い」
「って事は俺も演習に参加しても?」
「違うよ。月島准尉には、もっと楽しいところに行ってもらうつもりだからな」
演習に参加する事を認めてくれたのかと思ったが、どうやら話は少し違うみたいだ。
どんなところに連れて行かれるのだろうか。
そんな風に考えていると、有寿中将が馬車を運転して何処かに向かい始めるのである。
香さんは自分まで、どこに連れて行かれるのかと不安な気持ちで一杯になっている。
「何か聞きたい事があったら聞いても良いぞ。前にも言ったが元帥と話す機会なんて、そうそうあるもんじゃないんだからな」
「それじゃあ………元帥はどうやってなったんですか? あの伝説的な五大武将に」
どんな質問をしても良いと言われたので、俺は五大武将の1人にどうなったのかを聞いた。
この話はとても気になるところである。
「まさか月島大尉の口から五大武将の名前が出るとは予想していなかったな。そんなに昔の話を、よくも知っているな」
「王宮で柳本中将が言ってたんです。五大武将を復活させろって言う風に」
「外務卿四天王の1人か。なるほど確かに彼ならば言うかもしれないな………しかし五大武将の復活は無理な話だろうな」
どうして知っているのかと聞かれたので、柳本中将が言っていたと言うと納得してくれた。
しかし元帥は復活は無理な話だと言う。
どういう事なのかと驚いている。
「残念な事だが、今の王国に五大武将を名乗れる人物は1人もいないからな。お前たちは五大武将っていうのを誤解しているんじゃないか?」
かつて北西王国には、戦争に明け暮れた5人の大将軍が存在していた。
その人間たちは《䋝田 清朝》《佐奈田 延繋》《武仲 藩兵》《牛丸 九郎》《五膳 静》の5名が五大武将である。
数多の戦場を駆け抜け、数多の敵兵を葬って来た。
故に近寄るだけで敵兵は平伏し、城を明け渡すほどの武名は大和全土に響き渡った。
「そこで麗紅王は、我々が動きやすいように五大武将制度を設けたと言うわけだ。つまり五大武将制度が凄いのではなく、我々5人が桁外れに強かったって事だ」
元帥が言うところの五大武将制度とは、それ自体が凄いのではなくて元帥たち5人が凄いのだ。
だから現在は五大天魔将に相応しい人間は、この王国にはいないのだろうという。
「だが柳本中将は確かに悪くない。生まれ持った武人としての才能は、我々に引は取らないだろう」
「えっ!? そんなに凄いんですか………」
「しかし積み上げた経験が少なすぎる。五大武将云々を言う前にとりあえず、百戦くらいはこなさないと話にならないのは確実だろうな」
この発言を聞いて今までに無いくらいの鳥肌が立つ。
目の前にいる元帥こそが、最も王国内で最強の武将と言っても過言では無いだろう。
そんな人間と喋れている事に興奮している。
「それで月島大尉は武将になりたいのか?」
「ただの武将ではありません! 天下に名を轟かせられるくらいの大武将です!」
「へぇこの俺のところまで登って来たいんだな?」
「いや、違うな……俺は元帥を超えます! 俺は大和で最強の武将となって歴史に名前を残します!」
その発言に元帥と有寿中将は笑うのである。
そこまで言えるのならば、もうただの馬鹿ではなく才能と言えると言われてしまった。
俺と香さんは元帥と一緒に風呂に入る。
大きな男たちがたくさんで入っている為、なんともむさ苦しい感じになってるが話をする為に我慢する。
そして湯船に浸かった元帥はフゥと息を溢す。
ひと段落したところで俺に話しかけるのである。
「共和国副将の丘ぶりだな、元気にしていたか?」
「は はい。元気でした……」
「それで俺に何の用があるんだ? 直ぐに演習の第二部をスタートさせたいんだ、できるだけ手短に話せ」
「どうしたら元帥のように強くなれるのかを、その方法を教えてもらいに来ました!」
俺は元帥からの質問に対して素直に答えた。
すると元帥はジロッと俺の顔を見てから「ハッハッハッ」と笑い「抱かれに来たかと思った」と冗談をいう。
そしてその冗談に訂正するように「男は抱かない」と何とも返しずらい発言をされた。
しかしその冗談の後に普通の言葉が返ってきた。
「しかしどういう風の吹き回しなんだ? あんなに自信満々だったのに、随分としおらしくなったな」
「あの丘の時に勢いだけと言われました。その時は何を言っているんだろうと思ったんです………しかしここ最近になって同期の人間にボコボコにやられました。そこで俺は自分が思っているよりも弱く、しかもそれはトレーニングすれば補えるようなものじゃない」
「へぇ少し会わないだけで、成長しているみたいだな。しかしそれでいきなり俺のところに来るなんて思考が、まだ足りないって証拠だろうな。俺に、お前の面倒を見る筋合いは無い。もちろん君の父は素晴らしかったが、それは君の父親の話だ」
俺は自分の足りないところを、1人で補えるものでは無いと分かって教えを乞いに来たのだと説明する。
それに対して元帥は成長したと褒めてくれた。
しかしそれと同じくらい思考する事が足りないと叱られてしまったのである。
確かに元帥に大したメリットは無いし、筋合いだって父ちゃんと少し関係があっただけだ。
「失せろガキがっ! 牛丸さまは、子供のお守りをしている暇は無いんだ。修行ならば伊永内務卿に頼めば良いじゃ無いか、内務卿とは縁があるんだろ?」
「内務卿じゃダメなんです………俺は天下の武将に修行をつけて欲しいんです!」
俺の発言に風呂に入っている人間は言葉を失う。
しかし直ぐにハッとした騎兵の1人に「駄々っ子みたいな事をするんじゃない」と叱られた。
そんな事で諦めるわけにはいかない。
これは俺の未来に大きく関係する事なのだから。
「確かに元帥が、俺なんかを相手にする筋合いが無いのは分かってます………だけど俺に修行をつけるという事に大きな利が、たった1つだけあります!」
「ほぉ? その大きな利っていうのは何だ?」
「俺を指導してもらえれば、直ぐに将軍の片腕となるだけの武将になります! それは元帥にとって悪い話じゃないでしょう。強い武将が増えれば、それだけ多くの戦に出れるという事なんですから!」
「こらぁ! その言い草はなんだ!」
「元帥の片腕になるのが、どれだけ難しいのかを知ってからモノを言いやがれ! ブチ殺すぞ!」
俺は武将の片腕になってやると言うのであるが、その発言に対して騎兵たちが文句を言ってくる。
しかしそれだけ俺には自信があったのだ。
「はっはっはっ! どうやらバカは一度死なないと治らないみたいだな。まぁ良いだろ、さっさと風呂を上がって準備をして来い」
「って事は俺も演習に参加しても?」
「違うよ。月島准尉には、もっと楽しいところに行ってもらうつもりだからな」
演習に参加する事を認めてくれたのかと思ったが、どうやら話は少し違うみたいだ。
どんなところに連れて行かれるのだろうか。
そんな風に考えていると、有寿中将が馬車を運転して何処かに向かい始めるのである。
香さんは自分まで、どこに連れて行かれるのかと不安な気持ちで一杯になっている。
「何か聞きたい事があったら聞いても良いぞ。前にも言ったが元帥と話す機会なんて、そうそうあるもんじゃないんだからな」
「それじゃあ………元帥はどうやってなったんですか? あの伝説的な五大武将に」
どんな質問をしても良いと言われたので、俺は五大武将の1人にどうなったのかを聞いた。
この話はとても気になるところである。
「まさか月島大尉の口から五大武将の名前が出るとは予想していなかったな。そんなに昔の話を、よくも知っているな」
「王宮で柳本中将が言ってたんです。五大武将を復活させろって言う風に」
「外務卿四天王の1人か。なるほど確かに彼ならば言うかもしれないな………しかし五大武将の復活は無理な話だろうな」
どうして知っているのかと聞かれたので、柳本中将が言っていたと言うと納得してくれた。
しかし元帥は復活は無理な話だと言う。
どういう事なのかと驚いている。
「残念な事だが、今の王国に五大武将を名乗れる人物は1人もいないからな。お前たちは五大武将っていうのを誤解しているんじゃないか?」
かつて北西王国には、戦争に明け暮れた5人の大将軍が存在していた。
その人間たちは《䋝田 清朝》《佐奈田 延繋》《武仲 藩兵》《牛丸 九郎》《五膳 静》の5名が五大武将である。
数多の戦場を駆け抜け、数多の敵兵を葬って来た。
故に近寄るだけで敵兵は平伏し、城を明け渡すほどの武名は大和全土に響き渡った。
「そこで麗紅王は、我々が動きやすいように五大武将制度を設けたと言うわけだ。つまり五大武将制度が凄いのではなく、我々5人が桁外れに強かったって事だ」
元帥が言うところの五大武将制度とは、それ自体が凄いのではなくて元帥たち5人が凄いのだ。
だから現在は五大天魔将に相応しい人間は、この王国にはいないのだろうという。
「だが柳本中将は確かに悪くない。生まれ持った武人としての才能は、我々に引は取らないだろう」
「えっ!? そんなに凄いんですか………」
「しかし積み上げた経験が少なすぎる。五大武将云々を言う前にとりあえず、百戦くらいはこなさないと話にならないのは確実だろうな」
この発言を聞いて今までに無いくらいの鳥肌が立つ。
目の前にいる元帥こそが、最も王国内で最強の武将と言っても過言では無いだろう。
そんな人間と喋れている事に興奮している。
「それで月島大尉は武将になりたいのか?」
「ただの武将ではありません! 天下に名を轟かせられるくらいの大武将です!」
「へぇこの俺のところまで登って来たいんだな?」
「いや、違うな……俺は元帥を超えます! 俺は大和で最強の武将となって歴史に名前を残します!」
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