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ここの常識って??
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朝、目が覚めると晴はもう制服に着替えていて、用事で先に出ると言ってコーヒーだけを飲んで学校へと出かけていった。
僕にはちゃんと朝食を食べる様にと、そこは抜け目ない晴。
昨日のケーキからお風呂コースで結局晴のペースに流されて、考え事も吹き飛んじゃった。
朝食も無駄に豪華に用意されていて、抜け目ないイケメンにちょっと腹立たしく思っちゃったり。
んー、さっさと食べて早めに学校行こう、少しでも雰囲気に慣れとかなきゃね!
ご飯を食べて制服に着替え、玄関のドアを開けた。
「おっと」
誰かいたみたいで、謝ろうと顔を上げると、凌ちゃんがいた。
「あ、凌ちゃん、おはよ!」
「おはようさん!」
毎日見ていた顔がそこにある、すごい安心感!
「朝に智と会えるなんて最高の1日になるんちゃう?!」
「何言ってんの、凌ちゃん、寝ぼけてる?」
彼のおでこに手を当てて熱を測るフリをする。
「あー幸せ、もう今日死ぬんちゃうかな、俺」
おでこに当てた手でそのまま軽く叩いた。
「いてっ」
「バカばっかり言ってないで早く学校に行くよ!」
「はーい、でも中学の時は同じ教室に行けたのに、クラスが別なんてなんか変な感じやな」
「だね、凌ちゃんが越して来てからはずっと一緒に学校行ってたもんね」
「寂しいんちゃう?」
ちょっと図星。
「大丈夫、翼君もいるし、友達も出来たし」
「マジで?良かったやん、どんなやつ?」
「んー、まだわかんない、でもとっても可愛いよ、オメガの人って綺麗だし、皆んな可愛いよねー、」
「そうやなぁ、まぁ可愛いなぁ…でも」
凌ちゃんは僕を覗き見た。
「俺は智の方が可愛いと思うで!」
とニコッと笑った。
昨日も思ったけど、やっぱイケメンってなんかムカつく。
けど、元気づけようとしてくれてるんだな、くらいはわかる。
「ありがと、でも言われるなら”カッコいい”とか言われたいよね、男だもん」
「…それは違うと思う」
「やっぱムカつく!」
そうこうしているうちにアルファ棟とオメガ、ベータ棟の間に着いた。
「智~寂しいよ~一緒に過ごせるように頑張ったのに~」
と縋り付くジェスチャー。
もうウザイ、そう言ってアルファ棟へ押しやった。
「はいはい、わかりました、お昼、晴翔様とご飯せーへんねやったら俺と一緒してー!」
メールしてな~と言って教室へ向かっていった。
ほんと朝から賑やかなんだから。
階段を登り幾つか教室を過ぎ自分のクラスのドアを開けた。
ざわついていた教室内が僕の顔を見た途端、静まり返った。
え?なに?なに?僕?
教室に入る一歩が進まない。
嫌な汗が背中を伝って動けなくなる。
クラスメイトが僕を見ながら囁き合う姿。
居ても立っても居られなくなって後退ろうとした時肩を叩かれた。
「おはよ、智洋」
「あ…翼くん‥」
たぶんちょっと僕うるっときてる、涙溢れそう。
「え?どうしたの?大丈夫??」
何かを察してくれたのか、翼君が教室を見渡して僕の座席まで連れて行ってくれた。
「大丈夫だよ、座ってて」
優しい声が身に染みる。
「ねぇ、皆んな、何だか雰囲気おかしいんだけど、僕のクラスで何かあるなら対処するから言ってよ」
また教室がざわついて、クラスメイトの1人がこんなことを言った。
「川崎君?が神戸君と一緒の寮で住んでるって話が出回っていて、”特別扱い”じゃないのかな、って‥…」
やっぱそうなるよね、僕だってそう思って反対したのに、晴があんなだから反対し切れなかったんだ…
僕が何も言わないからクラスメイト達がそれを肯定と捉えたようで、またざわつき出した。
それまで黙って聴いていた翼君が手を叩いてこちらを見るようにと声を掛けた。
「ここにいるのは川崎君以外、慶明中からだよね?高校のトップ合格者の恩恵って知らないはずないと思ったんだけど?」
その時周りが一瞬静かになった。
「だよね?知ってるよね?」
「…………」
「学校側に常識範囲内での注文が出来る、ってやつ。僕はオメガのトップ合格者だから僕もお願いはしてるよ。こんな所では言わないけど。けどさ、晴翔のお願いは智洋君を自分の部屋に住ませること、なんだ。部屋の入り口は一つだけど、中は2人の部屋が別にあるって聞いてる。”あの”晴翔が決めたんだ、文句あるなら晴翔にいいな、僕でも良いけど?」
そんなのあったんだ。
全く知らなかった、でもそんな事で納得できるわけもないよね?
前の席の手塚君が後ろを振り返った。
「ごめんね、皆んな”あの神戸君”の事だから神経質になっちゃってるんだよね、本当ごめん」
彼のその一言で周りの皆んなも僕の周りに集まって来て謝ってくれた。
でもおかしいよね、皆んな1人部屋なのに僕だけって、絶対ダメなんだと思う。
「おかしいのわかってるの、ごめんね。僕が何言っても晴聴いてくれないから…」
「大丈夫、”あの神戸君”だもん、それなら仕方ない、ってみんなわかってるから!」
手塚君はそう言うけど…そう思って周りを見渡すと、皆んなも首を縦に振っている。
「まぁさ、そんなもんなんだよ、この慶明のトップにいるってことは。俺だって晴翔には敵わないんだし」
なるほど、なんて思えない。
けど、僕にはどうしようもないし…。
「あいつに逆らえる奴なんてここの生徒会長くらいなもんだ、堂々としときなよ」
胸のモヤモヤが消えそうにないけど、このことは入学式前に僕たちの中で答えは出てる。
そうこうしているうちに鐘が鳴って先生が入って来た。
落ち着きを取り戻したクラスメイト達は何事もなく真面目に授業を受けだした。
常識が常識でない世界線にいるようで、僕はやっぱりここでは1人なんだな……そう思った。
僕にはちゃんと朝食を食べる様にと、そこは抜け目ない晴。
昨日のケーキからお風呂コースで結局晴のペースに流されて、考え事も吹き飛んじゃった。
朝食も無駄に豪華に用意されていて、抜け目ないイケメンにちょっと腹立たしく思っちゃったり。
んー、さっさと食べて早めに学校行こう、少しでも雰囲気に慣れとかなきゃね!
ご飯を食べて制服に着替え、玄関のドアを開けた。
「おっと」
誰かいたみたいで、謝ろうと顔を上げると、凌ちゃんがいた。
「あ、凌ちゃん、おはよ!」
「おはようさん!」
毎日見ていた顔がそこにある、すごい安心感!
「朝に智と会えるなんて最高の1日になるんちゃう?!」
「何言ってんの、凌ちゃん、寝ぼけてる?」
彼のおでこに手を当てて熱を測るフリをする。
「あー幸せ、もう今日死ぬんちゃうかな、俺」
おでこに当てた手でそのまま軽く叩いた。
「いてっ」
「バカばっかり言ってないで早く学校に行くよ!」
「はーい、でも中学の時は同じ教室に行けたのに、クラスが別なんてなんか変な感じやな」
「だね、凌ちゃんが越して来てからはずっと一緒に学校行ってたもんね」
「寂しいんちゃう?」
ちょっと図星。
「大丈夫、翼君もいるし、友達も出来たし」
「マジで?良かったやん、どんなやつ?」
「んー、まだわかんない、でもとっても可愛いよ、オメガの人って綺麗だし、皆んな可愛いよねー、」
「そうやなぁ、まぁ可愛いなぁ…でも」
凌ちゃんは僕を覗き見た。
「俺は智の方が可愛いと思うで!」
とニコッと笑った。
昨日も思ったけど、やっぱイケメンってなんかムカつく。
けど、元気づけようとしてくれてるんだな、くらいはわかる。
「ありがと、でも言われるなら”カッコいい”とか言われたいよね、男だもん」
「…それは違うと思う」
「やっぱムカつく!」
そうこうしているうちにアルファ棟とオメガ、ベータ棟の間に着いた。
「智~寂しいよ~一緒に過ごせるように頑張ったのに~」
と縋り付くジェスチャー。
もうウザイ、そう言ってアルファ棟へ押しやった。
「はいはい、わかりました、お昼、晴翔様とご飯せーへんねやったら俺と一緒してー!」
メールしてな~と言って教室へ向かっていった。
ほんと朝から賑やかなんだから。
階段を登り幾つか教室を過ぎ自分のクラスのドアを開けた。
ざわついていた教室内が僕の顔を見た途端、静まり返った。
え?なに?なに?僕?
教室に入る一歩が進まない。
嫌な汗が背中を伝って動けなくなる。
クラスメイトが僕を見ながら囁き合う姿。
居ても立っても居られなくなって後退ろうとした時肩を叩かれた。
「おはよ、智洋」
「あ…翼くん‥」
たぶんちょっと僕うるっときてる、涙溢れそう。
「え?どうしたの?大丈夫??」
何かを察してくれたのか、翼君が教室を見渡して僕の座席まで連れて行ってくれた。
「大丈夫だよ、座ってて」
優しい声が身に染みる。
「ねぇ、皆んな、何だか雰囲気おかしいんだけど、僕のクラスで何かあるなら対処するから言ってよ」
また教室がざわついて、クラスメイトの1人がこんなことを言った。
「川崎君?が神戸君と一緒の寮で住んでるって話が出回っていて、”特別扱い”じゃないのかな、って‥…」
やっぱそうなるよね、僕だってそう思って反対したのに、晴があんなだから反対し切れなかったんだ…
僕が何も言わないからクラスメイト達がそれを肯定と捉えたようで、またざわつき出した。
それまで黙って聴いていた翼君が手を叩いてこちらを見るようにと声を掛けた。
「ここにいるのは川崎君以外、慶明中からだよね?高校のトップ合格者の恩恵って知らないはずないと思ったんだけど?」
その時周りが一瞬静かになった。
「だよね?知ってるよね?」
「…………」
「学校側に常識範囲内での注文が出来る、ってやつ。僕はオメガのトップ合格者だから僕もお願いはしてるよ。こんな所では言わないけど。けどさ、晴翔のお願いは智洋君を自分の部屋に住ませること、なんだ。部屋の入り口は一つだけど、中は2人の部屋が別にあるって聞いてる。”あの”晴翔が決めたんだ、文句あるなら晴翔にいいな、僕でも良いけど?」
そんなのあったんだ。
全く知らなかった、でもそんな事で納得できるわけもないよね?
前の席の手塚君が後ろを振り返った。
「ごめんね、皆んな”あの神戸君”の事だから神経質になっちゃってるんだよね、本当ごめん」
彼のその一言で周りの皆んなも僕の周りに集まって来て謝ってくれた。
でもおかしいよね、皆んな1人部屋なのに僕だけって、絶対ダメなんだと思う。
「おかしいのわかってるの、ごめんね。僕が何言っても晴聴いてくれないから…」
「大丈夫、”あの神戸君”だもん、それなら仕方ない、ってみんなわかってるから!」
手塚君はそう言うけど…そう思って周りを見渡すと、皆んなも首を縦に振っている。
「まぁさ、そんなもんなんだよ、この慶明のトップにいるってことは。俺だって晴翔には敵わないんだし」
なるほど、なんて思えない。
けど、僕にはどうしようもないし…。
「あいつに逆らえる奴なんてここの生徒会長くらいなもんだ、堂々としときなよ」
胸のモヤモヤが消えそうにないけど、このことは入学式前に僕たちの中で答えは出てる。
そうこうしているうちに鐘が鳴って先生が入って来た。
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