上 下
2 / 38
始まりの異世界~資格習得を目指して=紹介の前~

始まりの半年前又は当日

しおりを挟む
 第二特殊説明会

 その会場は案外こじんまりとしていた。

 いや、いくら特殊っても二十も居ないってマジか?心配になってきた~。・・・てか、説明会とか言いながら、半年あるって事は、やっぱり職業訓練的なの有るんだよな?着替えも必要ってことで持ってきたし。ヒキニートのリハビリにはきつすぎるが、ファンタジーかぶれで押し切れるといいなぁ・・・?あの人影?は?

 そこで待っていると、壇上に1人の人?がやってきて説明を始めた。

「あ~、あ~、聞こえているな?これから説明をする赤の世界の否定の龍イナだ。よく聞くように。」

 そういって説明しだした内容によると、

・まず、ここにいるものは、第一回の説明会で、正確には、最初の試験の時点で参加を認められなかった者だと言う事。

・その理由は、スキルの判定を出来る道具の判定で、レアスキルを持っていると判断された事が原因だと言う事。

 ここで一度謝罪が入った。本当は初回からレアスキル持ちを参加させようとしていたが、万が一発現して、さらに万が一暴走系、自爆系等の場合監視している者のスキル次第では対応出来ない為、安全の為に別の会場を用意していたが、肝心の対応できる者の世界移動が間に合わなかった事(チッ!あのクソ女神めと小声で言っていた)その為今回は参加できず、第二回に案内を送る旨を伝え虫のいい話だが、待ってもらっていた事。(俺は落ち込んで聞き逃していたらしい。)等であった。

そしてまた説明に戻り、

・この説明会中スキルの使用はできない事。
 ↑上の内容には不満の声が上がったが、理由は納得できるものだった。

・使用できないのは、発現するまで完全には分からないのがスキルである為、同系統のスキルのような効果を及ばせる道具を用いて、最低限スキルの使用に耐えうるのか?(例とすれば、狂戦士系統の人物が切れ易いと日常生活でも簡単に暴走してしまう事が有ったり、憑依系で、異性や、テイムモンスター等のみにしか憑依できないが、合わずに精神に異常をきたす場合が有ったり、犯罪に使われないようにする必要がある為、元から駄目な人や、スキルの影響による一種の全能感によって間違わない程度には耐えられるかの確認の為)その為、魔導具は、スイッチ一つで機能が停止できるようになっている事。

・説明会の内容の多くは実地訓練で、を予定している事。

・そして、この世界での説明が終わり次第、実地訓練に向かい、そこから帰ってくるまでの記憶は封印又は償却する事。

「そして、参加の拒否はできない。」

 そんなイナさんの言葉で説明は締めくくられた。

 そして、その後イナさんが指をパチンと鳴らすと目の前が暗くなっていき・・・。

 普通に目が明きました。




















※と、思ったら半年経ってた。・・・うそ~。








※後、何でも屋の資格を取得したそうです。説明会とは?
しおりを挟む

処理中です...