異世界と繋がった日本で~レアスキルアバターを手にした俺(ヒキニート)はどーするのか?~

気分屋な道化

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黒の世界と神下し(旧・前の章のような状況(リハビリ0)でヒキニートがまともに働けると思うのか!?え?イける?マジ?)

始まりの日~そして引き籠る。10

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 目が覚めたのは家のベッドだった。目を覚ますと、見知らぬ女性がいた。自分が倒れてからどうなったかを質問すると、もう既に解決していて残りは事後処理の類ばかりらしい。そのことを聞いて、何か安心して二度寝した。

「さっき?寝る前はすいませんでした。急に寝てしまって。それにしてもありがたいんですけど、家のベッドなんですね。こうゆうときに目を覚ますのは病院とかだと思っていました。」

「それは、そう指示を受けまして。」

 そんな風に困ったように笑う女性が、元漢姪さん。ビフォーアフターがおかし過ぎる。元々が二メートル越えの筋骨隆々のスキンヘッドマッチョ体系だったのに、今は百六十ちょい位のロング銀髪で深窓の令嬢みたいな感じだ(しかも儚げ)。印象が違い過ぎる。それに、

「失礼な質問何で答えたくなければ構わないんですが、なんだかアリアさんの見た目が見せられていた写真とも異なるような、気がするんですけど?それと、どうしてここに?それと、出来れば詳細を聞けませんか?」

 その質問に対して、少しだけ待って頂けませんか?との事だったので、良いですよ。と言うと、連絡を取り出した。すると、部屋の中が光りだし、

「目が覚めたんだね!良かったよ

ちょお、っとだけ、部屋の中が固まった。

「あの、それってどういう・・・?」

 そう質問すると、すっごく怖い笑顔のアリアさんがいた。

「リーアーおーばーさーん?私が!あちらでの出来事の説明の許可を求めたのに!まだ、説明をしている筈が無いんだから混乱しない様に振舞う頭は無いんですか?」

「す、すまない。では、説明を頼む。」

「主を言い訳に使わない!まったく。では、説明させて頂きます。」

 yesと言う以外の選択肢が無い。

「よろしくお願いします。」

「はい。では、先に一つ。説明の中では、主様である多井様の事を主様と呼ばせて頂きます。この理由も説明しますので、申し訳ないのですが説明をお聞きください。」

「主様が倒れてしまった。その直後から説明させていただきます。あの後、私達は聖龍様ともうお一方に呼ばれ主様のいらっしゃる場所へ向かいました。そこで、目にしたものは、主様の血肉で染まった聖域でした。しかし、それらはものすごい速さで吸収されていました。これは聖龍様に対して、呪いを浄化する力を持った血肉であった為この世界に染み込んでしまった呪いの浄化に使われていました。その際に必然的に触れた私達も浄化されました。この私たちは、ヴァンパイアの系統の全てです。勿論奥まで進んだのは私達二人のみですが。」

「そうして主様方の元へ辿り着くと聖龍様への裁きが始まりました。聖龍様を下した主様の僕とし、神の位を剥奪。その力の呪いを浄化の力を持つ主様の血肉で満たされた中にある岩へ。そして、残りの創造と破壊を私達は授かり、主の僕となりました。そうして、聖龍様は傷ついた体を癒しにもう一方と去っていきました。ここまでの話の中で主様は、私達が僕となった事に疑問を持たれたかと存じ上げますが、聖龍様は裁きの一環として己を下した者に仕える形となります。私と伯母は、手にした力に対応できる者の傍にいるべきだとの事ですが、厄介払いも含まれています。世界を守っていてとは言え、己を含めて必要なら犠牲にする様な者の力。それも力に乗った意識に汚染された存在の力を置いて置くほど、私たちの十八年に余裕はありませんから。」

 そう仕方が無いと言いながらアリアさんは悲しそうだ。

「それでも、元々は僕となってもそれだけの予定だったのですが・・・・・。」

 言い辛そうにしていると、リーリアさんが紙を見せながら説明を継いだ。

「こんなことになっちゃった。」

 そう言って指された先には、『成功報酬:・リーリア・アリア二名及び両名の私財全て。』

「は?いやいやおかしいでしょ!?こんなの何とかなりませんか?」

「うーん。さすがに私たちも心構えはこれで嫁ぐなりなんなりしろ!って入れるのと、それに釣り合うだけの事を成した報酬として公的機関に残ってしまうのじゃ話が違うからね。これが少なすぎるならともかく、本人が望めばありうる範囲だ。何しろ傍目にはアリアの為に神を下すほど執着していたわけだし。そもそも、私たちしか報酬が無いかもしれないのに。さらに言えば嫁になるだけ!ってレベルであんな依頼を引き受けていたからね。」

そこまでにショックを受けていたが、この後の事が何をおいても。ショックだった。

「それでね?私たちの世界では己自身の権利は神に保証された各々の財産と言ったものが昔からある。」

「これがどっちなのかでいろいろ困るんだよね。不文法か否か。」

「いや、参っちゃうよね?ほんと。」

 おどけた様に言うが、さすがに憤慨しているようだ。

「それと、成功報酬の異議申し立ては一ヶ月以内もしくは、期限内に意識不明の場合、目を覚ました後の最初の十二時と、取りあえずは決まっていたんだよね。そもそも動き始めてから二年たっていない組織だからさすがに穴はあるだろうけど。」

 最初に起きた時は薄明るかった窓が、真っ赤になっている。

「もしかして?」

 二人はこくんと頷く

「だけど、悲観はしてないよマスターはヘタレな善人だから。」

 だけど。

「それでも何とかしないと。」

 そう言って立ち上がり外へ向かおうとすると、心臓が早鐘を鳴らすように脈打つ。

「マスター!?」

「主様!?」

 それでもと強引に外に出ると、あの時の繰り返す『死』と『痛み』がフラッシュバックして嘔吐しながら気絶した。

「やっぱり。」

「言っていた通りになった。」




「ひとつ、言わなければならない事が有る。返事は不要。今、聖龍とお前達を救わんとしている者は心が強い訳でも狂っている訳でもない。心が壊れないようにしているだけだ。しかしそれもこの戦いが終わればやめる。そうなった時どうするのか考えておけ。元々のふるまいからすれば無様をさらすだろう。故に、拒絶するくらいなら近寄るな。」

 そう言われた。そして、その話を聞いた時、私達は納得した。

 そこまでおかしさも強さも感じられ無い様な人が、聖龍様を止めてくれる。私たちも助けてくれる。そんな事を鵜呑みには出来なかった。だけど、心が壊れておかしくなるような事でも構わない。いえ、きっと違う覚悟を決めて戦ってくれている。それはきっと勇気の前借なのだろう。なら、

「大丈夫です。支えます。無様だって構いませんそれだけ勇気を振り絞ったんです。少しくらい枯れたって、きっと何とかなります。それにこれからの時間を守ってくれた人なんです。私だって。」

 私がしゃべっていると、

「はっ!お前のは言い訳臭いな。もう一人はもっと簡潔だったぞ。」

 そう鼻で笑われた。でも、その通りだとも思った。

「すぅー。私は、支えたいと思いました。今もです。」

 いつから感じていたのかは分からない。恋愛感情は分からない。しかし、支えたいといつからか感じていたところが有るのは確かで、今も嘘はない。

「ふむ。さっきよりはましだな。同じ事でもごちゃごちゃと取り繕えば見失うときもある。逆もまたしかりだが。」

 では、頼む。

「「はい。」」

 そうして。今の状況になる為にみんなに協力してもらった。私財は想定外だが、没収などを避ける意図があったと聞き諦めた。

 そうして準備を進め、今日からが新しいスタートだ。

「アリアちゃーん早く片付けてねぇマスター連れて行くから。」

「待ってください。あ、え、収納!私がお連れします。」

 












―――――黒の世界と神下し











※ちょっとだけ赤。その後緑。
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