ある夏の思い出

shoichi

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第3章

伝説

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「うぉーーー!!」

「おい、どうした!?違う、違う!!」

と、慌てて止め出した三年生の不良達。

「あ?」

星矢ではないが、口癖が写ってしまったようだ。

「まぁまぁ、座って、一緒に飯食おう!!」

ほぇ?と、よく分からないけど、一人興奮していた感情を抑えながら、その場へ全員座った。

「さっきの、橘さんだろ?」

「お前、一緒に登校してきた人だよ!!」

先ほどの僕と違い、何故か興奮している三年生たち。

「そのリストバンド!!絶対、橘さんだよ!!」

「せ、星矢のこと?ですか?」

あっ。と思う間もなく、三年生が…

特に、校内一番の悪。と有名な、ジャックナイフ桐崎くんが、一番目を輝かせていた。

「諸星~。どんな関係なんだよ?」

「どんな…と、言われても。友達…かな?」

「ま、マジか!?」

桐崎くんを始め、皆んなが驚いていた。

「後ろ、見てみろよ!!」

振り返り、入り口を…

「あっ。」

橘参上!!

の文字が、赤いスプレーで書かれている。

ペンキ屋に頼んで、消してもらいましょうか。と、少し笑いながら思った。

「伝説…だったよな。」



よく分からないけれど、星矢は、きっと…ここにいる皆んなの憧れなんだな。
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