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ラッキーボーイ
長く感じた一日
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am.3:55
「お疲れ様でした。」
少し明るくなり始めた空の下。
僕は、全力で家路まで走る。
息を切らしながら、たまに休みながら。
十分も経たないうちに玄関の前に辿り着き、二つ取り付けられてある鍵の一つを開けた。
履きなれたスニーカーを脱ぎ捨て、着てある衣類を投げ捨てた。
「つめたっ!!」
慌てすぎて、シャワーから出る水が、お湯に変わる前に浴びてしまう。
長くなった髪に、シャンプーを。
動き回った身体に、ボディーシャンプーを。
流した後に、タオルで拭いていた時に、あっ、髭…。と顎下を擦りながら、どうせ、床屋に行く予定だしな。と思い、新しい服を着る。
それと同時に、壁に掛かる時計に目を向けた。
am.4:25
始発の電車に乗れる。と思いながら、リュックに数日分の洋服達を詰め込む。
女物の長財布を開け、中身を確かめた。
なんとか、なるだろう。と思いながら、テーブルの上に、それを置く。
その横に、『ももちゃん』をイメージして作った、ギターの弦の犬。
それも持って行こう。と、思いながら、後ででいいや。と、座っていた身体を、少しだけ横にした。
目を閉じると、眠ってしまいそうだ。
「駄目だ。」
身体を起こし、財布を後ろのポケットに入れ、リュックを背負う。
電気を消し、忘れ物が無いか。戸締りはしたか。と確認をしながら、玄関へ足を運び、外へ飛び出した。
テーブルに用意していた物を忘れたことに、数分経ってから気付く自分に、腹を立てながら。
am.8:03
長い電車を乗り継いだ後、空港へ到着した僕は、迷子になりつつも、チケットと同じ番号の席に座った。
眠たくない。と思い込もうとしたが、少し瞼が重くなる。
「すみません。」
の声に驚き、一瞬だけ、僕の眼球が飛び出そうになった。
荷物を上に載せ、僕の隣に座るスーツ姿のおじさんは、エッチな記事でも書いてあるのか。と思うくらい、僕に見せないように、雑誌を読んでいた。
綺麗なお姉さんが、
「安全のため…。」
シートベルトを着用してくれ。みたいなことを言った後、飛行機が離陸した。
am.9:56
気圧の変化のせいか、耳に変な違和感。
飛行機の中では、眠りの神様が、さすがに降りてきてしまっていた。
外に出て、暑いな。と思いながらも、
『着いたぞ。』
と、親父からのメールが入ってあることに気付く。
広い空港内を足早に後にしながら、見覚えのある車を発見した。
朝昼兼用の食事を親父と取り、車の中で都会の話をしていたのだが、また、眠りの神様が、僕に憑いていた。
pm.3:55
正午くらいに、親父と別れ、髭を剃るついでに、髪の毛を切りに床屋へ行った。
「ありがとうございました。」
と終えた後、懐かしい風景と、目の前には、昔より派手になった友達の女の子と、ハンバーガーを食べていた。
「元気してた?」
「まぁな。」
そんな会話をしては、昔話に花を添えていた。
pm.9:00
『暇になったら、連絡して。』
女の子と遊んだ後、帰りのバスでは人が多すぎて、眠ることはできなかった。
家族とご飯を食べ、少しゆっくりな時間ができた。
僕は、あいにメールを送っていた。
返事が来ないかもしれない。と、今更ながら、不安になりながらも、テレビを見ながら、待つことしかできなかったけれど。
ちゃんと、返事をくれた人がいたから。
「お疲れ様でした。」
少し明るくなり始めた空の下。
僕は、全力で家路まで走る。
息を切らしながら、たまに休みながら。
十分も経たないうちに玄関の前に辿り着き、二つ取り付けられてある鍵の一つを開けた。
履きなれたスニーカーを脱ぎ捨て、着てある衣類を投げ捨てた。
「つめたっ!!」
慌てすぎて、シャワーから出る水が、お湯に変わる前に浴びてしまう。
長くなった髪に、シャンプーを。
動き回った身体に、ボディーシャンプーを。
流した後に、タオルで拭いていた時に、あっ、髭…。と顎下を擦りながら、どうせ、床屋に行く予定だしな。と思い、新しい服を着る。
それと同時に、壁に掛かる時計に目を向けた。
am.4:25
始発の電車に乗れる。と思いながら、リュックに数日分の洋服達を詰め込む。
女物の長財布を開け、中身を確かめた。
なんとか、なるだろう。と思いながら、テーブルの上に、それを置く。
その横に、『ももちゃん』をイメージして作った、ギターの弦の犬。
それも持って行こう。と、思いながら、後ででいいや。と、座っていた身体を、少しだけ横にした。
目を閉じると、眠ってしまいそうだ。
「駄目だ。」
身体を起こし、財布を後ろのポケットに入れ、リュックを背負う。
電気を消し、忘れ物が無いか。戸締りはしたか。と確認をしながら、玄関へ足を運び、外へ飛び出した。
テーブルに用意していた物を忘れたことに、数分経ってから気付く自分に、腹を立てながら。
am.8:03
長い電車を乗り継いだ後、空港へ到着した僕は、迷子になりつつも、チケットと同じ番号の席に座った。
眠たくない。と思い込もうとしたが、少し瞼が重くなる。
「すみません。」
の声に驚き、一瞬だけ、僕の眼球が飛び出そうになった。
荷物を上に載せ、僕の隣に座るスーツ姿のおじさんは、エッチな記事でも書いてあるのか。と思うくらい、僕に見せないように、雑誌を読んでいた。
綺麗なお姉さんが、
「安全のため…。」
シートベルトを着用してくれ。みたいなことを言った後、飛行機が離陸した。
am.9:56
気圧の変化のせいか、耳に変な違和感。
飛行機の中では、眠りの神様が、さすがに降りてきてしまっていた。
外に出て、暑いな。と思いながらも、
『着いたぞ。』
と、親父からのメールが入ってあることに気付く。
広い空港内を足早に後にしながら、見覚えのある車を発見した。
朝昼兼用の食事を親父と取り、車の中で都会の話をしていたのだが、また、眠りの神様が、僕に憑いていた。
pm.3:55
正午くらいに、親父と別れ、髭を剃るついでに、髪の毛を切りに床屋へ行った。
「ありがとうございました。」
と終えた後、懐かしい風景と、目の前には、昔より派手になった友達の女の子と、ハンバーガーを食べていた。
「元気してた?」
「まぁな。」
そんな会話をしては、昔話に花を添えていた。
pm.9:00
『暇になったら、連絡して。』
女の子と遊んだ後、帰りのバスでは人が多すぎて、眠ることはできなかった。
家族とご飯を食べ、少しゆっくりな時間ができた。
僕は、あいにメールを送っていた。
返事が来ないかもしれない。と、今更ながら、不安になりながらも、テレビを見ながら、待つことしかできなかったけれど。
ちゃんと、返事をくれた人がいたから。
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