魔法騎士 マジーア・ドルチェ慶輔

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美織と愛理の仲間である少女達の危機を救うためにクッキーの魔界獣に奇襲を仕掛ける慶輔達。アーシェとレフィアの魔法による一斉攻撃を機に、怒涛の連続攻撃をクッキーの魔界獣に仕掛ける慶輔達。

「魔界獣がここまで姿を見せるなんてね！　いきなりこいつらと闘うなんてついてないって言ってる場合じゃないな！」
「美織さんと愛理さんの仲間の危機なんだから放置するわけにはいかないよね！」
「無論だよ。女の子に対して暴力振るうクズは叩く！」

　ラムザとアルクゥの言葉の後に慶輔はセイブザクイーンでクッキーの魔界獣に射撃攻撃を繰り出すが、ガードされてしまっているせいか、まともにダメージを受けていなかった。

「こいつ、なかなか防御力が高そうだな……」

　クッキーの魔界獣の思わぬ防御力に慶輔はただ、唖然とするばかりだった。そこでエッジが両手を赤い炎を纏わせて、クッキーの魔界獣に向かって猛スピードで近づいた後に、パンチやキックなどの格闘攻撃を繰り出してきた。

「防御力が高かったら、あの装甲が壊れるまで攻撃するまでだ！」
「エッジ、後ろ！」

　アルクゥの言葉の後にエッジが振り向くと、もう一匹のクッキーの魔界獣がエッジの後ろに立っていた。しかし、そこでアリエルの海の魔法が炸裂。

「受けてみなさい！　マリンブレイザー！」

　青い光を放つ無数の三日月状のブーメランがクッキーの魔界獣をバラバラに切り裂いてしまう。綺麗なアリエルの魔法が、クッキーの魔界獣の一匹を打ち倒してしまった。

「ナイスだアリエル！」
「このまま僕達も一気にあいつに攻撃を繰り出すんだ！」

　クラウドがそう言ったその時、クッキーの魔界獣が後ろの方向へ逃げ出していった。それに気づいたのはイングスである。

「あのクッキーの魔界獣、向こうへ逃げ出すようだ！」
「逃がすか！」

　アーヴァインとルーネスがクッキーの魔界獣を追いかける。慶輔はラファエルの艦長を務めているムニエルにある事を聞き出す。

「ムニエル、彼女達は！？」
「大丈夫だムニ！　ラファエルに回収済みだムニ！」

　美織達の仲間であるティナと呼ばれた少女の様子が気になっていたようであった。その事を知った慶輔は何かを決断した。

「よしみんな！　あのクッキーの魔界獣を追跡しましょう！」
「同感だ！　美織さん達の仲間を救出したわけだし、あの魔界獣を無視するわけにはいかないからね！」

　小笠原諸島を舞台にした追跡が始まる。

---to be continued---