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突如ピンチであった慶輔達の目の前に姿を見せたミラージュナイトに乗ったジタンと言う少年は、いきなり星形の爆弾を大量に雨の如く振らせて、ゴブリン達を葬った。その光景は慶輔が思わず唖然とするばかりである。
「大細田慶輔君だな!? このジタンと悪魔騎士パンドラが君を助けに来たぜ!」
「それってどういう事!?」
「俺はようやくベアトリクス学園長から、君と一緒に行動する事を許可してくれたんだ! この戦いから俺も君の仲間として行動できる!」
「本当に!?」
慶輔の質問に対してジタンと名乗った少年は懐からマジカルリボルバーを取り出して、ゴブリンの一匹を狙い撃ちして、その命を奪ってしまった。
「ああ! 美織や愛理、それにティナ達も君と行動する許可を、ベアトリクス学園長からもらってる!」
「それはいい朗報です! ならば、僕も全力でこの戦いに勝ちます!」
その言葉を聞いた慶輔の心に勇気があふれ出し、ミラージュナイトのダメージが回復して、魔法力が一気にあふれ出した。それに続いてクラウドとアルクゥの魔法力も完全に回復した。
「信じられない! 慶輔君が笑顔になると、僕達も心と体が癒されるよ!」
「本当だ! 今の僕達なら、この戦いに勝てそうだ!」
「じゃあ行きましょう! この力で、みんなが帰ってくるのを待ちましょう!」
気合が戻った慶輔達は一気にゴブリン達の群れに突撃を開始、それぞれ専用の武器でゴブリン達を攻撃していく。魔法力が回復した慶輔達の怒涛の攻撃に対して、ゴブリン達は斬り捨てられるしか、道はなかった。
「もう誰にも負けるわけがない! 慶輔君のおかげで僕達は強くなれるような気がするよ!」
「ああ、ここで負けたら二本の剣を探してもらってるアリエル達に申し訳が立たない!」
クラウドとアルクゥも、魔法力が回復したおかげで気合が入った表情が浮かんできた。ジタンもそれに続いてマジカルリボルバーによる射撃を行う。
「このまま一気に攻撃を続けるぞ、慶輔!」
「了解です、ジタン君!」
ゴブリン達が慶輔達の怒涛の攻撃によってせん滅したのはそれから一時間の事だった。
★★★
ゴブリン達をせん滅させた慶輔は小笠原諸島の海岸で改めてジタンに自己紹介をした。
「ジタン君、僕の名前は大細田慶輔。こっちはムニエル」
「改めて自己紹介しようか。俺の名前はジタン・ミランチュクで悪魔騎士パンドラの契約者だ。俺の他にも美織達もベアトリクス学園長から慶輔との活動を許可してもらってるから安心してくれ」
「よろしくムニ」
慶輔とジタンが握手している間に自己紹介したムニエル。そこでアルクゥはジタンに質問してみた。
「ジタン君、質問があるんだけどいいかな?」
「何だいアルクゥ? それと俺の事はジタンでいい」
「じゃあジタン、君が持っているミラージュナイトは拳銃みたいな武器を使うの?」
そう聞かれたジタンは懐からマジカルリボルバーを取り出して、アルクゥに語り掛ける。
「その通りだ。これはマジカルリボルバーと言って、魔法力のおかげで銃弾が無限に打てる優れモノでさ、場合によっては二丁拳銃も可能なんだ。後は魔法力で何とかしてるけどね」
ジタンがそう語りだすと、慶輔は改めてあの時の戦闘を思い出す。
(やはり、ジタン君って凄いな~! こんなにも自分の力を発揮させるんだね~!)
「そんな事より慶輔、君に頼みがあるんだ」
するとジタンが急に真剣な表情で慶輔を見つめる。
「どうしたんだよ、ジタン?」
「もしよかったらさ、美織達を君のミスティックドライブで癒してくれないか? 君は女の子にセクハラするだけでその女の子の魔法力を上昇させたり、精神を浄化させることができるんだろ?」
ジタンが指さした方向を見つめた慶輔の視線には、制服姿の美織や愛理達7人の少女とスコールの姿があった。しかも彼女達は失禁しており、スコールは見ただけで酷いと言われても仕方ないくらい、大きな怪我をしていた。
「ちょっと君、凄い怪我じゃないか!? 今魔法で回復させるから動かないで!」
「君が、大細田慶輔君かい? 俺はスコール・マンジュキッチ、ジタンと一緒に君と行動する許可をベアトリクス学園長からもらったんだけど、ローザがゴブリンに誘拐されて助けに行ったんだ……。何とか魔法力でゴブリン達を倒したんだけど、俺はこの程度の怪我で何とかなったんだけど、美織達がゴブリン達のあまりにも強さのせいで精神的ダメージを負ってしまったんだよ……」
「でもだからってこんな怪我じゃ!?」
「俺はいいから美織達を助けてやってくれ。いくら不老不死のヴィオラ―ドと言っても心まではそうじゃないからさ……」
「慶輔、スコールは俺が何とかするから。君は美織達を頼む」
ジタンはそう言うと、怪我をしたスコールの肩を担いで、ラファエルの方へと入っていった。それと同時に美織と愛理が泣きながら慶輔に後ろから抱き着いてきた。
「ねえ慶輔君……。私達、ローザを助けに行ったんだけど、ゴブリンが怖くておしっこ漏らしちゃった……!」
「こんな駄目な雌犬にセクハラと言う名のお仕置きをして?」
この言葉に思わず顔を赤く染める慶輔。
「もう泣かないで美織さん……。あなたの心は僕が治すから!」
---to be continued---
「大細田慶輔君だな!? このジタンと悪魔騎士パンドラが君を助けに来たぜ!」
「それってどういう事!?」
「俺はようやくベアトリクス学園長から、君と一緒に行動する事を許可してくれたんだ! この戦いから俺も君の仲間として行動できる!」
「本当に!?」
慶輔の質問に対してジタンと名乗った少年は懐からマジカルリボルバーを取り出して、ゴブリンの一匹を狙い撃ちして、その命を奪ってしまった。
「ああ! 美織や愛理、それにティナ達も君と行動する許可を、ベアトリクス学園長からもらってる!」
「それはいい朗報です! ならば、僕も全力でこの戦いに勝ちます!」
その言葉を聞いた慶輔の心に勇気があふれ出し、ミラージュナイトのダメージが回復して、魔法力が一気にあふれ出した。それに続いてクラウドとアルクゥの魔法力も完全に回復した。
「信じられない! 慶輔君が笑顔になると、僕達も心と体が癒されるよ!」
「本当だ! 今の僕達なら、この戦いに勝てそうだ!」
「じゃあ行きましょう! この力で、みんなが帰ってくるのを待ちましょう!」
気合が戻った慶輔達は一気にゴブリン達の群れに突撃を開始、それぞれ専用の武器でゴブリン達を攻撃していく。魔法力が回復した慶輔達の怒涛の攻撃に対して、ゴブリン達は斬り捨てられるしか、道はなかった。
「もう誰にも負けるわけがない! 慶輔君のおかげで僕達は強くなれるような気がするよ!」
「ああ、ここで負けたら二本の剣を探してもらってるアリエル達に申し訳が立たない!」
クラウドとアルクゥも、魔法力が回復したおかげで気合が入った表情が浮かんできた。ジタンもそれに続いてマジカルリボルバーによる射撃を行う。
「このまま一気に攻撃を続けるぞ、慶輔!」
「了解です、ジタン君!」
ゴブリン達が慶輔達の怒涛の攻撃によってせん滅したのはそれから一時間の事だった。
★★★
ゴブリン達をせん滅させた慶輔は小笠原諸島の海岸で改めてジタンに自己紹介をした。
「ジタン君、僕の名前は大細田慶輔。こっちはムニエル」
「改めて自己紹介しようか。俺の名前はジタン・ミランチュクで悪魔騎士パンドラの契約者だ。俺の他にも美織達もベアトリクス学園長から慶輔との活動を許可してもらってるから安心してくれ」
「よろしくムニ」
慶輔とジタンが握手している間に自己紹介したムニエル。そこでアルクゥはジタンに質問してみた。
「ジタン君、質問があるんだけどいいかな?」
「何だいアルクゥ? それと俺の事はジタンでいい」
「じゃあジタン、君が持っているミラージュナイトは拳銃みたいな武器を使うの?」
そう聞かれたジタンは懐からマジカルリボルバーを取り出して、アルクゥに語り掛ける。
「その通りだ。これはマジカルリボルバーと言って、魔法力のおかげで銃弾が無限に打てる優れモノでさ、場合によっては二丁拳銃も可能なんだ。後は魔法力で何とかしてるけどね」
ジタンがそう語りだすと、慶輔は改めてあの時の戦闘を思い出す。
(やはり、ジタン君って凄いな~! こんなにも自分の力を発揮させるんだね~!)
「そんな事より慶輔、君に頼みがあるんだ」
するとジタンが急に真剣な表情で慶輔を見つめる。
「どうしたんだよ、ジタン?」
「もしよかったらさ、美織達を君のミスティックドライブで癒してくれないか? 君は女の子にセクハラするだけでその女の子の魔法力を上昇させたり、精神を浄化させることができるんだろ?」
ジタンが指さした方向を見つめた慶輔の視線には、制服姿の美織や愛理達7人の少女とスコールの姿があった。しかも彼女達は失禁しており、スコールは見ただけで酷いと言われても仕方ないくらい、大きな怪我をしていた。
「ちょっと君、凄い怪我じゃないか!? 今魔法で回復させるから動かないで!」
「君が、大細田慶輔君かい? 俺はスコール・マンジュキッチ、ジタンと一緒に君と行動する許可をベアトリクス学園長からもらったんだけど、ローザがゴブリンに誘拐されて助けに行ったんだ……。何とか魔法力でゴブリン達を倒したんだけど、俺はこの程度の怪我で何とかなったんだけど、美織達がゴブリン達のあまりにも強さのせいで精神的ダメージを負ってしまったんだよ……」
「でもだからってこんな怪我じゃ!?」
「俺はいいから美織達を助けてやってくれ。いくら不老不死のヴィオラ―ドと言っても心まではそうじゃないからさ……」
「慶輔、スコールは俺が何とかするから。君は美織達を頼む」
ジタンはそう言うと、怪我をしたスコールの肩を担いで、ラファエルの方へと入っていった。それと同時に美織と愛理が泣きながら慶輔に後ろから抱き着いてきた。
「ねえ慶輔君……。私達、ローザを助けに行ったんだけど、ゴブリンが怖くておしっこ漏らしちゃった……!」
「こんな駄目な雌犬にセクハラと言う名のお仕置きをして?」
この言葉に思わず顔を赤く染める慶輔。
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