魔法騎士 マジーア・ドルチェ慶輔

里見ケイシロウ

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 大量のゴブリンに囲まれて、絶望的な状況に陥ってしまったシェルク達の希望となったのは、援軍としてやってきた慶輔とティーダのミラージュドールだった。すぐさま慶輔は『ラグナロク』でゴブリンの一部の心臓を撃ち抜いて、数を減らしていく。

「僕がゴブリンを攻撃している間にみんなは体勢を立て直して!」

 ティーダはマジカルトランプを投げつけて、ゴブリンの首を次々と切り落としていく。それに続いてシェルクもマジカルバズーカでゴブリンの頭部を粉々にする。

「了解だよ! 」もうこんな奴らごときに負けるわけにはいかないからね!」
「私達も慶輔君に続くから!」

 回復を終えたクルルもマジカルロングソードでゴブリン達の胴体を真っ二つにし続ける。残りのゴブリンが慶輔達に襲い掛かって来たのだが、慶輔の『ラグナロク』で心臓を撃ち抜かれれば、『アルティメット・エクスカリバー』で真っ二つにされるものもいた。
 気が付いたら、ゴブリンの数はだいぶ減ってきた。

「数はだいぶ減ってきたみたいやな。大ちゃん、このまま一気にあいつらをせん滅させるで!」
「OK!」

 そして慶輔とティーダはクルルとシェルクの前に出て、お互いの射撃専用武器を取り出してゴブリンの群れに狙いを定める。

「クルルさんとシェルクさんは」僕達の後ろに下がってて!」
「後は俺らがやるで」

 そして、ゴブリンの群れが慶輔達の近くまで全員特攻してくると、二人は射撃兵器を一斉に発射した。

「お前達のような破壊する事しか芸の無い輩は……」
「一生彷徨ってろや」

 射撃兵器から放たれるビーム砲は、ゴブリン達の胴体を貫き、その肉体を灰にしていく。慶輔とティーダの気迫詰まった射撃攻撃は、まさに正確な威力だった。

「す、すごい……!」
「これが慶輔君の戦闘能力!?」

 慶輔の凄まじい戦闘能力に思わず言葉をなくして唖然とするクルルとシェルク。その間に、ゴブリン達は全て消え去っていった。

「さてと、戦闘終了! クルルさんとシェルクさん、ガルドリース学園に戻りましょう!」
「う、うん」

★★★

 戦闘が終わり、ベアトリクス学園長とムニエルにそのことを報告をしていた慶輔。

「以上が、今回の戦闘の結果です」
「さすが慶輔だムニ。ボクッチも君の事を推薦した甲斐があったムニ」
「まさか、強力なゴブリン共をティーダと殲滅させるとは、なかなかやるな。私も頼もしい戦力を持ったと世界中に自慢してやりたいぐらいだよ」

 ベアトリクス学園長の言葉の後に、少し首を縦に振る慶輔。するとムニエルが何かを思い出したかのようにある事を慶輔に報告する。

「ところで慶輔、『契約の剣』と『覇王の剣』の事、聞いた事あるムニ?」
「いいえ、聞いた事ないよ? 一体どういうのかな?」

 慶輔にとって初めて聞く言葉だったため、全く意味が分からなかった。その代わりにベアトリクス学園長が説明をしてくれたのであった。

「巷で聞かれる伝説のミラージュナイト専用の2本の聖剣だよ。ネットの噂だと、なかなか扱いが難しいらしくてな。それを扱うには、魔法力が相当高くないといけないみたいだぞ」
「学園長も、その2本の聖剣は何処にあるか、わかっていないんですか?」
「分かっていたら、とっくにお前の側に持ってきて、見せてるよ。だからお前に、それを探してもらおうと思うんだよ。この魔法具を使ってね」

 ベアトリクス学園長が取り出したもの、それは12個の宝石がくっついた時計らしきものであった。

「学園長、この時計みたいなものは何でしょうか?」
「マジカル・ギアと言う探している物を探知する事ができる魔法具だ。これがあれば、この2本の聖剣を見つける確率は上がるはずだ」
「なるほど、これは思いもよらない任務となりそうですね……」

 慶輔はベアトリクス学園長からその魔法具を受け取る。

「ところで出発は来週の試験が終わってからでいいですか? 今のところ、自分は成績がかかってるんで……」
「いいや、お前には明日出発してもらう。追試なしで単位は倍にやるから安心するがいい」
「本当ですか!? 良かった~。これで追試取ったらやばいから安心して明日出発」
「するなー!」

 突如姿を見せたテスラが慶輔の後頭部に思わずハリセンチョップを食らわせる。しかも怒りの表情付きだ。

「何するんですかテスラさん!」
「何するんですかじゃないわよ! 慶輔君、貴方の今までの成績分かってるの!? 小テスト赤点ばっかりで、単位獲れないところまで落ちてるんだよ!」
「でも学園長が明日出発すれば単位倍にしてくれるっていうし……!」 
「それでもダメ! 単位を取るのはちゃんとしっかり勉強して、テストでいい点取ってからだよ!」 

 そう言って、テスラは慶輔の首を強引に引っ張って、学園長を後にした。テスラの指導により、慶輔が無事に赤点回避する事が出来たのは、別の話。

★★

「さてと、みんなミラージュナイトの召喚カードは持ったムニ?」

 ようやく二本の聖剣を探す旅が始まった。
 慶輔はアリエルやセシル達など今まで知り合った仲間達と共に、旅に出る事にした事になったようである。テスラ曰く、『慶輔が旅の途中で他の女子とヤらないようにみんなで監視するため』との事。

「みんなまでついてこなくてもいいのに……」
「だーめ! 慶輔君、目を離すと色々な女の子とヤッちゃうからね!」

 この度は長くなる。そんな気がした。
---to be continued---
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