47 / 97
Phase11 王者の剣を求めて
しおりを挟む
『契約の剣』と『覇王の剣』を探す旅が始まった。
テスラの熱血指導によって、無事にテストを合格した慶輔を含めて、総勢18人と言う物凄い人数での大きな旅となった。
マジカル・ギアの力で二本の剣を探す旅は、小笠原諸島に向かうフェリーに乗り込んでいた。その理由は、マジカル・ギアを使った慶輔が、二振りの剣は小笠原諸島のどこかに眠っているという情報を、マジカル・ギアの情報網からキャッチしていたからだ。
「もしかしたら、小笠原諸島のどこかにこの二振りの剣は眠っているかもしれない。小笠原諸島に向かってみよう!」
「慶輔、それ本当に大丈夫かい? ベアトリクス学園長の事だから、また君を騙して楽しんでると思うよ?」
「いくら学園長でも、こんな悪質な嘘はつかないだろう」
少し不安な旅立ちとなったが、期待を少しだけ感じる一行であった。
★★★
フェリーの展望デッキでは、ザトウクジラの巨大なジャンプが、このフェリーの目玉として、レフィアやオヴェリアの視線を集めていた。隣にいたアーシェとリノアも初めての光景にびっくりしている。
「これが小笠原諸島の鯨のジャンプか~!」
「こういうの初めて見るわ!」
「まさか、大きな動物を見れるなんて夢にも思わなかったよ!」
ガルドリース学園入学して来た彼女達にとって、この鯨のジャンプを見るのは今回が初めてのようだ。大迫力のある大自然の生命の鼓動を間近で感じる彼女達に、セシルも笑みを浮かべていた。
「やはり、慶輔君だけで行かせる訳にはいかんかったな~」
そして彼女達の横には……。
「やはりこの海の景色は最高だぜ!」
「まさに晴れた日にクルージングなんて楽しく感じさせるじゃねーか!」
カインとルーネスが男同士で、水入らずの小旅行気分になりながらお摘まみを摘まんでいた。慶輔がマジカル・ギア話をしているにも関わらず、彼等は完全に旅行気分で過ごしていたのである。
「ちょっと二人とも! あくまでもミラージュナイトの武器を取りに行くと言う任務だから、けじめを持って行動してよ? 遊びに行くんじゃないからね!」
シェルクの一喝が二人に炸裂。慶輔と知り合ってともに行動して以来、まとまった団体行動は、これで二回目となるシェルクにとって、いつもより緊張感が強まってるかもしれないくらいだ。
また、展望デッキでは……。
「小笠原諸島の宿はどこがええ?」
「できるだけお金のかからんところで頼むで。なるべく費用は抑えておきたいんよ」
「セシルさん、案外節約家なんですね」
セシルとティーダ、クラウドが小笠原諸島のガイドブックを取り出して今日泊まる宿を探していた。特にセシルとティーダは関西弁を愛用しているから、相性抜群と言っても良いくらい、仲が良かったので、話が進んでいる。
「リディアさん、初めてのフェリーどうかな?」
「本当に風が気持ちいい! アルクゥ君はフェリー乗った事あるの?」
さらに、フェリーの下の階では、楽しそうに語り合うアルクゥとリディアの姿もあった。
そんな彼等をよそに、ムニエルは真剣な表情で慶輔と会話している。
「慶輔、今回の旅は危険があるかも知れないから十分気をつけるムニよ」
「分かってる。学園長が僕にマジカルギアを渡した時からね」
「小笠原諸島にもマジで滅茶苦茶強い魔界獣が出てくる可能性は十分あるから皆には気を引き締めていくように伝えてあるムニ。慶輔もできるだけ皆と行動して欲しいムニ」
ハッキリと危険度が高い話を口にするところが、慶輔とムニエルらしかった。
「でも僕は皆の安全を優先させて貰う。いくら不死身で最強の悪魔に転生したからと言って、心までは無敵じゃないから」
この言葉を放つ慶輔の瞳は皆を守る意志が強く光っていた。
しかし次の瞬間、信じられない事が起こってしまう。それはフェリーの放送から流れてきた凶報だった。
「皆さん、たった今このフェリーが魔界獣にハイジャックされてしまいました! 今自衛隊を呼びましたから皆さんは落ち着いて行動なさって下さい!」
「マジかよ!」
---to be continued---
テスラの熱血指導によって、無事にテストを合格した慶輔を含めて、総勢18人と言う物凄い人数での大きな旅となった。
マジカル・ギアの力で二本の剣を探す旅は、小笠原諸島に向かうフェリーに乗り込んでいた。その理由は、マジカル・ギアを使った慶輔が、二振りの剣は小笠原諸島のどこかに眠っているという情報を、マジカル・ギアの情報網からキャッチしていたからだ。
「もしかしたら、小笠原諸島のどこかにこの二振りの剣は眠っているかもしれない。小笠原諸島に向かってみよう!」
「慶輔、それ本当に大丈夫かい? ベアトリクス学園長の事だから、また君を騙して楽しんでると思うよ?」
「いくら学園長でも、こんな悪質な嘘はつかないだろう」
少し不安な旅立ちとなったが、期待を少しだけ感じる一行であった。
★★★
フェリーの展望デッキでは、ザトウクジラの巨大なジャンプが、このフェリーの目玉として、レフィアやオヴェリアの視線を集めていた。隣にいたアーシェとリノアも初めての光景にびっくりしている。
「これが小笠原諸島の鯨のジャンプか~!」
「こういうの初めて見るわ!」
「まさか、大きな動物を見れるなんて夢にも思わなかったよ!」
ガルドリース学園入学して来た彼女達にとって、この鯨のジャンプを見るのは今回が初めてのようだ。大迫力のある大自然の生命の鼓動を間近で感じる彼女達に、セシルも笑みを浮かべていた。
「やはり、慶輔君だけで行かせる訳にはいかんかったな~」
そして彼女達の横には……。
「やはりこの海の景色は最高だぜ!」
「まさに晴れた日にクルージングなんて楽しく感じさせるじゃねーか!」
カインとルーネスが男同士で、水入らずの小旅行気分になりながらお摘まみを摘まんでいた。慶輔がマジカル・ギア話をしているにも関わらず、彼等は完全に旅行気分で過ごしていたのである。
「ちょっと二人とも! あくまでもミラージュナイトの武器を取りに行くと言う任務だから、けじめを持って行動してよ? 遊びに行くんじゃないからね!」
シェルクの一喝が二人に炸裂。慶輔と知り合ってともに行動して以来、まとまった団体行動は、これで二回目となるシェルクにとって、いつもより緊張感が強まってるかもしれないくらいだ。
また、展望デッキでは……。
「小笠原諸島の宿はどこがええ?」
「できるだけお金のかからんところで頼むで。なるべく費用は抑えておきたいんよ」
「セシルさん、案外節約家なんですね」
セシルとティーダ、クラウドが小笠原諸島のガイドブックを取り出して今日泊まる宿を探していた。特にセシルとティーダは関西弁を愛用しているから、相性抜群と言っても良いくらい、仲が良かったので、話が進んでいる。
「リディアさん、初めてのフェリーどうかな?」
「本当に風が気持ちいい! アルクゥ君はフェリー乗った事あるの?」
さらに、フェリーの下の階では、楽しそうに語り合うアルクゥとリディアの姿もあった。
そんな彼等をよそに、ムニエルは真剣な表情で慶輔と会話している。
「慶輔、今回の旅は危険があるかも知れないから十分気をつけるムニよ」
「分かってる。学園長が僕にマジカルギアを渡した時からね」
「小笠原諸島にもマジで滅茶苦茶強い魔界獣が出てくる可能性は十分あるから皆には気を引き締めていくように伝えてあるムニ。慶輔もできるだけ皆と行動して欲しいムニ」
ハッキリと危険度が高い話を口にするところが、慶輔とムニエルらしかった。
「でも僕は皆の安全を優先させて貰う。いくら不死身で最強の悪魔に転生したからと言って、心までは無敵じゃないから」
この言葉を放つ慶輔の瞳は皆を守る意志が強く光っていた。
しかし次の瞬間、信じられない事が起こってしまう。それはフェリーの放送から流れてきた凶報だった。
「皆さん、たった今このフェリーが魔界獣にハイジャックされてしまいました! 今自衛隊を呼びましたから皆さんは落ち着いて行動なさって下さい!」
「マジかよ!」
---to be continued---
0
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる