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社交界 16
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なんとか来世へと旅立つことを免れた俺は、婚約したのはサヤだということを説明した。
耳に穴が無いのは、敢えてそれを選んだから。父上も承知のことなのだと。
サヤには庇護者が無く、年齢的にも婚姻を無理強いしたくない。けれど今の貴族社会では、女性の権利が色々と蔑ろにされている。
なにより、身を危険に晒さねばならない女性一人が不利なわけで、そんな貴族社会に一石を投じるため、敢えて穴を開けない耳飾を用意したのだと。
……まぁ、後付けの理由が大半だけど……自分で口にしていて、これも大切なことだという気持ちは大きくなった。
その新たな耳飾も、夜会で披露すると伝えたのだが、姫様はまず、ホッとした表情になり、興味深げに話しを聞き、最後に何やらイラっとした表情になった。そして……。
「それならそうと早く言え! こっちだって勘違いするわっ、婚約が認められたと言うたくせに、サヤの耳に印が無いのだからな⁉︎」
さっきまで乗っかっていた机をタン! と叩き、憤慨気味に怒鳴る。
それを、貴女が、言いますか⁉︎
「言えますか? 首締め上げられてて言えますか⁉︎ しかもなんなんですかあれは、俺をどこまで世間知らずだと思ってるんです⁉︎」
「なんでもかんでもはいはい受け入れて、人が悪くても自分のせいにしていたお前の前科を考えろ馬鹿が!」
「いつの話ですか! 今はそこまで馬鹿じゃないですよ!」
「馬鹿だわ! 王家より賜った役職を捨てるとかほざく時点で大馬鹿だと自覚しろ! 今までは私の無理強いだって尽く引き受けておったくせに、最後の最後だけ拒否りおって! そんなに私が嫌だったか!」
「あ、あれは当然でしょう⁉︎
そんなことよりも撤回してくださいっ! 一度でも契ったらって、契ったって…………っ契りませんよ! 俺、そういうことは、大切にしたいんで!」
「レイ様、墓穴、掘ってますから、落ち着いて」
売り言葉に買い言葉でギャアギャアとやり合っていた俺たちを、マルが笑いながらそう言って窘めた。
「僕的には特に問題無いですし良いんですけど、サヤくん卒倒しそうなので」
「あっ、ち、違うよ⁉︎ 俺とサヤのこと言ってるんじゃなくて、総合的な、俺の価値観としての話で……っ」
「とどめ刺してますよぅ」
「其方……そういう……恥ずかしげもなくよく口にしたな…………」
「誰が言わせたんですかあああぁぁぁ!」
もう嫌だこの人っ、そもそもサヤの耳を見れば俺たちがそういうこと致してないのは分かってるはずだろ⁉︎ いちいち指摘しないでくれたらいいのにっ!
息も絶え絶えのサヤは頬を両手で抑えて俯きっぱなしだ。
俺も、真っ赤になっているであろう顔を抑えてうーあー唸るしかない。
「まあ、志は良いのだがな……それではサヤが無防備になる。それもちゃんと、考えているのか?
新たな耳飾が受け入れられるならばともかく、そうならなければただ隙を見せるだけなのだぞ」
こほんと咳払いした姫様に、冷静な口調でそう指摘されて……俺は当然ですと、頷いた。
「……分かっています。だから、夜会では極力サヤから離れることはしないよう心掛けますし……できるならば姫様にも、ご協力を賜りたいです」
「……新たな耳飾を肯定せよと?」
「意匠が気に入ればで構いませんよ。そうでなければ貴族社会にはどうせ馴染まないでしょうから。
でも……実際問題として、今の耳飾に関しては、女性の身を危険に晒す悪習だと、思っています」
家の決めた相手と身体を繋げ、それをしたことを内外に公表する。
女性にとってそれは、相当な精神的重圧だと思う。サヤのことを考えるにつれ、余計そう考えるようになった。
しかも、一度そうして繋がれてしまえばもう、取り返しがつかない……。その家に嫁ぐしかないのだ。
だがそれよりも更に問題なのは、印が無ければ何をされても文句は言えない……といった風潮だろう。
庇護者の承認を得ていない。
その部分だけを取って、悪用して、酷い行いが当然のよう行われ、それが肯定される……その因習だ。
俺がどの部分を『悪習』と表現したのかは、正しく姫様にも伝わった様子。
眉をひそめるが、だからといって今すぐどうこうできるような問題でもない。
そんな状況を見ていたアギー公爵様が……。
「まぁ、誤解ならば良い。兼ねてからの計画通りに進めれるわけですしな」
今は保留。
と、話の筋を戻してきた。……そうだな。それは今じゃなくても良い。伝えたいことは一応、伝え切ったし。
「ちっ、人騒がせにもほどがあるわ……報告と内容が食い違うから焦ったではないか。
マルクスっ! 其方も分かってて放置したな⁉︎」
姫様も意識してか、そこまで戻らなくても……という部分まで話を戻す。
「いやもう、可笑しくって腑がよじれ切れそうになってて喋れなかったんですよぅ」
「そこではないわっ! この二人がそういう仲になったという報告は受けておらぬぞ!」
「それ、ほんと最近なんですもん。越冬中ですから報告は無理ですって」
……マル……お前、随時俺の情報、姫様に売ってたな……?
全力で睨む俺を綺麗さっぱり無視して、マルクスは他人事みたいな顔でお茶をすする。そうしてほう。と、一息ついてから。
「で、紋章印の意匠案は採用されるんです?」
重要なこと、終わらせちゃいましょうよ先に。と、忘れていた案件を引っ張り出してきた。
「……現状それが最も有効であろうからな……。まったく、改定もできて偽造者をも欺ける策をあげてくるとは……。
いや、お前のことだから、いちいち驚くだけ労力の無駄であろうな……。
叔父上、かなり精密な作業となろうが、再現可能か」
「問題ございません」
「ならばそれで行こう。レイシール、加工の部分を別色の墨でなぞっておけ。見分けが付かんでは製造の時に間違いが出そうだ」
「は……」
「で、縁を繋げるのはどなたになさるんです?」
それに対しては、アギー公爵様が答えを提供してくれた。
「…………そうよな、この際だ。もう顔見知りということで、オリヴィエラにいたそう。
レイシール殿、これは縁を繋ぐだけのものだ。そう気負わずとも良い。婚姻を無理強いしたりはせぬと約束しよう。
実はあれには一応、縁を繋ぐ相手もいるのだがな……まぁ、相性は良くなさそうだ。気にせず、仲良くしてやってくれ」
結局オリヴィエラ様と縁を繋げると言われてしまった……。
まぁ、その先は強要しないと言って下さっているし、オリヴィエラ様の俺への態度を考えれば、間違ってもそうなるまいと分かるのだが……。
「はぁ……。ですが、オリヴィエラ様は……俺を快く思っていないと思うのですが……」
そもそも、無茶苦茶嫌がられると思う……。
「裏返しだ。いちいち視野に入っておるのだから、気に入っておるのさ。
あれは、色々気難しいし、武術などという女性らしからぬ趣味を持つ。
色々なことがうまくいかず、息苦しいのも……それが原因と分かっていても捨てられぬ……なのに踏ん切れぬ…………。
其方との縁は、その先にも繋がっていよう。それはあれにも分かっておる。……断りはせぬさ」
何か難しいことを、苦笑気味に姫様。
その先……というのが、ギルに至る縁だということだけは、なんとなく理解した。
うーん……ギルがオリヴィエラ様をどう扱うかは正直……未知数だ。浮いた話は数あれど、本気の相手……というのを作らないギルだからなぁ。
姫様もそこは分かっているのだろうし……なんにしても、結果に至る道を繋げなければ、踏ん切りもつかないかな……。
「……畏まりました。
俺はともかく、サヤは気に入られていますし、女性で、同じ武を志す身です……。お互いのためにも良いと思います……」
そう言ってサヤを見れば、少しはにかんで、こくりと頷いた。オリヴィエラ様との縁を、彼女も受け入れてくれるようだ。
まあ、俺は……サヤのため。それなら正直、なんだって受け入れられるのだが。
「で、もうひとつ。これは僕の要件なんですけどね。
レイ様、悪戯を仕掛けましょう。
明日の夜会の間、レイ様は直接領主様には話し掛けない。サヤくんを通してのみ会話を致しましょうか。
あたかも誓約が効いているかのように」
急に挟まれたマルの言葉に、俺は目を瞬く。
……え、誓約?
耳に穴が無いのは、敢えてそれを選んだから。父上も承知のことなのだと。
サヤには庇護者が無く、年齢的にも婚姻を無理強いしたくない。けれど今の貴族社会では、女性の権利が色々と蔑ろにされている。
なにより、身を危険に晒さねばならない女性一人が不利なわけで、そんな貴族社会に一石を投じるため、敢えて穴を開けない耳飾を用意したのだと。
……まぁ、後付けの理由が大半だけど……自分で口にしていて、これも大切なことだという気持ちは大きくなった。
その新たな耳飾も、夜会で披露すると伝えたのだが、姫様はまず、ホッとした表情になり、興味深げに話しを聞き、最後に何やらイラっとした表情になった。そして……。
「それならそうと早く言え! こっちだって勘違いするわっ、婚約が認められたと言うたくせに、サヤの耳に印が無いのだからな⁉︎」
さっきまで乗っかっていた机をタン! と叩き、憤慨気味に怒鳴る。
それを、貴女が、言いますか⁉︎
「言えますか? 首締め上げられてて言えますか⁉︎ しかもなんなんですかあれは、俺をどこまで世間知らずだと思ってるんです⁉︎」
「なんでもかんでもはいはい受け入れて、人が悪くても自分のせいにしていたお前の前科を考えろ馬鹿が!」
「いつの話ですか! 今はそこまで馬鹿じゃないですよ!」
「馬鹿だわ! 王家より賜った役職を捨てるとかほざく時点で大馬鹿だと自覚しろ! 今までは私の無理強いだって尽く引き受けておったくせに、最後の最後だけ拒否りおって! そんなに私が嫌だったか!」
「あ、あれは当然でしょう⁉︎
そんなことよりも撤回してくださいっ! 一度でも契ったらって、契ったって…………っ契りませんよ! 俺、そういうことは、大切にしたいんで!」
「レイ様、墓穴、掘ってますから、落ち着いて」
売り言葉に買い言葉でギャアギャアとやり合っていた俺たちを、マルが笑いながらそう言って窘めた。
「僕的には特に問題無いですし良いんですけど、サヤくん卒倒しそうなので」
「あっ、ち、違うよ⁉︎ 俺とサヤのこと言ってるんじゃなくて、総合的な、俺の価値観としての話で……っ」
「とどめ刺してますよぅ」
「其方……そういう……恥ずかしげもなくよく口にしたな…………」
「誰が言わせたんですかあああぁぁぁ!」
もう嫌だこの人っ、そもそもサヤの耳を見れば俺たちがそういうこと致してないのは分かってるはずだろ⁉︎ いちいち指摘しないでくれたらいいのにっ!
息も絶え絶えのサヤは頬を両手で抑えて俯きっぱなしだ。
俺も、真っ赤になっているであろう顔を抑えてうーあー唸るしかない。
「まあ、志は良いのだがな……それではサヤが無防備になる。それもちゃんと、考えているのか?
新たな耳飾が受け入れられるならばともかく、そうならなければただ隙を見せるだけなのだぞ」
こほんと咳払いした姫様に、冷静な口調でそう指摘されて……俺は当然ですと、頷いた。
「……分かっています。だから、夜会では極力サヤから離れることはしないよう心掛けますし……できるならば姫様にも、ご協力を賜りたいです」
「……新たな耳飾を肯定せよと?」
「意匠が気に入ればで構いませんよ。そうでなければ貴族社会にはどうせ馴染まないでしょうから。
でも……実際問題として、今の耳飾に関しては、女性の身を危険に晒す悪習だと、思っています」
家の決めた相手と身体を繋げ、それをしたことを内外に公表する。
女性にとってそれは、相当な精神的重圧だと思う。サヤのことを考えるにつれ、余計そう考えるようになった。
しかも、一度そうして繋がれてしまえばもう、取り返しがつかない……。その家に嫁ぐしかないのだ。
だがそれよりも更に問題なのは、印が無ければ何をされても文句は言えない……といった風潮だろう。
庇護者の承認を得ていない。
その部分だけを取って、悪用して、酷い行いが当然のよう行われ、それが肯定される……その因習だ。
俺がどの部分を『悪習』と表現したのかは、正しく姫様にも伝わった様子。
眉をひそめるが、だからといって今すぐどうこうできるような問題でもない。
そんな状況を見ていたアギー公爵様が……。
「まぁ、誤解ならば良い。兼ねてからの計画通りに進めれるわけですしな」
今は保留。
と、話の筋を戻してきた。……そうだな。それは今じゃなくても良い。伝えたいことは一応、伝え切ったし。
「ちっ、人騒がせにもほどがあるわ……報告と内容が食い違うから焦ったではないか。
マルクスっ! 其方も分かってて放置したな⁉︎」
姫様も意識してか、そこまで戻らなくても……という部分まで話を戻す。
「いやもう、可笑しくって腑がよじれ切れそうになってて喋れなかったんですよぅ」
「そこではないわっ! この二人がそういう仲になったという報告は受けておらぬぞ!」
「それ、ほんと最近なんですもん。越冬中ですから報告は無理ですって」
……マル……お前、随時俺の情報、姫様に売ってたな……?
全力で睨む俺を綺麗さっぱり無視して、マルクスは他人事みたいな顔でお茶をすする。そうしてほう。と、一息ついてから。
「で、紋章印の意匠案は採用されるんです?」
重要なこと、終わらせちゃいましょうよ先に。と、忘れていた案件を引っ張り出してきた。
「……現状それが最も有効であろうからな……。まったく、改定もできて偽造者をも欺ける策をあげてくるとは……。
いや、お前のことだから、いちいち驚くだけ労力の無駄であろうな……。
叔父上、かなり精密な作業となろうが、再現可能か」
「問題ございません」
「ならばそれで行こう。レイシール、加工の部分を別色の墨でなぞっておけ。見分けが付かんでは製造の時に間違いが出そうだ」
「は……」
「で、縁を繋げるのはどなたになさるんです?」
それに対しては、アギー公爵様が答えを提供してくれた。
「…………そうよな、この際だ。もう顔見知りということで、オリヴィエラにいたそう。
レイシール殿、これは縁を繋ぐだけのものだ。そう気負わずとも良い。婚姻を無理強いしたりはせぬと約束しよう。
実はあれには一応、縁を繋ぐ相手もいるのだがな……まぁ、相性は良くなさそうだ。気にせず、仲良くしてやってくれ」
結局オリヴィエラ様と縁を繋げると言われてしまった……。
まぁ、その先は強要しないと言って下さっているし、オリヴィエラ様の俺への態度を考えれば、間違ってもそうなるまいと分かるのだが……。
「はぁ……。ですが、オリヴィエラ様は……俺を快く思っていないと思うのですが……」
そもそも、無茶苦茶嫌がられると思う……。
「裏返しだ。いちいち視野に入っておるのだから、気に入っておるのさ。
あれは、色々気難しいし、武術などという女性らしからぬ趣味を持つ。
色々なことがうまくいかず、息苦しいのも……それが原因と分かっていても捨てられぬ……なのに踏ん切れぬ…………。
其方との縁は、その先にも繋がっていよう。それはあれにも分かっておる。……断りはせぬさ」
何か難しいことを、苦笑気味に姫様。
その先……というのが、ギルに至る縁だということだけは、なんとなく理解した。
うーん……ギルがオリヴィエラ様をどう扱うかは正直……未知数だ。浮いた話は数あれど、本気の相手……というのを作らないギルだからなぁ。
姫様もそこは分かっているのだろうし……なんにしても、結果に至る道を繋げなければ、踏ん切りもつかないかな……。
「……畏まりました。
俺はともかく、サヤは気に入られていますし、女性で、同じ武を志す身です……。お互いのためにも良いと思います……」
そう言ってサヤを見れば、少しはにかんで、こくりと頷いた。オリヴィエラ様との縁を、彼女も受け入れてくれるようだ。
まあ、俺は……サヤのため。それなら正直、なんだって受け入れられるのだが。
「で、もうひとつ。これは僕の要件なんですけどね。
レイ様、悪戯を仕掛けましょう。
明日の夜会の間、レイ様は直接領主様には話し掛けない。サヤくんを通してのみ会話を致しましょうか。
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