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均衡 9
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翌朝。
「では行ってきます!」
「いってらっしゃい。ロビン、ルーシー、頼むね」
まだ朝の早いうちから、ルーシーとロビンはグライン宝飾店に向かう。
ロビンは、職人たちの指導に。
ルーシーは、グライン宝石商から、グライン宝飾店へと改名する店舗の改装手伝いへ。
本日で三日目になるのだけど、今日もヨルグが二人を迎えに来てくれた。
「朝の早い時間から悪いな」
「何をおっしゃいます。グラインのために来ていただいてるんですもの、有難いことですわ」
早朝のお迎えはいつもヨルグだ。夕方も送ってきてくれる。
王都はメバックより、更に治安が良くないから、連れてきた騎士から護衛をつけようかとも考えていたのだけど、送り迎えくらいはこちらでするからと、ヨルグが言ってくれたのだ。
なにせルーシー……つい忘れがちだけど、結構な美女だからな。一人で歩かせるのは色々と危険だ。
十八になって、最近ますます綺麗になったと評判で、ルーシーが帰郷してると知った近所の青年が、覗きにくるほどなのだ。
…………まぁ、美しさ以上にたくましさが育っている気がしないでもないが……。あ。あと、行動力だな。
「あっ、サヤさん、行ってきます!」
「いってらしゃい。
私もお手伝いに行けたら良かったんですけど……」
初日はサヤも手伝いに行った。
こちらに持って来た宝飾品や、加工に必要な小道具類を運んだのだけど、久しぶりに男装して、思い切り動けたのが気分転換に良かった様子。
男装すると、やはりサヤの苦手とする視線が集まりにくくなる。
だけど本日は、オゼロから何かしらの接触があると予想しているので出かけるわけにはいかず、サヤは俺と一緒に、お留守番組。
そんなサヤの、何気ない呟きだったのだけど、速足でヨルグのもとに向かっていたルーシーは、ピタリと足を止めて、サヤに向き直った。
「サヤさん、改装の手伝いとは言っても、力仕事はもう無いですから。
あと、肉体労働は自分の領分っていう考え方も、そろそろ改めないと駄目ですよ。男爵夫人は率先して力仕事してちゃ駄目です」
真顔で諭されてしまい、苦笑する。
下手な男性よりも力があるサヤは、従者という職業柄と、俺の右手が少々不自由であるという理由から、つい先回りして力仕事をしてしまいがちだ。
もう習慣化してしまっているのでついぽろっと出してしまうのだけど、これから先もとなると、確かに色々考えなきゃいけない……かなぁ?
俺は……サヤがしやすいようにしてくれたら良いと、思っているのだけど。
貴族としての生活は、サヤにとって窮屈なものになるだろう。
サヤは元々、人にやってもらうよりも、自ら身体を使っている方が落ち着く気質をしているうえに、身分の無い国の出身だ。そこを無理してでも貴族らしく、男爵夫人らしく振る舞えとは言いたくない。
やれと言えばサヤはやろうとするだろうけれど……サヤにとってそれは、手枷や足枷をはめられるに等しい。
男爵夫人となっても、従者の仕事は続けていきたいとサヤは言っていて、貴族女性の職業従事者……その先駆けとなるサヤが、この先の世の女性にとって、模範となるだろうことは、想像するまでもない。
貴族としての行動を要求されること……行事ごとなんかは仕方がないとしても、それ以外はサヤらしくしていれば良いと思う。その方が……魅力的だとも、思う。
サヤは、くるくる動いて、元気に走り回っているのがサヤらしい。
これから先の一生を、ずっとここで共に過ごすのだから。苦しい生活を強いるなんてことには、したくない。
だけどまぁ、ルーシーが力仕事と表現しているのは、文字通りの力仕事ではなく……。
率先して危険に飛び込むのを控えなさい。って、意味だろうからなぁ。
先日のこと、彼女はずっと、気にしているのだ。
サヤがまた、男性に対する恐怖心を大きくしてしまったことも。
サヤが男装して手伝いに参加したのは、ルーシーの護衛という意味も含んでいた。
一応念のために。という、軽いものではあったのだけど、本来守られるべきはサヤ本人である。
ヨルグもイェルクも腕っ節はそれなりに強い。万が一なんてことは無いと分かっていたからこそ、許した。
俺も、気分転換になればと軽く受け入れちゃったし、そこは反省しなきゃいけないので、まぁ大目に見てやってよ。なんて口を挟むわけにもいかないのだ。
ヨルグたちを見送ってから、サヤと肩を並べて離れに戻った。
しかしハインに、暫くはすることもないから、部屋でくつろいでいてくださいと追い払われ、サヤも、本日は婚約者として振る舞う予定であるため、手伝いは駄目だと言われてしまった。
「とはいえ……こういう時の暇つぶしがほんと、無いんだよな……俺たち……」
「ですね……」
部屋でダラダラと、やることもなく過ごすだけというのもまた苦痛だ。どうしたものだろうな……。ここでは書類仕事も無いし……。
そんな風に時間ができる時は、多分……あれが来る。
「でしたらあの……練習……良いです、か?」
ほら、やっぱり。
「うん」
練習とは。
俺たち、また触れ合えるようにならなければ。ということで、少しずつ距離を詰めたり、触れたりを練習している。
その一環として、サヤは最近、髪を括っていない。
俺はいつでも、サヤの髪に触れても良いことになっていた。
当然、おろされた髪だから、触れようとした時つい、サヤに当たってしまったりもする。括ってあった方が、サヤの髪のみには触れやすいのだけど、それでは練習にならないのだそう。
俺が咄嗟に触れてしまうくらいのことには、耐えられるようになりたいのだと、サヤは言った。
……無理に耐えなくっても良いと思うのだけど……頑張りたいのだと。
で、それは日常的な練習なわけで、今言う練習とは。
サヤが俺の隣に座る練習だ。
俺は本を読むなり、サヤに話しかけるなり好きにできる。その間、ただ長椅子に座り続けていれば良いのだ。
その隣に、サヤは座る。自分から動く方が、覚悟が固めやすいらしい。
あの出来事の直後は、どうしても1歩半ほどの距離が開いていたのだけど、最近は半歩くらいの場所に、ある程度の時間座れるようになっていた。
ただ、俺が不意に動いたりするとびっくりしてしまい、飛び退いたりしちゃうのだけど。
「だいぶん近くなってきた気がするね」
「はい」
「だけど、無理しては駄目だよ? 焦る必要はない。いくらだって時間はあるんだから」
近くなっても、サヤが緊張しているのは見ていれば分かる。そんな風に、無理をしたって後々辛くなるだけだ。
そう思って焦らないでと口にするのだけど、サヤはそれを言うと、微妙な顔をする。
今もだ。
何故かキュッと、唇を引き結ぶ。
けど、その表情の意味が、いまいち俺には分からないのだ。
人の感情を読むことが得意だと言われているのに、肝心のサヤの感情は、とてつもなく読みにくい。何やら複雑なんだよな……。
サヤが無理して急いでいる気がして、つい諫めてしまうのだけど……彼女はそれがなんだか、嫌であるよう。……難しい。
そんな風に、表情を険しくするサヤを宥めようと、俺はサヤの髪に手を伸ばした。
その俺の手を、食い入るみたいにサヤは見つめて、何かを待っている……。
俺が、髪に口づけするのを待っているのだ……。
この世界に来た時、胸に掛かるくらいだったサヤの髪は、一年以上切っていないから、随分と長くなった。
もう腰に届こうかという長さだ。元々、髪が伸びるのは早い方なのだそう。
俺は、サヤが望むまま、毛先から手を滑らせて、首の辺りの髪を持ち上げた。
耳に触れそうな距離。髪の隙間から白いうなじが見え、そこに顔を近付けると、キュッと、肩に力が入り、サヤが緊張したのが分かる。
でもサヤは、俺を見るのだ。俺の、唇を。
俺が、サヤの肩に顔を寄せ、唇を髪に押し付けるのを、どこか熱っぽい視線で見て……。
「…………」
そして何か、言いたそうにするのだ……。
その、サヤが言いたい何かが、やっぱり分からない。
熱のこもる瞳を覗き込んでも、複雑に絡み合った感情が、サヤの気持ちを掻き乱していることしか、分からない。
こんな時、抱きしめられるならば、口づけできるならばと、思うけれど……。
その何か、苦しくもどかしそうな様子を、慰めたいと、思うけれど……。
手から、はらりと絹糸のような髪を、解放した。
もう少し手を伸ばせば、サヤの顎に触れられる。
もう少し身を乗り出せば、唇に……。
腕を腰に回して、抱き寄せて、喰らいつけたなら…………っ。
そうして、サヤの膝横に手をついて身を乗り出すと、一瞬後には、長椅子の後方に身体をずらし、逃げている。
「……穴が空きそうなほど、覗き込むから、逸らしたら負けなのかと思った」
笑ってそう茶化すと、サヤは俺が遊んでいたと解釈したのだろう。途端に頬を膨らませてしまった。
「それとも朝食のカスでも顔に付いてる?」
「付いてません!」
プイっとそっぽを向く。そうしたら、膨らんだ頬の輪郭が、見事にぷっくりとしていて、その愛らしさに口元が緩んだ。
大丈夫。触れられなくても、俺は幸せ。
「ほっぺがぷくぷくで可愛い」
「可愛くないもん!」
サヤと言葉を交わせる。例え触れられなくても、隣にいてくれる。これからもずっと、一緒にいられる。
だから俺は、充分、幸せ。幸せなんだ……。
「では行ってきます!」
「いってらっしゃい。ロビン、ルーシー、頼むね」
まだ朝の早いうちから、ルーシーとロビンはグライン宝飾店に向かう。
ロビンは、職人たちの指導に。
ルーシーは、グライン宝石商から、グライン宝飾店へと改名する店舗の改装手伝いへ。
本日で三日目になるのだけど、今日もヨルグが二人を迎えに来てくれた。
「朝の早い時間から悪いな」
「何をおっしゃいます。グラインのために来ていただいてるんですもの、有難いことですわ」
早朝のお迎えはいつもヨルグだ。夕方も送ってきてくれる。
王都はメバックより、更に治安が良くないから、連れてきた騎士から護衛をつけようかとも考えていたのだけど、送り迎えくらいはこちらでするからと、ヨルグが言ってくれたのだ。
なにせルーシー……つい忘れがちだけど、結構な美女だからな。一人で歩かせるのは色々と危険だ。
十八になって、最近ますます綺麗になったと評判で、ルーシーが帰郷してると知った近所の青年が、覗きにくるほどなのだ。
…………まぁ、美しさ以上にたくましさが育っている気がしないでもないが……。あ。あと、行動力だな。
「あっ、サヤさん、行ってきます!」
「いってらしゃい。
私もお手伝いに行けたら良かったんですけど……」
初日はサヤも手伝いに行った。
こちらに持って来た宝飾品や、加工に必要な小道具類を運んだのだけど、久しぶりに男装して、思い切り動けたのが気分転換に良かった様子。
男装すると、やはりサヤの苦手とする視線が集まりにくくなる。
だけど本日は、オゼロから何かしらの接触があると予想しているので出かけるわけにはいかず、サヤは俺と一緒に、お留守番組。
そんなサヤの、何気ない呟きだったのだけど、速足でヨルグのもとに向かっていたルーシーは、ピタリと足を止めて、サヤに向き直った。
「サヤさん、改装の手伝いとは言っても、力仕事はもう無いですから。
あと、肉体労働は自分の領分っていう考え方も、そろそろ改めないと駄目ですよ。男爵夫人は率先して力仕事してちゃ駄目です」
真顔で諭されてしまい、苦笑する。
下手な男性よりも力があるサヤは、従者という職業柄と、俺の右手が少々不自由であるという理由から、つい先回りして力仕事をしてしまいがちだ。
もう習慣化してしまっているのでついぽろっと出してしまうのだけど、これから先もとなると、確かに色々考えなきゃいけない……かなぁ?
俺は……サヤがしやすいようにしてくれたら良いと、思っているのだけど。
貴族としての生活は、サヤにとって窮屈なものになるだろう。
サヤは元々、人にやってもらうよりも、自ら身体を使っている方が落ち着く気質をしているうえに、身分の無い国の出身だ。そこを無理してでも貴族らしく、男爵夫人らしく振る舞えとは言いたくない。
やれと言えばサヤはやろうとするだろうけれど……サヤにとってそれは、手枷や足枷をはめられるに等しい。
男爵夫人となっても、従者の仕事は続けていきたいとサヤは言っていて、貴族女性の職業従事者……その先駆けとなるサヤが、この先の世の女性にとって、模範となるだろうことは、想像するまでもない。
貴族としての行動を要求されること……行事ごとなんかは仕方がないとしても、それ以外はサヤらしくしていれば良いと思う。その方が……魅力的だとも、思う。
サヤは、くるくる動いて、元気に走り回っているのがサヤらしい。
これから先の一生を、ずっとここで共に過ごすのだから。苦しい生活を強いるなんてことには、したくない。
だけどまぁ、ルーシーが力仕事と表現しているのは、文字通りの力仕事ではなく……。
率先して危険に飛び込むのを控えなさい。って、意味だろうからなぁ。
先日のこと、彼女はずっと、気にしているのだ。
サヤがまた、男性に対する恐怖心を大きくしてしまったことも。
サヤが男装して手伝いに参加したのは、ルーシーの護衛という意味も含んでいた。
一応念のために。という、軽いものではあったのだけど、本来守られるべきはサヤ本人である。
ヨルグもイェルクも腕っ節はそれなりに強い。万が一なんてことは無いと分かっていたからこそ、許した。
俺も、気分転換になればと軽く受け入れちゃったし、そこは反省しなきゃいけないので、まぁ大目に見てやってよ。なんて口を挟むわけにもいかないのだ。
ヨルグたちを見送ってから、サヤと肩を並べて離れに戻った。
しかしハインに、暫くはすることもないから、部屋でくつろいでいてくださいと追い払われ、サヤも、本日は婚約者として振る舞う予定であるため、手伝いは駄目だと言われてしまった。
「とはいえ……こういう時の暇つぶしがほんと、無いんだよな……俺たち……」
「ですね……」
部屋でダラダラと、やることもなく過ごすだけというのもまた苦痛だ。どうしたものだろうな……。ここでは書類仕事も無いし……。
そんな風に時間ができる時は、多分……あれが来る。
「でしたらあの……練習……良いです、か?」
ほら、やっぱり。
「うん」
練習とは。
俺たち、また触れ合えるようにならなければ。ということで、少しずつ距離を詰めたり、触れたりを練習している。
その一環として、サヤは最近、髪を括っていない。
俺はいつでも、サヤの髪に触れても良いことになっていた。
当然、おろされた髪だから、触れようとした時つい、サヤに当たってしまったりもする。括ってあった方が、サヤの髪のみには触れやすいのだけど、それでは練習にならないのだそう。
俺が咄嗟に触れてしまうくらいのことには、耐えられるようになりたいのだと、サヤは言った。
……無理に耐えなくっても良いと思うのだけど……頑張りたいのだと。
で、それは日常的な練習なわけで、今言う練習とは。
サヤが俺の隣に座る練習だ。
俺は本を読むなり、サヤに話しかけるなり好きにできる。その間、ただ長椅子に座り続けていれば良いのだ。
その隣に、サヤは座る。自分から動く方が、覚悟が固めやすいらしい。
あの出来事の直後は、どうしても1歩半ほどの距離が開いていたのだけど、最近は半歩くらいの場所に、ある程度の時間座れるようになっていた。
ただ、俺が不意に動いたりするとびっくりしてしまい、飛び退いたりしちゃうのだけど。
「だいぶん近くなってきた気がするね」
「はい」
「だけど、無理しては駄目だよ? 焦る必要はない。いくらだって時間はあるんだから」
近くなっても、サヤが緊張しているのは見ていれば分かる。そんな風に、無理をしたって後々辛くなるだけだ。
そう思って焦らないでと口にするのだけど、サヤはそれを言うと、微妙な顔をする。
今もだ。
何故かキュッと、唇を引き結ぶ。
けど、その表情の意味が、いまいち俺には分からないのだ。
人の感情を読むことが得意だと言われているのに、肝心のサヤの感情は、とてつもなく読みにくい。何やら複雑なんだよな……。
サヤが無理して急いでいる気がして、つい諫めてしまうのだけど……彼女はそれがなんだか、嫌であるよう。……難しい。
そんな風に、表情を険しくするサヤを宥めようと、俺はサヤの髪に手を伸ばした。
その俺の手を、食い入るみたいにサヤは見つめて、何かを待っている……。
俺が、髪に口づけするのを待っているのだ……。
この世界に来た時、胸に掛かるくらいだったサヤの髪は、一年以上切っていないから、随分と長くなった。
もう腰に届こうかという長さだ。元々、髪が伸びるのは早い方なのだそう。
俺は、サヤが望むまま、毛先から手を滑らせて、首の辺りの髪を持ち上げた。
耳に触れそうな距離。髪の隙間から白いうなじが見え、そこに顔を近付けると、キュッと、肩に力が入り、サヤが緊張したのが分かる。
でもサヤは、俺を見るのだ。俺の、唇を。
俺が、サヤの肩に顔を寄せ、唇を髪に押し付けるのを、どこか熱っぽい視線で見て……。
「…………」
そして何か、言いたそうにするのだ……。
その、サヤが言いたい何かが、やっぱり分からない。
熱のこもる瞳を覗き込んでも、複雑に絡み合った感情が、サヤの気持ちを掻き乱していることしか、分からない。
こんな時、抱きしめられるならば、口づけできるならばと、思うけれど……。
その何か、苦しくもどかしそうな様子を、慰めたいと、思うけれど……。
手から、はらりと絹糸のような髪を、解放した。
もう少し手を伸ばせば、サヤの顎に触れられる。
もう少し身を乗り出せば、唇に……。
腕を腰に回して、抱き寄せて、喰らいつけたなら…………っ。
そうして、サヤの膝横に手をついて身を乗り出すと、一瞬後には、長椅子の後方に身体をずらし、逃げている。
「……穴が空きそうなほど、覗き込むから、逸らしたら負けなのかと思った」
笑ってそう茶化すと、サヤは俺が遊んでいたと解釈したのだろう。途端に頬を膨らませてしまった。
「それとも朝食のカスでも顔に付いてる?」
「付いてません!」
プイっとそっぽを向く。そうしたら、膨らんだ頬の輪郭が、見事にぷっくりとしていて、その愛らしさに口元が緩んだ。
大丈夫。触れられなくても、俺は幸せ。
「ほっぺがぷくぷくで可愛い」
「可愛くないもん!」
サヤと言葉を交わせる。例え触れられなくても、隣にいてくれる。これからもずっと、一緒にいられる。
だから俺は、充分、幸せ。幸せなんだ……。
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