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アギー再び 11
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「でしたら、主のグラヴィスハイド様もご招待すべきだと思います。
ヘイスベルトさんをご紹介くださった方ですし、お礼も兼ねて」
あー……。
それはちょっとまだ……と、思ったのだけど……。
サヤが若干怒り顔で俺を見ていて、俺がグラヴィスハイド様をそれとなく避けていることも、バレているのだと悟った。
…………いや、苦手だからとかじゃなくて、こう……あの方に何をどう言えば良いのかが、まだ纏まっていないと言いますか……。
「うん……じゃあ、そのことも姉上殿に、伝えておいてもらえるかな?」
……サヤが正しい。
サヤが言うように、普通こういった時は、主を通す。
リヴィ様がサヤを招待するために、俺を同席させたように、まずは主を伴って一度挨拶を交わすのが貴族社会の礼儀だ。
俺は、ヘイスベルトから姉へのやり取りに、首を突っ込む形で介入しようとして、サヤにそれを諫められたということ。
セレイナの貴族社会教育は、確実にサヤの身となっているようだ。
その日の業務を終え、ヘイスベルトにおやすみと伝えて自室に戻った。
休む準備を進めつつ、ちらりとサヤを見る……。
本気で怒って……はいないよな。だけど……。
「ごめん……確かにサヤの言う通りだ。礼儀を欠くところだったよ、ありがとう」
素直にそう謝ることにした。
するとサヤはすぐに普段の優しい顔に戻ってくれたが、その上で……。
「ご理解いただけたなら良いんですけど……。
多分、もうこちらから関わらないと、グラヴィスハイド様との接点は、得られないと思いますよ。
この機会を逸したら……もう、次は無いのじゃないかと、心配になってしまって……」
「え?」
俺の上着を脱がせたサヤが、鏡越しに表情を曇らせ、俺を見つめて……。
「昨日、帰り際……グラヴィスハイド様は、もう、関わらないようにするって……」
………………まさか。
「去り際のあれ?」
「はい……」
え? でもそれは……。
「婚姻の儀にも、いらっしゃるんじゃ?」
「断るか、代役を立てるおつもりなのではないでしょうか」
それで思い出したのは、グラヴィスハイド様が学舎を卒業された時のこと。
最後の夜となる日は、宿舎で祝いの席が用意されるのだが、沢山いらっしゃる卒業生の中で一人、優雅に読書をされていた姿だった。
皆が肩を叩き合って、別れを惜しみ、または門出を祝っている。そんな中で、我関せずといった風に過ごしていた。
表向きは接点が無いことになっていたから、敢えて話し掛けには行けなくて……。
でも全く周りなんて関係なしに、自分のしたいことをしている姿を見て、この人は本当に、我が道を行く人なのだと、そう思ったのだ……。
だけど、本当のところは?
「…………」
人の心が見え、誰よりも先にそれを察してしまう人だから。
俺にすら、本当のところを晒していなかったのだとしたら。
寧ろ頑なに、隠していたのだとしたら。
そこから、社交界で再会するまでずっと、なんの音沙汰もなかったのに、俺の前に、姿を現したのは…………。
「……あの方の特性を考えれば、レイシール様が警戒を抱いてしまうのは当然なのですが……。
そんなに言うほど、万能ではないですよ。
人の考えていることが見えるって、隠せないって、きっと……」
その言い方が引っ掛かった。
サヤは、博識だ。
サヤの世界は知識の宝庫。なら…………。
「もしかしてサヤ、グラヴィスハイド様の異能を、知ってる?」
◆
朝の一番から、グラヴィスハイド様への面会希望を伝えていたのだけど、それは叶わなかった。
夜会の準備で忙しくしているそう。
本当に忙しくしているのか、それとももう、俺たちとの縁を絶ったゆえなのか……。そこの判断ができず、無理を通すのも憚られて、結局妥協案を取った。
「夜会の準備でお忙しいなか、お呼びだてして、申し訳ありません」
「そんな、お気になさらないでくださいまし。主は構わないと申しましたから」
クレフィリア殿を、ヘイスベルトの名で呼び出したのだ。仕事の合間に時間を作っていただくこととなってしまい謝る俺に、必死で手をパタパタと振って、彼女は言った。
元来の気立ての良さが表情に出てしまっており、そこはかとなく居心地悪そうなのは……グラヴィスハイド様の忙しくしている。は、やはり言い訳なのかもしれない。
だから取り敢えず、急ぎ要件を済ませることにした。
「グラヴィスハイド様、我々の婚姻の儀に、出席していただけるというお話だったと思うのですが……?」
そう言った途端、明らかに表情を強張らせたクレフィリア殿。
「……どこかから、お聞きになりましたの?」
誰が漏らしたのかしら⁉︎ と、思考を巡らせる様子を見せたので、違うんですよと言葉を添えた。
早とちりしているとは気付いていない……。
敢えてぼかしてカマをかけたのだが……サヤの読みは正しかった。
あの人は、俺たちと距離を置くことを、もう選んだのだ……。
これで確信を持てたので、俺は探りを入れることを打ち切り、本題に入ることにした。
「この前、去り際の様子が少し、おかしかったものですから……。
もしやと思いまして、一応確認をと。
そうですか、やはり……私との縁を、絶つおつもりなのですね……」
そう言うと、更に焦った表情に。
「あ、あの……主は……あの方には、そういう癖がございますの!
一定以上に距離をつめてしまうと、急にそれが、悪しきことのように思えてしまうのです。
決して、レイシール様を厭わしく思ったり、腹を立てたのではございませんの。縁を絶つことも、本心から望んでいるわけでは……っ」
「ええ。それは私も理解しております」
そう言うと、クレフィリア殿は戸惑ったように口を閉ざした。
俺が何をどう理解しているか、それが分からなくて、でも確認するわけにもいかなくて、迷っている……。
だから、きちんと説明することにした。
「……あの方は見えすぎる方ですから……。
私が……今抱えているものを、彼の方に知られたくないと、そう思ってしまっていたから……。
私のために、縁を絶とうと考えたのでしょう。
今までも、数多の縁をそうやって、絶ってこられた。
ですが、先日のことはあくまで切っ掛けであるというだけですよ。
たまたま良い機会が巡ってきたから、今を選んだということで、そう遠くない未来、絶つつもりでいらっしゃったのだと思います。
我々の婚姻の儀に出席した後にと……はじめはその予定だったのでしょう」
俺と接しなければならない理由が……何か目的が、あったのだと思う。
それで、普段はしない、絶った縁を繋ぎ直すなんてことを、わざわざしたのだ。
けれどそれも、潮時だと考えていたのだと思う。
その矢先に、切っ掛けが巡ってきたから、実行に移した。
俺のその返答に、クレフィリア殿は困ったように、眉を寄せた。
俺を見る視線が、俺を探ろうと……推し量ろうとしている……。
彼女は素直だから……何を求めてそうしているかは、とても分かりやすかった。
「……グラヴィスハイド様は、私にとって師のような方なのです。
ですから、あの方の先読みの異能も、当然存じ上げておりました。
……と、いうか。私は、その指導を受けていたのです。
あの方は私を、自分と同じものなのではと、そう考えていたようで」
クレフィリア殿の逡巡を読み取ってそう返したら、彼女は納得したようだった。
そうしてさらりと、さも当然のようにそれを口にした。
「ではレイシール様も、人を取り巻く色が見えるのですね」
ヘイスベルトさんをご紹介くださった方ですし、お礼も兼ねて」
あー……。
それはちょっとまだ……と、思ったのだけど……。
サヤが若干怒り顔で俺を見ていて、俺がグラヴィスハイド様をそれとなく避けていることも、バレているのだと悟った。
…………いや、苦手だからとかじゃなくて、こう……あの方に何をどう言えば良いのかが、まだ纏まっていないと言いますか……。
「うん……じゃあ、そのことも姉上殿に、伝えておいてもらえるかな?」
……サヤが正しい。
サヤが言うように、普通こういった時は、主を通す。
リヴィ様がサヤを招待するために、俺を同席させたように、まずは主を伴って一度挨拶を交わすのが貴族社会の礼儀だ。
俺は、ヘイスベルトから姉へのやり取りに、首を突っ込む形で介入しようとして、サヤにそれを諫められたということ。
セレイナの貴族社会教育は、確実にサヤの身となっているようだ。
その日の業務を終え、ヘイスベルトにおやすみと伝えて自室に戻った。
休む準備を進めつつ、ちらりとサヤを見る……。
本気で怒って……はいないよな。だけど……。
「ごめん……確かにサヤの言う通りだ。礼儀を欠くところだったよ、ありがとう」
素直にそう謝ることにした。
するとサヤはすぐに普段の優しい顔に戻ってくれたが、その上で……。
「ご理解いただけたなら良いんですけど……。
多分、もうこちらから関わらないと、グラヴィスハイド様との接点は、得られないと思いますよ。
この機会を逸したら……もう、次は無いのじゃないかと、心配になってしまって……」
「え?」
俺の上着を脱がせたサヤが、鏡越しに表情を曇らせ、俺を見つめて……。
「昨日、帰り際……グラヴィスハイド様は、もう、関わらないようにするって……」
………………まさか。
「去り際のあれ?」
「はい……」
え? でもそれは……。
「婚姻の儀にも、いらっしゃるんじゃ?」
「断るか、代役を立てるおつもりなのではないでしょうか」
それで思い出したのは、グラヴィスハイド様が学舎を卒業された時のこと。
最後の夜となる日は、宿舎で祝いの席が用意されるのだが、沢山いらっしゃる卒業生の中で一人、優雅に読書をされていた姿だった。
皆が肩を叩き合って、別れを惜しみ、または門出を祝っている。そんな中で、我関せずといった風に過ごしていた。
表向きは接点が無いことになっていたから、敢えて話し掛けには行けなくて……。
でも全く周りなんて関係なしに、自分のしたいことをしている姿を見て、この人は本当に、我が道を行く人なのだと、そう思ったのだ……。
だけど、本当のところは?
「…………」
人の心が見え、誰よりも先にそれを察してしまう人だから。
俺にすら、本当のところを晒していなかったのだとしたら。
寧ろ頑なに、隠していたのだとしたら。
そこから、社交界で再会するまでずっと、なんの音沙汰もなかったのに、俺の前に、姿を現したのは…………。
「……あの方の特性を考えれば、レイシール様が警戒を抱いてしまうのは当然なのですが……。
そんなに言うほど、万能ではないですよ。
人の考えていることが見えるって、隠せないって、きっと……」
その言い方が引っ掛かった。
サヤは、博識だ。
サヤの世界は知識の宝庫。なら…………。
「もしかしてサヤ、グラヴィスハイド様の異能を、知ってる?」
◆
朝の一番から、グラヴィスハイド様への面会希望を伝えていたのだけど、それは叶わなかった。
夜会の準備で忙しくしているそう。
本当に忙しくしているのか、それとももう、俺たちとの縁を絶ったゆえなのか……。そこの判断ができず、無理を通すのも憚られて、結局妥協案を取った。
「夜会の準備でお忙しいなか、お呼びだてして、申し訳ありません」
「そんな、お気になさらないでくださいまし。主は構わないと申しましたから」
クレフィリア殿を、ヘイスベルトの名で呼び出したのだ。仕事の合間に時間を作っていただくこととなってしまい謝る俺に、必死で手をパタパタと振って、彼女は言った。
元来の気立ての良さが表情に出てしまっており、そこはかとなく居心地悪そうなのは……グラヴィスハイド様の忙しくしている。は、やはり言い訳なのかもしれない。
だから取り敢えず、急ぎ要件を済ませることにした。
「グラヴィスハイド様、我々の婚姻の儀に、出席していただけるというお話だったと思うのですが……?」
そう言った途端、明らかに表情を強張らせたクレフィリア殿。
「……どこかから、お聞きになりましたの?」
誰が漏らしたのかしら⁉︎ と、思考を巡らせる様子を見せたので、違うんですよと言葉を添えた。
早とちりしているとは気付いていない……。
敢えてぼかしてカマをかけたのだが……サヤの読みは正しかった。
あの人は、俺たちと距離を置くことを、もう選んだのだ……。
これで確信を持てたので、俺は探りを入れることを打ち切り、本題に入ることにした。
「この前、去り際の様子が少し、おかしかったものですから……。
もしやと思いまして、一応確認をと。
そうですか、やはり……私との縁を、絶つおつもりなのですね……」
そう言うと、更に焦った表情に。
「あ、あの……主は……あの方には、そういう癖がございますの!
一定以上に距離をつめてしまうと、急にそれが、悪しきことのように思えてしまうのです。
決して、レイシール様を厭わしく思ったり、腹を立てたのではございませんの。縁を絶つことも、本心から望んでいるわけでは……っ」
「ええ。それは私も理解しております」
そう言うと、クレフィリア殿は戸惑ったように口を閉ざした。
俺が何をどう理解しているか、それが分からなくて、でも確認するわけにもいかなくて、迷っている……。
だから、きちんと説明することにした。
「……あの方は見えすぎる方ですから……。
私が……今抱えているものを、彼の方に知られたくないと、そう思ってしまっていたから……。
私のために、縁を絶とうと考えたのでしょう。
今までも、数多の縁をそうやって、絶ってこられた。
ですが、先日のことはあくまで切っ掛けであるというだけですよ。
たまたま良い機会が巡ってきたから、今を選んだということで、そう遠くない未来、絶つつもりでいらっしゃったのだと思います。
我々の婚姻の儀に出席した後にと……はじめはその予定だったのでしょう」
俺と接しなければならない理由が……何か目的が、あったのだと思う。
それで、普段はしない、絶った縁を繋ぎ直すなんてことを、わざわざしたのだ。
けれどそれも、潮時だと考えていたのだと思う。
その矢先に、切っ掛けが巡ってきたから、実行に移した。
俺のその返答に、クレフィリア殿は困ったように、眉を寄せた。
俺を見る視線が、俺を探ろうと……推し量ろうとしている……。
彼女は素直だから……何を求めてそうしているかは、とても分かりやすかった。
「……グラヴィスハイド様は、私にとって師のような方なのです。
ですから、あの方の先読みの異能も、当然存じ上げておりました。
……と、いうか。私は、その指導を受けていたのです。
あの方は私を、自分と同じものなのではと、そう考えていたようで」
クレフィリア殿の逡巡を読み取ってそう返したら、彼女は納得したようだった。
そうしてさらりと、さも当然のようにそれを口にした。
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