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婚姻の儀 8
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真剣な拒否の声に、サヤの表情は凍り付いた。
必死だったのだろう。
なんとかここを越えてしまえばと。
「そういうのは、嫌だって言った」
俺は男だから、気持ちでどう思っていようと身体は勝手に反応するし、暴走しそうになる。相手がサヤであるから尚更……。
今だってすぐにでも押し倒し喰らい付きたい。
その欲望を押さえつけるのは苦しかった。
「サヤの心と身体が伴わなきゃ嫌だって言ったんだ……。
お酒の力で乗り越えるものじゃない。少なくとも俺は、嬉しくない……」
震えているのに手が熱かった理由は、きっと酒だ。
うたた寝して遅くなったと言ったのも言い訳。
それだけサヤが今日を意識していたということで、覚悟を固めていたということで、だけど越え難くて無理矢理を選んだ。
それが嬉しくないわけじゃない。言葉に嘘は感じなかったから尚のこと。
だけど今日のこの日を、そんな手段で記憶に刻ませたくない……。
一度しかないと憧れを語っていた、サヤにとって特別な一日なのに。
「嫌やないって、言うてる……」
「うん、それは嬉しいよ……本当に、嬉しいんだ。
気付かないふりしてしまおうかって一瞬、頭によぎったし」
だけどそうしてサヤに刻みつけられるのが、耐え難い恐怖だなんて……。
「それが一生涯、婚姻の日の思い出に刻まれるだなんて……やっぱり嫌だなって。
まぁ……俺がヘタレなだけなのかな。
ごめん……サヤの覚悟とかを軽く考えているとかじゃなくて……」
嫌じゃない。は、したい。とは違う……。
ここまでしてもらってと、思わなくもない……。
だけどやっぱり、そういうのじゃないんだ。
「今日までだって、少しずつ歩んできたじゃないか。
一足飛びに駆け抜けようだなんて考えなくて良いと思う。
少しずつ、進もう。それが俺たちにはきっと合ってる」
実際そうできるかどうかは、俺の不安な忍耐力に掛かっているのだけど……。
もうここまで来たのだから、腹を括るしかないのだと思う。
「だからあの……俺の夜着で良いから、着込んでもらえる?
その格好は……色々こう……色々が、限界に、近い……」
理性がブチブチと引き千切られている心地なんです…………。
結局サヤは、俺の夜着を身につけてくれた。
それはそれでかなりの破壊力を有していたのだけど……まぁ、まだ露出が無いだけなんとか……。
俺の頼りない忍耐の補強に、寝台から剥ぎ取ってきた敷布を更に被ってもらったけど。
「……良いんやろか……」
「俺が良いって言ってるのに……誰の言葉を優先するって言うの」
「みんなが色々気遣って、準備してくれたのに……」
期待に応えられへんかったと言う、サヤの頭を撫でる。
「皆が心配してたのは、サヤと俺が契るかどうかじゃないと思うよ。
サヤが辛かったり、苦しかったりしないかどうかだ」
サヤがあの行為を幸せだと思って受け入れられないならば、やっぱり皆は喜ばない。俺はそう思う……。
◆
「朝です」
ハインの声。
朝って? と、薄目を開けると、いつもの冷めきった表情で俺を見下ろすハインが立っていた。
見慣れた天井がいつもの様子と違い、かつ、腹部の重み。節々の痛み……。
ハッと気付いて視線を落とすと、上掛けに包まれたサヤが、俺の腹の上でまだ眠っていた。
…………夜着をちゃんと身につけてる。俺も、サヤも……。
良かった。ちゃんと耐えきった!
試練を乗り越えたという達成感でホッと息を吐くと、呆れた溜息。
「何故、長椅子で寝てるんです?」
「いやだって……あそこの雰囲気はなんか、休めないだろ……」
あの薄布で覆われた空間に、サヤと二人で横になれと?
そんなの俺に耐えられるはずないではないか。
当初はサヤだけ寝させようかとも思ったのだが、サヤ本人がそれを渋ったし、サヤを部屋に帰らせるのもなんかアレだし、俺が寝てサヤが長椅子というのもなぁ……で、結局そのまま二人、長椅子で話に花を咲かせ、そうしているうちに、サヤは飲酒の魔力によりうつらうつらしだし、俺に寄りかかって眠ってしまい……。
俺も色々な疲れ等あり、忍耐を振り絞って耐えている間に力尽きたよう。
「サヤ様はまだ起きそうにありませんね……」
健やかな寝息を規則正しく奏でている姿を覗き込み、少しだけ表情を緩めるハイン。
「うん……色々張り詰めてたみたいだったし……」
「どうしますか? 通常通り、三日間ほど引き籠っても構いませんが……」
当たり前のことを確認するみたいに言い、俺は自分の口元が引き攣るのを自覚したよね。
貴族の場合、大抵婚姻の儀当日に神殿への報告も済ませてしまう。だから、翌日からは数日休暇として休みを取ることが一般的だ。
まあその……つまり三日間ほどは部屋でごにょごにょ致したりしつつダラダラ過ごすという……いや、お前それ嫌味だよな?
「…………致してませんが?」
「無論承知しておりますが?」
じゃあその三日間、俺にはただの拷問ですよね……。
そう思ったものの……そんな嫌味も言いたくなるかと思わなくもなかった。
三年間、俺たちのうだうだやってるのに一番付き合わされているのはハインなのだし。
「…………いやあの……皆には悪いと思ってるんだけどね……」
俺とサヤがちゃんと結ばれることができたならば、喜んでくれたろうと思うし、ハインの肩の荷も降りたのだと思う。
もしかしたらサヤだって、その一回さえ踏み越えてしまえば、思い悩まず済んだかもしれない。
でもやっぱり、サヤの気持ちを優先したかった。
この婚姻は、サヤが一番の主役でなければならないと、そう思ったのだ……。
しかし俺の言葉に、ハインはキョトンとした表情で。
「別に。そこは気にせずとも。
まぁ皆も大体、予想はしておりましたでしょうし」
…………やっぱり嫌味かそれ。
「どうせ俺がヘタれるって?」
「貴方がサヤ様の気持ちを蔑ろにするはずがない。ということをです」
ちょっと予想外の返答。
てっきりハインは、俺たちが致すことを望んでいるのだろうなと、そう思っていたから。
大抵において、俺を優先しすぎるあまりに無茶を通そうとするのがハインなのだし、約束の期間を過ぎた以上、もう待ったなしだとばかり……。
そんな風に驚き、瞳を見開いた俺にハインが付け足したのは……。
「それができれば三年も待たなかったでしょうに」
……ですよねぇ。
「…………まぁつまり、今からも今までと一緒ってことで」
腹にあるサヤの頭を撫でて言うと、ハインは一歩下がって、手を胸に。
「貴方がたがそれで良いならば、私は構いません。
それで、朝食はどうなさいますか?」
「……ん……一時間後くらいにもう一回、様子を見てからにする。俺もまだ少し眠いし……」
「畏まりました」
それだけであっさり退室していく。
俺ももう一度、腹の上にあるサヤの寝顔を確認。
健やかに、安らかに眠る様子が愛おしく、愛らしい。
短くなった髪を指で梳くと、少し口元を動かした。やば、起こしたか?
「…………ふふ……」
けれど、それは杞憂であったよう。
口角をあげて、くすぐったそうに笑った後、スヤスヤとまた、規則正しい寝息に戻っていった。
ほっと息を吐き、俺ももう一度眠ることにした。
まぁ、先の楽しみができたと思うことにしよう。
こんな風にサヤの安らいだ寝顔を見れるなら、これも悪くないと思うし。
目を閉じて、さほど待たずまた、夢の中へ。
次に起きた時、サヤが先に起きて、俺の間抜けな寝顔をガン見しており、それに慌てて長椅子から落ちてしまうなんて未来は、まだ知らなかったから……。
◆
その日から、俺の部屋は大きく家具の位置を変更することとなった。
寝室にはサヤの寝台が運び込まれ、お互いの心の安寧を図るために、厚い天鵞絨の帷が寝台の間に垂らされた。
執務机も同じく、サヤ用と俺用が並べられ、隣室がサヤの衣装室となった。
そしてもうひとつ、とても嬉しい朝の習慣が追加。
「レイ、おはよ」
「うん……おはよう」
妻の、頬への口付けで起きる朝。
婚姻までのことで頭がいっぱいであったから、こんな日常ごとを全く想定していなかった俺は、慣れるまで毎朝、煩悩との葛藤と、赤面が凄かった……。
浮かれた毎日が始まり、それが日常になるまで時を刻む間。
気付かぬところで進んでいたもの……。
帰らぬマルに痺れを切らし、捜索に人を向かわせようかと真剣に考え出した頃、それはとうとう、爪を研ぐことをやめ、鎌首をもたげ、大きく顎門を開いていた。
必死だったのだろう。
なんとかここを越えてしまえばと。
「そういうのは、嫌だって言った」
俺は男だから、気持ちでどう思っていようと身体は勝手に反応するし、暴走しそうになる。相手がサヤであるから尚更……。
今だってすぐにでも押し倒し喰らい付きたい。
その欲望を押さえつけるのは苦しかった。
「サヤの心と身体が伴わなきゃ嫌だって言ったんだ……。
お酒の力で乗り越えるものじゃない。少なくとも俺は、嬉しくない……」
震えているのに手が熱かった理由は、きっと酒だ。
うたた寝して遅くなったと言ったのも言い訳。
それだけサヤが今日を意識していたということで、覚悟を固めていたということで、だけど越え難くて無理矢理を選んだ。
それが嬉しくないわけじゃない。言葉に嘘は感じなかったから尚のこと。
だけど今日のこの日を、そんな手段で記憶に刻ませたくない……。
一度しかないと憧れを語っていた、サヤにとって特別な一日なのに。
「嫌やないって、言うてる……」
「うん、それは嬉しいよ……本当に、嬉しいんだ。
気付かないふりしてしまおうかって一瞬、頭によぎったし」
だけどそうしてサヤに刻みつけられるのが、耐え難い恐怖だなんて……。
「それが一生涯、婚姻の日の思い出に刻まれるだなんて……やっぱり嫌だなって。
まぁ……俺がヘタレなだけなのかな。
ごめん……サヤの覚悟とかを軽く考えているとかじゃなくて……」
嫌じゃない。は、したい。とは違う……。
ここまでしてもらってと、思わなくもない……。
だけどやっぱり、そういうのじゃないんだ。
「今日までだって、少しずつ歩んできたじゃないか。
一足飛びに駆け抜けようだなんて考えなくて良いと思う。
少しずつ、進もう。それが俺たちにはきっと合ってる」
実際そうできるかどうかは、俺の不安な忍耐力に掛かっているのだけど……。
もうここまで来たのだから、腹を括るしかないのだと思う。
「だからあの……俺の夜着で良いから、着込んでもらえる?
その格好は……色々こう……色々が、限界に、近い……」
理性がブチブチと引き千切られている心地なんです…………。
結局サヤは、俺の夜着を身につけてくれた。
それはそれでかなりの破壊力を有していたのだけど……まぁ、まだ露出が無いだけなんとか……。
俺の頼りない忍耐の補強に、寝台から剥ぎ取ってきた敷布を更に被ってもらったけど。
「……良いんやろか……」
「俺が良いって言ってるのに……誰の言葉を優先するって言うの」
「みんなが色々気遣って、準備してくれたのに……」
期待に応えられへんかったと言う、サヤの頭を撫でる。
「皆が心配してたのは、サヤと俺が契るかどうかじゃないと思うよ。
サヤが辛かったり、苦しかったりしないかどうかだ」
サヤがあの行為を幸せだと思って受け入れられないならば、やっぱり皆は喜ばない。俺はそう思う……。
◆
「朝です」
ハインの声。
朝って? と、薄目を開けると、いつもの冷めきった表情で俺を見下ろすハインが立っていた。
見慣れた天井がいつもの様子と違い、かつ、腹部の重み。節々の痛み……。
ハッと気付いて視線を落とすと、上掛けに包まれたサヤが、俺の腹の上でまだ眠っていた。
…………夜着をちゃんと身につけてる。俺も、サヤも……。
良かった。ちゃんと耐えきった!
試練を乗り越えたという達成感でホッと息を吐くと、呆れた溜息。
「何故、長椅子で寝てるんです?」
「いやだって……あそこの雰囲気はなんか、休めないだろ……」
あの薄布で覆われた空間に、サヤと二人で横になれと?
そんなの俺に耐えられるはずないではないか。
当初はサヤだけ寝させようかとも思ったのだが、サヤ本人がそれを渋ったし、サヤを部屋に帰らせるのもなんかアレだし、俺が寝てサヤが長椅子というのもなぁ……で、結局そのまま二人、長椅子で話に花を咲かせ、そうしているうちに、サヤは飲酒の魔力によりうつらうつらしだし、俺に寄りかかって眠ってしまい……。
俺も色々な疲れ等あり、忍耐を振り絞って耐えている間に力尽きたよう。
「サヤ様はまだ起きそうにありませんね……」
健やかな寝息を規則正しく奏でている姿を覗き込み、少しだけ表情を緩めるハイン。
「うん……色々張り詰めてたみたいだったし……」
「どうしますか? 通常通り、三日間ほど引き籠っても構いませんが……」
当たり前のことを確認するみたいに言い、俺は自分の口元が引き攣るのを自覚したよね。
貴族の場合、大抵婚姻の儀当日に神殿への報告も済ませてしまう。だから、翌日からは数日休暇として休みを取ることが一般的だ。
まあその……つまり三日間ほどは部屋でごにょごにょ致したりしつつダラダラ過ごすという……いや、お前それ嫌味だよな?
「…………致してませんが?」
「無論承知しておりますが?」
じゃあその三日間、俺にはただの拷問ですよね……。
そう思ったものの……そんな嫌味も言いたくなるかと思わなくもなかった。
三年間、俺たちのうだうだやってるのに一番付き合わされているのはハインなのだし。
「…………いやあの……皆には悪いと思ってるんだけどね……」
俺とサヤがちゃんと結ばれることができたならば、喜んでくれたろうと思うし、ハインの肩の荷も降りたのだと思う。
もしかしたらサヤだって、その一回さえ踏み越えてしまえば、思い悩まず済んだかもしれない。
でもやっぱり、サヤの気持ちを優先したかった。
この婚姻は、サヤが一番の主役でなければならないと、そう思ったのだ……。
しかし俺の言葉に、ハインはキョトンとした表情で。
「別に。そこは気にせずとも。
まぁ皆も大体、予想はしておりましたでしょうし」
…………やっぱり嫌味かそれ。
「どうせ俺がヘタれるって?」
「貴方がサヤ様の気持ちを蔑ろにするはずがない。ということをです」
ちょっと予想外の返答。
てっきりハインは、俺たちが致すことを望んでいるのだろうなと、そう思っていたから。
大抵において、俺を優先しすぎるあまりに無茶を通そうとするのがハインなのだし、約束の期間を過ぎた以上、もう待ったなしだとばかり……。
そんな風に驚き、瞳を見開いた俺にハインが付け足したのは……。
「それができれば三年も待たなかったでしょうに」
……ですよねぇ。
「…………まぁつまり、今からも今までと一緒ってことで」
腹にあるサヤの頭を撫でて言うと、ハインは一歩下がって、手を胸に。
「貴方がたがそれで良いならば、私は構いません。
それで、朝食はどうなさいますか?」
「……ん……一時間後くらいにもう一回、様子を見てからにする。俺もまだ少し眠いし……」
「畏まりました」
それだけであっさり退室していく。
俺ももう一度、腹の上にあるサヤの寝顔を確認。
健やかに、安らかに眠る様子が愛おしく、愛らしい。
短くなった髪を指で梳くと、少し口元を動かした。やば、起こしたか?
「…………ふふ……」
けれど、それは杞憂であったよう。
口角をあげて、くすぐったそうに笑った後、スヤスヤとまた、規則正しい寝息に戻っていった。
ほっと息を吐き、俺ももう一度眠ることにした。
まぁ、先の楽しみができたと思うことにしよう。
こんな風にサヤの安らいだ寝顔を見れるなら、これも悪くないと思うし。
目を閉じて、さほど待たずまた、夢の中へ。
次に起きた時、サヤが先に起きて、俺の間抜けな寝顔をガン見しており、それに慌てて長椅子から落ちてしまうなんて未来は、まだ知らなかったから……。
◆
その日から、俺の部屋は大きく家具の位置を変更することとなった。
寝室にはサヤの寝台が運び込まれ、お互いの心の安寧を図るために、厚い天鵞絨の帷が寝台の間に垂らされた。
執務机も同じく、サヤ用と俺用が並べられ、隣室がサヤの衣装室となった。
そしてもうひとつ、とても嬉しい朝の習慣が追加。
「レイ、おはよ」
「うん……おはよう」
妻の、頬への口付けで起きる朝。
婚姻までのことで頭がいっぱいであったから、こんな日常ごとを全く想定していなかった俺は、慣れるまで毎朝、煩悩との葛藤と、赤面が凄かった……。
浮かれた毎日が始まり、それが日常になるまで時を刻む間。
気付かぬところで進んでいたもの……。
帰らぬマルに痺れを切らし、捜索に人を向かわせようかと真剣に考え出した頃、それはとうとう、爪を研ぐことをやめ、鎌首をもたげ、大きく顎門を開いていた。
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