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反撃の狼煙 11
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アトラトルというものは、木の棒に溝が掘られ、端の片側に、その溝に向けて突起が付けられているという、単純な構造だった。
「槍を投げるための補助器と言いましたが……投げ矢や短槍など、慣れれば色々応用がきくと思います。
この溝に槍を添え、突起を本来石突のある部分……ここのくぼみに嵌め込み、突起と逆の端を握って、槍は指で支えます。
後はこれを投げるんですが、アトラトルの部分は握ったまま、槍だけを飛ばします。
見た目は単純なものですが……これにより飛距離と威力は倍以上になるんです。単純に飛距離ならば、百米前後は届くでしょうか」
「ひ…………百⁉︎」
「私の国では、百三十を飛ばし、一米の的に当てたという公式の記録もございます。
今は夜間ですし……試していただくのは明日の朝となりますが、三種とも私の国で狩猟に使われていたものなので、この戦いの後、皆さんの生活でもお役に立てるかと。
次にこれ、スリングショットは雪玉を水で濡らし、氷の塊にしたものを玉にします。殺傷力としてはやや弱いのですが、牽制ならば充分な威力です。また、氷柱等を砕いて使っていただいても良いかと。飛距離は……」
淡々と一通りの使い方を説明する彼女。そして用意されていた見本が長らの中を回る。
クロスボウが一番複雑な構造をしているが、鋳造できれば仕掛け部分の製造はとても容易で、量としてもある程度用意ができそうとのこと。
「以上です。質問等があればどうぞ」
「…………狩猟にも役に立つってことはつまり……」
「はい。この戦が終わった暁には、全て皆さんのものにしていただいて構いませんし、使っていっていただけたらと考えています。
秘匿権も気にしないでくださって結構です」
「無償開示品ってことか⁉︎」
「そうなります」
勿論、今はその申請ができる状況にないのでどうしようもないのだが、無事役職に返り咲いた後はそうする。
サヤは、人を殺すための道具ではなく、狩猟民にとって必要なものとしての武器を描いたのだ。
どれもこれも単純な構造だが、ここには無かった……いや…………これも失われてしまった、過去の叡智なのかもしれない。
「明日、一通り試してみてください。
村や町の壁越しに、距離があるうちから攻撃できるので、こちら側の被害を減らす一助になればと思っています。
とりあえず、東の方々への引き渡しを優先しますが、製造先が西側の町なので……」
「あたしらはそっちからまた貰えるってことね」
「はい。練習できる最低限の量はお渡ししておきますが、きちんとした供給はもう少しお待ちください」
「良いよ。これだけのもんをタダで貰えるってなら、全然構わない」
そう言ったヘカルに、サヤはさっと、表情を曇らせた。
「……タダ……では、ないです」
「え。金を取るの? それとも食料?」
「違います……。これを持つということは、皆さんを……戦いの場に立たせるということですから、命が対価ということです」
サヤの言葉にキョトンとした表情になるヘカル。
当然のことを、何でいちいち口に出すのか分からないという顔だ。
「どうか……無理なお願いだと、承知しているのですが、どうか……ご無事でお戻りください……」
戦に立つ以上、必ず失われる命はあるだろう。
だけどどうか、一人でも多く生きて、戻ってほしいという、サヤの必死な表情と声音は……ただただ、純真なものだった。
サヤも覚悟をしているのだろう。多くの獣人を殺す側に立つということを……。そのための武器を、自ら用意したのだ。
その様子を呆気に取られた顔でヘカルが見ている。
獣人の命を駒として考えない人に、唖然としているのかもしれない。
暫く場が何とも言えない雰囲気に包まれたのだが……。
「……なぁ、俺からもひとつ良いか」
ルドワーの声に、視線をそちらに移すと、こちらを値踏みする……狩る側の顔をしたルドワーが、俺を射殺せんばかりに見据えていた。
「どうぞ、何なりと」
そう促すと、アトラトルを手の中で弄びつつルドワーは、現実を突きつけてくる。
「獣人同士で殺し合いをさせるってこったろ、それは。
それに、どんな意味がある……。普通に考えりゃ、村に国の兵を派遣すりゃ済む話だろ」
指摘にハッと場が緊張した。
どこかあやふやなまま、雰囲気に流されていた獣人らが、俺が人であるということを再確認し、眼光も鋭くなった。
まさか、俺たちを騙して良いように使うつもりだったのでは? という疑念が膨らむ。
けれど俺も、このまま誤魔化すつもりは毛頭無かったから、正直に返答を返した。
「……国の兵は派遣されない。
先程言った通り、三方向に兵力を割かなければならないから、この広い荒野を守る戦力は無い」
「はっ。ここの奴らは見捨てられるってことかよ」
「国の判断はそうなるだろう。
元々住むことに税を取らない地で、正確な村の位置も国は把握していないからね」
「ふぅん……。で、獣人同士を殺し合いさせる意味は」
「獣人同士であるからこそ、意味があるんだ」
俺の言葉に、周りの視線がより強くなった。
控えていたウォルテールが身を乗り出すが、来なくて良いと視線で制す。
大丈夫だ。ここを乗り越えなければ、意味の全てが失われるんだ。やり遂げる……俺が示さなきゃ駄目なんだ、覚悟を。
「獣人が、人の敵であるという構図を打ち砕くには、獣人の貴方たちが、人を守らなければならないんだ。
腹立たしく思って当然だ……貴方たちから今まで搾取しておいて、今度はまた、戦力として利用する。
そこを誤魔化すつもりはない」
「……とんでもねぇ話だな……。ひでぇもんだ……。お前らはいつもそうやって、俺たちを利用するんだ。
だってそうだろ? 断りようがねぇよな、俺たちは……。断りゃ、この国の全ての人が敵に回るんだ……。
スヴェトランに寝返ったところで、やっぱり使い潰されるんだろうしよ……」
ルドワーの言葉に、周りがザワザワと揺れる。単純な話ではないのだと理解して、俺に対する疑惑が高まった。
だから俺は、真っ直ぐにルドワーを見返し、お前たちをただ利用しようとしてるんじゃないのだと伝えるために、口を開く。
「そうだ。だから、ただ搾取される側であることを止めよう。こちらから、権利を取りにいこうと言ってるんだよ」
「はぁ?」
「貴方たちが村々を守ってくれれば、この後が色々と有利になるんだ。
貴方たち獣人に肩入れする人間が、確実に増えることになるからね」
俺の言葉に片眉を跳ね上げ、どういうこった? と、疑問の声。
「この北の地は、牧畜に携わる人たちの次に、職人が多い。
今、このフェルドナレンは職人の育成に力を入れているから、無償開示品を習得するために、地方からも沢山の職人が、技術を学びに旅をするんだ。
その職人たちが、貴方たちの働きを、行く先々で口にするようになるだろう。
獣人が全て悪なんじゃない。俺たちは、彼らに守ってもらった。村を、命を救ってもらったんだと。
その情報は国中を席巻するだろう。それに合わせて、神殿が教義を捻じ曲げ伝えていたことや、スヴェトランを引き入れ、国を売ったという噂が広まれば……どうなる?」
「………………⁉︎」
俺の指摘にまた場が揺れた。
今まで揺るぎようのなかった神殿の正義が、揺らぐ可能性があるということに。
だけどルドワーは楽観視しなかった。
「たったそれだけのことで、そんな風に考えが改まるもんか?」
と、そう指摘。
確かにそうだろう。見たわけではない……。北の人間がそう言っているだけだと一蹴される可能性は大いにある。
「確かに。これだけであれば弱いと思っているよ……。
だから、もうひとつ……やってもらうことがある」
そう言うと、ルドワーの視線がまた一層鋭くなった。
リアルガーは、そんな俺たちのやりとりを静かに見守っている……。
「何をやらせんだ」
「頭蓋の仮面を外して、戦場に立ってくれ」
そう言うと、予想していた言葉でなかったのだろう。ルドワーの瞳が見開かれた。
「槍を投げるための補助器と言いましたが……投げ矢や短槍など、慣れれば色々応用がきくと思います。
この溝に槍を添え、突起を本来石突のある部分……ここのくぼみに嵌め込み、突起と逆の端を握って、槍は指で支えます。
後はこれを投げるんですが、アトラトルの部分は握ったまま、槍だけを飛ばします。
見た目は単純なものですが……これにより飛距離と威力は倍以上になるんです。単純に飛距離ならば、百米前後は届くでしょうか」
「ひ…………百⁉︎」
「私の国では、百三十を飛ばし、一米の的に当てたという公式の記録もございます。
今は夜間ですし……試していただくのは明日の朝となりますが、三種とも私の国で狩猟に使われていたものなので、この戦いの後、皆さんの生活でもお役に立てるかと。
次にこれ、スリングショットは雪玉を水で濡らし、氷の塊にしたものを玉にします。殺傷力としてはやや弱いのですが、牽制ならば充分な威力です。また、氷柱等を砕いて使っていただいても良いかと。飛距離は……」
淡々と一通りの使い方を説明する彼女。そして用意されていた見本が長らの中を回る。
クロスボウが一番複雑な構造をしているが、鋳造できれば仕掛け部分の製造はとても容易で、量としてもある程度用意ができそうとのこと。
「以上です。質問等があればどうぞ」
「…………狩猟にも役に立つってことはつまり……」
「はい。この戦が終わった暁には、全て皆さんのものにしていただいて構いませんし、使っていっていただけたらと考えています。
秘匿権も気にしないでくださって結構です」
「無償開示品ってことか⁉︎」
「そうなります」
勿論、今はその申請ができる状況にないのでどうしようもないのだが、無事役職に返り咲いた後はそうする。
サヤは、人を殺すための道具ではなく、狩猟民にとって必要なものとしての武器を描いたのだ。
どれもこれも単純な構造だが、ここには無かった……いや…………これも失われてしまった、過去の叡智なのかもしれない。
「明日、一通り試してみてください。
村や町の壁越しに、距離があるうちから攻撃できるので、こちら側の被害を減らす一助になればと思っています。
とりあえず、東の方々への引き渡しを優先しますが、製造先が西側の町なので……」
「あたしらはそっちからまた貰えるってことね」
「はい。練習できる最低限の量はお渡ししておきますが、きちんとした供給はもう少しお待ちください」
「良いよ。これだけのもんをタダで貰えるってなら、全然構わない」
そう言ったヘカルに、サヤはさっと、表情を曇らせた。
「……タダ……では、ないです」
「え。金を取るの? それとも食料?」
「違います……。これを持つということは、皆さんを……戦いの場に立たせるということですから、命が対価ということです」
サヤの言葉にキョトンとした表情になるヘカル。
当然のことを、何でいちいち口に出すのか分からないという顔だ。
「どうか……無理なお願いだと、承知しているのですが、どうか……ご無事でお戻りください……」
戦に立つ以上、必ず失われる命はあるだろう。
だけどどうか、一人でも多く生きて、戻ってほしいという、サヤの必死な表情と声音は……ただただ、純真なものだった。
サヤも覚悟をしているのだろう。多くの獣人を殺す側に立つということを……。そのための武器を、自ら用意したのだ。
その様子を呆気に取られた顔でヘカルが見ている。
獣人の命を駒として考えない人に、唖然としているのかもしれない。
暫く場が何とも言えない雰囲気に包まれたのだが……。
「……なぁ、俺からもひとつ良いか」
ルドワーの声に、視線をそちらに移すと、こちらを値踏みする……狩る側の顔をしたルドワーが、俺を射殺せんばかりに見据えていた。
「どうぞ、何なりと」
そう促すと、アトラトルを手の中で弄びつつルドワーは、現実を突きつけてくる。
「獣人同士で殺し合いをさせるってこったろ、それは。
それに、どんな意味がある……。普通に考えりゃ、村に国の兵を派遣すりゃ済む話だろ」
指摘にハッと場が緊張した。
どこかあやふやなまま、雰囲気に流されていた獣人らが、俺が人であるということを再確認し、眼光も鋭くなった。
まさか、俺たちを騙して良いように使うつもりだったのでは? という疑念が膨らむ。
けれど俺も、このまま誤魔化すつもりは毛頭無かったから、正直に返答を返した。
「……国の兵は派遣されない。
先程言った通り、三方向に兵力を割かなければならないから、この広い荒野を守る戦力は無い」
「はっ。ここの奴らは見捨てられるってことかよ」
「国の判断はそうなるだろう。
元々住むことに税を取らない地で、正確な村の位置も国は把握していないからね」
「ふぅん……。で、獣人同士を殺し合いさせる意味は」
「獣人同士であるからこそ、意味があるんだ」
俺の言葉に、周りの視線がより強くなった。
控えていたウォルテールが身を乗り出すが、来なくて良いと視線で制す。
大丈夫だ。ここを乗り越えなければ、意味の全てが失われるんだ。やり遂げる……俺が示さなきゃ駄目なんだ、覚悟を。
「獣人が、人の敵であるという構図を打ち砕くには、獣人の貴方たちが、人を守らなければならないんだ。
腹立たしく思って当然だ……貴方たちから今まで搾取しておいて、今度はまた、戦力として利用する。
そこを誤魔化すつもりはない」
「……とんでもねぇ話だな……。ひでぇもんだ……。お前らはいつもそうやって、俺たちを利用するんだ。
だってそうだろ? 断りようがねぇよな、俺たちは……。断りゃ、この国の全ての人が敵に回るんだ……。
スヴェトランに寝返ったところで、やっぱり使い潰されるんだろうしよ……」
ルドワーの言葉に、周りがザワザワと揺れる。単純な話ではないのだと理解して、俺に対する疑惑が高まった。
だから俺は、真っ直ぐにルドワーを見返し、お前たちをただ利用しようとしてるんじゃないのだと伝えるために、口を開く。
「そうだ。だから、ただ搾取される側であることを止めよう。こちらから、権利を取りにいこうと言ってるんだよ」
「はぁ?」
「貴方たちが村々を守ってくれれば、この後が色々と有利になるんだ。
貴方たち獣人に肩入れする人間が、確実に増えることになるからね」
俺の言葉に片眉を跳ね上げ、どういうこった? と、疑問の声。
「この北の地は、牧畜に携わる人たちの次に、職人が多い。
今、このフェルドナレンは職人の育成に力を入れているから、無償開示品を習得するために、地方からも沢山の職人が、技術を学びに旅をするんだ。
その職人たちが、貴方たちの働きを、行く先々で口にするようになるだろう。
獣人が全て悪なんじゃない。俺たちは、彼らに守ってもらった。村を、命を救ってもらったんだと。
その情報は国中を席巻するだろう。それに合わせて、神殿が教義を捻じ曲げ伝えていたことや、スヴェトランを引き入れ、国を売ったという噂が広まれば……どうなる?」
「………………⁉︎」
俺の指摘にまた場が揺れた。
今まで揺るぎようのなかった神殿の正義が、揺らぐ可能性があるということに。
だけどルドワーは楽観視しなかった。
「たったそれだけのことで、そんな風に考えが改まるもんか?」
と、そう指摘。
確かにそうだろう。見たわけではない……。北の人間がそう言っているだけだと一蹴される可能性は大いにある。
「確かに。これだけであれば弱いと思っているよ……。
だから、もうひとつ……やってもらうことがある」
そう言うと、ルドワーの視線がまた一層鋭くなった。
リアルガーは、そんな俺たちのやりとりを静かに見守っている……。
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