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後日談
獣の鎖 12
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翌日より、ロレン様がおっしゃっていた通り、私は膝の上に盆を置き、食事を自ら行うようになりました。
そうしてみて分かったのは、思った以上に、それが難しいということ……。
少しでも腰を動かせば、盆はズレます。器を持てないので、安定性がすごぶる悪い。
食事を進めていけば重心が変化するので、食べ方によってはひっくり返してしまいます。
とはいえ。自分が望んだことでもありますし、これは私が一生繰り返していくこと。慣れるしかありません。
私の食事風景を、ロレン様はイライラした様子で監視されております。
時間が掛かるので腹立たしいのでしょう。
数日のうちは、私も状況を甘んじて受け入れておりましたが、だんだんと……気持ちがささくれ立ってくるのを自覚しておりました。
幼子でも苦にせずできるようなことが、もう私にはできない……。
衣服の着脱ひとつから不自由を強いられました。
不浄場にすら介添えが必要なのです。こんなに腹立たしいことはございません……私は本当に役立たずで、足手まといでしかなくなった。
こんな身を生かす意味があるのか?
ある日苛立ち紛れにそう考え、無いな……と、思い至りました。
これから逃亡を続ける生活になる可能性が高いレイシール様に、こんな身になった私は不要なのだ……と、そう考えてしまうともう、思考に歯止めは掛かりませんでした。
私は、彼の方の手の代わりとなるため、従者となったのです。
なのに私自身が、彼の方よりも不自由な身になりさがった。
どうしようもない虚無感を振り払うことができませんでした。
ここに囚われている私は、レイシール様を釣るための餌でしかない。
許されない。
そのような状況、あって良いはずがない。
ではどうすれば良いだろう。彼の方は私が自ら死ぬことを禁じてしまっておりますし、自害はできません。
彼の方が、私のために繋いでくださったこの鎖を、自ら引き千切るのは嫌でした。
武器も、衣服も……意識が戻った時には、手元にありませんでしたから、今の私に残された彼の方に頂きしものは、もうそれしかないのです。
ならば……。
殺してもらえるよう、仕向けるしかありません。
勿論、ただで死にはしません。彼の方の憂いを、ひとつでも多く、道連れにします。
◆
左手を思う状態となるまで鍛えるのに、また半月掛かりました。
長く使っていなかったものですから、上手くできるか甚だ不安でしたが、もし見つかってしまったとしても、特に困らないのだと気が付き開き直りました。
ロレン様の目を盗み指を動かし、手首を回して地道な鍛錬を積み重ねました。
身を清める日。私は従順なふりをしつつ、二人のうちの一人が、その場を立ち去る絶好の機会が巡ってくるのを待ち、淡々と、根気強く、何日も耐えました。
そして、私の世話に意識を取られている小姓へと手を伸ばす、絶好の機会は訪れたのです。
私も従者であった身ですから。
彼らがどこに何を仕込んでいるかは、我が事のように理解しておりました。
腰帯に挟み、隠された小刀。それの位置は、帯を見れば分かります。
まだ慣れていないうえ小柄な彼らは、腰帯に隠す小刀が目立たぬよう、位置を調整することにも慣れていなかった。
「うっ……」
痛みに身を屈めたように見せかけ蹲ると、慌てた彼は咄嗟に私を支えました。
「痛かったですか⁉︎」
本日の子は、私に対する戸惑いは少ないよう。有難いことに、すぐに身を寄せ支えてくださいました。
心の中では「申し訳ありませんね」と、詫びを述べ……。左手を彼の腹に滑り込ませ。
「少し脚の傷に響きまして……。もう、大丈夫です」
「いえ。配慮が足りなかったのはこちらです。
あの、一旦横になりましょう?」
「そこまででは……」
「いえ、背中側は終わりましたから、もう寝転がっていただいて大丈夫ですし」
優しいその彼の言葉に甘え、寝台に身を横たえつつ、手に握ったものは寝具の間に潜り込ませました。
もう一人が慌てて帰ってきて、私の傷口に血が滲んでいないかを確認していく作業。痛いことにした左脚の断面は、当然ながら何も問題ございません。
「…………痛いと感じてしまうだけなのだと思います」
「それは……当然です。当然のことですから……」
「申し訳ありません。貴方がたにはなんの落ち度もございませんのに……」
そう言い場を誤魔化し、少し一人にしてもらえるかと、哀れを乞いました。
適当に掛布の下へと突っ込んだだけの小刀を、見つけられてしまうと厄介ですから。
小姓らはその言葉を素直に聞き入れ、さっと場を片付けて出て行きました。
念のため医師を手配しましょうかと気を利かせてくださった声にも、必要ないと返事を返し……。
彼らが出ていき、音も匂いも遠去かってから、掛布の中へと手を滑り込ませました。
……王都の孤児をしていた頃は、これで金品を掠めていたのです。
レイシール様の従者となってからは、使う機会もなかった技でしたし、懸念を拭えませんでしたが、なんとかなりましたね。
これで武器は手に入れました。
後は……死に際を見極めるだけです。
◆
寝台の隙間に、小刀を隠しました。
万が一小姓らが落とし物を探しに来ても、見つからないよう……周到に。
そうして、殺される相手を吟味することに致しました。
とりあえず、ロレン様は仕留めるつもりでした。けれど、できるならばオゼロ側にも一矢報いておきたい。
私を彼の方の餌にしようなどと目論んだことを、後悔させてやらなければなりませんから。
レイシール様は、とても心を砕き、オゼロの領民のために尽くしました。
確かに木炭の秘匿権を有償開示としたことは、オゼロにとって痛手だったことでしょう。
しかし、それ以上の富を約束したも同然だったはず。今も尚、誠意を持って対応に当たっていたはず。
なにより、オブシズに絡む一連を紐解いたのは彼の方です。レイシール様なくして、オゼロの憂いは晴れなかった。その恩を、仇で返そうなど……。
これ以上彼の方が、傷付く所は、見たくなかった……。
本来なら、獣人を抱えることを咎められるのは、レイシール様ではない……。
荒野を持つ北の領地、その全ての領主こそが、責められるべきでした。
獣人を贄にしてしか成り立たないような領地運営を、何百年と続けている……。獣人を囲っているのは、セイバーンだけではないのです。
なのに、彼の方を生贄にして難を逃れようなどと……そのようなことが、許されて良いはずがない……っ。
北の地に生まれた私は、知っていました。
この北の地域がどうやって成り立っているか。我々獣人が、どのような位置付けであるかを。
私のような者を殺さず放逐するのも、獣人の血をこの地に重ねるためでしょう。
獣の血の薄い私ですが、私を形作った胤と器は、かなりの血の濃さを有しておりました。
私には現れませんでしたが、その血肉が惜しい……私の子や、孫にもしかしたらという思いが捨てきれない。
ですから、私を荒野に放牧したのです。
獣人の中で生きてきた私が、人の怖さを教え込まれてきた私が、この地を離れられるはずはない。そう思っていたのでしょう。
実際そうやって、荒野で血を残し野垂れ死ぬ獣人は、多かったでしょうから。
私の場合も、たまたまだったのです……。
運良く荒野を離れたことが、私の運命の歯車を、大きく狂わせた。
そうしてみて分かったのは、思った以上に、それが難しいということ……。
少しでも腰を動かせば、盆はズレます。器を持てないので、安定性がすごぶる悪い。
食事を進めていけば重心が変化するので、食べ方によってはひっくり返してしまいます。
とはいえ。自分が望んだことでもありますし、これは私が一生繰り返していくこと。慣れるしかありません。
私の食事風景を、ロレン様はイライラした様子で監視されております。
時間が掛かるので腹立たしいのでしょう。
数日のうちは、私も状況を甘んじて受け入れておりましたが、だんだんと……気持ちがささくれ立ってくるのを自覚しておりました。
幼子でも苦にせずできるようなことが、もう私にはできない……。
衣服の着脱ひとつから不自由を強いられました。
不浄場にすら介添えが必要なのです。こんなに腹立たしいことはございません……私は本当に役立たずで、足手まといでしかなくなった。
こんな身を生かす意味があるのか?
ある日苛立ち紛れにそう考え、無いな……と、思い至りました。
これから逃亡を続ける生活になる可能性が高いレイシール様に、こんな身になった私は不要なのだ……と、そう考えてしまうともう、思考に歯止めは掛かりませんでした。
私は、彼の方の手の代わりとなるため、従者となったのです。
なのに私自身が、彼の方よりも不自由な身になりさがった。
どうしようもない虚無感を振り払うことができませんでした。
ここに囚われている私は、レイシール様を釣るための餌でしかない。
許されない。
そのような状況、あって良いはずがない。
ではどうすれば良いだろう。彼の方は私が自ら死ぬことを禁じてしまっておりますし、自害はできません。
彼の方が、私のために繋いでくださったこの鎖を、自ら引き千切るのは嫌でした。
武器も、衣服も……意識が戻った時には、手元にありませんでしたから、今の私に残された彼の方に頂きしものは、もうそれしかないのです。
ならば……。
殺してもらえるよう、仕向けるしかありません。
勿論、ただで死にはしません。彼の方の憂いを、ひとつでも多く、道連れにします。
◆
左手を思う状態となるまで鍛えるのに、また半月掛かりました。
長く使っていなかったものですから、上手くできるか甚だ不安でしたが、もし見つかってしまったとしても、特に困らないのだと気が付き開き直りました。
ロレン様の目を盗み指を動かし、手首を回して地道な鍛錬を積み重ねました。
身を清める日。私は従順なふりをしつつ、二人のうちの一人が、その場を立ち去る絶好の機会が巡ってくるのを待ち、淡々と、根気強く、何日も耐えました。
そして、私の世話に意識を取られている小姓へと手を伸ばす、絶好の機会は訪れたのです。
私も従者であった身ですから。
彼らがどこに何を仕込んでいるかは、我が事のように理解しておりました。
腰帯に挟み、隠された小刀。それの位置は、帯を見れば分かります。
まだ慣れていないうえ小柄な彼らは、腰帯に隠す小刀が目立たぬよう、位置を調整することにも慣れていなかった。
「うっ……」
痛みに身を屈めたように見せかけ蹲ると、慌てた彼は咄嗟に私を支えました。
「痛かったですか⁉︎」
本日の子は、私に対する戸惑いは少ないよう。有難いことに、すぐに身を寄せ支えてくださいました。
心の中では「申し訳ありませんね」と、詫びを述べ……。左手を彼の腹に滑り込ませ。
「少し脚の傷に響きまして……。もう、大丈夫です」
「いえ。配慮が足りなかったのはこちらです。
あの、一旦横になりましょう?」
「そこまででは……」
「いえ、背中側は終わりましたから、もう寝転がっていただいて大丈夫ですし」
優しいその彼の言葉に甘え、寝台に身を横たえつつ、手に握ったものは寝具の間に潜り込ませました。
もう一人が慌てて帰ってきて、私の傷口に血が滲んでいないかを確認していく作業。痛いことにした左脚の断面は、当然ながら何も問題ございません。
「…………痛いと感じてしまうだけなのだと思います」
「それは……当然です。当然のことですから……」
「申し訳ありません。貴方がたにはなんの落ち度もございませんのに……」
そう言い場を誤魔化し、少し一人にしてもらえるかと、哀れを乞いました。
適当に掛布の下へと突っ込んだだけの小刀を、見つけられてしまうと厄介ですから。
小姓らはその言葉を素直に聞き入れ、さっと場を片付けて出て行きました。
念のため医師を手配しましょうかと気を利かせてくださった声にも、必要ないと返事を返し……。
彼らが出ていき、音も匂いも遠去かってから、掛布の中へと手を滑り込ませました。
……王都の孤児をしていた頃は、これで金品を掠めていたのです。
レイシール様の従者となってからは、使う機会もなかった技でしたし、懸念を拭えませんでしたが、なんとかなりましたね。
これで武器は手に入れました。
後は……死に際を見極めるだけです。
◆
寝台の隙間に、小刀を隠しました。
万が一小姓らが落とし物を探しに来ても、見つからないよう……周到に。
そうして、殺される相手を吟味することに致しました。
とりあえず、ロレン様は仕留めるつもりでした。けれど、できるならばオゼロ側にも一矢報いておきたい。
私を彼の方の餌にしようなどと目論んだことを、後悔させてやらなければなりませんから。
レイシール様は、とても心を砕き、オゼロの領民のために尽くしました。
確かに木炭の秘匿権を有償開示としたことは、オゼロにとって痛手だったことでしょう。
しかし、それ以上の富を約束したも同然だったはず。今も尚、誠意を持って対応に当たっていたはず。
なにより、オブシズに絡む一連を紐解いたのは彼の方です。レイシール様なくして、オゼロの憂いは晴れなかった。その恩を、仇で返そうなど……。
これ以上彼の方が、傷付く所は、見たくなかった……。
本来なら、獣人を抱えることを咎められるのは、レイシール様ではない……。
荒野を持つ北の領地、その全ての領主こそが、責められるべきでした。
獣人を贄にしてしか成り立たないような領地運営を、何百年と続けている……。獣人を囲っているのは、セイバーンだけではないのです。
なのに、彼の方を生贄にして難を逃れようなどと……そのようなことが、許されて良いはずがない……っ。
北の地に生まれた私は、知っていました。
この北の地域がどうやって成り立っているか。我々獣人が、どのような位置付けであるかを。
私のような者を殺さず放逐するのも、獣人の血をこの地に重ねるためでしょう。
獣の血の薄い私ですが、私を形作った胤と器は、かなりの血の濃さを有しておりました。
私には現れませんでしたが、その血肉が惜しい……私の子や、孫にもしかしたらという思いが捨てきれない。
ですから、私を荒野に放牧したのです。
獣人の中で生きてきた私が、人の怖さを教え込まれてきた私が、この地を離れられるはずはない。そう思っていたのでしょう。
実際そうやって、荒野で血を残し野垂れ死ぬ獣人は、多かったでしょうから。
私の場合も、たまたまだったのです……。
運良く荒野を離れたことが、私の運命の歯車を、大きく狂わせた。
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