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花梨とゼフィルドが立っているのは、闇の深い森の中。話をしたい、と言ったゼフィルドが「外へ出よう」と言ったためだった。
ゼフィルドの顔すら見えぬ暗闇に、花梨は不安そうにぎゅっと拳を握った。
「話って、何?」
いつまでたっても話をしないゼフィルドに、花梨は焦れたようにたずねた。
「お前は、何故こんなところに居る?」
「え?」
言われた意味が理解出来ず、きょとんとする。
「龍の娘が、何故こんなところに」
その言葉を聞いた瞬間、さっと花梨は青ざめた。
(――何で、バレたの?! )
何で、どうして? そんな言葉ばかりで頭の中が一杯になる。何も言えずに黙り込んでしまった花梨に、ゼフィルドは浅くため息を吐いた。
「……咎めているわけじゃない」
そう言ってぽんっとゼフィルドは肩に手を置いた。
「花梨は、このまま此処にいるつもりなのか?」
ゼフィルドの言葉に、考えるように花梨は俯く。それは、まだ答えの出せない問いだった。
「来い」
短い言葉に、ぱっと花梨は顔を上げた。
肩に置いた手はそのままで、自然と体も近くなり、真剣なゼフィルドの表情も見える。
「迷っているなら、一緒に来ればいい」
「一緒?」
自然と出た言葉に、ゼフィルドはしっかりと頷いた。
「あぁ。俺は直接ヴィラーネルト王へ会いに行く。その途中でお前は決めればいい」
淡々と言う声、全くの無表情。それでもどこか暖かいものを感じた。
「ヴィラーネルト王……ヴィラ?」
頭に自分の事を王様だと言っていた青年の顔が浮かぶ。
「容易に言えば、首が飛ぶぞ」
その言葉に反応し、思わず両手で口を押さえた。
「……そんな、厳しい?」
「盲目的な王族支持者も存在するからな」
どこか蔑むような口調、思い当たるところでもあるのだろう。
「今日、ゼフィルド、良く喋る!」
ふっとそう思い、にこにこと笑みを浮かべながら言えば、むっとゼフィルドは黙り込んだ。
「ゼフィルド?ゼ~フィルド」
名前を呼んでも無表情のままで黙っている。まるで人形のようだ。
袖を引っ張って、何度も何度も名前を呼べばようやく口を開く。
「何だ」
「突然。黙らない」
ただでさえ、暗闇怖いのに。と恨みがましく睨む。
「ふん。黙って欲しいのかとおもってな」
少しだけ細められた目には、同じく少しだけ楽しそうな色がうかがえる。
「ゼフィルド、性格悪い?」
そう問いかければ、ぐっと眉を寄せて花梨を見つめる。
「それはお前だろう」
「なっ!?」
そう言うだけ言うと、ゼフィルドは花梨を無視して歩き出した。
「ちょっと待ってよ!」
慌てて追いかけると、突然ゼフィルドは立ち止まり花梨の方へ向き直る。
「忘れていた……タグミも知っている」
「タグミ?」
突然出た名前に、花梨は首を傾げる。
「お前が龍の娘だと知っている」
ショックで頭が混乱しそうになるのを、ぐっと堪える。
「何、で?」
「知らん。本人に聞け」
そう言うと花梨の首根っこを掴んだ。
「な、何?!」
「すぐにはぐれるだろう」
そのままズルズルとひきづられるように連れて行かれる。
(――簡単に連れて行くとか言うくらいだし。まさか私ってペット扱い?)
ひきづられる自分の様子を、昔テレビで見たライオンの親子に重ねてしまいガックリと肩を落とした。
タグミが知っていたことはショックだった。しかし、タグミが何も言わなかった、その事が一番大事だと花梨は考えていた。
絶対に悪いようにはならない!そう考えて一人納得をしていた。
ゼフィルドの顔すら見えぬ暗闇に、花梨は不安そうにぎゅっと拳を握った。
「話って、何?」
いつまでたっても話をしないゼフィルドに、花梨は焦れたようにたずねた。
「お前は、何故こんなところに居る?」
「え?」
言われた意味が理解出来ず、きょとんとする。
「龍の娘が、何故こんなところに」
その言葉を聞いた瞬間、さっと花梨は青ざめた。
(――何で、バレたの?! )
何で、どうして? そんな言葉ばかりで頭の中が一杯になる。何も言えずに黙り込んでしまった花梨に、ゼフィルドは浅くため息を吐いた。
「……咎めているわけじゃない」
そう言ってぽんっとゼフィルドは肩に手を置いた。
「花梨は、このまま此処にいるつもりなのか?」
ゼフィルドの言葉に、考えるように花梨は俯く。それは、まだ答えの出せない問いだった。
「来い」
短い言葉に、ぱっと花梨は顔を上げた。
肩に置いた手はそのままで、自然と体も近くなり、真剣なゼフィルドの表情も見える。
「迷っているなら、一緒に来ればいい」
「一緒?」
自然と出た言葉に、ゼフィルドはしっかりと頷いた。
「あぁ。俺は直接ヴィラーネルト王へ会いに行く。その途中でお前は決めればいい」
淡々と言う声、全くの無表情。それでもどこか暖かいものを感じた。
「ヴィラーネルト王……ヴィラ?」
頭に自分の事を王様だと言っていた青年の顔が浮かぶ。
「容易に言えば、首が飛ぶぞ」
その言葉に反応し、思わず両手で口を押さえた。
「……そんな、厳しい?」
「盲目的な王族支持者も存在するからな」
どこか蔑むような口調、思い当たるところでもあるのだろう。
「今日、ゼフィルド、良く喋る!」
ふっとそう思い、にこにこと笑みを浮かべながら言えば、むっとゼフィルドは黙り込んだ。
「ゼフィルド?ゼ~フィルド」
名前を呼んでも無表情のままで黙っている。まるで人形のようだ。
袖を引っ張って、何度も何度も名前を呼べばようやく口を開く。
「何だ」
「突然。黙らない」
ただでさえ、暗闇怖いのに。と恨みがましく睨む。
「ふん。黙って欲しいのかとおもってな」
少しだけ細められた目には、同じく少しだけ楽しそうな色がうかがえる。
「ゼフィルド、性格悪い?」
そう問いかければ、ぐっと眉を寄せて花梨を見つめる。
「それはお前だろう」
「なっ!?」
そう言うだけ言うと、ゼフィルドは花梨を無視して歩き出した。
「ちょっと待ってよ!」
慌てて追いかけると、突然ゼフィルドは立ち止まり花梨の方へ向き直る。
「忘れていた……タグミも知っている」
「タグミ?」
突然出た名前に、花梨は首を傾げる。
「お前が龍の娘だと知っている」
ショックで頭が混乱しそうになるのを、ぐっと堪える。
「何、で?」
「知らん。本人に聞け」
そう言うと花梨の首根っこを掴んだ。
「な、何?!」
「すぐにはぐれるだろう」
そのままズルズルとひきづられるように連れて行かれる。
(――簡単に連れて行くとか言うくらいだし。まさか私ってペット扱い?)
ひきづられる自分の様子を、昔テレビで見たライオンの親子に重ねてしまいガックリと肩を落とした。
タグミが知っていたことはショックだった。しかし、タグミが何も言わなかった、その事が一番大事だと花梨は考えていた。
絶対に悪いようにはならない!そう考えて一人納得をしていた。
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