21 / 51
21
しおりを挟む
「おやすみ~」
リルが出て行ったドアにそう言って、花梨は一つため息を吐いた。
(――やっと落ち着いたよ)
沢山の男性から、あんな訝しげな視線を受けたとこもなかった花梨にとっては
かなりのストレスになっていた。
「うう~」
疲れた、疲れた。と呟きながらベットに顔面からダイブ。
バタバタと足を動かして、ぐりぐりと顔をシーツに押し付けていたが急にピタっと動きが止まる。
「や、や、柔らかい!」
感触を確かめるように、手で数度撫で上げる。
「ミケ、こんな所で寝てたの?」
『はい~。ご主人様も今日はぐっすり眠れますね』
そう言って花梨の腕に、頭をすり寄せた。
「そうだね」
疲労がぐっとかかり、花梨はそのまま目を閉じた。
『ご、ご。ご主人様!ご主人様!』
何だか焦ったミケの声。ミケはそのまま目を閉じたままの花梨の顔面に、猫パンチをくらわせる。
「ん~。何?」
薄っすら目を開けて、ミケを睨み付ける。そのまま視線を、窓へと向けて……
「いっ!」
大声を出しそうになるのを、両手でぐっと押さえ込んだ。花梨の視界には、下からにょきりと伸びた腕。それが窓からのぞいていた。
(――鍵、閉めなきゃ)
そう思い、すぐさま走り寄る。
「……花梨さん」
微かに聞こえたのは、どこかで聞いた事がある声。
恐る恐る窓を開ければ、屋根に乗る形で上を見上げているヴィラの姿。伸びていた腕も、彼のものだった。
「ヴィラ!」
慌ててドアを開ければ、ひょいっと軽い身のこなしで部屋に入ってきた。
「わ、凄い」
思わず言った言葉に、薄っすらとヴィラが目を細めた。
(――あれ? いつもならにっこり笑うのに?)
違和感を感じて、首を傾げる。
「さて。花梨さん。こうして会うのは初めてですよね」
「うん!何か不思議な感じがするよね」
にこにこと嬉しそうに言えば、ヴィラはそれを一瞥するだけで目を逸らした。
「ヴィラ?」
「花梨・ツザカ。どういう事ですか?」
「えっと」
意地悪だけど、一度も怒ったこと無い穏やかなヴィラ。怒っていると思ったけれど、花梨は身動きが出来なかった。
「いつの間に、そんな相手になった?」
「ヴィラ、言葉使いが」
「そんなことはどうでもいい!」
怒鳴り声に、びくっと花梨が体を震わせる。その様子に、はっと我に返ったように居心地悪げにヴィラが視線を逸らした。
「すみません、少し動揺してしまっていて」
しゅんっとするヴィラに、花梨は思わずヴィラの服の袖を掴んだ。
「花梨さん?」
「え、と。別に本当に結婚してるわけじゃないよ?」
何となく、今言わないといけないような気がして、花梨は慌てて言った。
「え?」
きょとん、として。ヴィラは数度瞬きをする。
「だって、ああやらないとヴィラに会えなかったし」
花梨の言葉に、ヴィラはふわっと嬉しそうに微笑んだ。
「そうですか……なら皆に訂正しとかないとならないな」
「今何て?」
後半の言葉が小さすぎて、花梨には聞き取れなかった。
「いえ、なんでもないですよ。そんなことよりも」
真剣な表情のまま、ヴィラに抱きしめられた。
「実は……」
「痛いっ!」
胸に感じた痛みに、思わずヴィラを突き飛ばした。実際には痛みは対したものではなく、驚いたため、と言ったほうが正しい。
突き飛ばされたヴィラは、拒絶されたと思っているのか固まっている。
「あ、わわわ。ごめん。何かちょっと痛くて」
そう言って胸元を押さえる花梨に、ヴィラは納得したように花梨に近づいた。
「あぁ、ちょっと見せてください」
そう言ってぐいっと、胸元を開けられる。
「わぁ! ちょ」
花梨が慌てた声を出して、暴れだすとヴィラは苦笑した。
「今回は下心があるわけじゃないですよ。これ、龍の娘の証ですね……凄くはっきりしている」
「え?」
花梨のちょうど心臓の位置には、黒い龍の姿。それを見て、花梨は素っ頓狂な声を上げた。
「これ、でも今までなかったよ?」
困惑したように呟いて、顔を上げれば、安心させるように笑みを浮かべているヴィラの顔。
「王家の者と触れると、現れるようになっているんですよ。なので私が離れていればまた自然と消えます」
その言葉に、龍と始めて会ったときに胸に感じた痛みを思い出した。
(――龍さんも説明してくれれば良いのに)
「そっか、さっきはごめんね、突然突き飛ばしちゃって。何だったの?」
首を傾げて聞けば、ヴィラが乾いた笑いを漏らして、ガックリと項垂れた。
しかし、すぐにその表情を笑みへと変えると、項垂れたのを一連の動作だったように、首を横に振る。その苦労もあり、花梨には情けない様子は見えなかった。
「何でもないんですよ。それよりも、何故王都へ?」
「あ、その事なんだけど」
何て切り出せばいいのかなぁ、と助けを求めるようにミケを見ると、ミケが立ち上がった。
『――誰か近づいてます!』
「えぇ? ヴィラ、誰か来てるみたい」
ヴィラは顔を顰めると、再び窓へと向かう。
「え、何でまた窓から?」
「王様が、他人の奥方に悪さをしたと噂が広まったら困るから、ですよ」
からかうような言葉に、何も返せずに花梨は言葉に詰まる。
「詳しい話はまた明日」
そう言って来たとき同様に、軽い身のこなしで窓から出て行った。
「何で、王様なのにあんなに動けるんだろ」
すぐに視界から消えていったヴィラを見て、花梨は首をかしげた。
そのすぐ後控えめなノックが聞こえ、慌てて窓を閉める。
「はい?」
「リルです。何か物音がしたようですが」
その言葉に花梨は苦笑を浮かべた。
「何でもないですよ」
「そうですか……では、失礼しました」
遠ざかっていく足音。
「もしかして、近づいてきてたのってもしかして?」
『みたいです~』
「だったら、ヴィラが居ても対処出来たよね?」
『みたいですー。それよりも、眠いので先に寝ますね!』
花梨にとっては、残念だったね。と言う意味で言ったのだが、ミケは怒られると思ったようで頭からベットに突っ込んでいった。
その様子に思わず笑ってしまい、きょとんとしたミケをそのまま抱きしめてベットに入った。
リルが出て行ったドアにそう言って、花梨は一つため息を吐いた。
(――やっと落ち着いたよ)
沢山の男性から、あんな訝しげな視線を受けたとこもなかった花梨にとっては
かなりのストレスになっていた。
「うう~」
疲れた、疲れた。と呟きながらベットに顔面からダイブ。
バタバタと足を動かして、ぐりぐりと顔をシーツに押し付けていたが急にピタっと動きが止まる。
「や、や、柔らかい!」
感触を確かめるように、手で数度撫で上げる。
「ミケ、こんな所で寝てたの?」
『はい~。ご主人様も今日はぐっすり眠れますね』
そう言って花梨の腕に、頭をすり寄せた。
「そうだね」
疲労がぐっとかかり、花梨はそのまま目を閉じた。
『ご、ご。ご主人様!ご主人様!』
何だか焦ったミケの声。ミケはそのまま目を閉じたままの花梨の顔面に、猫パンチをくらわせる。
「ん~。何?」
薄っすら目を開けて、ミケを睨み付ける。そのまま視線を、窓へと向けて……
「いっ!」
大声を出しそうになるのを、両手でぐっと押さえ込んだ。花梨の視界には、下からにょきりと伸びた腕。それが窓からのぞいていた。
(――鍵、閉めなきゃ)
そう思い、すぐさま走り寄る。
「……花梨さん」
微かに聞こえたのは、どこかで聞いた事がある声。
恐る恐る窓を開ければ、屋根に乗る形で上を見上げているヴィラの姿。伸びていた腕も、彼のものだった。
「ヴィラ!」
慌ててドアを開ければ、ひょいっと軽い身のこなしで部屋に入ってきた。
「わ、凄い」
思わず言った言葉に、薄っすらとヴィラが目を細めた。
(――あれ? いつもならにっこり笑うのに?)
違和感を感じて、首を傾げる。
「さて。花梨さん。こうして会うのは初めてですよね」
「うん!何か不思議な感じがするよね」
にこにこと嬉しそうに言えば、ヴィラはそれを一瞥するだけで目を逸らした。
「ヴィラ?」
「花梨・ツザカ。どういう事ですか?」
「えっと」
意地悪だけど、一度も怒ったこと無い穏やかなヴィラ。怒っていると思ったけれど、花梨は身動きが出来なかった。
「いつの間に、そんな相手になった?」
「ヴィラ、言葉使いが」
「そんなことはどうでもいい!」
怒鳴り声に、びくっと花梨が体を震わせる。その様子に、はっと我に返ったように居心地悪げにヴィラが視線を逸らした。
「すみません、少し動揺してしまっていて」
しゅんっとするヴィラに、花梨は思わずヴィラの服の袖を掴んだ。
「花梨さん?」
「え、と。別に本当に結婚してるわけじゃないよ?」
何となく、今言わないといけないような気がして、花梨は慌てて言った。
「え?」
きょとん、として。ヴィラは数度瞬きをする。
「だって、ああやらないとヴィラに会えなかったし」
花梨の言葉に、ヴィラはふわっと嬉しそうに微笑んだ。
「そうですか……なら皆に訂正しとかないとならないな」
「今何て?」
後半の言葉が小さすぎて、花梨には聞き取れなかった。
「いえ、なんでもないですよ。そんなことよりも」
真剣な表情のまま、ヴィラに抱きしめられた。
「実は……」
「痛いっ!」
胸に感じた痛みに、思わずヴィラを突き飛ばした。実際には痛みは対したものではなく、驚いたため、と言ったほうが正しい。
突き飛ばされたヴィラは、拒絶されたと思っているのか固まっている。
「あ、わわわ。ごめん。何かちょっと痛くて」
そう言って胸元を押さえる花梨に、ヴィラは納得したように花梨に近づいた。
「あぁ、ちょっと見せてください」
そう言ってぐいっと、胸元を開けられる。
「わぁ! ちょ」
花梨が慌てた声を出して、暴れだすとヴィラは苦笑した。
「今回は下心があるわけじゃないですよ。これ、龍の娘の証ですね……凄くはっきりしている」
「え?」
花梨のちょうど心臓の位置には、黒い龍の姿。それを見て、花梨は素っ頓狂な声を上げた。
「これ、でも今までなかったよ?」
困惑したように呟いて、顔を上げれば、安心させるように笑みを浮かべているヴィラの顔。
「王家の者と触れると、現れるようになっているんですよ。なので私が離れていればまた自然と消えます」
その言葉に、龍と始めて会ったときに胸に感じた痛みを思い出した。
(――龍さんも説明してくれれば良いのに)
「そっか、さっきはごめんね、突然突き飛ばしちゃって。何だったの?」
首を傾げて聞けば、ヴィラが乾いた笑いを漏らして、ガックリと項垂れた。
しかし、すぐにその表情を笑みへと変えると、項垂れたのを一連の動作だったように、首を横に振る。その苦労もあり、花梨には情けない様子は見えなかった。
「何でもないんですよ。それよりも、何故王都へ?」
「あ、その事なんだけど」
何て切り出せばいいのかなぁ、と助けを求めるようにミケを見ると、ミケが立ち上がった。
『――誰か近づいてます!』
「えぇ? ヴィラ、誰か来てるみたい」
ヴィラは顔を顰めると、再び窓へと向かう。
「え、何でまた窓から?」
「王様が、他人の奥方に悪さをしたと噂が広まったら困るから、ですよ」
からかうような言葉に、何も返せずに花梨は言葉に詰まる。
「詳しい話はまた明日」
そう言って来たとき同様に、軽い身のこなしで窓から出て行った。
「何で、王様なのにあんなに動けるんだろ」
すぐに視界から消えていったヴィラを見て、花梨は首をかしげた。
そのすぐ後控えめなノックが聞こえ、慌てて窓を閉める。
「はい?」
「リルです。何か物音がしたようですが」
その言葉に花梨は苦笑を浮かべた。
「何でもないですよ」
「そうですか……では、失礼しました」
遠ざかっていく足音。
「もしかして、近づいてきてたのってもしかして?」
『みたいです~』
「だったら、ヴィラが居ても対処出来たよね?」
『みたいですー。それよりも、眠いので先に寝ますね!』
花梨にとっては、残念だったね。と言う意味で言ったのだが、ミケは怒られると思ったようで頭からベットに突っ込んでいった。
その様子に思わず笑ってしまい、きょとんとしたミケをそのまま抱きしめてベットに入った。
7
あなたにおすすめの小説
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
【完結】異世界転移したら騎士団長と相思相愛になりました〜私の恋を父と兄が邪魔してくる〜
伽羅
恋愛
愛莉鈴(アリス)は幼馴染の健斗に片想いをしている。
ある朝、通学中の事故で道が塞がれた。
健斗はサボる口実が出来たと言って愛莉鈴を先に行かせる。
事故車で塞がれた道を電柱と塀の隙間から抜けようとすると妙な違和感が…。
気付いたら、まったく別の世界に佇んでいた。
そんな愛莉鈴を救ってくれた騎士団長を徐々に好きになっていくが、彼には想い人がいた。
やがて愛莉鈴には重大な秘密が判明して…。
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる