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第一章 前世とぬりかべ破壊計画
ぬりかべ破壊計画
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私は、これまでの経緯を振り返りながら鏡に映る自分の顔を凝視していた。
「うん。かわいい」
躊躇なく真顔で自画自賛できる顔の良さだ。
でも、今までアイリーンとして生きてきた記憶を掘り起こしてみると、私はずっと素顔で。
「メイク道具持ってないんだっけ……?」
前世の記憶が蘇るまで化粧の知識などなかったので、考えたこともなかった。残念ながら平民だった私の実母も化粧をする余裕などなく、化粧品やそれに使う道具が家にあったことがなかった。
けれど、街行く人をみれば、化粧の動向はわかる。この世界の人たちは、「どうしてこんなに白塗りしちゃうの!?」というほど白粉を厚塗りする。これでもかというほど。まるでぬりかべのように。
美容部員になりたての頃、座学で「昔の女性は色白に見せるため必要以上に白粉を厚塗りしていた」と習ったことを思い出す。もしかしたらここはそういう世界線なのかもしれない。
思い出してみると、私は素顔で過ごしていたが、何度か見たことがあるお姉様もお義母様も街の人と似たような「ぬりかべメイク」だった。むしろ、街の女性たちより「ぬりかべ度」が高かったように思う。
「もったいないわ! 今の私なら絶対にもっと美しく仕上げられるはずだもの!」
美容部員としての血が騒いだ。
私は、顔もろくに合わせたことがない家族の分厚い壁を破壊するために奮起した。
「まずはお姉様よ!」
この行動がのちにどんな結末を生むのかということなど、私は一切考えていなかった――。
✳︎✳︎✳︎
久しぶりにグレン伯爵家の本邸まで歩いた。グレン伯爵家の庭師は腕がいいらしく、綺麗に整備された庭園の中を歩くのはいつもとても気分が良い。
前世の記憶を取り戻す前の私は、基本的には与えられた「離れ」から出ることなく過ごしていた。そう厳命されていたから。ただ、食事を運ぶことを忘れられてしまうことがよくあるので、お腹が空いてしまって仕方がないときだけメイドのふりをしてこっそり外出していた。お金だけはなぜかグレン伯爵家の筆頭執事が手渡しでくれていたから、そのおかげで生活に困ることはなかった。
ちなみにメイド服は破れて捨てられていたものを見つけてお借りした。焼却場で見つけたときに繕えばまだ着られるのに……と貧乏性を発揮して持ち帰ってしまったのだ。結果的に役に立ったので私の選択は間違っていなかった。
私が住む「離れ」から本邸までは徒歩五分くらいの距離がある。爵位は伯爵らしいけれど、この大きなお屋敷を見る限りグレン家は割と裕福なほうの貴族といえるのかもしれないと思っていた。満足に勉強させてもらえていないから、判断基準も前世からの一般常識によるところが大きいけれど。
「お待ちなさい!」
本邸まであと少しというところで、キラキラした宝石が随所に散りばめられ、内側から発光しているかのように眩く輝く、めちゃくちゃ豪華なドレスを身に纏った迫力のある美女が現れた。
でも…………
「ぬりかべが全てを台無しにしているわ……!」
「え? なんですって?」
「いえ、ご無沙汰しております。ソフィアお姉様」
「ふん。おまえは相変わらず貧相な格好ね」
「お姉様の迫力には誰も敵いませんわ」
「なぜこちらへ来たの?」
「それは……」
お姉様のぬりかべを破壊しに……と言いかけたところで、庭に咲く美しい花々の香りに誘われたのか、お姉様の後ろのほうからアゲハ蝶らしき昆虫がヒラヒラと飛んでくるのが視界に入った。「わあ、綺麗だなぁ」と舞う姿を目で追っていたら、お姉様の煌びやかなドレスに、まるで最初から装飾の一つだったかのように留まった。
「まあ、きれい……」
私が微笑んで呟くと、私の視線の先を辿って蝶までたどり着いたお姉様の表情が瞬時に歪んだ。
「きゃぁぁぁぁぁあぁぁ! むし、虫は苦手なのよぉぉぉおぉぉ!」
一心不乱に蝶を振り払おうとするお姉様と、その叫び声を聞いて加勢しに集まってきた侍女やメイドたちの勢いに私が唖然としているうちに、お姉様は体制を崩し、その後ろ、ギャグのようにちょうどいい位置にあった噴水の中に見事に落ちた。
「お見事……」
少女漫画に出てくるドジなヒロインのようだった。前世でお世話になった児童養護施設に寄付として送られてきた漫画の中に同じ場面が出てきたのをよく覚えている。こんな奇跡みたいなドジ、実際にする人なんて存在しないよ、と思いながら読んでいたから。
「ちょっと……! ぼーっと見てないで助けなさいよ……!」
目前で繰り広げられた見事なヒロインムーブに「本当にする人いるんだ……」と惚れ惚れしていたところ、それを見せてくれたご本人からお呼びがかかった。
「申し訳ありません! 大丈夫ですか……!」
気を取り直して近くまで駆け寄り、手を差し伸べた。どうやら怪我はないようだけれど、盛大に水浸しになってしまったお姉様が風邪を召されないか心配だ。そして、顔色を確認しようと目線を上に向けたが、壁が厚すぎて色など分かったものではない。そして、やはり気になるのはぬりかべの様子。
――わあ。予想以上の……
ぬりかべは噴水の水がかかったせいでどろどろになり、本物の妖怪のような顔になっている。お姉様の天然の素晴らしい美貌(推定)が台無しである。化粧は本来持つ魅力をより引き出すものであるはずなのに……。
私は残念すぎていてもたってもいられなくなった。美容部員としてのプライドに火がついた瞬間だった。
「お姉様! お部屋はどちらですか!? 私がお世話いたします!」
「え……? いえ、だいじょ……」
「お・せ・わ・い・た・し・ま・す!」
食い気味にお世話を申し出ると、私の勢いにたじろいだお姉様は「まあいいわ」と諦めたように言い、私の訪問を受け入れてくれた。
✳︎✳︎✳︎
お姉様がお風呂で身体を温めている間に、侍女に道具の使い方を聞きながらテキパキと化粧の準備を整えていく。私の手際があまりにもよかったからか、私の鬼気迫る勢いに流されたからか、お姉様の侍女たちは私が望む通りに手を貸してくれた。
お姉様は美しく苛烈な性格の持ち主だ。ときどき情報収集のためにメイドに扮して使用人たちの話にこっそり聞き耳を立てているが、社交界では「性格がきつい」と男性から敬遠されていると聞く。
でも、使用人にきつくあたったりはしないようで、グレン家の使用人の中での評判は悪くない。それに、家族の中では唯一いい意味で私に無関心でいてくれたので、私の中では一番好感度が高いのだ。
さて、お風呂から上がって鏡台の前に座ったお姉様に意識を戻すと、侍女さんの手によって顔に残った化粧を綺麗に落とされているところだった。この世界の白粉は水で落とせるらしい。汗などかかないように気をつけないと大変なことになりそう……と考えながら、残ったぬりかべの残骸がしっかりと落とされたことを確認する。
「お姉様」
「ん? なにかしら?」
「なんと美しいのですか……!」
私はお姉様の素顔を目の当たりにして衝撃を受けた。
――想像より遥かに美しいわ……!
これは本当にもったいない。分厚いぬりかべなんぞにこの尊い美貌を奪われてなるものか。
「え……! お、お世辞はやめてちょうだい。女同士の褒め合いほど無意味なものはないわ。まあ、殿方にもお世辞でしか言われたことはないけれど」
不貞腐れたようにそう言うお姉様がかわいすぎた。お姉様の侍女ズも顔に出さないように気をつけていながらも悶える気持ちを隠しきれていない。
このお姉様が上辺だけしか褒められ慣れしていないなんて、ぬりかべメイクのせいでお姉様の魅力が半減しているからに違いない。だってこんなにもかわいくて綺麗で可憐なお姉様なのだから。
「お姉様、騙されたと思って私にお化粧を任せてもらえませんか?」
「え? おまえに? ……お化粧ができるというの?」
「はい! 実は、私の特技なのです。今までは披露する機会がなかっただけで、隠していたわけではないのですが」
「ふう。まあ、いいわ。今日は疲れたし、なんでも」
お姉様が思わぬハプニングに疲れて投げやりになってくれていて助かった。私は先ほど侍女ズに確認をとって使い方を教えてもらった道具を手に、早速始めることにした。
――腕が鳴るわ……!
「じゃあ、失礼いたしますね」
「うん。かわいい」
躊躇なく真顔で自画自賛できる顔の良さだ。
でも、今までアイリーンとして生きてきた記憶を掘り起こしてみると、私はずっと素顔で。
「メイク道具持ってないんだっけ……?」
前世の記憶が蘇るまで化粧の知識などなかったので、考えたこともなかった。残念ながら平民だった私の実母も化粧をする余裕などなく、化粧品やそれに使う道具が家にあったことがなかった。
けれど、街行く人をみれば、化粧の動向はわかる。この世界の人たちは、「どうしてこんなに白塗りしちゃうの!?」というほど白粉を厚塗りする。これでもかというほど。まるでぬりかべのように。
美容部員になりたての頃、座学で「昔の女性は色白に見せるため必要以上に白粉を厚塗りしていた」と習ったことを思い出す。もしかしたらここはそういう世界線なのかもしれない。
思い出してみると、私は素顔で過ごしていたが、何度か見たことがあるお姉様もお義母様も街の人と似たような「ぬりかべメイク」だった。むしろ、街の女性たちより「ぬりかべ度」が高かったように思う。
「もったいないわ! 今の私なら絶対にもっと美しく仕上げられるはずだもの!」
美容部員としての血が騒いだ。
私は、顔もろくに合わせたことがない家族の分厚い壁を破壊するために奮起した。
「まずはお姉様よ!」
この行動がのちにどんな結末を生むのかということなど、私は一切考えていなかった――。
✳︎✳︎✳︎
久しぶりにグレン伯爵家の本邸まで歩いた。グレン伯爵家の庭師は腕がいいらしく、綺麗に整備された庭園の中を歩くのはいつもとても気分が良い。
前世の記憶を取り戻す前の私は、基本的には与えられた「離れ」から出ることなく過ごしていた。そう厳命されていたから。ただ、食事を運ぶことを忘れられてしまうことがよくあるので、お腹が空いてしまって仕方がないときだけメイドのふりをしてこっそり外出していた。お金だけはなぜかグレン伯爵家の筆頭執事が手渡しでくれていたから、そのおかげで生活に困ることはなかった。
ちなみにメイド服は破れて捨てられていたものを見つけてお借りした。焼却場で見つけたときに繕えばまだ着られるのに……と貧乏性を発揮して持ち帰ってしまったのだ。結果的に役に立ったので私の選択は間違っていなかった。
私が住む「離れ」から本邸までは徒歩五分くらいの距離がある。爵位は伯爵らしいけれど、この大きなお屋敷を見る限りグレン家は割と裕福なほうの貴族といえるのかもしれないと思っていた。満足に勉強させてもらえていないから、判断基準も前世からの一般常識によるところが大きいけれど。
「お待ちなさい!」
本邸まであと少しというところで、キラキラした宝石が随所に散りばめられ、内側から発光しているかのように眩く輝く、めちゃくちゃ豪華なドレスを身に纏った迫力のある美女が現れた。
でも…………
「ぬりかべが全てを台無しにしているわ……!」
「え? なんですって?」
「いえ、ご無沙汰しております。ソフィアお姉様」
「ふん。おまえは相変わらず貧相な格好ね」
「お姉様の迫力には誰も敵いませんわ」
「なぜこちらへ来たの?」
「それは……」
お姉様のぬりかべを破壊しに……と言いかけたところで、庭に咲く美しい花々の香りに誘われたのか、お姉様の後ろのほうからアゲハ蝶らしき昆虫がヒラヒラと飛んでくるのが視界に入った。「わあ、綺麗だなぁ」と舞う姿を目で追っていたら、お姉様の煌びやかなドレスに、まるで最初から装飾の一つだったかのように留まった。
「まあ、きれい……」
私が微笑んで呟くと、私の視線の先を辿って蝶までたどり着いたお姉様の表情が瞬時に歪んだ。
「きゃぁぁぁぁぁあぁぁ! むし、虫は苦手なのよぉぉぉおぉぉ!」
一心不乱に蝶を振り払おうとするお姉様と、その叫び声を聞いて加勢しに集まってきた侍女やメイドたちの勢いに私が唖然としているうちに、お姉様は体制を崩し、その後ろ、ギャグのようにちょうどいい位置にあった噴水の中に見事に落ちた。
「お見事……」
少女漫画に出てくるドジなヒロインのようだった。前世でお世話になった児童養護施設に寄付として送られてきた漫画の中に同じ場面が出てきたのをよく覚えている。こんな奇跡みたいなドジ、実際にする人なんて存在しないよ、と思いながら読んでいたから。
「ちょっと……! ぼーっと見てないで助けなさいよ……!」
目前で繰り広げられた見事なヒロインムーブに「本当にする人いるんだ……」と惚れ惚れしていたところ、それを見せてくれたご本人からお呼びがかかった。
「申し訳ありません! 大丈夫ですか……!」
気を取り直して近くまで駆け寄り、手を差し伸べた。どうやら怪我はないようだけれど、盛大に水浸しになってしまったお姉様が風邪を召されないか心配だ。そして、顔色を確認しようと目線を上に向けたが、壁が厚すぎて色など分かったものではない。そして、やはり気になるのはぬりかべの様子。
――わあ。予想以上の……
ぬりかべは噴水の水がかかったせいでどろどろになり、本物の妖怪のような顔になっている。お姉様の天然の素晴らしい美貌(推定)が台無しである。化粧は本来持つ魅力をより引き出すものであるはずなのに……。
私は残念すぎていてもたってもいられなくなった。美容部員としてのプライドに火がついた瞬間だった。
「お姉様! お部屋はどちらですか!? 私がお世話いたします!」
「え……? いえ、だいじょ……」
「お・せ・わ・い・た・し・ま・す!」
食い気味にお世話を申し出ると、私の勢いにたじろいだお姉様は「まあいいわ」と諦めたように言い、私の訪問を受け入れてくれた。
✳︎✳︎✳︎
お姉様がお風呂で身体を温めている間に、侍女に道具の使い方を聞きながらテキパキと化粧の準備を整えていく。私の手際があまりにもよかったからか、私の鬼気迫る勢いに流されたからか、お姉様の侍女たちは私が望む通りに手を貸してくれた。
お姉様は美しく苛烈な性格の持ち主だ。ときどき情報収集のためにメイドに扮して使用人たちの話にこっそり聞き耳を立てているが、社交界では「性格がきつい」と男性から敬遠されていると聞く。
でも、使用人にきつくあたったりはしないようで、グレン家の使用人の中での評判は悪くない。それに、家族の中では唯一いい意味で私に無関心でいてくれたので、私の中では一番好感度が高いのだ。
さて、お風呂から上がって鏡台の前に座ったお姉様に意識を戻すと、侍女さんの手によって顔に残った化粧を綺麗に落とされているところだった。この世界の白粉は水で落とせるらしい。汗などかかないように気をつけないと大変なことになりそう……と考えながら、残ったぬりかべの残骸がしっかりと落とされたことを確認する。
「お姉様」
「ん? なにかしら?」
「なんと美しいのですか……!」
私はお姉様の素顔を目の当たりにして衝撃を受けた。
――想像より遥かに美しいわ……!
これは本当にもったいない。分厚いぬりかべなんぞにこの尊い美貌を奪われてなるものか。
「え……! お、お世辞はやめてちょうだい。女同士の褒め合いほど無意味なものはないわ。まあ、殿方にもお世辞でしか言われたことはないけれど」
不貞腐れたようにそう言うお姉様がかわいすぎた。お姉様の侍女ズも顔に出さないように気をつけていながらも悶える気持ちを隠しきれていない。
このお姉様が上辺だけしか褒められ慣れしていないなんて、ぬりかべメイクのせいでお姉様の魅力が半減しているからに違いない。だってこんなにもかわいくて綺麗で可憐なお姉様なのだから。
「お姉様、騙されたと思って私にお化粧を任せてもらえませんか?」
「え? おまえに? ……お化粧ができるというの?」
「はい! 実は、私の特技なのです。今までは披露する機会がなかっただけで、隠していたわけではないのですが」
「ふう。まあ、いいわ。今日は疲れたし、なんでも」
お姉様が思わぬハプニングに疲れて投げやりになってくれていて助かった。私は先ほど侍女ズに確認をとって使い方を教えてもらった道具を手に、早速始めることにした。
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