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第45話:俺たちもこすぷれ!?
しおりを挟む今日も今日とてこすぷれしょっぷイスルギの看板としてリリアと共に鎧姿で店頭に立つ。
俺たちは最早、この付近の人間にとって見慣れたものとなり、そこまで驚かれることはなくなった。
相変わらず評判を聞きつけて遠くから来た者にはシャシンを撮られているが。
ともあれ、看板男と看板女をやっている分には悪くない。
そう思っていると見知った顔が来た。ヒカルだ。俺はヒカルに声をかける。
「よう、ヒカル。この店に用か?」
「アドニスさんにリリアさん、ご無沙汰しております。佐奈さんと今後のコスプレの打ち合わせをしたくて」
「サナと、か?」
それは初耳だった。サナはヒカルと共に新たなこすぷれの制作に乗り出したのか。
「サナは中にいるはずだ」
「分かりました、ありがとうございます」
俺の言葉にヒカルは一礼すると中に入っていく。
ふむ。ヒカルと共同でこすぷれ作りか。サナも色々と手を出しているのだな。そう思っているとフェイフーまでやって来た。
「フェイフーか」
「どうも、アドニスにリリアちゃん。私も顔パスで中に入っていいわよね?」
「かおぱす? なんだかよく分からんが、サナとヒカルは中にいる。用があるなら行くといい」
「ありがと」
フェイフーは笑みを浮かべ中に入って行く。それを見送り、俺はリリアに声をかける。
「サナの奴。また新しいこすぷれ作りに手を出したようだな」
「そのようだな、アドニス殿。サナ殿は精力的にこすぷれを作る身だ。また新しいものを作るのだろう」
そうして、それを披露するのは一般のこすぷれ披露会か、ナギサの主催するイジューイングループのこすぷれ披露会か。
それは分からなかったが、とりあえず新しい挑戦をするのはいいことだ、と思う。そう思っていたらルリまでやって来た。
「こんにちは、アドニスさん、リリアさん」
「ルリ、か。君も新しいこすぷれ作りで?」
「そうですね。佐奈たちと一緒に新しいコスプレを作っている最中です」
「それなら中に入るといい。ヒカルもフェイフーも来ている」
「皆さんお揃いなんですね。それなら私も早く行かないと」
そう言ってルリは店の中に入っていく。
ふむ。ルリまで協力しているとは。なかなか力を入れたこすぷれ作りのようだ。
「私たちは手伝わなくて良いのかな?」
リリアがそう言って、俺に問いかけてくる。
手伝う、とはいえ、俺たちはこすぷれに関しては門外漢だ。できることもタカが知れているだろう。
「俺たちが行っても何もできないだろ。サナたちが頑張っているのにエールを送るだけだ」
「そうか。仕方がないな」
リリアはそう言って、頷く。それからしばらく店頭で客引きをやり、時間が来たので店内に入った。
店の奥の生活スペースではサナ、ルリ、フェイフー、ヒカルが何やら作業をしていた。
「みんなでこすぷれ作りか?」
俺はそう声をかける。一同は俺の言葉に振り向いた。
「そうね、アドニス。今回は力を入れて作るつもりよ。これまでも力を入れてなかったって訳はないけど……」
「バンダムオーダブルのパイロットスーツを全員分作るんです」
サナが応じ、ヒカルが何を作っているか言うがあいにく、それが何なのかは理解できなかった。
「まぁ、みんなが一丸になるのはいいことだ」
俺はそう言い、一同にエールを送る。
みんなが協力してこすぷれを作ればいい出来のものが出来るだろう。
それはこすぷれいやーには悪くはないことなのだろう。
俺とリリアはこすぷれいやーではないからその気持ちはいまいちよく分からないのであるが。
「あんたたちのサイズも測らせなさいよ、アドニス、リリアさん」
いきなりサナに言われ俺とリリアは困惑した。俺たちのサイズも測る? 俺たちはこすぷれいやーではないのだが。
「あんたたちにも今回はこのコスプレにチャレンジしてもらうわ。何事も経験よ。鎧姿以外の服も着るべきよ」
「そ、そうなのか……?」
よく分からない。だが、サナが俺たちの分のこすぷれも作るつもりなのは分かった。
「まぁ、サイズを測らせるぐらいはいいが……」
「私もだ。しかし、我々がこすぷれをするというのは……」
リリアの言葉も歯切れが悪い。まさか自分たちがこすぷれをするなど俺は思っていなかったため、言葉に詰まる。
そんな俺たちにサナは言う。
「今回もみんな一緒のコスプレなんだから。あんたたちにも参加してもらうわよ」
「そ、そうか……」
全員一緒なら当然、俺とリリアもそのコスプレに合わせる必要があるだろうが、こすぷれ。俺にできるのか?
困惑しつつもそれなら俺たちもこすぷれ作りに協力しないといけないな、と思う俺であった。
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