Ω〜本能で縛る愛縛〜

天海 真白

文字の大きさ
5 / 8

episode2(3)

しおりを挟む

 もうすぐ六月が終わる…六月最後の金曜日…
 毎週金曜日は家の近くにある駅前のヨガスタジオに通っている。通える日は一旦帰宅してから向かう。特にヒートが終わった後は…溜まった疲れと汗を一緒に流す…今日のプログラムはホットヨガだった。ゆっくり身体を解し汗を出す。今日はいい汗をかいたなぁ。スタジオで軽くシャワーを浴びて外に出ると、イヤな視線を感じた…ん?と思い見渡し、その人と目が合う……一気に辺りの空気が下がったように感じる……

……ヤバっ!!……

 そこにいたのは……あれから一度も連絡を取っていない雲上人サマだ……スリーピースのスーツを着こなし見目麗しい姿は仕事帰りだろうか…

 目は合ってしまったが、私ではないと言い聞かせ、通り過ぎる………
 ………事も出来ず…捕獲される……何故???
「玲奈…俺を無視するとはいい度胸だな?」
「お疲れ様です…か、楓さん…」

 ブリザードですよッ‼︎更に気温が下がった気がする…目が怖い~ッ‼︎なんで此処に居るの?
「ぐ、偶然ですね…ち、近くでお仕事でもされてたんですか?た、大変ですねッ‼︎こんな遅くまでッ!あ、あの私はこれで失礼しますッ‼︎」

 楓はあからさまに眉間を寄せる……
「偶然ねぇ…まぁ、いい…車を待たせてある…来い」
「えっ‼︎車ですか⁉︎いえッ!歩いて帰れます‼︎お気遣いなさらず‼︎ありがとうございます!では失礼しますッ‼︎」

「玲奈の家が近いのは知っている。だが…今日帰るのはお前の家ではない」
「はぁ⁉︎」
 何?急に現れて変なこと言ってんの?私の家を知ってるの⁉︎⁉︎⁉︎………調べたのね……
「俺の家だ」
 あぁヤバイッ‼︎理解出来ない‼︎何で彼の家に行かなきゃならないのか……ゔ~ッ!ダメ…話が急すぎる…

「待って下さい‼︎急にお邪魔するなんて出来ませんッ‼︎話があるなら近くのカフェでしましょう‼︎」

「却下だ」
 でた……『却下だ…』もう彼のキメ台詞だわ……しかもなんで却下なのよッ‼︎

「ちょっと待って下さい‼︎何故私が貴方の家に行くんですか?意味が分かりませんッ‼︎付き合ってもいないのに、男性の部屋に入れませんッ‼︎もう遅いですし帰りますッ‼︎」

「なら付き合えばいい。」
「付き合いませんッ‼︎」

 言い切った瞬間…左手を引かれ抱き寄せられた。えっ?と思った時には唇を塞がれた…それもいきなり深く……
   ……ゾクンッ……あっ、まただ…
 …身体が痺れる……
 ちゅっ、くちゅ、ちゅ、ちゅる
「んっ、あっ、ま、まっ、て、んっ」

 ここが路上である事なんてお構いなしだ…行き交う人達が、小さな悲鳴を上げてこちらを見ている。無理もない…壮絶イケメンが路上で普通の女にキスしてるんだから……それでもまだキスは止まらない…執拗に口内を貪る……
 ガクンッ…玲奈の身体から力が抜け、楓に抱きしめられる…身体が熱い……
 はぁ、はぁ、はぁ…息が上がってる…

「もぅっ、待ってって言ったのに……ん…」
 楓は玲奈を抱きしめながら、髪を耳に掛けてやる…

 そんな仕草ですら声が出てしまう…そっと顔を上げ楓を見上げる…楓は玲奈の耳元まで顔を近づけ…
「もう、充分待った。あれから一度も連絡もしてこないし、していない……連絡が来るまで待つ気でいたが……待てなかった…会いたくて……限界だった…だから今日は譲らない。一緒に家に来てくれ…二人きりでゆっくり話がしたい……ダメか?」

 そんな切なそうな顔で言われると断り切れない……
「はい…分かりました…」
「じゃぁ、乗ってくれ」

 右手を掴んだまま後部座席に乗り込んだ。楓は掴んだ手を
握り直した時、玲奈の薬指に小さく目を見開く。チッ、と小さな舌打ちが聞こえたその瞬間、凄い力で腕ごと楓の顔まで上げられる…
「えっ?何?っ‼︎い、たっ‼︎」

「何だ…この指輪…まさか…男がいるのか?……」
「えっ?」
「別れろ…」
 冷ややかな眼差しで玲奈を見る…

 他に男がいると思っただけで胸を鷲掴みされたようだ……
 腹の底からフツフツと感情が溢れ出る…独占欲だ。あれからずっと声が聴きたくて…会って抱きしめたくて…何度、連絡をしようとしたことか…でもプライドが邪魔をして素直に連絡を取ることが出来なかった……その間も玲奈への想いが強くなるばかりだった…調査会社に依頼し行動を見張らせた。度を越した行為なのは分かっている……だかもう、限界だった…プライドなど、どうでもよくなった……調べていた駅前のジムの入口で待つほどに……やっと会えたと思えば玲奈の薬指に指輪……どうにかなりそうだ……あれから他の奴に抱かれたのか?あんなやらしい姿を俺ではなく他の男に見せたのか……許さない……玲奈は俺の女ものだ。誰にもやらない。もし本当にいたとしたら攫ってでも奪ってやる……




「ちょっ、ちょっと待って下さい‼︎男なんていませんッ‼︎」
「では何で着けている?」

「カモフラージュですッ!恋人はいないのかと毎度聞かれるのも面倒だし、今まで距離を置いて接してきましたから…面倒ごとは嫌で……就職してからずっと着けてます。結婚式に行った時も着けてましたッ‼︎」

 心なしか安堵した楓は肩の力を抜いた。
「そうか…疑ってすまない。世那、沙織の所に寄ってくれ」
「かしこまりました」

「どこに行くんですか?」
「行けば分かる」

 そう言うと楓は玲奈の肩を抱き寄せた…

 二十分程で目的地に着いた。ここは何処なんだろう…綺麗な西洋の三階建ての建物だ。入り口には洋服やジュエリー等ディスプレイされている。

 うわっ!高そう……自分じゃ絶対来ないだろうなぁ~…
 しかもヨガの帰りだったからTシャツにジーンズとゆう、もはや場違いの格好で落ち着かない…
 そう思いながらも楓に連れられて中に入る。
「あら!こんな所に来るなんて、久しぶり!いらっしゃい……そちらのお嬢様は?」

 そう言ったのは、自分の母親と変わらない位の女性だ
。ナチュラルメイクに綺麗な赤い口紅が目を引く。顎のラインで揃えられた黒髪がサラサラしていて背も高く立ち姿勢の良い人だ。お店のオーナーで昔からの知り合いだそうだ。

「あぁ、久しぶりだな。急にすまない…今日は三階に用事がある。あと沙織が前に言っていただ…どうだ?どちらにせよ服を見繕ってくれ」

「うわっ!こんな綺麗な子何処で見つけたの?どうだも何もこちらからお願いしたいわ~‼︎ありがと‼︎モデルとしてはダメ?この子が着たら売上げ上がるわ‼︎‼︎」
「モデルはダメだ…」

 …部屋に縛り付けておきたい程なのに世間に玲奈を晒すなんて無理だ…あり得ない…楓は独りごちる。

「まぁ、そうゆうと思ったわよ…でもいいわ、ところでお嬢さん、お名前は?」

「あっ、冴島玲奈と言います。ってゆうか…広告塔って何ですか?」
 楓が答える。
「歩く広告だ。ここは自社が展開しているブランドで、全て沙織が手掛けている。いいモデルがいないか前に言われたのをたまたま思い出した。上から下までここの商品を着て宣伝してもらう。実際、サイトや広告を見ても実際着ている人に目が行く。口コミが宣伝していく上で最強のツールだからな」

「そうそうっ!という事で、上の用事が終わったら採寸するから宜しく‼︎」

「えっ!私には無理ですッ!とても出来ませんッ‼︎それに、こんな高価な商品なんて買えませんッ‼︎あのっ!違う方をあたって下さい‼︎」

 すると沙織がにこやかに…
「広告の報酬は着てもらう服だから気にしないで‼︎メディアに出る訳じゃない、ただここの洋服を着ていつも通りの生活を送ってくれればOKよ‼︎誰かに聞かれたらきちんと宣伝してねッ!そうと決まれば上にいきましょう‼︎こっちよ!」

「え、でもっ…‼︎」
 いいからおいで……と楓に連れられて三階に上がる。
 私なんかが、こんな服を着こなせる筈がない。どうしよう…

「玲奈おいで」
 楓の呼びかけにハッとし顔を上げる……

 そこにはショーケースに所狭しと並ぶジュエリーの数々が…わぁ、綺麗……

 でもここに何の用が?
「あの…楓さんどうしてここに?」
「その薬指の指輪を買い替える。俺が玲奈にプレゼントする。言っておくが拒否する言葉は認めない。いいな?」

 楓さんの眼が怖いッ‼︎またブリザード発生してるッ‼︎この状況で断れない…圧が凄すぎる……
「玲奈」

「はぃ…」
「よし、どれでも好きなモノを選んでいい、コレなんかどうだ?」

 あれよあれよという間に薬指に色々な指輪を嵌められる……
これは大変なことになった……

 ……そして……二十二時を過ぎて……

 やっと家路に着いた……彼の家に……高層マンションだ…最上階の部屋は凄すぎた…やたらと広いリビングに部屋が二つ……一つは彼の書斎室…もう一部屋はゲストルームでシャワールームまで完備している…そしてなんと二階まである…寝室と使っていない部屋が二つ……何…この家…こんなモデルルームみたいな家に住む人本当にいたんだ……驚き過ぎて逆に引いてしまう……夜景を見る気力も無い…お店でも…指輪選びも大変だった…石の大きなものばかり選んでは着けさせくる。流石にマズイと思い石の小さい控えめなリングにした。薄いピンクの一粒ダイヤを優しい曲線で包み込むようなプラチナリングにした………値札が無かったので正直怖いが……指輪が終わると次は一階で採寸だ…沙織さんがサイズを測り終えるともはや着せ替え人形だ…部屋着から仕事で着ていく服まで……そして下着も…全て…たちまち持って帰れる服を詰め込まれ帰宅した。

 もう遅いから食事はデリバリーにしようと提案され、流石に何も食べて無かったから好意に甘えた。
 ダイニングテーブルに沢山の中華料理が並ぶ…


「ご馳走さまでした。本当に美味しかった、お酒まで頂いてしまって…ありがとうございます」
「いや、礼はいい。満足したなら良かった」

 楓はそう言うと玲奈の手を引きリビングのソファーに座った…

 思わず手を引こうとしたら強く握られた。手を離すのを諦め隣に座る。

「あの、今日は色々と……ありがとうございました……で良いのか正直分からないけど指輪も服も……結局迷惑かけてしまっみたいで…」

「何も迷惑ではない。指輪は俺がそうしたかったから贈った。服もプレゼントでは気が重いだろうからああゆう形にしたまでだ…それに服もここに置いておけば、いつでも来られる」

 玲奈の思考が停止する…
「どうゆう事ですか?」

 その問いかけに楓は玲奈を見つめる…
 …ドクンッ……玲奈の心臓が脈打つ……ドクン……
 玲奈の顔が一気に赤くなる。
「こうゆう事だ…」

 ソファーに押し倒され、あっという間に口を塞がれた…
 …やっぱり…楓さんのキスは気持ちいい……

 ちゅ、ちゅ、優しいキスを繰り返す…

 息が上手く出来ない…思わず口を開けた瞬間……熱い舌が入ってきた……

 ちゅ、くちゅ、ちゅく、じゅっ…
 舌を絡め根元から吸われる。…ゾクゾクッ…と背中に電気が走った…そして下半身がきゅうっと疼く……
「んっ、んふ、はっ、んんっ!あっ…」

 …トロリ…足の付根が湿り気を帯びてるのが分かる…
 ダメなのに流されてしまう…

 歯列も綺麗に舐められ、唇も吸われ、ぷっくり腫れてる…
下唇を唇で引っ張って離す…
 キスだけでどうにかなりそう……はぁ、はぁ、…

 やっと唇が離れた…でも…もっと欲しい……
目を潤ませ肩で息をしている玲奈を見て楓は息を飲む…

「玲奈…俺の女になれ…」
「私が…あ…なたの恋…人?」

「あぁ…そうだ…」
「無、理です……私じゃ…楓さんと…は釣り合わない…それに私は恋も、まともにした事がないし…何もかも…スペックが違いすぎる…」

「俺も恋愛はまともにした事は一度もない。付き合った事もない。初めてなんだ…心から欲しいと思ったのは…欲しくて、欲しくて堪らない……玲奈と別れた日からずっと今日まで、自分なりに考えた結果だ。衝動なんかじゃない。ずっと玲奈が欲しかった…俺の女ものにしたい…」

「今の…私の気持ちが完全に楓さんに向いてなくても?正直…分かりません…初めて触れ合えるからこんな気持ちになっているのかも知れない…」

「今好きになれなくても良い…それでも一緒にいたい……俺の女になってくれ…」

 今日久しぶりに楓と会って確信した事がある。
 異性だと意識しても、キスをしても何をされても嫌ではなかった事…本当に不思議……今日までに、男性に言い寄られる事があった。その時は拒絶反応を起こしてしまい、体調を崩してしまった事があった。

 なのに楓さんには拒絶どころかもっとして欲しくて堪らない……そして"欲しい"と言われ身体が反応する…どんな結果になるか分からない。多分…まだ完全に好きになれてない気がする…それでも良いのかな…?

「玲奈…返事は?」
 楓は目を逸らさずジッと玲奈を見つめる…

 何か変わるかもしれない…それに少し戸惑いはあるけど、一緒に居たいと思った……
 多分…これが私の正直な気持ちだ……

「はぃ…楓さんの恋人にして下さい…」

 それを聞いた楓は溶けるような笑みをこぼす…
 息が止まる……玲奈はその笑顔に悩殺された…ヤバッ!

「じゃあ、今日から恋人だ……ここから全力で堕とす…」

 呼吸まで奪うようなキスをしてくる……

「んっ!あっ…やっ、んんっ…」
「今日から…月曜の朝…までずっと一緒に…居よう…何処にも…行かず、ここ…で過ごそう…ん」
 楓はソファーから降り、玲奈を抱き抱える…その間もキスは止まない…んっ、ふ、…玲奈も楓の首に手を絡め、夢中で貪る舌を追いかける…

 二階にある寝室に連れて行かれ……大きなベッドの上に優しく乗せられる…そして目が合った瞬間、楓が玲奈を掻き抱き…耳元で囁く…
「玲奈は俺のものだ…誰にも触れさせない…触れていいのは俺だけだ」

 そう告げると、楓は玲奈の耳朶を噛んだ…
「あっ、やっ!…あ、」
「耳…弱いんだな…玲奈の弱いところ沢山見つけて気持ちいよくしてやる…」

 着ている服は全部脱がされ、全て曝け出す…
 恥ずかしがる間も無い…
 「あっ!」
 両手で隠そうとすれば、頭の上で一つにされる…

 首筋からツーッと舌先がなぞりながら徐々に胸元に移動する…

 控えめな胸が楓の目の前に晒される…上向きの綺麗な形をした胸…白く透き通るような肌…それに先端にある淡い蕾…ふるふると根元から揺らして、ふーっと息をかけてやれば、柔らかかった先端が硬度を増す…

 胸に齧りつく……じゅるっ、ちゅぱっ、ちゅぅっ、

「ぁんッ!あ、あ、…んっ、あぁっ‼︎」

 楓は蕾の周りを丹念に舐め、白い肌に紅い痕を残しながら、固くなったそれを交互に舌先で転がし飴のように頬張った。
 口と手で扱かれる…

 …気持ちいい……ちゅく…トロリと蜜口から溢れているのが聞こえた…

「あんっ…」
 楓の右手が脚の付根を辿る……痺れるよう感覚に身を捩る……くちゅっ、ちゅく、……秘裂をなぞり、指が中に入ってくる…

「んっ、あっ、あ、あっ‼︎」
「トロトロだ…」

 まだ慣れない行為に戸惑うのに、頭が真っ白になる…
 …くちゅり、ぐちゅっ、楓の指がパラパラと動く…

「玲奈の中ぐちゅぐちゅ…ほら…」
 そう言って楓は埋もれていた指を引き抜き玲奈に見せる…
 指の間にやらしく絡む細い糸……ツプン…目の前で切れる…
「ぁぁ…っ」

 羞恥で全身を赤く染める玲奈を無視して、愛液を纏った指を見せつけるように舐めしゃぶる…
「やっ!やめっ!汚いっ!」

 咄嗟に起き上がり手を遮ろうとしたが阻止される。
「汚くなんかない……甘い…」
 ぴちゃ、ちゅぅ、じゅるっ、美味しそうに味見をした楓は、玲奈の脚を胸に付く程折り曲げ腰を浮かせる…そのまま見せつけるように顔を付根に埋める…チロチロと舌先でぷっくり腫れた粒を優しく撫でる…そして吸い付く…再び中に沈めた指でザラついた壁を擦り上げる。

 ちゅく、じゅぼっ、ちゅく……

「ひぃっ、あぁっ…んんっ!ダメっ!…あぁぁっ……‼︎」
 甘い疼きが絶え間なく与えられる。
「イッたな?中がヒクついてる…」
 はぁ、はぁ、…玲奈は荒い息を繰り返しながら楓を見る。

 楓も服を脱ぎながら、蜜で光る口元をペロリと舐めシャツで乱暴に拭った。その淫靡な姿は玲奈の身体を更に熱くさせた。
 均等の取れた綺麗なカラダ…この前は身体を見る余裕なんて無かったから…
「っ……」
 彼の雄々しい欲望が目に入る。見るからに硬く逞しい欲望に顔を逸らした。
 …あんな大きいのが私の中に入ってたの…?戸惑っていると…

「玲奈…もっと啼け…」
 玲奈の両脚を大きく広げ腰を浮かせる。楔を押し当て一気に突き刺してきた。
「あぁぁっ……ぁぁぁ……っ!」
 一際大きな嬌声が漏れる。あまりの圧迫感に全身が粟立ち
一瞬意識が飛ぶ…トロトロの蜜襞がうねり楓を締め付ける。
「くっ……」
一時を耐えた楓は玲奈の腰を掴み抽挿を早めた。押し広げられた粘膜が擦れ合う。
 ぱちゅん、ぱちゅん、ぐちゅ、じゅぼっ、
 卑猥な音が鳴り響く。律動に合わせて揺れる胸を両手で掴み、口に頬張る。ちゅばっと音を立てて離し玲奈をみる。瞳を涙で潤ませ、可愛い声で啼いている。
「気持ちいい?」
「あ、あんっ。あっ、あ、」
 話したくても話せない……

「ほら…ちゃんと教えろ…気持ちいいか?」
 楓は玲奈の最奥に先端を押し付け撫でるように擦り上げた。
「ひゃっ…んっ、あっ…!あぁっ…それっ…ダ…メッ…!」
「こら…ちゃんと答えろ…じゃないと…」

 楓は動きを止め自身をギリギリまで引き抜く。引き抜く際も鋭い快感が玲奈を襲う…
「あぁぁ……んっ…っ…!」

「ちゃんと言うまで挿れない…」
 蜜路の浅い所を擦るばかりで中を埋め尽くしてはくれない。言葉にするのが恥ずかしい……でも……もっと強い快感が欲しい……もっと……
「腰が揺れてる…可愛いな…素直になったらもっと気持ちいいぞ?」

 満たして欲しい…もっと先にある快楽で…めちゃくちゃに………素直になれば……素直に……

「んっ…き、きもち…いぃ…っ…もっと…ちょう…だぃ…」
「…っ…」
 ゾクゾクッ……身体が痺れる…たまらないな…
 玲奈の声を聞いて楓の理性が弾ける…いきなり中に沈み、最奥をノックする。パンパンッ…乾いた音の中に湿り気を帯びた水音が鼓膜に届く…ぱちゅん、ぱちゅん、肉同士がぶつかり愛液が飛び散る。

「あっ、あっ、はっ、あ……ぅっんっ…!」
「れ、玲奈っ!気持ちいい?」

「あっんっ、きもち、いぃっ…!あぁっ、んっはっ」
「俺も最高に気持ち、いいよ…玲奈の中で溶けて無くなりそうだ…くっ…そんなに締め付けたら….持たないっ」

「かえでさ、ん…もぅ…っあっ!はっ、イッちゃ…あっ」
「イきたい?……なら…イけッ」

 ぐちゅん、ぐちゅっ、中を激しく撹拌され愛液が淫音をたてる。身体を大きくそらした…

「やっ、深ぁっ、あっ、んんっ、あっ、ダ…メ…イくっ、あっ、あぁぁぁっ…!」
 激しい抽挿に大きな嬌声を上げながら達した。それを見届けた楓も更に激しく腰を打ちつけ玲奈の中で果てた…。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

処理中です...